鋼鉄と甲鉄は似ている。 で、昼ごはんを食べたあとに鋼鉄ジーグを見たわけだが、主人公の妹の幼稚園児が、親の送迎なしで独りで幼稚園に通っていたり、園から帰ったあと、独りでお友達の家に遊びにいったり、お母さんが家の前の道路を土間ほうきで掃除していたり、ナチュラルに70年代半ばしていてうなった。 今じゃ、園児が独りで通園なんて考えられないよ。ジーグが放送されたのは、75〜76年だけど、そういや私もそのころ幼稚園児だったわけで、思い出してみたら、やっぱり子供だけで通園していた。そして、園から帰ると、独りで遊びに出かけていた。親が送迎している家なんて何処にもなかった。で、母親は何をしていたかというと、家の前で土間箒で掃除をしていた。今思うと、3歳かそこいらの子供が、独りで出歩いていたわけで、なんつう危険な世の中だったことか。 で、OPで主人公が、ノーヘルでバイクに乗ったまま「全滅だぁ!」とハニワ幻人をひき殺すシーンは、何遍みても、シュールだと思います。 追記:ゴメン、ハニワ幻人じゃなくて、ハニワ兵士だった。
ダイナミックアニメもマジンガーZ→グレートマジンガー→と進み、鋼鉄ジーグに入ったわけですが、鋼鉄ジーグは主人公がシュールでした。 デビルマン見たときも、主人公のキチガイぶりに驚愕し、グレンダイザー見たときにも、主人公の変態ぶりに度肝を抜かしましたが、(大好きだお前ら)ジーグは主人公がシュールでした。ヒロシも噂にたがわぬ変な人だ。 おかげで、私の頭の中では、わがままお嬢さんのさやかについていけなくなったジュンが、平日の昼間から司馬モータスにやってきて、台所でミッチーと一緒に向かい合ってお昼を食べるというシュールな図が出来上がってしまい、今日の昼ごはんもおいしく食べられそうです。
<グレートマジンガーの楽しみ方> ネーブルミサイル! ヘソから発射される小さなミサイルがエロくてハァハァ。 メカがこんなにエロいのは、グレートマジンガーだけ! グレートたんのくびれたウエストッ!くびれた細腰ッ! 広い胸板、ぎゅぎゅぎゅぅとしまった細いウエスト。 まさに黄金率ともいうべきボディーライン。 身体バランスがもう、ハァハァ・・・ 胸の発熱板を投げた後のつるりとした裸胸がセクシーで、 あおり構図でみるネーブルミサイル発射は目のやり場に困るほど。 グレートたんはなんてスタイルがいいの! グレートマジンガーは、実にスタイルがいいですね。 特にくびれた細いウエストがめっさエロく、見ていて目がすいよせられます。 だって私、グレートが画面に映るたびに、下腹部にあるネーブルミサイルの小さな五角形をついつい目で追ってしまいますもの。 あの五角形がパカッとスライドして、中から紅くて小さな円錐形ミサイルが顔を出したときの、その肢体といったら!発熱版をしゅるりと投げ、テロリとした裸胸が露になり、天空に翼を広げ宙に身を預けたその肢体といったら!ああああっ以下延々。 まあ正直申せば、メカのエロさでは、レディロボットとのからみが多いZのほうが上だと思います。(またか) Zはスピード重視のグレートと違って、動きが緩やかで、人間に近い動作をしており、普通の動作でも生っぽく、裸体の人間が動いている息遣いのようなものが感じられますから。動きが緩慢分、ヒトに近いものがあるといっていい。ホディラインも人間のラインに沿って構成されているため、手足が寸胴で、より人間らしく、ヒト体温を感じさせてくれるのです。飾り気のないプリミティブな男女の姿、それがZのエロさなのでしょう。 また中に乗っている人間も、Zのほうが女好きでスケベというのもあるかもしれません。 なにしろZの搭乗者は、女から男から人外まで、くるものこままずというツワモノ。このへんではグレートの搭乗者が到底かなわないところでしょう。 スピードとパワー重視のグレートは、鋭敏なる動きがセクシーではありますが、その分、太古より続く原始的な性の営みには、少々疎い気がして、エロースという点では、Zのほうが上ではないかという気がするのですよ。 加えて「鉄の城」といういかにも攻めてくれといわんばかりのネーミングも、Zのほうが、より多くの人(人外)との交戦と交えていそうな印象を与え、Zに軍配をあげるにふさわしいという気にさせてくれるのです。 むしろグレートは逆に女ッ気がなくて、女とチャラチャラしないところが、「男度胸」という感じでいいですね。 