---------------------------------------------------------------------- ▼自衛隊の大砲を使ったコンサート 〜チャイコフスキー「大序曲1812年」〜 入場無料(要整理券) 2004年10月30日(土) 開場/15:00 開演/16:00 場所:陸上自衛隊朝霞訓練場(練馬区大泉学園町・埼玉県新座市及び朝霞市) ▼大序曲1812年 この曲は、ナポレオン率いるフランス軍の侵攻にはじまり、ボロジノの戦い、モスクワ入城を経て、ロシアの大地と民衆によって敗走していくフランス軍と、勝利するロシア民衆の凱歌をチャイコフスキーが表現したものです。 最初の部分は、ナポレオン侵攻前の民衆の苦悩を、ロシア正教の賛美歌を引用しながら描いています。引き続きボロジノ、モスクワ占領と混乱の状況を両国国歌をコラージュしながらその激しい戦闘を描写します。フランス国歌・ラ・マルセイエーズが徐々に変調をきたしていくのは、ナポレオン率いるフランス軍が混乱し敗走していく姿です。そして大団円をむかえるフィナーレは、ロシアというよりは民衆の勝利の凱歌を祝祭的に表現したものです。 ロシアに勝利をもたらしたといわれている砲兵部隊の活躍を表すのに、チャイコフスキーはこの曲の中でカノン砲のパートを記しています。1882年に完成したこの曲の初演では、実際に大砲が使われたといわれています。 通常、室内のホールでこの曲を演奏するときは、大太鼓やシンセサイザー等で代用しています。10月30日のコンサートでは楽譜で指定されている通り、屋外で実際の大砲(105mm榴弾砲4門)を使って演奏をいたします。どうぞ皆様も生で、迫力ある大砲と吹奏楽の響きをご堪能下さい。 http://www.eae.jgsdf.go.jp/ea/event/1812/1812.htmlより ---------------------------------------------------------------------- チャイコフスキーというとホモセクシャルの作曲家として有名で、私はこの人の交響曲6番「悲愴」を聞くともうそればっかり気になっちゃっていけないんですが、これは聞いてみたいですね。105mm榴弾砲使用による大序曲1812年。音楽ファンと軍事マニアの両方に受けそうな催しものです。
チャーリーといえばドラケン解説家ですが、 この人はどうにも憎めないネ。 チャーリーは不死鳥チャーリーという大仰な名前があるわりに、あっけなくやられてしまういわばかませ犬みたいなのものですが、この人の存在意義は、かませ犬にあるのではなく、むしろ解説家にあるように私は思うのです。 A88ナンバーワンというより解説家、刺客というよりより説明係、かませ犬というより事情通、この人の本領は、コンバットより読者に解説する役をこなしたところにあるような気がいたします。 チャーリーは、初期の短編話の後、地上空母の前あたりという話の中でも、ちょっとマゴついたゴタゴタしたあたりにその姿を見せます。最初のほうの話なので結構忘れてしまっている人も多いと思うのですが、その正体は神崎にシンを消すよう雇われた刺客です。神崎の依頼を受けてA88に戻ってくるのです。けれどこれが、みんなに歓迎されながら基地に降り立ち、周囲からも実力を認められた人で、大言壮語を吐くわりに、いざ戦うとほんの数コマであっけなくシンに倒されてしまうのです。