エラーと言えば同人女ですが この人、一部で突出した人気があるネ。私も好きだよエラー。 この人はエリ8の中でもちょっと変り種という気がいたします。他の人とはちょっと毛色が違うというか、親しみがもてるというか。浮いているというか。少女漫画から出張してきた人みたいな印象。少女漫画色の強いエリ8の中でもひときわ少女漫画テイストに溢れている人のように思います。なんか間違えて他の先生の少女漫画に出演しても、違和感なく馴染んでいそうですヨ。木原敏江、名香智子、上原きみこ、池田理代子、このラインなら全然問題なく出演できそうですよ?昔の山岸凉子でもいけそうですね。一条でも大丈夫かな?青池でもよさげですね。 それにこの話の中で、ハッピーエンドらしいハッピーエンドを迎えたのってエラーぐらいじゃないでしょうか? 主要キャラは皆最後に死んでしまうし、シンも涼子の真は生き残こるけど、エリ8のシンは死んでしまうし。唯一生き残ったキムも、戦友が誰もいなくなった状態で独り寂しく見送るところでで終わってしまうし。 作戦終了まで生き残って、めでたしめでたしで終わったのはエリ8登場人物多しといえどもこの人ぐらいに記憶しています。(他にいたかな?) メインキャラはのきなみ死亡END、サブキャラは途中で忘れられてしまって消息不明、そんな中、最後まかりなりにも決着がついてハッピーエンドで終わったってのは、珍しい存在なのかもしれません。 まあ、ハッピーエンドといっても、その後のことを考えると、けして手放しで喜べるような状況じゃないとは思いますが。 あの後、エラーとライラお嬢様はどうなったのか。 けして薔薇色の未来ばかりがまっているわけでもありますまい。 シンのことですから、譲り受けた遺産を使って(本来そのために譲渡したのだろうし)大統領の子弟に警備をつけ、安全に暮らせるよう手を打ったと思いますが、しかしそうはいっても、きな臭い世の中。 もしかしたら、あの後ほどなくして、蜂の巣にされた身元不明の男の死体がレマン湖に浮いているかもしれません。また大統領令嬢も、謎の組織に誘拐されたり、暗殺されてしまっているかもしれません。あるいは成長したローデが、父の遺産の受取人は自分にこその資格があると名乗り上げてくるかもしれません。そして一国の全対外資産を私掠した日本人に返還を求めてくるかもしれません。 おお、シン・カザマは犯罪者かい。オーナーが犯罪者。大和航空またしても大ピンチ。津雲の善三の心労がなくなる日は遠い。 それから、エラーって扉絵をピンで飾っているんですよね。 各ミッションの扉絵って、たいていはメカorシンで、単体ショットの場合シン・カザマ以外の人が扉絵になることってそんなにないですけど、エラーはその数少ない単体ショットで扉を飾っているんですよね。 まあ、狙撃兵って絵にしやすいっていうのもあると思うのですけど。 ミッキーやグエンだって数回しかないのに、扉絵にも登場するなんて、なかなかのことだとではないでしょうか。 そして、ライラお嬢様はエラーが女であることに疑いをいただかなかったようですが、官邸の屋根裏に隠れているとき、排泄物を雨どいから捨てる際に、エラーが女でないことに気がつかなかったのでしょうか。排泄物を処理仕方が気になって仕方ありません。 あの後、エラーはどうなってしまったのでしょうか。 傭兵稼業から足を洗って、静かに暮らしているのか。 あいかわらず硝煙の消えない暮らしをしているのか。 背後から狙われていないといいんのだけれど。 美形は背後には気をつけるんだな!
