【稽古日記】
夏休みが明けて、授業も本格的に始まったので、さすがに放課後はバタバタ。 せめて6時過ぎに出ようと思いつつ、結局落ち着いたのが7時前。 かなりぐったりモードで、「帰ろうよ…」という悪魔の声を聞きつつ、何とか打ち勝って稽古へ。 とりあえず、新しい曲はちゃんとついていくのだ!ピの同期たちがいるのが、何とも心強く、励みになる。
部活では、遅ればせながら、講習会の反省会。 どういう展開になるかなぁとちょっとドキドキしたけど、彼女たちは、ワタシが思っていた以上に、いろんなことをしっかり考えていた。 それがどれだけ通用するか、これからちゃんと実を結ぶのかは分からないけど、ちょっぴり頼もしく、ワクワクした。
夜は、3週間ぶりのお稽古。 今までの分だけでもいっぱいいっぱいだったのに、またまた新しい振りが始まって、さらにパニック…。
2004年08月28日(土) |
部活日記「なんちゃって」 |
【部活日記】「なんちゃって」
at:P大ホール
本日いよいよ講習会。 開場は12時半だが、ワタシは朝から劇場へ。あれやこれやと準備。 毎回割と受付がごちゃごちゃする感じなので、今回は、準備万端。 受講者の皆さんも指示通りにスムーズに行動してくれたので、なかなか順調に開場。 (某女子校が2列縦隊で入ってきて、そのままほとんど列を崩さすにホワイエを進んで行く姿に、ちょっと感動)
前半、順調に進行し、ちょっと早めに後半の部へ。 いわば中休みのようなホール観察会の後は、まずはクイズ。ワタシの出番。続いていよいよマイスター検定が行われるので参加校を袖に移動するよう指示をするも、ウチの部員たちが移動に手間取っているので、舞台上でハラハラする。 だからというわけではないが、かなり緊張しながらクイズを終えてとっとと去る。我ながら愛想もくそもないなぁと思いながら。
1校目の検定開始。ウチは2校目なのでドキドキしながら見る。なるほど〜と思ったり、くそ〜と思ったり。多分、部員たちはワタシ以上に胃を痛くして見てるかな。
さて、ウチの番。 ワタシは基本的に見守るつもりで、花道の端で眺めている。と、音響係が悲愴な顔で演出兼舞監に駆け寄る。事件発生? 「MDLPで録音してきたら、再生できませんでした…」え???????? 当たり前やん、と思いつつ、1年生なので知らなかった?いやでも打ち合わせで聞いてるはずだし。いやいや、今はそんなん言ってる場合じゃないし。 とりあえず、音響卓へ。 「対応しているコードが1本だけあるから、MDウォークマン、1台はつなげられる。もう1台あって、しかも対応しているコードがもう一本あれば2台いけるけど」とスタッフの方。 そんなん、この仕込みの20分間(すでに数分経過)でどうやって見つけろと。 半ば諦めて、もう音無しでいくしかない、と覚悟を決め、とりあえず他の先生に事件の報告。 でも報告しながら、諦めきれず、というか音無しではどうにも芝居にならないので、何とかスピーカーから出なくでもいいから音を出す方法を考えよう!! ということで、反則技を使い、ホールの方にアタック。「ラジカセ、貸して下さい!!」 幸いMDLP対応のラジカセが、しかも2台あるということで、事務所までダッシュ。そしてラジカセ2台を抱えて再び音響卓へダッシュ。 ホリ裏を駆け抜けるときにホリ幕が激しく揺れるという、舞台でやっちゃいけないことの代表みたいなことも、この際気にしていられない。 音響のH先生もあれこれと段取りをしてくださり、ラジカセ1台はコードで音響卓につなげ、もう1台はやはりコードがないので直接つなげるのは無理ということで、なんとマイクで音を拾うという裏技?で、ギリギリ仕込み時間内に準備完了!! 担当の生徒はパニックで半泣きだし、ワタシもパニックだし、事情のよく分かっていない他の部員たちはなすすべなく時間をもてあましているし、なかなか悲惨な状態で上演。 それでも、本当にありがたいことに、音響は何事もなかったかのように順調に進み、細かい問題はいろいろあったけど、とりあえず無事?終了。
そして、3校目。今回の目玉、大阪の女子校。 20人以上が舞台上に上がっても、交通事故が起きることなく、恐ろしくスムーズに作業が進んでいく。心地よい声が響き合う。 みるみるうちに、平台がくみ上げられる。(多分、演劇学校生でもここまでスムーズにはできないと思う) 次から次へと作業が進み、指示が飛び、人が動く。休んでいる暇はない。隙もない。一人一人がそれぞれの役割を確実に果たしている。 役者の視点でみると、照明合わせで指示が出ると一瞬にしてその体勢をとり、微動だにしない身体に感動。 芝居も同じだった。たった10分足らずの芝居なのに、見応え充分。 良いものを見せてもらいました。
結局、うちは「なんちゃってマイスター」に認定された。 「級」がもらえなかったのは残念だが(級がもらえたら、表彰伝達で表彰してもらおうと思ったのに)、それでも価値はあるかなと思う。 彼女らは不満もあろうが、とてつもなく良い経験をしたと、ワタシは思う。 自分たちが、これくらいで良いだろう、こんなものだろうと思っていたことがどこまで通用するか。 自分たちの知らないこと、できないことがどれだけあるか。 それは、ワタシ自身にも通じること。 思えば、ワタシも仕込みの段取りでは高校時代に大失敗をしたことがあった。演出のくせに一人でパニクって、肝心なことが何も出来ずに終わってしまった。そんな苦い経験を思い出した。 今回も、ワタシはもう少し冷静に行動できたんじゃないか。他の部員たちへのフォローが足りなかったのではないか。と、反省。
今年も演劇部中心の夏休みが終わった。 彼女らもワタシもたくさんの課題を抱えている。 この夏の経験が、大会にどれだけ反映できるか。 乞うご期待。
それにしても、演劇学校でお世話になった方々に、こんな形で助けて頂くことになるとは…本当に本当にありがたくて、申し訳なくて、感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 ちなみに、これは絶対に大会では通用しない(許されない)技なので、皆様、本当に気を付けて下さい!!!
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