返り討ちされるところなんて文字通り瞬殺です。 全然不死鳥じゃないやんけ!口ほどもないなぁ、存外だらしないと肩透かしを食らうのですが、まあ、それはそれだけ主人公が強かったということになるでしょうし、そもそも強さの比較対象として使われ、引き立て役になることを要求されているわけですから、これはこれでよいのでしょう。チャーリーが出てくることによって、主人公の不死鳥ぶりが際立つわけですから、強さの証明としての登場するという役割は果したことになります。彼のおかげでシンの執念や土壇場での強さがよくわかりましたし、引き立て役としては充分効果がありました。 こういった引き立て役のキャラというのは、少年漫画・格闘漫画では必要かつ不可欠な存在で、一般にかませ犬と呼ばれているようです。 ▼かませ犬によく見られる傾向 ・主人公の敵手として登場。 ・大げさな渾名・コードネームを持つ。 ・周囲の人間がその名を聞いただけで、「あの○○か!」と畏敬の念を抱くほどのネームバリューがある。 ・本人もおもいっきり大言壮語を吐く。 ・そのくせあっさり負ける。 ・戦闘ははじまって数秒で終結。 ・死に方は早く、軽く、あっけなく長引かせない。 ・運がよければ解説係に転向できる。だたし通常、解説係はパワーアップインフレについてこれず脱落した主人公のかつての好敵手が務めるので、その役がまわってくることはまずない。というか敗戦後は登場があるのかも怪しい。 ・主人公がさほど強くないストーリー序盤で瞬殺され、読者からは早々にその存在が忘れられる。 ああ、まさにチャーリーはかませ犬ではないですか。 けれど、チャーリーがだたのかませ犬とは違うのは、解説係も兼任したところにあると思うのです。いや兼任というより、読者に情報を提供するためによく調調子よく語ってくれたこと、こっちの功績が大なりではないかと!もっともていよく使い捨てられたっていえば、それまでなんですが。 やはり少年漫画・格闘漫画でかかせない解説係なんですが、彼はこの役もその短い登場時間の中でこなしてくれました。この人から得た情報量って結構な量で馬鹿にできませんヨ。 頼んでもいたないのに、ミッキーの前に割り込み、ドラケンの機体説明を得々としてくれたり、わざわざ独房を訪れてサキの過去も教えてくれたりもする。機体性能の違いのレクチャーもしてくれれば、いったん傭兵に身をやつしたその行く末の悲哀さも語ってくれる。陰鬱そうな顔して実は台詞の量は結構多いんだ、これが。 メカといったハード面から技量といったソフト面(ソフト麺じゃないよ)、操縦者の心理面からそのバックボーン、さらにくわえることに戦局の状況まで、よくしゃべることしゃべるいこと。陰気そうな表情に騙されそうになりますが、どうして中々口数は多い人なんですよね。ミッキーとは普通に話してますが、この二人はそこそこ軽口を叩き合う仲だったんでしょうか。 そんなチャーリーもあっけない最期を遂げるわけですが、いったんA88を退いた後、また地獄に戻ってくるまでに、彼にはどんなドラマがあったのでしょうか。そしてもともとはどんな仕事についていた人だったのでしょう。あの時、闇うちできなかったのは、彼の油断か判断ミスか、性格がなせる業なのか。黙って打ち落とすことだって出来ただろうに何故それをしなかったのか。ショボすぎる最期ゆえ印象の薄い人ですが、憎めない人ではありました。 そして不死鳥チャーリーが死を迎えているその裏で、人知れずとフーバーが戦死している、ここがまたいいんだ!