今日はニュースサイトっぽく。 ▼出生率1.29、厚労省は「年金制度見直し必要ない」 http://www.asahi.com/national/update/0610/041.html 安田さん喜べ、女性平均初婚年齢27.6歳。今や28歳は行き遅れでもなんでもないぞ。 30歳で未婚と既婚がやっとこ半々ってとこじゃないですかね。(自分調べ) 晩婚の人ほど初産年齢が高く、初産年齢が高い人ほど出産回数が少ないというのは間違いないでしょう。 おかげで日本の未来が大変なことに。沢さんがんばれ。 ▼ロン・ヤスが無言の別れ=中曽根元首相、ひつぎに合掌−レーガン氏葬儀 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000391-jij-int あの・・・エリア88読むと中曽根を思い出すのは私だけですか? 私、読む度に中曽根を思い出して仕方ないんですけど。そんな人、私だけ? どうも私の深層心理の中で、エリ8と中曽根は通じているみたいです。 そして中曽根というと、セットでレーガン元大統領も思い出すんですよね。 小学校の社会の時間は、先生がすぐに教科書を脱線して、中曽根とレーガンの話ばかりしていたことしか覚えてません。 ▼宇宙からレーガン元大統領を追悼 http://www.sankei.co.jp/news/040611/kok057.htm 高橋良輔監督の『蒼き流星STPレイズナー』を今観ると、1996年が舞台の話なのに、米ソの冷戦が依然続いているという強烈なパラレルワールドになっております。製作した85年当時は、今日のような状況が訪れることなんて、予想していなかったんでしょうね。 レーガン大統領は強いアメリカを代表する人でした。 宇宙空間からミサイルを打ち落とすという壮大で荒唐無稽なスターウォーズ計画の夢をありがとう。おやすみ・・・ロン。 ▼「アイスピックも考えた」加害女児、3通りの方法を計画 http://www.asahi.com/special/sasebo/OSK200406070028.html あーもう名探偵コナンは教育に悪すぎ。 小学生が殺人事件に喜んで関与しているのはまずいよ。 あいつら、長く放映されすぎて、殺人事件が大好きになっちゃったんですよ。 コナンはただちに深夜枠に移行して、大きいお姉さん向けにせよ。っていうかしてくれぇ。 ▼現場に十数分、「死んだか確かめた」と女児 佐世保事件 http://www.asahi.com/special/sasebo/OSK200406070044.html もうこの少女は外人部隊にでも入るしかないんじゃなかろうか。 私、カッターナイフで人を殺せるのは熟練した外科医かその道の訓練を積んだ人ぐらいだと思っていたよ。 ボッシュ中佐にでも雇ってもらうといいかもしれん。 でもボッシュ中佐よりかは、マリー隊長の元で働かしてもらって、テロに巻き込まれて命を落とす子どもたちを、少しでも救うようを尽くしてやってくれ。 ▼コスモ石油、92万人の個人情報漏洩〜被害者にガソリン代500円分付与 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/06/09/3425.html 個人情報の相場は500円に決定! 紙切れよりも薄い個人情報。夏目漱石にも達しないぜ。 ▼サレハ君の手術、「目的達成」 http://www.asahi.com/national/update/0611/008.html さあ、戦闘開始だ。 ▼欠陥隠し、役員で申し送り 三菱自の大型車事故 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000032-kyodo-soci トラック買うなら、やっぱりウニモグだ。 ウニモグだウニモグだ、ワッショイワッショイ。 この記事へトラックバックする。(そんな機能はありません)
