虚無感のある歌が好きだ。歌詞に虚無感のある歌が。
明日があんよでないよな定め 義理も人情も世間のことで 赤い夕陽を背にあびながら 江戸の夜明けを待ち侘びる 隠密同心捜査網
これはかつての名作時代劇、大江戸捜査網のエンディングテーマで、私は子供の頃に再放送をよく見ていたのだが、今でも夕暮れ時に人気の少ないところなど歩いているとついつい口ずさんでいる自分に気付くのだ。
特に最初の二行、
明日があんよでないよな定め 義理も人情も世間のことで
この行間から果てしのない虚無感を感じるのは私だけだろうか。明日自分が生きてるか死んでるかなんか誰もわからない、誰にも保証できない、けれどもなぜか明日に予定はあるし、全ての予定は自分が生きてるという確証なき前提のもとに進んで行く。
義理も人情も世間のこと、世間は義理がどうとか人情がどうとかわいわいがやがやいつも五月蝿いが、自分はそんな世間の関わりですら他人事で。自分のことは世間の知ったことではなく、自分はただ自分の命を生き、そしていつか死んでいくだけである。
赤い夕陽を背にあびながら 江戸の夜明けを待ち侘びる
そう、陽は暮れかけているのだ。日没は近い。そして暗闇こそ我が仕事場であり、自分の生きる場所、そしておそらくは死に場所である。
いつかこの闇多き街に夜明けはくるのだろうか。もう自分は十分長く待った気がする。待って待って何も起こらず、それでも自分にできることは待つことと己の務めを果たすことのみである。ひょっとしたらこのまま待ち侘びながら死んでいくのかもしれない。それでも今この瞬間の私は江戸の夜明けを待ち侘びているのである。
隠密同心捜査網
南無阿弥陀仏と唱えれば、そこに阿弥陀仏の全ての救いがあるという。南無妙法蓮華経と唱えたものには、法華経の全ての功徳があるという。隠密同心捜査網も同じである。歌の終わりを隠密同心捜査網で締めることにより、隠密同心の全体、その全てを万感の思いでもって歌い上げるのである。
嗚呼、隠密同心捜査網!
2004年04月06日(火) |
桜-坂本(滋賀県)- |
毎年恒例のようにアップしてますが、例によって例のごとく、今年もとりあえず桜の写真アップです。今回は拙日記初登場!の比叡山のふもと、坂本の桜です!坂本、さすが坂本というだけあって坂の多い街ですが、坂を登って下を眺めると琵琶湖が綺麗〜♪
2004年03月30日(火) |
Silence and Emptiness |
生まれてこのかた覚えてきた言葉が全て無になるような全き沈黙。粗雑な感情も、継続する思考もその支配力を失い、場はただある種の存在感によって統治される。
あなたが得てきたものに意味などなかったのかもしれない。 あなたが失ってきたことは無意味ではなかったのかもしれない。
虚空はそれ自身で一つの表現。表すものも、表されるものもない完全な表現。あなたが全てを手放す時、虚空があなたを抱きしめるであろう。
最近、真剣にこのEspressoを飲みながらの存続について考えている。別のサイトやそこの日記の更新などにいそがしく、あまりこちらの日記に書き込んでいない。その理由はなぜかというと、むかしと違って、えんぴつのサービスがあまり魅力的でないからというのも一因である。はてなダイアリー、gooのblog、楽天広場のような「ブログ」系と比較すると、どうしてもえんぴつ日記は旧型の印象を免れ得ない感がある。
「やっぱり閑が好き?」と自分自身に問い掛けてたりします(爆)。はい。がんばりモードなんておいらに付いてません。ふにに。
2004年03月02日(火) |
ある嫌煙者のつぶやき |
三月に入りました。今日と明日は楽しいお休み。お仕事は、幸か不幸か今月も続くようです。まあ今月いっぱいで終わりになる説が強いので、ちょっと安心なのですが。次はもうちょっと気楽な仕事か、自分がとことん本気になれる仕事か、どちらかに就きたいです。
でも、それよりも大事なのは、「チェーンスモーカーに煩わされない職場」。完全禁煙のオフィスで働きたいです。タバコ吸いながら仕事したい人間は、屋上かベランダで仕事すればいいんです。生きるために仕事しているのに、副流煙で寿命縮めていたら本末転倒です。タバコを時々吸うだけならまだしも、火がついたままのタバコを灰皿に置いて、そのまま何分も電話しているなんて、言語道断です。
社員や派遣社員やバイトがなかなか会社に居着いてくれないと感じている方々、あなたの会社のオフィスはタバコが嫌いな人が快適に仕事できる環境になっていますか?残業してほしいときにしてくれないのも、煙ぷんぷんの会社に一日8時間以上もいたくないからかもしれませんよ。
