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昨日の稽古で道場訓を読んでいる時に、ふと私の頭の中に、前橋さんが道場訓を読んでいる声が響きました。とても不思議な感覚でした。前橋さんが生前、情熱を燃やし稽古をした思いがこの道場に生きていると感じました。道場生の中には、前橋さんを知る人も少なくなって行きますが、前橋さんがこの道場に貢献してくれたから、今も道場を運営することが出来て、生徒も稽古する事が出来ています。その火を消す事のないよう道場を運営して行かなければならないと思います。あんなに元気な声で「押忍、失礼します!」と道場に入ってくる生徒は後にも先にも前橋さんだけでした。その声も私の中ではしっかり生きています。いつか、前橋さんにまた会う時に「先生はやっぱり凄いなー!」と言われるように頑張りたいと思います。
私が妻と結婚して良かったなと思うところは、妻は私の大切にしている物や、大切にしている事や、大切にしている人を私と同じように大切にしてくれます。本当に感謝しています。私も妻に対してそうありたいと思っています。いつか子供達が結婚する時には自分の事や自分の大切にしている物を大切にしてくれる人を選んで欲しいと思います。
水曜日にお通夜、本日は告別式に参列して来ました。水曜日のお通夜には家族で参列して来ました。お世話になっている方やその身内の葬儀などには出来るだけ家族で参列するようにしています。私がお世話になっているという事は、間接的にではありますが、私の家族もお世話になっている訳ですし、子供達には、人と一緒に笑い、人と一緒に悲しんであげられるような人であって欲しいと思いますし、親しい人やお世話になっている方や、その方の身内の方の葬儀には自分の事は置いておいても駆けつけてあげるような人間になって欲しいと思うからです。義理と人情を大切にする人になって欲しいと思います。
極真空手の素晴らしいところは何も武器を持たず、そして防具で身を守る事なく、素手素足で戦い、そして飾り気のない死装束でもある真っ白な道着を身に着け、身体一つで試合場に上がります。極真空手の過酷な所は、試合をする相手も審判も選ぶ事は出来ません。全てを人の手に委ねて戦いの場に上がらなくてはなりません。そして試合場に礼をし試合場に入り、正面に礼をし、相手に礼をし、自分の全てを相手にぶつけて戦います。そして試合が終わり判定が出たら、正面に礼をする事でその会場とその会場にある物やいる人全てに全てに礼をし、相手に礼をし、試合場に礼をし、どんな結果が出ても潔く全てを受け入れ、そこで学んだ事をこれからの人生の教訓にし活かしていきます。自分が苦しい時は、相手も苦しい、自分が怖い時は、相手も怖い、自分が痛い時は、相手も怖い、だからそこで諦めず己に克ち、相手に勝つんだ。そう思える人は自分の苦しさを自分だけだとは思わず、もうひと頑張りして、人を思いやり、人を助けたり、人に優しくしたりする事が出来るのだと思います。この素晴らしい極真空手を次の世代の人達に残す事が私の責任であり義務であると思っています。
この1ヶ月、私はアクシデント続きでバタバタと過ごして来ました。ですが全てが不幸中の幸いと言える結果で踏みとどまる事が出来ています。機に対し敏なる決断と行動を取れている事で、最悪の状況の中で最善手を打ち続けて凌いでいます。10年前の自分だったら、この状況を凌ぐ事は出来なかったかもしれません。でも10年前の自分がいたからこそ今の自分はこの状況を凌ぐ事が出来たと言えると思います。アクシデントはしっかりと対処して行けば、勉強になり経験になり、自分を強くしてくれます。だから全ての事に感謝して生きて行きたいと思います。この状況を凌ぎきったら、今回得た力で攻めに転じたいと思います。
次男の通う幼稚園の運動会でした。あいにくの雨のため体育館での運動会でしたが、台風19号が去ったばかりの忙しい中、運動会を運営された幼稚園の先生や関係者の方々には本当に感謝しています。早いもので次男もこれが幼稚園最後の運動会となります。次男は親子競技のリレーも駆けっこのリレーもどちらもアンカーでした。親子競技の方は勝ちましたが駆けっこの方は負けてしまいました。駆けっこのリレーで走る時に今まで見た事が無いぐらい次男の顔は真剣になっていました。やはりアンカーなのでそれなりに責任を感じていたのだろうと思います。真剣な顔で一生懸命に頑張った事は素晴らしい事です。この経験を今後の人生に繋げて欲しいと思います。それと次男が幼稚園のお友達と仲良く遊んでいる姿や先生と接している姿を見る事が出来て嬉しかったです。長男からお世話になっている幼稚園なので、これが最後の運動会だと思うと少し寂しい気持になりました。子供の成長は本当に早いですし、過ぎた時間と言うものは本当に早く感じるものです。多分今日という日もあっという間に過ぎ去って、気がついた時には子供達が大きくなっているのだと思います。子供達との時間を大切にしなければならないと痛切に感じます。
昨日は台風19号のため多摩川が氾濫する恐れがあったので、志茂田中学校に家族で避難しました。区や学校の職員の方々やお手伝いの中学校の生徒さん達には本当にお世話になりました。次男は10時ぐらいにはぐっすり寝ていました。長男は興奮もあり、教室が暑く寝付けないというので、私と2人で廊下の涼しい所を探し寝る事にしました。長男は12時ぐらいに寝ました。私は1時過ぎに1度帰宅して窓などに破損は無いか?水道、ガス、電気が使えるか?を確認し、多摩川の水位を確認しました。まだまだ水位が高かったので、朝までは志茂田中学校に居る事を決めました。私は床が変わると上手く寝る事が出来ないので、ほとんど眠れませんでした。朝の6時に家族を起こし帰宅しました。子供達には災害が起きた時にどのような行動を取らなければならないのかと言う経験になってくれればと思います。家に帰宅してから子供達に、次に台風が来た時に、この前が大丈夫だったから今回も大丈夫だと思ってはいけないよ、常に今回こそは?という気持ちと、最悪の状況を想定して最善を尽くさなければならないという話をしました。今回の台風19号で被害を受けた方々には、心からお見舞いを申し上げます。私の家族は幸運にも被害がなかった事を感謝しています。
台風19号が来ています。テレビの報道を見たり、10時、14時、17時に多摩川を見に行ったりして氾濫の恐れがあると判断したので、早い夕食を済ませ、18時過ぎに志茂田中学校に家族で避難をしました。子供達の命を守れるのは自分の判断ですし、遅れをとって後悔するのは嫌なので早目に決断して避難をしました。命を守る為には、アクシデントに慣れることなく、迅速に率先して取り越し苦労を出来る人間でいなければならないと思います。
私は男の真価というものは、負けっぷりの良さにあると思います。負けた時に、それを潔く受け入れ、卑屈にならず颯爽としている人をカッコ良く思います。私の好きな言葉に「腐っても鯛」という言葉がありますが、腐っても鯛の誇りを失わないという人は強い人だと思います。私もそうありたいと思っています。
私にとって空手の指導は、仕事です。なのでその中で稽古する事は、それが生業なのでそれを一生懸命にやる事は当たり前の事だと思っています。そして自分で稽古している時間も、やはり私が稽古をして空手道の研究をする事で生徒達により良い指導をする為なので、それもやはり仕事だという事になります。ウエイトトレーニングをする事も、身体の治療に行く事も、本を読む事も、自分のコンディションを整えたり知識を増やす事も良い指導をする為なので、それもやはり仕事という事になります。でも責任と義務と言う気持ちだけでやっている訳ではありません。私はそれをしている時が最高に楽しい時間なのです。
kanno
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