85年製作のエリア88 OVAを観ようと思って、家にそれらしきビデオが見つかったら送ってもらいたいと頼んだところ、何を勘違いしたのか、送られてきたのは『エアポート79』のビデオでした。 ち、違う・・・ 仕方がないので、ビデオを送ってくださったお母さまには丁重にお礼を述べ、おめあてのものは自分で新規購入することにしました。DVD2本、しめて1万円弱の散財です。 こういうとき大人というのは便利ですね。「ここからここまで全部ください」と棚を指差して買うこと出来ますから。私もよく、この棚のもの全部くださいといって棚丸ごと買い占めたりいたします。 すいません、嘘つきました。そんなお金ないっす。DVD買ったせいで、晩御飯のおかずが一品減りました。けれど塩沢ヴォイスがあれば、おかずなしでご飯3杯はいけるので、そんな貧しさなどは一向に苦にはなりません。 エリア88のOVAは ACT.1『裏切りの大空』 ACT.2『狼たちの条件』 ACT.3『燃える蜃気楼』 と全部で3巻あるようですが、現在簡単に入手できるのは、劇場版(ACT.1,2を劇場用に再編集)とACT.3のDVDのみのようでした。 再編集された劇場版より、ACT.1,2それぞれ別のが欲しかったのだけど、そちらは残念ながらDVD化されていないようです。 北米盤DVD愛好者としては、国内盤ではなく本当は北米盤が欲しいのですが、どうもエリアのリージョンコード1はACT.1しかリリースされていない模様。また、続巻も出る様子がないようです。 なので全部揃わないんじゃしょうがないので、仕方がないけど流布版の国内DVD 劇場版とACT.3『燃える蜃気楼』で我慢することにしました。 北米盤はジャケット絵がシンだったので、本当はこっちのほうがよかったんだけど。残念です。 なお、北米盤ジャケット絵のシンは、フライトスーツを生肌に着用し、胸元を大胆にはだけ、エロチズムがヒートアップしているので、興味がある方は検索して探してみるとよろしいかもしれません。北米盤製作スタッフの中に風間真ファンの女性でもいたのでしょうか。いやにエロースが強調されておりますよ。 今や萌えは、詫び錆びと並ぶ日本の美意識を代表する言葉となったようです。 以下感想。 劇場版は普通に退屈で、ACT.3は普通に面白かったです。(正直) 劇場版は原作初期の短編エピソードを順序を適宜入れ替え整理しつづ、一つの作品に組み立て上げたという感じでした。いずれも原作話使ってあるのですが、一個一個の話がぶちぶち切れていて、細切れ感が強く、続けてみるのにはちとしんどいかもしれません。まあ、これは劇場版ということで再編集されているようなので、ACT.1,2という順番で観ればまた違った印象を受けるかもしれません。現在はACT.1,2が入手出来ないので、観ないことには何ともいえませんが。こちらも見てみたいので、やはりDVD化してもらいたいと思うところであります。 対してACT.3のほうは、うん、こっちはおもしろかった。まとまりもいいし、原作未読の人でも話は判り易いし、感情移入もしやすく、集中して楽しめるものでした。話的には、フラメンコ・サヴァイヴァーから、アスラン政権交代、シンが88を除隊してパリに行くところぐらいまでで、長さ的には98分だけど、内容は結構濃いんじゃないかな。尺がたらないので、地上空母もプロジェクト4もなく、話は駆け足になりますが、この長さでこれだけまとめれば上々なんではないでしょうか。 観ていて気になったところ ちょっと人殺し人殺し五月蝿い。 原作より人殺し人殺し云々が3割増しつこい。 あんた、エイベックス版ではシンが人殺しに悩む描写がなくて、さんざん怒っていたくせに、悩んだら悩んだで、そんなこというんかいといわれそうですが、うん、ちょっと五月蝿かった。だって本当にそう感じたんだもん。