こんなニュースをみつけました。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/employment/ ---------上記サイトより引用--------- 気分が浮かないのは、仕事場のせい?--メーカー調査 新たに発表された調査結果によると、たいていの人間は自分のオフィス空間にワクワクしておらず、多くの人にとって、この問題は感情を左右するものだという。 コンピューター周辺機器を提供するスイスのLogitech Internationalが行った調査によると、事務職の42%が自らの仕事場の環境をCランクと評価したという。また自分の小部屋やオフィスをDと評価した人は10%、Fと評価した人は4%で、逆に最高のA評価を与えた人間はわずか6%だった。Logitechは米国の事務職1003人を対象にこの調査を実施し、先週その結果を発表した。(CNET Japan) ---------引用終わり----------
ね、このニュースはアメリカのものですが、オフィスはもっと快適になったほうがいいと思います。
それから、タバコについてですが、ここからは不思議系の話になるので気に入らない人は読み飛ばしてください。
元来、タバコはネイティブアメリカンが儀式など特別な機会に吸っていたものです。彼らは、祈りをこめてタバコを吸っていました。祈りはタバコの煙とともに天に昇り、彼らの神、あるいはグレートスピリッツのところまでとどいていたのです。だから、タバコを吸う時には、清らかな心の状態で吸わなければならなかったのです。
このように、タバコの煙には伝達性があります。だから、ストレスいっぱいの人間がタバコで気を紛らわせようとしている時、その人は自分の怒りや邪念や憎しみを、知らずと煙が届く範囲の人々-あるいは天の神々にさえ-伝えているのです。怒りや憎しみの言葉が周囲の人々に不快感をもたらすのと同様に、怒りや憎しみの状態で吸われたタバコの煙は、ただのタバコの煙以上に周囲の人々に不快感を伝達します。そして、その範囲にいる人達のほうも段々いらいらしてくるのです。かくして殺伐とした抑圧された怒りでいっぱいの空間ができあがってしまうわけです。逃げ出したくなる人がでてくるのも無理はありません!
でも今回の仕事では、私もうかつだったのです。仕事を紹介された際に、ちゃんと嫌煙者が安心して働ける環境かどうか聞いていなかったのですから。でもだからといって、煙ぷかぷか、帰宅するとコートに煙草の匂いが染み込んでいるのが否応なくわかってしまうような環境が許されていい時代ではないと思うのです。
2004年02月22日(日) |
Hope the best, but expect the worst. |
昔、まだ少年だったころに"Hope the best, but expect the worst."という言葉を本で読みました。「最善を望みなさい、しかし最悪の事態にも備えておきなさい。」という意味だそうです。今の私にとってのベストは、次の休日-明後日の火曜日とその次の水曜日-を楽しめること、そしてワーストは、休日出勤を半ば強要されてしまい、今度のお休みがなくなることです。
今月から始めたお仕事にはノルマというものがありまして、それが達成されないと今月いっぱいで私はくびになるそうな。今の進捗状況はノルマに全然足りてないのです。それで、今月はあと二日ちゃんと給料をつけてあげられる出勤日をプラスできるから、休み返上してがんばりなさいとか、なかば命令として言われないかという不安があるのです。
「やる気があるようなポーズを見せることも大事」と先輩派遣社員さんに言われ、今日は1時間半残業しました。残業つくのはその内1時間なのですが。1700円以上の時給(残業手当がつくため)に免じて許すことにします。
休みが二日つぶれると、逆に言うと今月の収入が二万円アップです。しかし、大事な大事な休日を失ってしまうのです。それで今月はのりきれても、来月からどうするのか?ずーっと飛ばし続けられるのか?二日つぶしてがんばっても契約取れなくて今週いっぱいで首かもしれない。それなら金は稼げるうちに稼いだほうがいいのかもしれないという意見もあると思います。でもそれは私のスタイルじゃない。
どちらにしてもプーにもどることにまったく抵抗がないあたり、自分らしく感じてしまうところもあります(爆)。
よく思い出せば、私はかつて「中国命理枢要」の著者、鮑黎明先生に自分の先天八字(四柱推命)を見ていただいたことがありまして、「高いものを売りつける仕事、ノルマのある仕事は×です。向いていません。」と言われていたのです。今扱ってる通信サービスは、性能はいいのですが、競合他社のサービスより価格は高いのです。そして売上ノルマが一応存在します。
占いというのは馬鹿にならないものかもしれませんね。
"Hope the best, but expect the worst."
