菊の湯 - 2010年12月25日(土) 普段通っているのよりも、こっちのほうが、京都で慣れ親しんだ手垢にまみれた銭湯の雰囲気。薬湯の浴槽で柚子湯をやっているようなのだが、木綿手拭いを縫製して仕立てた手製の巾着袋みたいなのに、何やら、柚子の皮のみたいな手触りの物体が入って、濁りきった浴槽の底深くに沈んでいる。効能というよりは御利益に近い。 ... 彦摩呂チーム - 2010年12月24日(金) 二次利用申請者の窓口(閑職)をやっている。「テレビ東京で番組の制作をしている者なんですが・・」という電話が、週に一度はかかってくる。というより、テレビ業界ではテレ東以外からの依頼はない。当然、僕はテレ東と聞けば好意的になりますよ。 この業務自体は、会社に一銭の利益ももたらさないので、暇なときにやっとくから、気長に待ってろや、的な応対が求められているわけで。 本日、申請者からFAXで届いた企画書みたら、出演者欄に、れいなと愛佳。ありえない速さで一瞬で承認出した。 ... ぽっちゃり女性は好きなんです、本当は - 2010年12月23日(木) 休業日であるものの、近所のサイゼリアに出勤して三時間に亘る校正作業。 隣で沈鬱な病気の話題を喋り続ける窶れた中年女性二人の口から、矢鱈に、僕の出身地周辺の地名やらがとび出すので、やや焦る。 よく謂われる、「全然」のあとに否定文を伴わない用法については、明治期の文章にその実例があったりして、現代語における肯定文脈での使用を誤りだとして斥けるのは謬見であることは以前から関知しておりましたが、校正していると往々にして目にする「ミラノ風ドリアの方お持ちいたしました」のような「何某の方(ほう)」という用法ね、僕は不自然な表現だと思って排除しておりました。丁寧表現の意味合いでの使用が多いと思うんですが、何と言うか、個人的に嫌いな女芸人の店員ネタとかで耳にすると腹立たしいんです。けれどもさっき、徳田秋声の文章を読んでいたら、矢張り、こうゆう表現はあるんだな、と。気になって調べてみれば、これは辞書での意味は、対象を曖昧にするぼかし表現というものらしい。僕の思い違いで「何某の方」という言葉遣い自体は厳然として存在するのであって、これを丁寧表現の心算で用いると不用意なバイト敬語になるのだそうな。つまり、使うべき必要の無いところで使用することが問題なわけなのね。 ... 飼い殺し - 2010年12月20日(月) 一ヶ月間働いてみて、導かれる結論は、僕には独立してフリーになるしか道がない、という諦め。まァ、しかし、これは全然、現実的といえるような状況では無いわけだが。何か、そのための糧になるようなことでもあればいいんだけれども、実務のなかで学べることが極端に少ないよなぁ。よくもまぁ正社員に給料払って、そんな作業させてるな、て感じだ。 ...
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past will |