Zはレディロボットとのからみが多いと嬉しいけど、グレートはレディとはあんまりチ ャラチャラしてもらいたくないってのが私の個人的な意見。グレートも鉄也も、ゲストといちゃいちゃしてもらいたくないと思う。グレートは、ザッパーンと波が打ち寄せる断崖絶壁で、翼広げて立っている姿が様になるんじゃないかなぁと。エンディングにそんな場面がありますけれど、あの画、私はともても好きです。で、あんなごつい顔してブルマーはいている鉄也もイカす。 グレートマジンガーはスクランブルダッシュを広げた状態が、基本スタイルとして設計されているので、翼が広がった状態が、最も美しいです。 今言ったエンディングの崖の上でハネを広げてたっているあおり構図が私は大好き。ちょっと反った翼のラインが、とんがりの多い全体のバランスを整えてくれて、これがパーフェクト。 対して、Zはスクランダーは後付オプションなので、ついていないときが完成形としてデザインされており、スクランダー未使用のときのほうが、スマートで様になりますね。 Zは地に足をつけているときのほうが綺麗。スクランダー装着時は少々デザイン的には野暮ったく感じられます。特に越しまわり。ただでさえ寸胴なのに、腰にベルトが装着されるので、ますます重たくなってしまいバランスが悪くなってしまう。 その点グレートは最初から羽根がついた状態でデザインされているので、そんなこともありません。まさに完成形。 Zはメカニックが革新的すぎて、後続を気取らせる効果は多大すぎましたけれど、グレートの海から射出される発射シーンは、それに負けず劣らず格好いいではありませんか。 渦が巻き、海中から出されたマシンに、ブレーンコンドルが空中で、ファイアーオンする、その姿を管制室から遠景で眺める図は、クールビューティではてしなく美しい。 で、書けば書くほど、Zに負けていくような気がするのは、何故なんだろう。
<グレートマジンガーの楽しみ方> ▼さえる宙明スキャット、轟く水木一郎ヴォイス、渡辺宙明は神! 宙明先生の音楽が聴けるのはグレートマジンガーだけ! (もちろん嘘。渡辺宙明は特撮・アニメの大家 天文学的数の作品を発表) Zとともにグレートマジンガーの音楽を担当している渡辺宙明氏ですが、宙明サウンドは好いね。親しみやすいメロディ、覚えやすい楽曲。3回きけば誰でもカラオケで歌える優しい音程。子供から大人までみんな楽しめる美しい曲の数々。これだけ、覚えやすくてノリのよい曲をかけるは、宙明先生だけだよ。 もう宙明先生は神! アニメの主題歌が、たとえそれがキッズアニメであろうとも、アニメ本体とは直接関係ない内容で、ミュージシャンのプロモーションみたいになっちゃったのって、いつからなんだろ?そういう曲って、聞く分には綺麗ではあるけど、見ている人達が歌うには難しすぎたりするんだよね。曲が複雑すぎて、歌いきれない。でも、宙明先生の曲はそんなことはないんだよ。とにかく平易で覚え易く、記憶に残り易く、そして歌い易い。それは素晴らしいまでに。 私も渡辺宙明の名前って、今まで知らなくて、マジンガーシリーズ見て、初めて意識したのだけど、この人の作った曲どれもみんないいですね。この人の曲は、70年代のアニメや特撮を観て育った人なら、聞いたことがない人はいないはず。有名どこの曲を多数担当しているので、名前を知らなくても、曲をきけば、ああ、あの曲の人かと誰もがうなずくに違いありません。私も意識するようになって、すぐにわかったのだけど、この人のこの時代の曲はどれも、みんな曲調が似ているので、聞けばどれが宙名の曲かすぐにわかるよ。 その特徴の一つが、「バンバン」だの「バンバラバババン」など、いわゆる宙明スキャットとよばれる擬態語の大量使用。 文字で書くと、「バンバン」??と伝わりにくいので、具体例を出すと、有名なところでは、ゴレンジャー。あの曲の出だしを思い出してみてください。 バンバラバンバンバン バンバラバンバンバン バンバラバンバン バンバラバンバン バンバラバンバンバン (文字だと伝わりにくいナァ) ね?わかる? このバンバンいっている曲を作ったのが、渡辺宙明氏。 こうした大量の擬態語―「ダンダン」だの「バンバン」だの「シュシュシュー バンババン」だの、言葉遊びの楽しさと掛けあわせの楽しさがいっぱいは入った曲が、このグレートマジンガーでは、多数使用されているのです。 