銀魂は面白いと思う。特にギャグが素晴らしい。 昔流行ったようなアホらしい小ネタが特に大好きだ。 だが読み進めていくうちに、どうしても気持ち悪く なってくる。…何かな、まず作者が主人公を 銀サンとかサン付けで呼んでることかな。 あとなんだかんだでキャラが皆主人公を好きな 点かな。作者の投影っぽくて気持ち悪いのかな。 特に神楽が、銀時のこと好きなベクトルが歪んでる 点かな。さっちゃんがMな点?とにかく皆が皆 銀時のこと気にかけてる点が気持ち悪い。
…と、好きと言いつつかなり全否定しといて なんだが、新刊の話。
土沖好きにはたまらない、沖田の姉が出てくる話の 前半が入っていた。このへんは本誌で連載していた 時から腐女子として気になってたんだけど、本気で 勘違いしていたくだりがあった。 史実では早世した沖田の代わりに、銀魂では姉の方が 病弱設定になっている。その姉を心配する沖田が 出ているのだが、どうやら土方のことを好きらしいのに 土方が姉に冷たいのを、見るに見かねて 「もう先が長くない」と告げるシーンがある。 姉は、自分に冷たい土方を忘れられないけれど、 身近にいる男性と結婚しようとしている。沖田は、 土方は冷たいし姉が幸せになればとそれでいいと 思って黙って見守っている。だけど姉が倒れた時には、 こらえきれずに土方の気持ちを問い質そうとする。 そのために土方に姉の真実を告げるシーン。
「もう…長ェこと…ねぇみたいなんでさァ」
と泣き笑いのように言ったセリフ(超可愛い)を 見て本気で私は勘違いした。
婚約者との夜のイトナミが長いことないの!?
だって、上のセリフだけ読んだらそんな意味にも 取れるじゃん!? いまだに土方のことを忘れられない のは明らかだし、体調も悪いならイトナミがなくても 当たり前。そこがない=婚約者とも上手く行ってない と解釈したのだが、
…よく考えたらジャンプ作品にその類のシモネタは あるはずないのでした。銀魂もよくシモネタ出してるけど、 コカン系とか中学生レベルで、こんな奥様が色めき 立っちゃうような話題とは系統が違うからね(汗)
発想が、歳食ったなぁと感じた瞬間でした。
結局ゆうべは食後に風呂に入りに行かず、DVD鑑賞だけして寝てしまったので 随分早寝をした。でも今朝は今朝でまた早い。6時に起きてお風呂に入り、 7時過ぎに朝食を食べて8時にチェックアウトした。これからかの有名な 黒部ダムに行くのだ。 今日もまた、帰りのバスと電車の時間に合わせて限られた時間の中で動かな ければならない。だから早めに出てきた。ホテルの車でバス停まで送って もらい、他の黒部行きの客と共に待つ。そのうちどこからともなくやってきた おじちゃんが割引券をくれた。私は全く事前に調べて来なかったのだが、 割引券があればだいぶお得らしい。で、荷物を持ったままバスに乗り込んで 黒部ダムの入り口まで。このバスはちょうど紅葉の中を山に進んで行ったので ステキロケーションだった。でもバス賃高いんだけどね。 バス停に到着。ここから黒部を越えて立山に向かう人達は荷物を持って移動 しなければならないけれど、私は戻るので荷物を預けることにした。そして ダム行きの切符を買おうとして驚いた。ダムまではトロリーバスと言う電気で 走るバスに乗らなければならない。更に山に登るならケーブルカー、もっと 上に登るならロープウェー、山を横断するのにまたトロリーバス、とどんどん 乗り継いで行かなければならない。最後、富山の海沿いまで行くのにかかる 費用8,800円という値段を見て驚いてしまった。そんなに高いのか!ここで 先程もらった2割引の券が大きくものを言う。おじちゃんおばちゃんに 比べればまだ若いので、こんな時だけ得をしてしまった。 とりあえず券売所のお姉さんに各ポイントの所要時間を聞き、行ける所まで 行くことにした。トロリーバス→ケーブルカー→ロープウェーと乗り継いで 標高2300mまで行くのだ。早速バスに乗り込んだ。すると団体客が居て混雑 している。あいにく座れなかったけれど、一番前の見晴しの良い位置に立った。 