(正直) なんでそんなふうな感じを受けるかというと、あれだな、ポエムがないからだな。供物は血の色、男の命とか、なぜなら心が鉛色、みたいなポエムで心情や状況を伝えることをせず、会話の中で直接人殺しという言葉を使っちゃうからいけないんだな。 最初の2年なんて長すぎるよというところも、もうたくさんだではなくて、そのものずばり「もうたくさんだ、人殺しなんて」というストレートな悲鳴が付け加えられているし、その日悪魔は生きろといったのところも、「人を殺して生きろというのか」という直球の叫びに変更されているし、あと2万ドルのところじゃミッキーまでも「5人殺すってことさ」とか「人殺しの方法を教えてくれる」と臆面もなく言っちゃっているし、グエンも「人殺しをやっていることにはかわりはない」とわざわざ説明してくれなくてもわかることを話し出すし、ショウイチロウ・イトーのところも、「人を殺すなんてそんなことは俺は」云々と、長々とくどく演説している。 とにかく、直接的即物的な物言いで、人殺しというキーワードを使っちゃっているところがしつこい印象を与える要因なんだろう。 これはやはりそんな即物的な単語ではなく、新谷節で伝えなきゃいけないところなんだよな。俺達の汚れた手からじゃ駄目なのさとか、誰の手から贈られよう花は花だ。とか、そんときゃ自分の命をサービスするんだな、みたいなこう新谷スピリットと利かせた台詞のやりとりの中にそれを込めてもらいたいのだよ。 このOVAにはそういった記憶に深く刻まれるしびれる台詞というのが無かったような気がする。会話のやりとりにケレンミが足りないというか。ロマンリズムが不足しているというか。テーマを前面に出そうとしたあまり、新谷漫画の魅力の一つである詩情が殺がれてしまっているような。そのテーマが私が好きなところだっただけにそこが悔やまれる。 やはりエリ8っていうのは格好いい台詞が命のような話だし。普通に聞いたら臭くてきいてられない台詞が違和感なく決まるのが、エリ8の世界なんだろう。単純に臭い台詞を投入しているという意味では、もしかしたらエイ○ックス版のほうが上かもしれん。姿無き狙撃手(別名ゴルゴ88)の回の「命の時間を計っていたんだ」あたりは、エリ8テイストなラストをしめる言葉だったと個人的には思う。おお、あのエイ○ックス版にも褒めるところがあったじゃないか。 シンはわりと暗いとかウエットな奴とかといわれることが多いみたいだけれど、私はそれほど、この人は暗い人とも思えなかったりするんだよな。 確かに、傭兵という立場に葛藤を感じるときとか、神崎や涼子のことを思うときは、陰気になりがちだけれど、そうでないときは、笑ったりくずれ顔になったり表情も豊かである。新しい機体がきたり整備しているときはなんだかんだいって楽しそうだし、冗談や洒落をいう場面も多い。つっかかってくるやつがいればうまく受け流したり切り交わしたりもするし、さらにここ一番というときは台詞がきれる。初めてあったカメラマンに日本のことを聞こうと部屋を訪れたりするという社交性もあるし、富豪になってからは金持ちに余裕みたいなものが出てきており、けして陰気で暗い奴というやつとも思えない。どっちかっていうと糞真面目ぐらいにいったほうがいいか。(夢見すぎ) このOVAはシンの暗い側面を話の中心に据えているせいもあってか、原作の3割増シンが暗い感じです。独り言が多くて悩める青年で塩沢ヴォイスも手伝って、内省的な風間真でした。 シンが人の命を奪うことで命が成り立っていることに苦しむところは、私がエリ8の中で一番好きな箇所で(いや、一番はシンのケツウォークですが)、それを前面に出してくれたところが嬉しかっただけに、それと並ぶぐらい魅力に感じている新谷節が物足らないものになってしまったのが、このOVAにおいて、最も残念に思うところでした。 