DiaryINDEX|過去の日記|未来の日記
自分が極真空手の選手として現役を引退して16年が経ちました。あの頃は試合に出る事が自分の生活の全てでした。過ぎてみるとあんなに嫌だった、試合に向けての稽古で苦しい毎日も、眠れない試合前日の夜も、試合前の緊張も、本当に本当に懐かしくてたまりません。あの試合場で感じた、魂が爆発するような興奮も、充実感も爽快感も絶望感も悲壮感も達成感も今では本当に本当に懐かしくてたまりません。あの時の興奮や感動はたぶんもう一生味わう事は出来ません。1つの事に命を賭けて頑張る事なんてもう無いと思います。あの頃は必死過ぎました。今の自分があの頃の自分に何かを伝える事が出来るのなら「今を思いっきり楽しめ!」と言ってあげたいです。だから今頑張っている若者や子供達にもそう言ってあげたいと思います。思いっきり苦しんで欲しい、思いっきり頑張って欲しい、思いっきり楽しんで欲しいと思います。近道なんてしたらもったいないです。失敗も敗北も挫折も寄道も諦めて辞めずに、また立ち上がって頑張るのなら人生と言うストーリーの感動のスパイスにさえなります。夢や目標を叶える道中の全てを思いっきり楽しんで欲しいと思います。
今日で2月も最後となりました。2月最後の日にウエイトトレーニングで自分の成長を見る事が出来ました。とても嬉しかったです。一念発起して45歳からジムに入会してウエイトトレーニングを再開してきました。途中に右肩を痛めたり、膝を痛めて手術をしたり、首を痛めたり、アキレス腱を切って手術をしたり、腰部脊柱菅狭窄症になったり、いろいろ諦める言い訳にはには調度良い出来事がたくさん起こってくれたのですが、ナニクソ!と自分に負ける事なく今まで頑張って来ました。今も50歳ぐらいで老け込んでたまるか!と思って頑張っています。私は老いに年齢は関係ないと思っています。心も大切だと思いますが、やはりまず始め身体です。身体が若い人は考え方や感じ方や何かを思う心も若いと思います。健全な精神は健全な肉体に宿るというのは本当だと思います。毎日トレーニングして、稽古して、組手で人と殴り合いをして、好きな事に燃えて楽しい事を頑張っていれば、お腹もすいて、ご飯が美味しくなり、自然に肉が食べたくなるものです。そんな生活をしていれば、自分の身体も心も若々しくいられると思います。空手家でもしっかりと稽古している人はみんな若々しいです。私も自慢じゃありませんが、同級生より若いと言って頂く事が多々あります。この勢いで頑張って行けば60歳の時には、若さにさらに大きな差が現れると信じています。死ぬ瞬間まで若々しくいる事を目標に頑張ろうと思います。
上半身のウエイトトレーニングを頑張っているので力も筋肉も付いているのですが、基本稽古を50本ずつ行って見たら、身体が重くて感じました。技にもスピードとキレが無くなっていると思いました。しっかり基本稽古を行ってもう一度しっかりとスピードとキレのある技を作って行こうと思います。
私が運営する極真会館東京城南京浜支部の第20回型競技支部内交流試合と第11回I.K.Oセミコンタクトルール組手競技支部内交流試合が終了しました。先ずは事故がなく無事に終わる事が出来た事に感謝しています。スタッフをしてくれた道場生には本当に感謝しています。型競技に6名、セミコンタクトルール組手競技に15名の道場生が出場しました。初めてメダルを取った人がいたり、久しぶりに勝つ事が出来た人がいたりとみんな本当に頑張っていました。試合は勝ち負けはもちろん大切ですが、本当に大切な事は試合に挑戦する事です。そして目標に向かって努力をした毎日が自分の大きな財産になって行きます。それを忘れずにみんな頑張って欲しいと思います。