するとご機嫌なおじちゃんが自分の膝を叩いて「ここが空いてるよ」と言い 出すではないか。ハルカが「骨折れちゃうから無理ですよ」なんて愛想良く 返事してくれていたが、もう昨日見たDVDの真田・父を見ているようで嬉しく なってしまった。まぁ、こういうのは言われてるうちが華よね。 それにまた思い出したが、今日の私の占いでは「モテ期到来。様々な異性に 言い寄られるでしょう」だった。朝の割引券といい、今のおじちゃんといい、 異性にモテモテだ(そんなんばっかだけど) 洞窟のようなトンネルの中でバスから降りて、展望台に向かって階段を220段 歩いた。途中でガクガク来たけど、後ろからおっちゃん達が来ると思うと 負けてはいられない。だいぶふらふらしながら到着した。 そして展望台到着。あまりの絶景に思わず叫んでしまった。ハンパじゃなく 規模が大きい。スケールが違う。水の色が綺麗。とにかく素晴らしいの一言に 尽きる。写真からして大きいな、とは思っていたけれど、いざ目の当たりに するとその大きさに感動もひとしおだった。売店のBGMでかかっていた中島 みゆきを一緒に熱唱したくなるくらい感動だ。 さらにダムの排水溝では、鉄砲水のように水が勢いよく飛び出している。 もっとそこをよく見たいので、せっかく登った階段をどんどん下に下りて いった。近くで見るとこれまたすごい勢い。さらに虹まで出来ている。 とにかく規模が大きいから大はしゃぎだ。そしてついにダムの上に着いた。 大きいから歩くだけで時間がかかる。下を見下ろすのに欄干の間から顔を 出してデジカメを構えたら、背後からハルカに激写されていた。死にたい んだか首が挟まって抜けないんだか微妙なポーズで怖いし。 ダムを渡りきった後は、さらにケーブルカーに乗るべくトンネル内を歩いた。 登山列車みたいな傾斜の激しいケーブルカーでいっきに500メートル以上 登り、展望台に到着。他の皆様はちゃんとハイキングルックなのに、あからさまな 観光客ルックで中に混じって写真撮影に勤しんだ。はぁ、このへんはもう 紅葉が終わって冬支度だ。 その展望台は小さかったので、早々に次のロープウェー乗り場に向かった。 ここから更にのぼって2300メートル地点へゴー。途中に一本も支柱の ない、スリリングなロープウェーに乗り込んで紅葉の終わった山々を眺め つつさらに頂へ。 着いた先は大観峰という峰で、さすがに風が冷たかった。そして眼前には さっきの綺麗なダムの水が見える。売店でしきりに焼餅がうまいと宣伝して いたので、それを買って展望台から眺めつつ、おやつにした。絶景だし おいしいんだけど、背後の韓国人観光客が社交ダンスしながら盛り上がって いるのが気になった。…なんでこんな所でやるねん。 さて2割引の切符ではここまでしか買ってない。これ以上先に行こうと思う なら定額を支払わなければならない。時間に余裕はあったが、私たちは元来た 道を戻ることにした。戻って、ダムの中を見て回る遊覧船に乗ろうと思ったのだ。 実はまだ午前中だったので、帰りのガラガラのロープウェー→ケーブルカーに 乗って再びダムに到着した。ダムは相変わらず静かで、紅葉シーズンも 終わりかけだからかあんまり人も居ない。いや居るんだろうけどダムが 大きすぎてあまり人が居るように見えない。 その中を遊覧船乗り場に向かった。ちょうど今まで見ていた位置と反対側から ダムを見る形になって、そこからでもまた見晴らしがいいので激写を続ける。 ホントどこから撮っても絵になるダムだ。急いで乗り場に行ったらちょうど 定期便の就航時間で、さして待たずに乗り込むことが出来た。遊覧船という のはたいがい、乗るまでは楽しいが乗ってしまうと退屈なものである。でも 黒部ダムはとにかく水がものごっつ綺麗なビリジアンで、それだけで目の 保養になるしそれを囲む山も立派でところどころ紅葉が残ってるのも綺麗だし、 とにかくどこでも絵になるので飽きずに眺めていられた。いやぁ素晴らしい。 こんなに充実した遊覧船はなかったってくらい満足して遊覧船を降り、 つり橋を撮ったりトンネルを撮ったりしながら再びダムに到着。