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私は茶帯の頃、かなり先輩方に可愛がって頂きました。特に可愛がって頂いた先輩は、川原先輩でした。食事などいろんな席に連れて行って頂きました。まだ極真会館が分裂する前でしたので、その川原先輩を通して緑先輩にも何度か食事に連れて行って頂きました。私はそのような場でよく先輩方のリクエストで物真似をしました。特に大山倍達総裁の物真似をしました。それが出来る事でたくさんの師範や先輩方に名前を覚えて頂き可愛がって頂きました。やっぱり芸は身を助けるは本当だと思います。自分をアピールする芸を持っている人は目上の人に重宝され、後輩にも慕われます。そして恥ずかしがらずに馬鹿になれる人はとても可愛がられます。昔は城南支部の忘年会では全日本に出場した選手は必ず歌を歌っていました。廣重師範も「月光仮面」を歌っていました。とても良い思い出です。もう1つ思い出した事を書いておきます。私が初めて東京城南支部の蒲田道場に見学に行った時の事です。その時は川原先輩が指導をされていました。とても理論的で言葉遣いも丁寧で分かりやすい指導だなと思いました。そして川原先輩が入門の受付をしてくれました。その時、数見先輩が自主トレをしていてサンドバックを蹴っていました。凄い蹴りだなと思いました。私は入門してからは川原先輩と数見先輩と1番一緒に稽古させて頂きました。川原先輩と数見先輩には稽古だけではなく、いろいろと可愛がっていだきました。
この休みの間は、自分が今まで極真空手を学んできた中での思い出を思い出した順に徒然と書いて行きたいと思います。先ずは廣重師範との思い出です。道場の上の階に寮があり、私は当時その寮に住んでいました。その寮で廣重師範が料理をし、私はそのお手伝いをしという感じで、廣重師範と2人で料理をさせて頂いた事がありました。廣重師範はとても几帳面な方だったのと、私はとても雑な人間だったので稽古の時以上にいろいろ叱られながら料理のお手伝いをさせて頂きました。その時、廣重師範に言われた事で1番記憶に残っている事は「包丁は横に使うな」でした。簡単に説明するとしっかり縦に切りなさいと言う感じです。切れなかった最後の部分を包丁を横にずらして切り裂くみたいな事をするなと言う事です。作った料理は白子の鍋とキャベツを茹でて一枚づつにして、そのキャベツの葉にご飯と具を乗せて巻いて食べると言うものでした。その具はシーチキンにニンニクと唐辛子と胡麻油を混ぜて作ったと思います。廣重師範との料理は稽古より叱られるのと、その叱られる事から空手の話にまで行き、だからお前は空手でもこうなのだとなるので、とても辛く厳しかったので、廣重師範に料理をするぞと言われると、とても恐怖を感じました。私は廣重師範との料理の時間を自分の中で、地獄料理教室と呼んでいました。でもあの地獄料理教室の中で一事が万事だという事や普段の生活の中にも稽古と通ずる事がある事を学びました。今となってはとても貴重な体験です。もう1つ思い付いたので書いておきます。それは第7回世界大会で決勝でフランシスコ・フィリョ師範に敗れ準優勝となった数見先輩が試合後に、はじめて私と顔を合わせた時に「菅野、今日までいろいろとありがとう」と言った言葉でした。その時の数見先輩は、控え室から出てきて顔面蒼白で涙を流しただろう感じの目でした。自分のせいで日本の王座が奪われたと言う気持で顔面蒼白で控え室に入る数見先輩を私はどう声をかけて良いかわからず控え室に入る事も出来ませんでした。ですが私達後輩は数見先輩の事がとても気になり控え室の前でウロウロとしていました。その時に数見先輩が控え室から出て来て、私達後輩の名前を一人一人読んでお礼の言葉を言いました。そして数見先輩は表彰式では毅然とした姿で不動立ち(自然体)で立っていました。私はその時に負けた時にこそ、その人間の真価が問われるのだと思いました。だから私が身近で見させて頂いた中での最強の極真空手家は数見先輩です。そして私が育成したい極真空手家像も数見先輩です。