今月で仕事切られるのがワーストなのか、来月に続いていくのがワーストなのか、どっちがベストでどっちがワーストかわかりません。流れにまかせます。でもお休みは、せめて火曜日だけでも救いたい。
2004年02月04日(水) |
夢か幻か・・・神との対話 |
私は悩んでいました。そして神に祈りました。
「神よ!私の生きている意味はなんなのでしょうか?」
当然返答があるわけもなく、ただ沈黙のみがその場を支配しました。私も神が本当にいるとは、少なくとも質問したら答えてくれるような神が本当にいると信じて問うた訳ではないのです。ただ、そう問わねば居られないような、いてもたってもいられないような気持ちになって、そう声を発したのでした。
しばらく沈黙が続きました。そしてその次の瞬間、さっきまで曇っていた空ににわかに陽光が差し込み、鳥が飛び立つ音が聴こえました。そして、しっかりした声で私の耳に語りかける優しく強い神の言葉が!
私はもう一度上の質問を繰り返しました。 神はそれに答えてくれました。それもいたって簡潔に・・・。
「ネタだ。」
それだけ言い残して神は去っていきました。残ったのはいつもと同じ自分の部屋。耳には先程の「ネタだ。」という言葉がこびりついて離れません。主よ、私はネタなのでしょうか?
初雪である。朝起きたら庭の木々や車の屋根の上にしっかりと積もっていて、さらにややぼた雪気味になっており前途が心配されるとはいえ、雪はなおも降り続けていた。ここは雪国ではない。いくら降っても必ずすぐに消えてしまう、はかない宿命を背負った雪である。雨とちがって、何日かに一度は必ず降るだろうというようなものではなく、暖冬だとほとんど全く降らないこともしばしばで、とりわけこの星の温暖化が進行しつつある今日このごろでは、その姿を見ることは希であると言って過言ではない。
窓を開けて雪を眺めつつ、外に出る用事もないので読書するのである。というのも町田 康の本を3冊人から借りていて近日中に必ず返さねばならないのであるが、なかなか読み進んでおらず、それというのも晴れた日には去年末に購入したロードレーサーに乗ってその辺をうろうろしたりちょっと遠くにでかけたり、あるいは参加させていただいてるMLの方々とMTBで山に行ったりしているからである。ある意味今日の雪は、私の読書にとっては願ったりかなったりと言って良かったのだ。
借りている3冊の本の題名は、「くっすん大黒」、「耳そぎまんじゅう」、「実録・外道の条件」である。くっすん大黒が小説で、後の二冊はエッセイである。どの作品も、町田氏の卓越したマイペースなリズム感とでも言うべき感性があふれており、読者は安心して読み進むことができる。町田氏は安心して読み進まれたくはないかもしれないが。
実録・外道の条件は、題名はなんだかちょっと怖いが、アウトロー文学と言うようなものではなく、どちらかというとどうしようもない人間達の行きかう芸能・エンターテイメント業界の摩擦・あつれきをおもしろおかしくリアルに描いたものである。くっすん大黒の2編の小説にしても、行き当たりばったりな半無職者のその日暮らしな生活が舞台。しかもその世界は不思議と生き生きとしていて、なるほど、芥川賞候補になったのも肯けるのである。
夜になり、雪は溶けてなくなった。明日はまたいつもと変わらぬ日常的な晴れとか雨とか曇りの世界にもどってしまうのだろうか。今年、後何度雪景色を見ることができるのだろう。できれば、あと10日か20日くらい思いっきり雪が降ってくれると気持ちがいいのだが、そうも行くまい。
2004年01月02日(金) |
今年初めてのお買い物 |
大阪の阪神百貨店に行ってきました。福袋目当てでしたが、私の期待に応えるものはなく、年明け早々ウインドーショッピング。タイガースのコーナーでは去年の優勝までの道程がビデオで放映され、それを眺めて時を過ごす人々が。見慣れぬ顔のパネルがあるなと思ったら岡田新監督でした。今年も盛り上がるのか、それとも・・・。
JR大阪駅構内のGAREではモンベルまで福袋を出していました。それも中身が見えない福袋。モンベルのアウトドアグッズは、同じバックパックでも自転車用と登山用とランナー用で構造が違うなど、非常に専門的な印象があるので、あのような形の福袋で買うのはどうかと思いましたが、結構安くはしてあると店員さんは言っていました。あいにくですがこちらもパス。モンベルのサイクルヒップバッグはほしいのだけれども。
リッツカールトン大阪の中にあるカフェでお茶とケーキ。今年はエンゲル係数を落としたいのですが、一度ついた習慣を落とすのはなかなか難しそう。むむむ。
そんな私の今年の初めての買物は、阪急梅田駅構内の成城石井で購入したLAVAZZAのEspresso用の珈琲豆。ええ、日記の題名そのままですが、なにか(笑)?細かい値段は覚えていないのですが、900円台が600円台になっていたので迷わずに購入。ひさしぶりに自宅でのんびりカプチーノでも飲もうと思います。
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