ね?楽しそうでしょ。 これすごい中毒性があってさ、一度はまると、なかなか抜けれないんだよね。 Zのときには、こうしたスキャットの使用がまだみられないので、グレートマジンガーが宙明スキャットの芽吹いた最も初期の作品になるんでしょうか。この翌年に、宙明氏は、「秘密戦隊ゴレンジャー」「鋼鉄ジーグ」など、氏の代表作となる、歌詞の半分が擬態語というイカレた絶叫擬態ソングを作曲するに至るわけですが、その点を踏まえると、グレートマジンガーという作品は、宙明スキャットが芽吹いた初期のものとして、作曲家渡辺宙明の中でも、転換期となった重要な作品として位置づけすることが、出来るのではないかと思います。 そして、この曲を歌うのは、水木一郎アニキとコロムビアゆりかご会の児童合唱団ですが、この曲の掛け合わせがまた楽しい。 水木氏のやかましい声と、ゆりかご会の可憐な声のユニゾンが絶妙。 このころの水木一郎はマジ歌がやかまし・・・じゃなかった上手いです。音程が乱れることなく、少しもゆるぎない猛々しい(やかましい)歌声で歌い上げてくれて、私は水木氏の歌唱力に素直に感動しました。アニソンが児童合唱団っていうのも、今じゃあんまり見かけませんが、このへんも70年代フレーバーにあふれていいですね。 児童合唱団のカン高い声の子供たちも、今はみんな40代50代のおじさんおばさんなんだろうなと思うと、胸に染み入るものがあります。 また劇中使われるBGMも、ブラスバンド主体のやたら仰々しい重量感あふれる曲で、ハードな作風をよりいっそう盛り立ててくれます。 グレートの音楽は、迷いがないところがいいですね。 これは、音楽だけにいえることじゃないけど、グレートマジンガーという作品は、作っている側に迷いがなくって、直球で勝負を挑んでいるところが私は非常に好き。作っている人の苦悩は伝わってくるのだけど、迷いは伝わってこない、このへんがイイ。 ダイザーはさ、作っている人が、どのラインにもっていったらいいのか、迷走していて、迷ったまま作っているのが、見ているほうにも、伝わってきちゃって、全体的にバランスが悪いんだよね。そのへんがどうもイマイチで、自分としてはもう一息。まあ、結局はいい方向に落ち着いてまとまったけど。 正直、曲としては、私はマジンガーZの挿入歌「Zのテーマ」が最高傑作で、グレートのどの曲も、これにはかなわないとと思うのだけど、音楽全体の完成度の高さでは、グレートマジンガーのほうが上ではないかと思います。作曲面でも演奏面でもグレートは完成度が高いのではないかと。 グレートは「鉄也のテーマ」の人気が高くって、私もこの曲大好きなんだけどさ、それでも、やっぱり「Zのテーマ」のあの風格と品格には、あと一歩及ばないような気がするんだよね。 最終回の一話前の話で、「Zのテーマ」と「鉄也のテーマ」が交互にかかる異色の演出があるんだけど、あの回でそう思った。 個人的には「鉄也のテーマ」が、「Zのテーマ」を追い越せないあたりが、永遠に鉄也が甲児くんを追い越す事はできないことを暗示しているかのようで、なおかつ、グレートマジンガーという作品の位置づけを示しているかのようで、非常に気にいっています。 そして、宙明氏は、このあとのグレンダイザーには参加しないで、鋼鉄ジーグのほうを担当するわけですが、マジンガーシリーズが、全部同じスタッフで統一されなかったのは、残念なところでした。 その分、ジーグが、グレートのハードな雰囲気を引き継いでくれましたけれど、私としては、ずっとマジンガースタッフに作ってもらいたかったな。 宙明氏はアマチュアUFO研究家という都市伝説があるんだから、ダイザーのほうをやってもらいたかったです。 しかし、そのジーグの中で、平気でマジンガーZやグレートマジンガーの曲をそのまま使用していたのには、びっくりしたよ。 だってさジーグみていたら、いきなり、光子力研究所のテーマや科学要塞研究所のテーマ(※)が流れてくるんだん。とくに芹川演出の回は、曲が全部マジンガーZからの流用なのにはまいった。スタッフが同じだからって、こうも別番組の音楽を堂等と使用していいものなんですか?ごれも、70年代の東映動画では当たり前のことなんですかね? おかげで私には、グレートマジンガーの続編は、ダイザーではなくて、ジーグという気がしてなりません。 いまでは頭の中は甲児にふられて落ち込む鉄也を宙が慰めるという甲鉄←宙の図が、宇宙スケールで出来上がってしまい、楽しい毎日を送っています。 ※光子力研究所のテーマや科学要塞研究所のテーマ 光子力研究所が登場するときによくかかる曲なので、私が勝手にそうよんでいる曲。 正式曲名不明。光子力研究所らしいのどかでノーテンキな曲なので、結構好き。♪チャンチャーチャ チャッチャーチャ チャチャチャッチャッチャーってやつね。(え?わからない?)科学要塞研究所のテーマも同様。