空手を学ぶ上で、大切な事はたくさんありますが私が1番重要だと思っている事は、技を出す時や動く時に呼吸と動作を合わせる事です。呼吸と動作を1つにして技を出す事です。息を吸うこと吐くことの中から、脱力する事や全身の力を一点に集中させ爆発させる事を学びます。それを学ぶことの中に、のがれの呼吸であったり息吹であったりするのですが、1番は気合いです。技を出す時に気合いを出す事がとても大切です。空手の奥義は気合いにあると言っても過言はないと私は思います。一生懸命に稽古をしたら思いっきり技を出したら自然と気合いは出ると思います。黒帯になろうとそれを忘れてはいけないと思います。
今年1年の最後に腰や膝を痛めたら困るので、朝は今年最後の鍼治療に行きました。体重を落としてから腰も膝もだいぶ状態が良いので、このコンディションを崩さず来年も頑張りたいと思います。午後は長男と次男と川崎のTOHOシネマズにSTARWARSを観に行きました。子供と一緒なので吹き替え版を見たのですが、吹き替えの方が内容がサラッと頭に入って来るという利点があると思いました。私は理解力が弱いので二回観て気付いた事や理解出来た事がたくさんありとても楽しく見る事が出来ました。夜はみんなでクリスマスの食事をしました。サンタさんからのプレゼントは長男はガスマスクで次男はウルトラマンタイガの剣でした。2人がサンタさんからのプレゼントを見つけ「やったー!」と言った声で私はクリスマスの朝目を覚ましました。とても良いクリスマスを過ごす事が出来ました。
今年最後の指導を終えてから型の稽古を1時間、ウエイトトレーニング40分、エアロバイクを1時間行いました。夜は長男の誕生日のお祝いをお台場のフライデーズで行いました。誕生日プレゼントはルパン三世の銃のワルサーP38でした。長男が生まれて9年、いろんな事がありました。東日本大震災が起き、原子力発電所が爆発し、妻と長男はその日に福島から山梨に避難をし、私が山梨に迎えに行った事、長男が初めて熱を出し夜間診療に2回行った事など、いろんな事がありましたが、今はその全てが良い思い出です。長男はなかなか変わった子なので、これからもたくさんいろんな事があるだろうと思いますが、健康に育ってくれたらと思います。
朝の稽古を行い、午後のトレーニングもしました。体重は83.4キロになりました。体調は凄く良いです。休み中もこのコンディションを落とさないように稽古したいと思います。昨日は千本突き千本蹴りをやりましたが筋肉痛にもなっていなかったので自信が付きました。明日の朝のフィットネスクラスの指導で1年の道場の活動が全て終わります。
道場のクリスマス会と稽古納めでした。クリスマス会では子供達の稽古の時とは違う一面を見る事が出来たり、こんな特技を持っていたのか?とか、意外に度胸があるな?という驚きがあったりします。大地はいつも思うのですが、物怖じせずに人前で面白い事をするので、人に好かれるだろうと思います。大楽のけん玉の技術には驚きました。あんなスピードであんな精密な事をやるのだから、空手にも生きると思います。人前で何かをやる経験はとても大切です。自分をアピールする能力やプレゼンテーションする能力は自分の才能や持っている技術を何倍にも膨らませて自分を世に立たせてくれます。稽古納めの千本突き千本蹴りでは、愛琉と昊晴と駿斗と蕗生が素晴らしかったです。伶音、陽生、大楽、侑正、翼も頑張っていました。特に愛琉は千本蹴りを全て顔の高さを蹴っていました。昊晴もほぼ全て顔の高さを蹴っていました。なかなか千本顔の高さを蹴れる人はいません。心技体ともに素晴らしいと思います。私ももちろん40歳ぐらいまでは顔の高さで千本蹴る事が出来ました。今年は帯上ぐらいの高さになってしまったので来年は心技体鍛え直したいと思います。