しかし、なんかこうやって書いているうちにどんどん自分の中で原作を神聖視しているような気がしてくるなぁ。もしかしたら、私は思い違いをしているのではないか?勝手に自分の中で原作を絶対視し、神格化し、過大評価しているのではないか。本当はそんな大した作品でもないのに、思い込みだけで、過剰な評価のもとに盲目的に信仰しているのではないか。 そんなことが心配になったので、エリ8を読み返したところ、やはりおもしろかった。あー、好きだ、この漫画。最高だよ。 自分の感性を誤魔化そうとするのはよくありませんね。 私は己の感性を素直に信じようと思います。 塩沢ヴォイスのシンのケツウォークにハァハァ。<完>
銀英伝と交互に見るヤマトは楽しい。 提督!銀河英雄伝説と宇宙戦艦ヤマトを交互に見ると、中の人が一緒なので、ヤン艦隊メンバーとヤマトメンバーが頭の中で入り混じってしまって仕方ありません! 今日の提督はいやに血の気の多く独断専行なぁと思ったら、ミラクルヤンじゃなくて、戦闘隊長古代でした。 銀英伝とヤマトを交互に見るのは楽しいですよ。 声優さんが一緒なので、双方の特徴がそれぞれ倍増されて面白さ2乗であります。 こんなに面白いともう今のアニメ観るのなんてどーでもよくなってきてしまいます。(ただいま幼帝誘拐まで視聴) ヤマトの古代進と銀英伝のヤン・ヴェンリーの声優さんが同じ人(富山敬)というのは誰でも気がつくところですが、 他にも 真田さんとムライさん(青野武)とか、 沖田艦長とメルカッツ提督(納谷六朗)とか 加藤とキャゼルヌ(山田俊司・途中からバクダッシュ神谷明に変更)とか ヤマトメンバーがキチッとそろっているところがすこぶる楽しいです、提督! 別に声優さんだけでいったら、ヤマトに限らず、ガンダムだろうがなんだろうが銀河英伝にはメジャーどこの作品の声優さんなら一通り揃っているわけですが、ヤマトの場合は、あっちゃこっちゃの陣営にばらけているのではなく、ヤン提督の周りに集まってきているのが大変よろしい。 おかげでメルカッツ提督がでてくるたびに、いつこの名将が宇宙放射線病で椅子から倒れ落ちるか心配でなりません。 あるいは客員提督のぶんざいで何故か当たり前のように、「ヤン、トールハンマーを撃て」と指示を出すんじゃないかとか、やはり最後は首都オーディンに帰還して、窓に映った惑星を眺めながら、オーディンか、何もかもが皆懐かしい・・・(ガクリ)ってやるんじゃないかとか、かなり本気で心配しております。 また、ヤン提督留守中にガイエスブルグ要塞がイゼルローンにワープしてきた一大ピンチの時には、ムライさんがいつ「こんなこともあろうかと〜」と対抗兵器を披露するんじゃないかと気が気じゃなかったです。 真田さんがヤン艦隊にいたら、彼発案の数々の新兵器の前に、帝国艦隊はなすすべもなく撃沈していったことでありましょう。ローエングラム候が青くなるのが目に浮かぶようです!銀河の歴史も変わっていたことに違いありません。 などと声優話はこのぐらいで自重するとして、 今見ると、思っていたよりも第1シリーズにはガミラスサイドの話ってないんですね。 デスラー総統って、常にヤマトの諸君!とパネルスクリーンに大写しだしされて宣戦布告して戦っているという思い込みがあったのですが、こうやってみると、グラスもって椅子に座っていたり、小姓侍らしてお風呂に入っていたり、そんなのばっかりで、戦闘場面ってろくになかった。総統みずから戦うのは、最後のところだけで、副官もいないし、出てきたら出てきたで、すぐにやられてしまう。 そのわりにデスラーの名前が頭に残るのは、やはり艦や兵器に、デスラーの名をかざしたものがいっぱい登場するからでしょうか。「デスラー機雷」「デスラー艦」「デスラー砲」・・・愉快な人だな、デスラー総統って。 敵サイドにもドラマがあるという語り口は、まだこのころ(75年)のアニメにはなくて、それが登場するのは、コンバトラーまで待たなければならないのかな。 そんなわけでお兄ちゃん萌えの古代くんにハァハァしているうちに、家から送ってもらうよう頼んでおいたエリア88のOVAが届いたようなので、これから観ようと思います。 いいわね、男同士って(by森雪) ハァハァ