最近、物忘れがひどいです。年齢からくる物なのか?気持が弛んでるからなのか?分かりませんが、とにかく物忘れがひどいです。例えばなのですが、スーツが必要なのでスーツを用意して、玄関まで来て、靴を履くためにスーツを椅子の上において、そのままスーツを忘れて家を出て、目的地に付いて「あれっスーツがない」だいたいがこんな感じです。しかもスーツを家に忘れたのか?自転車に忘れたのか?電車にわすれたのか?も思い出せないのです。家に忘れたのなら良いのですが、そうじゃなく他の所に置き忘れる事もあるので困ったものです。最近そんな事がけっこうあります。
50歳になり、身体の彼方此方にガタが来ていますが、上半身のトレーニングはしっかりと行っています。最近は背中のトレーニングが伸びて来ています。やり方を変えれば記録も伸びて来ていますし自分の身体にも変化が現れます。重い物が持てるようになったり、自分の身体がカッコよくなって行く事は何歳になっても嬉しい物です。出来れば死ぬまでトレーニングをして身体をしっかりと鍛えて強い男でいたいと思っています。
自分の好きな事を仕事に出来た事が私の人生で1番幸せな事です。そして自分の本当に好きな事を見つける事が出来た事は私の人生で1番幸運な事です。極真空手に出会えて本当に本当に良かったと思っています。だから極真空手を創った大山倍達総裁には本当に感謝していますし、大山倍達総裁を尊敬しています。極真空手のおかけで自分がこうしていられるのだから、極真空手に貢献していかなければならないと思っています。そして毎日一生懸命に稽古していかなければならないと思っています。自分自身がしっかり空手道の稽古をして、生徒達にしっかりと空手道の指導をしていかなければならないと思っています。
私は結婚式の映像を定期的に見るようにしています。それはたくさんの人に祝福して頂いた事を忘れないためと、妻を大切に思う人達がたくさんいて、私はその人達から妻を預からせて頂いている事を忘れないためです。そして妻を幸せにするとその人達の前で誓った事を忘れないようにしたいと思っています。いつも一緒にいると、一緒にいるのが当たり前に感じてしまったり、妻を自分の物だと感じてしまったりする事もあります。結婚式の映像を見て思う事は、映像の中で幸せそうに笑っている妻を泣かす事がないようにしなければなと思います。この先も妻の結婚式の時のような笑顔を見れるように頑張らなくてはと思います。
「今日は自分がこの世から去るのに最高の日だ。私はそんな日は無いと思っています。何処まで生きたって、何歳まで生きたって、もう少し生きたいと思うのではないかと思います。ワンピースの最終回まで生きたい、子供が20歳になるまで生きたい、孫の顔を見れる日まで生きたい、たぶん何処まで生きたとしても、死ぬ事に丁度よいところなどないのだと思います。死ぬのに都合の良い日なんてありません。まさしく人生の最後に、自分がこの世でやりたくない、辛い、苦しい、嫌な事が自分を待っているのです。自分の最大最強最後の敵が待っているのです。だから私は「生涯の修行を空手の道に通じ極真の道を全うすること」と言う道場訓の最後の言葉をいつも念頭において生活しています。自分の最大最強最後の敵を前にして、ドンと構えていられる自分になっていたいなとそう思っています。生まれてくる時にもたくさんの人の手をお借りして生まれて来たように、この世から去る時もたくさんの人の手をお借りして去ることになるのだと思います。だから今から人のために何かをして行きたいと思います。
自分という人間は常に変わって行きます。記憶も書き換えられて行きます。だから私は日記を書くようにしています。常に良い方に変わって行きたいとは思っていますが、人間は時とともに良い方にも悪い方にも変わってしまいます。その時の自分がどんな自分でどんな事を考えていたか?どんな事を思っていたか?どんな事を感じていたか?それを残して置く事で自分を軌道修正させられます。だから私は日記を書くようにしています。
kanno
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