ご飯を 食べれば帰りのバスの時間にちょうど良いだろうと食堂でご飯を食べること にした。ハルカはカレー、私はソバ。食事は普通だけど見晴らしがいいので おいしく食べられた。あと氷筍水を使ったコーヒーを飲んだが、クセが無くて おいしい水だった。 まだ少し時間がある。黒部ダム建設の経緯をつづったビデオを見た。10分 ほどの映像だったんだけど、いかに過酷な環境で造られたのか判って驚いた。 工具をかついで道なき山道を10キロ、途中にはハシゴのような橋とか切り 立った崖とか、まさに命がけで渡らなきゃならない悪路が続く。忍者になる 修行ですかってカンジだ。ダム建設に携わった関係者で271人って考え られないんだけどあれじゃなぁ…せめて雪が降ったら建設止めようよ(涙) 最後にはちょっと涙しつつビデオを見終わった。いやぁ感動した。国民の 電力確保のためとはいえ、すさまじい現場でした。 ところで私は富山に来てからこっち、ずっと売店で探しているものがある。 ライチョウのぬいぐるみだ。しかもタダのライチョウじゃなくて、羽根の下に 人間の子供を抱えている白いライチョウのぬいぐるみなのだ。何この人攫い!? 一度売店で非売品として置いてあるのを見てからとても気になって、あったら 買おうと(どうすんだ)思ったのだがどうしてもない。ダムに来てからも 探し回ったんだけど結局見つからずじまいだった。…あれ欲しいなぁ人攫い。 さてバス、というか発電所なんだから当然のように電気で動くトロリーバスに 再び乗って黒部の入り口まで戻ってきた。ここには既に、長野行きのバスが 待ち受けていたのでそれに乗り込んだ。もうこれ乗ってれば長野着くから 後は楽だ。 そこからバスに揺られること1時間半。半分寝こけていたのであっという間に 長野駅に到着した。今度は新幹線に乗り換えねば。 ここではまたおやきを買い、電車に乗り込んでからは旅の感想など語りつつ 無事おうちに帰ってきた。いやぁ、よくよく考えたら近所で個人的に黒部 行ったって人の話を聞かない。電車→新幹線→バスと乗り継いで行かなきゃ だし時間もかかる。何よりかなり不便だった。知らないから出来たことだけど、 ホントよく行ってきたもんだと思った。 (それにしても最終日は兄どうでもよくなったな…)
今日は午後4時のバスで移動しなければならないので、それまでに観光して おこうと早くにホテルを出た。昨日早寝したからけっこう元気だ。 今日は再び川中島古戦場へやってきた。ハルカが神社のお守りを見てなかった みたいなので、それをもう一回見るのと近くのお寺を見に行くためだ。昨日も 乗ったバスに再び乗って10前には古戦場に到着したが、けっこう人が居て驚いた。 皆早起きだ。更に神社では巫女さんが掃除をしているシーンを目撃して感動。 お守り売場でも随分話しかけてきてくれた。朝イチは機嫌がいいのかしら。 信玄と謙信の絵が背中合わせになっているお守りを買い、寺を見に行くことに した。昨日パンフを見て気になっていた典厩寺である。典厩寺前というバス停が あったのですぐ行けるかと思ったらけっこう歩いてしまった。 そして典厩寺到着。するとここにもマイクロバスで乗り着けた観光客の団体が 居て驚いた。バスツアーって早起きだよな。川中島古戦場が近いこともあって、 このお寺は武田信玄の弟・信繁の菩提寺でもある。武田・上杉関連の展示も 多く、特に巨大な閻魔像には度肝を抜かれてしまった。現代に住む私だって 圧倒されるんだから、400年前の人が見たらひれ伏す勢いだっただろう。 寺を見た後はバス停に戻り、ちょうど来たバスに乗って長野駅に戻った。 何をするにも一度ここに来ないと動けないのだ。長野駅から、今度は電車に 乗って上田に向かった。前回の長野旅行でも行ったのにまた行くつもりで ある。だって兄関係見たから弟関係も見たいんだもん。あと、昨日ちらっと 車内から見たら上田城のあたりが紅葉で綺麗だったので、秋の上田城が見たいと 思ったのも確か。ので、再びやってきました上田。 時間がないので早速歩いて上田城へ。