でも、鉄也は夜のテクニックはあんまりないと思います。 逆に大介さんはしおらしい顔して夜はテクニシャンではないかと。 大介さんって、メルトシャワーとか、平気でしていそうな気がします。 <グレートマジンガーの楽しみ方> ▼マジンガー名物毎回変わる作画! これはグレートだけに限ったことではないけれど、当時の東映動画は総作画監督制ではなく、各話監督制だったので、毎回絵が全部違います。これは、絵に疎い人でも、すぐ気がつくぐらい、非常にはっきりしています。私も最初ぶっ飛びました。 なんせその違いというは、今日は作画が綺麗とか下手だとかというレベルではなく、その回担当の人が思い思いの自分の絵を描いていて、誰も設定画を見てないんじゃないか?というぐらい全然似ていないのですから。そもそも似せる気なんてもともとないと疑ってしまうほどまるで別人なのです。 そして、絵が似てないだけでなく、画風も毎回異なります。あるときは、コミック調、あるときは劇画調、またあるときは少女漫画風と、同じ作品の中に、これでもかというぐらい、いろんなタイプの絵が混じるのです。 1話が赤塚不二夫だったら、2話がさいとう・たかを、3話が新谷かおるぐらいの差はあると思ってていいでしょう。(言いすぎ) 一番おかしいのはキャラ設定画を描いた本人ですら、設定画通りに描かないで、勝手に改変して別の絵を描いているということ。自分の絵ぐらい覚えておけ!と思うけど、違う絵を素で描いていたりする。このへんが今のアニメからは考えられなくて、職人魂が出ていて(ようするにテキトー いい時代だネ)で、特徴的。 3文字作画とは別の意味での壮絶なクオリティの作画が楽しめます。 特に鉄也は、視聴年齢のちびっ子達との年齢差が開きすぎて、老けすぎているというスポンサーサイドの横暴な横槍で、途中から年齢が22歳から18歳に引き下げられるという異例の事態が起こりました。そのため19話以降は、18歳に見えるよう設定画が変更になり、ますますいろんなバージョンをお楽しみいただけるようなりました。 話が進むにしたがって、年齢があがって大人っぽく描かれるというのならわかりますが、 途中から年齢が下がって若返るというは、非常にレアなケースですね。毎回変わる鉄也をどうぞご堪能されてください。 こうした途中からの設定変更に、製作側は苦労したことと思われますが、もともと作画に統一感がないので、あー、また絵が変わってら、作画安定しないなぁ、ぐらいにしか、視聴者には受け止めてもらえないのがポイントです。 だって、毎週使われる発進バンクは、変更後も1話のものをずっとそのまま使用していたので、22歳バージョンの鉄也が毎週登場するという調子で、ただ、絵が安定しないようにしかみえないんですもの。このテキトーさが70年代アニメのよいところですね! 個人的には変更前の22歳バージョンのほうが、ハードで好みなので、修正は年齢だけにとどめておいて、絵は変更なしのよかったなぁと思います。 まあマジンガーファンたるもの、髪が2方向にハネている人が鉄也で、どこにそんなに突風が吹いているのか?というぐらいの怒髪の人が甲児、このポイントさえ抑えていれば、 あとはどう書いてもOK!というぐらい太っ腹で構えているのが、ファンとしての正しいあり方でありましょう。 私は作画は、Z、グレート、ダイザーともに第1話が一番好きですね。 Zはハネ甲児がしなやかでのびやかで艶っぽくって最高。 グレートは劇画調のモリシタ鉄也がハードな作風にあって猛々しくて勇ましい。 ダイザーはコマツバラ大介がケツのラインが気合がはいっていてセクシー。 どの話も1話の作画レベルが高いです。
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