どうせ・・・なら・・・空で・・・死にた・・・かっ・・・た・・・・・・・・・ぜ・・・ きさまに・・・空で死ぬ資格なぞあるもんか・・・ ――『血闘の森』より―― 空で死ぬ資格って何だ? 己の活路をふさぐものを倒すという点においては、ボッシュもシンも同じじゃないのか? カザマには空で死ぬ資格はあるのだろうか。
9月26日の百里航空祭に行かれた方、お疲れさまでした。 私も行きたかったのですが、非常に混むということで今回は残念ながら、見合わせたのですが、今年はいつもにも増して、大変な混雑ぶりだったそうですね。 (※百里航空祭って何?って人に説明すると、百里航空祭とは茨城県にある航空自衛隊百里基地で行われるお祭りのことです。この日は一般市民も入場でき、全国の航空ファンがおしかけて、大変な賑わいを見せます。また、新谷かおる先生の漫画『ファントム無頼』はこの基地を舞台にしており、作中この百里祭の話も出てきます。飛行展示なども執り行われ、ファンの間ではおなじみの催し物です。こんなことを書くと、いっぱしの航空ファンみたいですが、私は一度も行ったことがない一般人です。) 例年渋滞が酷いということで、今年は基地駐車場は事前に抽選を行い、マイカーによる入場制限をし、最寄ターミナル駅であるJR石岡駅、および水戸駅から直通シャトルバスを利用を呼びかけていたようですが、その公共機関ですら予想を遥かに超える大渋滞のため、何時間たっても基地に到着出来ないという大混乱ぶりだったそうです。 なんでも、直通シャトルバスの始発6:30便ですら、9:30になっても、基地に到着という恐ろしい事態になっていたとか。当然始発便が到着しないので、それ以降の便も到着せず、ピストン輸送が全くできずに、駅にはバス待ちの人が溢れて混乱を極めていたということです。幸運にも早朝便に乗れた人も、途中大渋滞にはまって、1キロ進むのに1時間はかかると思われる状況に、あきらめてバスを降りる人も即出したらしいとのこと。旅行会社のツアーバスなんて、基地に到着したときにはすでに午後3時で閉幕を迎えていたと聞きました。あきらめきれず、徒歩で基地まで何時間もかけてどりゃ降りの中を歩いた人もいた等、とにかく異様な混乱ぶりだったそうですね。そしてどうにか到着できた人も、帰りは帰りでまた、大渋滞が待っていたようです。人手は20万を超えていたんじゃないでしょうか。 例年、基地祭当日は駐車場から車を出すだけで1時間はかかるとか、基地周辺およびも石岡駅周辺は駐車場不足のため駐車場探しで苦労するとか、とにかく渋滞が酷くて車で行くのは大変と聞いていたので、私も行くなら、公共機関を利用と思っていたのですが、それすらも麻痺状態で、運行できていない事態だったわけですね。6:30の始発便ですら、到着できないなんて、それでは、基地に入場するには、それよりさらに早い時間にでなきゃ無理ということでしょうか。ということは夜中のうちに、出撃しなきゃ駄目なのでしょうか。しかし、徹也組は周辺の迷惑になるし(基地祭開催のため周辺住民は大変迷惑しているらしい)、公共機関はそんな時間には運行していないし、基地周辺に前泊しようとも、そんなものはあの辺鄙なところには無いしで、車も駄目、公共機関も駄目、前泊も駄目のダメダメづくしで、本当に困ったことです。 勝ち組になるためには、事前に綿密作戦を練っておく必要がありそうですね。 たぶん一番確実な方法としては、最寄の私鉄駅から、早朝2.3時間かけて根性で歩くってことでしょうが、しかし、最寄駅からもそんなにかかるのか・・・。しかも田舎道。 まあ、基地が市街地にあるとは思ってはいませんが、百里基地はつくづく不便なところにあるのですね。まさに陸の孤島です。いけどもいけども、その姿を垣間見ることが出来ない孤島の基地。 そんなことをいっていると、栗原2尉に「ぶつくさいわないの!エリア88に比べたらましよ」と言われそうです。 たしかにそうだよね。