三連休中だからか、車の出入りが激しい 駐車場を突っ切って城内へ。城内と言っても堀と櫓門がメインで本丸はない。 ぐるっと一回りして紅葉写真を撮るとさっさと次へ移動した。再び「池波 正太郎真田太平記記念館」である。ここも前回は半日籠城してじっくり 見たが、もう一回シアターが見たくて来てしまった。 かるく一巡した後、お楽しみのシアターへ。前回来た時は人らしい人は 居なかったのに、今回は複数居て落ち着かない。特に若い女の子二人連れは、 同業者っぽくて一層落ち着かなかった。が、ムービーを見ているうちに物語に 引き込まれて思わず号泣。隣でハルカも号泣していた。兄弟の別れのシーン とか、幸村の最期とか。いいね、何度見ても感動する。兄弟万歳だ。 ここのシアターは3本のムービーを放送していて、どれを見せるかはボタン 一つで客に一任されている。若い子が今まで見てムービーをもう一回押して しまったので、時間がない私達は一度外に出ることにした。この機会に ミュージアムショップで買い物してしまおうと思ったのだ。 まだ読んだことのない真田関連小説をチェックしたり、私は個人的に「真田 太平記読本」を買ってしまった。その本をチラ見して気付いたのだが、幸村が 九度山に蟄居させられる前に兄弟が最後に会ったお寺が近いらしい。その後、 死の間際まで15年も会えずに居たのだ。わざわざ父に会うのと日を改めて 会ったくらいだから、よほど2人きりで会いたかった理由があるに違いない。 そのへん腐女子なので妄想逞しくなってしまう。電車で一駅だというので、 急きょ行くことにした。でも長野駅発4時のバスは変更出来ない。次の電車に 乗らないと間に合わない、という切羽詰まった中で急いで駅に戻った。 駅は幸い長野駅へ向かう沿線だったので、帰りはそのまま長野駅まで行って しまえばいい。一駅乗って無人駅を降り、駅前の看板に従って寺まで歩いた。 寺の遺跡を通って寺の資料館前から寺へ。ちなみに国分寺なのだが、全国 各地にあるのであまり期待していなかった。が、実際にはあまりにも素晴らしい 寺なので感動してしまった。重要文化財の五重塔は、ちょうど紅葉していて とても見栄えがいい。紅葉と五重塔でい〜カンジの写真が撮れたので、京都に でも来た気分になってしまう。本堂も大きくて立派で、イチョウの影から 撮ったりして一人大満足してしまった。そしてもちろん腐女子なので、兄弟が どこで語らったか興味津々で捜し回る。が、そんな説明がどこにもない。 恥を忍んで本堂の人に聞いてみた。本を読んでここまで来たって言ったって マイナーなマンガじゃないから大丈夫だろう。お坊さんは親切に教えてくれた。 いわく 「多分本堂だと思うけど、どこだか判りません」 …そっか。 でも普通そんな詳しい描写は残ってないよね。 ちょっとガッカリしつつも「本堂だと思う」と言われたので私の中では本堂に 決定だ。中を見て「庫裏かもしれない」と言われたから庫裏も見て、昼間でも 薄暗いのに大興奮(失礼)すっかり満足して帰ってきた。 で、また駅に到着。予定の電車に乗って無事ホテルに戻ってきた。ホテルでは、 預けてあった荷物を受け取ってバス乗り場へ。4時のバスは長野駅始発だった んけど5分以上遅れて到着。運転手さんはかなり苛立って飛ばしておられた。 …どうでもいいが危険だと思う。そしてバスに揺られること75分。無事本日の 宿がある大町に到着した。着いていきなりバス停が暗いのでショックを受ける。 ラッキーなことに、事前予約してなかったのにバス停にホテルの送迎バスが 待っていてくれたので、さっさとホテルに到着出来た。5時半過ぎ、理想的な 時間である。 ホテルでは、荷物を置いた後早速お風呂に入りに行った。昨日今日とよく 動いたのでさすがに疲れている。今日の宿は温泉付きで、露天風呂は幸い 誰も居なかったので二人でゆっくり浸かってきた。露天というか吹き抜け だったけど、夜風が涼しいからまぁいいや。露天風呂の後は内風呂にも 入って、すっかり元気になって臨んだ夕食は残念ながらイマイチだった。 だって季節感も特産物もまるでないんだもの。