松井館長は10代の頃、毎日二重跳び千回、千本突き千本蹴りをしてから稽古に参加したそうです。今回は突きを1100本、蹴りを1100本行いました。来年は2020年なので突き蹴りで2020本やる道場が多いのではと思い、突き蹴りで2200本やりました。2020本やる道場はたくさんあると思いますが、2200本やる道場はあまりないのではと思います。稽古の最後に少しだけ生徒達に話をしました。先ずは良かった人を褒め、先生から見て全力ではなかった人や、また普段の稽古不足のため頑張っても足が上がらなかった人、自分に負けていた人には、その足りない部分を来年は埋めるよう話しました。1番私がキツく言ったのは、ずっと帯より下を蹴っていたり、気合いも大して入れていなかったのに、ラストの10本と私が言ったら、顔の高さを蹴り、気合いを大きく入れた人は、その上がった足の分が上がった気合いの分が自分の弱さや自分の手を抜いた量だと話しました。最後にあれだけ動けるのなら何故最初から全力でやらなかったのかと思います。参加した生徒全員が千本突き千本蹴りを最後までやり遂げたという事はある意味で言えば自分が出来る力で上手くやったとも言えます。途中で倒れるぐらい必死にやって千本突き千本蹴りをやったらこれは大したものです。この反省を来年の稽古の糧にして頑張って欲しいと思います。でもその反省も頑張って稽古に参加したから得る事が出来たのです。稽古に参加した皆さん本当にお疲れ様でした。
私が運営する道場の忘年会でした。たくさんの方々にご参加頂き楽しい時間を過ごす事が出来ました。たくさんの方々の力を頂き、この道場を運営してくる事が出来たと感謝の気持ちでいっぱいです。この道場を自分のいない未来繋げる事が自分の責務だと思っています。来年も今年に負けないよう一生懸命頑張って活動したいと思います。
「STAR WARS(スカイウォーカーの夜明け)」の朝一の回を観に行きました。STAR WARSの9作目で最後の三部作の最後の作品なので、どうしても一番早く観たくて朝の稽古を休み観に行ってしまいました。この作品は私は5歳の時から全て劇場で見ている作品なので、何処かからネタバレ情報が入ってしまったら最悪です。なのでどうしても一番早く観に行きたかったのです。私は本当に観たい映画は予告なども見ないようにし情報が入らないようにします。情報が頭に入ってしまうと、勝手に期待値があがったり、予測して内容が分かってしまったりして感動が半減してしまうからです。なので内容には触れません。ただ46歳になりこの作品を最後まで観る事が出来て本当に良かったです。近々、息子達ともう一度見に来たいと思います。そしたら少しの間は菅野家ではSTAR WARSブームになると思います。
次男の幼稚園にページェントを見に行きました。イエス様がお生まれになるページェントで、バラ組、すみれ組の生徒は歌を歌い、次男達のさくら組の生徒は役を演じます。次男はヨセフの役をやりました。セリフはありませんがマリア様と真ん中に立つのでとても緊張しているようでした。あんな顔でずっとビシッと立っている次男を見て、とても立派だと思い感心しました。次男の幼稚園には私の道場の生徒も2人いたり、知っている子も沢山いるので、とても楽しく見させて頂きました。あの年齢の子があれだけの物を作るには先生方の苦労と生徒達の頑張りがあったのだろうと思い見ていると感動で涙が出てしまいます。歳を取りどんどん涙脆くなっているようです。たくさんの感動を頂き、幼稚園の先生方には本当に感謝しております。次男も来年の3月には幼稚園を卒園し小学生です。子供の成長を喜ぶ嬉しい気持と、もう少し小さくて可愛い時期を一緒に過ごしたい寂しい気持もあり、少し複雑な気持ちです。
kanno
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