地獄を見れば心が乾く またアニマックスでエリア88アニメ再放送するみたいですよ。 しかも今回はボドムズとセット放送ですよ。 ある日の番組テーブル 4:30装甲騎兵ボトムズ 5:00エリア88 …… 出来の悪さをわざわざ際立たせるための組み合わせですね! また別の時間帯では 0:27装甲騎兵ボトムズ 0:55こげぱん 1:00頭文字D 1:30エリア88 ますますツマラナサが際立つ組み合わせに。 同じエイベックス作品の中でも一段格下なのが、一目瞭然になってしまうではないか…。 さらに、頭文字D終了後は、監督のやる気マンマンの演出でおなじみのベルばらがが入るので、 0:27装甲騎兵ボトムズ 0:55こげぱん 1:00ベルサイユのばら 1:30エリア88 と、やる気のなさがよりいっそう明白に白日のもとに晒されることに。 アニマックスの中の人も大変だな。またフォーラム立っちゃっているし。 ◇語句解説◇ ▼装甲騎兵ボトムズ 1983年サンライズ製作・高橋良輔監督のリアルロボットアニメーション。今でも根強いファンが多く、エリ8好きの間ではわりかた評判のいい戦記物。 銀河万丈ナレーションによる渋いポエムな次回予告がつとに有名。 長いことDVD化されず、ファンをやきもきさせたが、この度めでたくシリーズ全作のDVD発売が決定。『エリア88』『火の鳥』と不発が続いた高橋監督ファンには、久しぶりに明るいニュースとなった。 主人公がすぐに上半身裸になってうろつく、裸にされて拷問されるシーンがくりかえしある、女子供には用のない世界など、その筋のお兄さんには興奮もののシーン多し。中でもイプシロンの股間を強調したコスチュームは一見の価値あり。気になって話に集中できなくなる人続出。っていうか良輔たんは男の裸が好きなんですか?やたらいっぱい出てくるんですけど。 なお、リアルロボットといっても例によって話はトンデモストーリーなので注意。 この話の一番の特徴は、そのロボットの扱いですかね?ボトムズというのは、主役機ではなく、たくさん登場する量産型ロボットの俗称のことです。主人公もその他大勢の下級兵士もみんなこれに乗ります。そして、非常に簡単に壊れ、壊れたら壊れたであっさりと乗り捨てられてしまい、必要とあればどっかその辺からかっぱらってくるという大変ぞんざいな扱いをされています。乱暴な言い方をすれば、車ぐらいの感覚でいいと思います。こんな具合に、作中至るところでデイリーユースされているロボットなので、輸送や補給の必要がなく(壊れたら捨てる、必要になったらかっぱらう、整備は自分でする)一般の戦記もののように決まった基地や旗艦や要塞を拠点する必然性がなく、主人公が自由に戦場を渡り歩くことが出来るしくみになっています。 主人公のキリコ・キュービィは、こいつらが通った後は、草の根一本も残っていないと恐れられるマーク3のような部隊の出身で、1話で早速軍隊に裏切られ、地獄に叩き落されます。このキリコという男は、物心ついたときから周りが戦争で明け暮れていたため、戦場でしか生きていけないというボッシュ中佐に会ったら、速攻でスカウトされそうな生粋の兵士です。なんたって、戦闘の中じゃないと落ち着いていられない人ですから。 こいつを待ち受けている地獄というものが、なかなかなもので、1話で軍に裏切られ監禁拘束拷問の末脱走、2話で治安警察に捕まり強制労働所行くがそこも脱走、3話で地獄の町を徘徊しそこも脱走、4話で格闘技場で賭け試合に身を投じまた逮捕、5話再度拷問の末脱出…そして町一つ破滅に追い込んだ挙句、内乱の国の外人部隊に入隊…とこんな調子で延々に続くのです。 そして1話〜最終回まで、ずっとここは地獄だ地獄だと言いながら、地獄を彷徨し続けるのです。 私はこのアニメは、色彩がすごく好きです。彩度が低くって明るすぎないところが特に好き。赤く乾いた砂漠の上をジリジリと迫る死と隣り合わせで歩いていく場面の色調なんかもう最高。心が乾く色調なのです。 と、通ぶったことをいっておいて、本当のところは、主人公勢の太ももや股間の食い込みばかりに気をとらわれて、内容はあまり頭に入っていないのでした。 スタジオぴえろの明るい色調が鬱になるエリアのOVAも、太ももや股間のハーネス(?)の食い込みだけは、いろいろとヨカッタ。あのグィとした食い込みはよかったよ。真面目にボトムズを紹介しているようでいて、気が付くと最後はいつも通りのシンのケツの話に落ち着くあたりが自分らしくって、押忍!
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