食べる前は「松茸かな♪ 兄の松茸も絶好調よね♪」とか脳内サンバ祭開催中だったのだが、食べ 終わる頃には疲れ果ててどうでもよくなってしまった。味もイマイチ だったし〜(涙) ちなみに夜、ホテルの外へ散歩に出るのは危ないらしい。だって毎晩熊が 出るとか書いてあるんだもの。なんでそんな危険なの!? 自動ドアから 入られたらどうすんのさ!? どうでもいいが、ケータイサイトで見た今日の 私の運勢は「夜遊びに出ると素敵な異性と巡り合えます」だったが、外に 出るのは命がけっぽい。 まぁ元々お腹も膨れて外に出るつもりもなかったので、部屋でしばらく しばらく食休みをしてからまた「真田太平記」のDVD鑑賞をした。 どう見ても30代、40代の兄弟が16、7才の役をやりつつ 「兄上は好いた女子はおりますか?」と聞かれて照れながら 「好き…というか気になる女子はおる…」とか答えてるのを見てもう 泣きそうになる。どこの男子高校生や!それに、昨日も思ったけど40代が それ演ったらイタイから! 又五郎と佐平次はものごっついい男(特に又五)なのだが、佐平次はいい 男というより不審者としてのキャラクターが前面に出されていた。中腰で 顔を上げた阿呆面のままホールドとか怖いから!ポジションは京極堂の 関口か? 更に眠気を抑えて見続ける。「白うさぎ」の愛称で真田親子に愛されている 鈴木右近の幼少時が見たかったのだ。…が。 顔がウサギじゃなくてキリンでした(号泣) ついでに白くもなくて、切なさゲージマックス。見ると隣でハルカもショックを 受けている。なんかもう、せっかく今日盛り上がった兄弟ネタは、寝る頃には すっかり萎んでしまった。松茸のしめじになったカンジだ。
今年は真田関係を網羅する勢いで信州にばかり来ているが、今年もいよいよ 大詰め、真田信幸詣でに行ってきた。連れは相変わらず、真田フリークの ハルカである。真田信幸は真田幸村の兄で松代藩真田10万石の初代藩主。 現在私がもっとも尊敬している歴史上の人物にして、いつか大河ドラマの 主役にしてほしい人物である。どうしても父・昌幸や弟・幸村の知名度には 負けるが、無能暗愚だった訳ではない。むしろ初代で立派だったんだから、 兄のお膝元の松代ならさぞかし持ち上げられてることだろう。そう期待を して行ってきた。 まずは地元のローカル線で高崎まで出て長野新幹線へ。あっという間の朝 10時には長野に到着してしまった。私の場合、田舎暮しで旅行でも東京発 朝10時に乗るのが精いっぱいなのだが、信越方面は出易いのですぐ着いて しまった。 駅前のホテルに予約してあるので荷物を預けて観光に向かう。バスに乗って 川中島古戦場へ。ここで神社を詣でて信玄と謙信の銅像を見てふらふらし、 市立博物館を見た。見るつもりもなかったんだけど、今日は文化の日で無料 だというので一巡したらけっこう展示物が充実していて楽しかった。絵巻物で 見る川中島の合戦とか、絵の人間が動いていて面白かったし。 その後、バスに乗っていよいよ松代へ。松代10万石は、埼玉にある川越10万石と 似たようなカンジでしょぼいのかな、と思っていたが、駅前に着いたら川越 より更に田舎で驚いた。どうやら「真田」で村おこしをしようとする気は 上田より随分薄いらしい。駅前にどどんと彫像が建っている弟に比べて いかにも控えめなカンジが、さすが兄だ。でもところどころ真田家の家紋の 六紋銭があしらわれていて、探すのもなかなか楽しかった。 駅前で自転車を無料で貸してくれるというのでレンタサイクルした。名前を 記帳したら、先に徳島からの客の名前があって負けた気分になる。…徳島か、 どうやってここまで来たんだろ。 そして自転車なんて必要ないくらい近所にあった松代の城跡へ。でも、国 指定の文化財になっている割には堀と石垣ばかりのシンプルさでちょっと 寂しかった。だって武田・上杉の家名に負けて、初代藩主たる兄の面影が 全くないんだもの。 次は真田宝物館へ。その前に信州名物そばを食べたが、シンプルでなかなか 美味しかった。しかしここも、駅前にしては全然真田で売り出す気がないらしい。 