たぶんここのサイトに来ている人の多くは、ヤマトに造詣が深いと思うのですが、私もそれに倣い、基本に戻って『宇宙戦艦ヤマト』を観てみることにしました。 一番最初のTVシリーズを観たのですが、 すいません、舐めていました。 古い話だし、科学考証も甘々だし、映像的にも老朽化が激しく、矛盾だらけで馬鹿馬鹿しくて今じゃもう見れたもんじゃないと舐めてかかっていたのですが、とんでもなかった。 ジーザス、こいつはとんでもねぇ大当たりだぜ。 私、土下座して謝まらないといけないかもしれない。 メチャメチャおもしろかった。 正直万事において古くて、今見るのはしんどいだろうと思っていたのだけれど、そんな心配は1話のAパートで消え去りました。 ヤマトは永遠でした。ヤマトは不滅でした。ヤマトはまぎれもなくアニメの金字塔でした。 OPのメキメキと土の中から蘇る戦艦の重厚な力強さはどうだい。砲台の細部に至るまで丁寧に書き込まれたこの気合の入り具合はどうだい。赤ちゃけた地球が今にも滅亡しそうで悲壮感と絶望感が溢れているじゃないか。壮大かつ雄大なこの音楽に胸を奮わせろ。無限に広がる宇宙を見よ。腹のそこに響く男達の詩を聞け。総天然色フルカラーの第1艦橋の美しさに涙するがいい! うわー、絵が戦場ロマンシリーズみたい。 新谷絵にそっくり。 何故ここに風間真が?!というぐらい古代進と風間真がそっくりなのが笑える。 コスモゼロ操縦中を風防越しに見たところとか、波動砲の照準合わせているところなんて激似ですよ。1巻なんて本当に風間真かが現れたかと思って血圧が上がってしまったじゃないですか。お前ら似すぎなんだよ。もちろん中身は全然違うけど。 改めて新谷氏が松本氏の弟子だったと再認識させられます。 実は私は宇宙戦艦ヤマトは子どものころ再放送を順番ばらばらで見ただけで、それで一通り見た気になっていて、最初から見るのはこれがはじめてだったりするわけですが、大きくなってから見返した『さらば宇宙戦艦ヤマト』の絵の古さ、設定の矛盾の多さ、古代進の艦長職の不向きっぷり、それになによりヤマトに漂う第二次世界大戦末期の日本軍の特攻賛美みたいな雰囲気に抵抗を感じて、今みてもそれほど楽しめないんじゃないかと思っていたのです。 でもそれは違った。 ヤマトにリアリズムなんて必要なかったんだ。 戦艦大和が宇宙戦艦として蘇るのがいいんだ。 将棋盤ひっくり返すほどの気の短い戦闘隊長古代が、ヤン提督が聞いたら呆れそうな策略も何もあったもんじゃない滅茶苦茶な交戦に飛び出していくところがいいんだ。 真田さんがこんなこともあろうかと、あたかも敵の作戦を事前に知っていたかのような新兵器を何時の間にやら完成させているところがいいんだ。 サーシャも地球までやってくるなら、メッセージだけじゃなくてついでにコスモクリーナーを持ってきてくれればいいのに、いや、わざわざイスカンダルまで取りに行かなくても、真田さんだったら作れるんじゃないのか?と思わせるところがいいんだ。 病床だろうが絶対に艦長帽を脱がない沖田艦長や、乗組員は日本人ばっかりで、すぐに壊れるけどすぐに修繕される戦艦がいいんだ。 矛盾多すぎだとか、考証デタラメとか抜かす奴には、くそくらえと返信しておけ!ラウンデル。 ああ、私にも今解ったよ、松本ワールドの様式美が。子どものころわからなかった松本美学が今なら、今なら解かる気がする。 そうさ、たしかにヤマトは矛盾だらけかもしれん。 でもいいじゃないか、そんなもの。 男のロマンがあるのだから。
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