腹がふくれた後は宝物館へ。ここも、文化の日だからと言って無料で公開 していた。ここにはけっこう兄の面影があちこちあって、展示物にも兄の ものがちらほらあって幸せだった。父から兄への書状とかね、ああ夢が 膨らむわv その後、学校跡を見に行くとここも無料公開中。弓道場とか槍術場とか 柔術場とか、広くて人が居なくて入ってよいので見られて幸せだった。 さらに、ちょうど雅楽の演奏をしていたのでラストの一曲だけ聞いてきた。 雰囲気だけ、陰陽師を書くのに頂きましたv ところで兄の銅像がない。上田の駅前には大きくて立派な幸村像があるのに、 ここ松代にはどうして初代藩主たる兄の銅像がないのか。中興の藩興しに 一役買った恩田木工さえ銅像があるのに、なぜ!? お寺は4時までと時間が差しせまっていたので、お墓を見に行くために お寺へ。真田家の菩提寺である長国寺へ向かった。ここなら兄の銅像も あるかしら、と期待して向かったら、ここにもやはり恩田木工の墓の案内は あれど兄の案内はなし。なんで!? 不審に耐えないけれど寺内を見ていたら、すごいものを発見した。魂屋、と 言われる大きな建物である。魂を安置するという名目で建てられているには 大き過ぎるそれは、左甚五郎の作と言われている彫刻があったり金の意匠に 六紋銭が入っていたり、あまりに立派過ぎて度肝を抜かれてしまった。本殿が これくらいの寺だっていっぱいあるのに。しかも国の重文ですか!さすが兄! さすがに立派!今日最後にいいモン見た!ステキ! すっかり感動してしばらく眺めてしまった。頭の中はすっかり兄モードだ。 いやんスキスキvvv 歴代藩主の墓も見た。父や幸村の墓も一緒に建てられてて感動。しかも幸村と その子・大介の墓は兄の正面ですよ、たまんないね!パンフを見たら、幸村の 墓があるから幸村目的で来る観光客が多いらしいが、違う。ここは兄メインだ。 兄を偲ぶために来る場所なのだ。この、静かにすごいところがたまらんわ。 4時を過ぎてしまったのでさっさと追い出されてしまったが、秋の夕暮れに 兄の墓を詣でるって素晴らしいシチュエーションで、人も少ないし静かだし たたずまいは立派だしで大感動だった。脳内兄祭大規模開催中だ。 真田信幸ってやっぱり偉大だったのね…v 長野駅前に帰って来た後、早々にお土産を買って少し早いけど晩ご飯を 食べた。だって一度ホテルに入ってしまったら再び版ご飯のために外に 出るの辛過ぎるんだもの。夜はラーメンを食べた。ゆきむらラーメン、と いう名前に惹かれて食べたのだが、味はごく普通だった。看板に「三回 食べたら止められない」と書いてあったけど、どうしてもあと2回行きたく なる味ではなかった。 部屋に入ると早々に風呂に入ってダラダラしたが、私がPCと「真田太平記」の DVDを持ってきたのでそれの鑑賞会になった。もう大興奮の大はしゃぎ。私も 6月に買ってまだ一度も見ていないどころか未開封だったんだけど、渡瀬恒彦が 17才の少年役を演ってるのがイタかった。しかし丹波哲郎の父・昌幸役は 乗り移ったかのようにハマり役で素晴らしかった。幸村はテンション高くて 頭悪い子っぽくてちょっと驚き。兄を主役に作られているようだ。何しろ キャストの一番最初に名前出てくるしね!で、途中で眠くなって2話まで しか見られなかったけど、大満足で11時前に寝た。スゴイ健康的な旅だ。
日曜日にしこたま食べた後遺症か、いまだにお腹が すかない。日曜の夜は食べず、月曜も火曜も 朝・ご飯一口、昼・おにぎり一個、夜・うどん一杯、と ものすごい小食で過ごして来ているのだがサッパリ おなかが空かないのだ。私って食い溜め出来る体質 だったんだ、とちょっぴりお得に思ったのだが、同僚に 「ただの胃もたれじゃないですか?」 と言われてハッとした。 普段、そんな状況にならないし薬も飲まないので 気付かなかったけど、言われてみればそうかもしれない。
…でもいいや、しばらく小食で。
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