武ニュースDiary
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映画の撮影は続いているとはいえ(「摆渡人」)、 製作発表もキャスト公開もしない秘密主義の上、 プロデューサーのウォン・カーウァイが現場にも本格的にかかわり始めたらしく、 クランクアップの予定も見えない状態です。 従って、金城武に関するニュースは相変わらずなく、あっても昔の噂話の蒸し返しぐらい。 でも、今日の台湾りんご日報に「金城武」の名前の登場する三面記事があり、 何とも言えない読後感で、ちょっと載せます。 内容――、 台北警察が、違法薬物であるケタミンを売買していた王なにがしを逮捕したというものですが、 この王なにがしは、薬物受け渡しの際の合言葉に「金城武」と使っていたんだそうです。 相手が「伯朗(ブラウン)珈琲のイメージキャラクターは金城武」と答えたときだけ、 取引を行なっていたとか。 警察によると、王なにがしは金城武のファンで、自身も芸能界に入りたかったそうですが、 薬物にはまってしまい、その夢も潰えてしまっていました。 警察が彼を逮捕しに自宅に行ったところ、固く戸を閉ざして開けようとせず、 家族の呼びかけにも頑として応じません。 そこで、警察が「金城武が話があるそうだ」と叫んだところ、 彼は戸を開け、踏み込んだ警察に逮捕されてしまったとのこと。 薬物ですし、無邪気に笑える話ではないですが、 何か悲哀を感じるというか、泣き笑いの感じですかね……。りんご日報3月5日 BBS ネタバレDiary 21:00
2015年12月23日(水)
久しぶりに動く姿が(「摆渡人」)
8月に「太平輪・下」を台湾に見に行って以来、やや気持ちに疲れが出て、 初めて何カ月も更新しないままの月が出てしまいました。 継続こそ大変で、かつ価値があると思うものの、 少し自分の気持ちに素直になってみようと、今日まで来てしまった次第です。 カーウァイがプロデュースの中国映画「摆渡人」に出演して 撮影が進んでいることはわかっていましたので、 具体的な情報が出るのを待つだけでした。 今回は隠し撮りですが、久方ぶりの動く姿が見られます。愛奇芸の映像ニュース 非常に多彩なキャストで、原作をかなりアレンジしているようです。 カーウァイがかなり現場に入って関わっているようなので、 期待が持てる反面、公開が遅くなるのでは……と、中国のファンたちは密かにおののいています。 BBS ネタバレDiary 1:00
ジョン・ウー監督が休暇に入りアメリカに戻る前に台湾で記者の取材を受けたようです。 木村拓哉とのCMの仕事についても質問され、 さらに金城武とどっちがハンサムかなどと聞かれた記事をご紹介する気持ちには全くなれないのですが、 その最後に気になる部分が。 「追補」に木村拓哉に合う役があると話したことで(警部役らしい)、 金城武と共演できたら夢の組み合わせではないかと記者に言われて、 ジ ョン・ウーは、金城武はもうウォン・カーウァイと契約して行ってしまったから、 多分スケジュールがとれないだろう(中略)と笑いながら言った。(自由時報2015.8.9より> ) ……つまり「摆渡人」は未だに主要キャストの発表がないけれど、出演は確実、 「追補」は金城武ではない、ということでしょうか。 BBS ネタバレDiary
2015年08月06日(木)
「太平輪・下」次は台湾公開●「追補」について監督語る
「太平輪・下」は大陸で公開中ですが、「上」の不評がたたったか、 公開館数や回数が非常に少なく、「上」を下回る興行成績という悲しいことに。 しかし、見た人、また批評家などからの評価は非常に非常に高く、 出演者の演技の評判も上々なので、残念です。 14日から台湾公開です。たくさんの人が見に行きますように。 台北駅構内に大型ポスターが張り出されたと、微博でレポがありましたので、お借りして。 その評などはいろいろ出ているのですが、今は控え、まずは映画を見てから、 ここ、またはネタバレDiaryでご紹介したいと思います。 ●「追補」について監督語る 一昨日の時光網でのジョン・ウー監督インタビューで、 次に撮る予定の「追補」(金城武出演が囁かれている)についてかなりの言及がありました。 その部分だけ、以下に。 新作「追補」 ダブルヒーロー物であると強調 金城武と張涵水がいいと思う ヒロインは新世代を考慮中 ――次 回作「追補」の準備はどの段階まで進んでいるのですか? ジョン・ウー 脚本の改訂中です。それとロケ地の考慮中。 今回は韓国と日本、中国大陸の制作チームが一緒に仕事をすることになるでしょう。――もう何人もの俳優に出演依頼の意向を伝えているのですか? ウー 一部分はね。この役は結構やる俳優を見つけるのが難しいんです。 すごく若いというのではない、中年に近い俳優で、大人で、いろんな経験をしていて、 しかし非常に強靭さを持った、すごく男らしい男の役柄ですから。 もちろん、この世に高倉健のような人をまた見つけることは不可能でしょう。 ですから、我々はおそらく角度を変えて、 個性と雰囲気のある俳優をさがすことになると思います。――今の芸能界の男優を見回しても、高倉健のような男らしい気質を持つ人は 割に少ないですが、キャスティングがそのせいで難しくなっているのでは? ウー 男らしい俳優は今でもいます、少なくなりましたけど。 張涵水とか、金城武はそうですね。 金城武は強さと優しさが両方あって、とても合っています。 大人の魅力もあるし、雰囲気もある。 男らしさは確かに難しさがあり、今の観客は若い元気な二枚目が好きです。 しかし、彼らも個性的な俳優たちもいいと思ってくれるはずです。――真由美役ですが、いいと思う人たちがいますか? ウー 私は新人を考えています。 というのは、この役は比較的活発でかわいらしいと同時に 大変強さを持った女性だからです。雰囲気もある。 国内の新人はあまり知らないので、製作チームに資料をもらい、 オーディションのような形で選ぶことになるかもしれません。――原作のストーリーを大きく変えるところはありますか? ウー 「追補」という映画はスター映画っぽいところがあり、 すべての物語が高倉健をめぐって起こります。 しかし、我々は映画のリメイク権を取得したのではなく、 原作の映画化権を取得しただけなので、小説を元に変えています。 例えばあの映画では見せていない部分を、我々は新しく入れます。 あくまでかなり以前の小説ですから、現代的な意味を少し加えましたし、 警部の役も重くしました。ヒロインもそうです。 撮影スタイルと全体の格調は、私の以前の映画、 つまり「狼 男たちの挽歌・最終章」と似ています。 逃亡犯と警官、2人の相容れない者同士が最後には友になる、 義理人情的な要素もあります。――あなたは早期の映画に一貫して見られる男同士の情を今も好んでいて、 さらに主人公と真由美の恋愛も同時進行させるわけですか? ウー そうです、愛と友情を非常に強い意志で追い求め、真相を探り出す。 「追補」の元のストーリーよりも私の個人的な色を強くしています。――脚本を担当は? ウー 脚本を書いたのは陳慶嘉、陳嘉上(ゴードン・チャン) 監督がチェックしています。 それからもう1人脚本家に手伝ってもらって、一緒に作業をしています。――あなたのオフィスの本棚に推理小説がたくさんありましたね。 その方面の文献をずいぶんあたられたのでしょうか。 ウー 私は推理小説が好きなんです。でも、あの本は妻が買ったものです。 彼女は推理サスペンスが好きなものですから。 もう1つ、我々はこの映画のサスペンス要素を強くして、 あのころの推理物映画の方式で一部を処理しようということです。――この映画は超大型作品にはならないだろうと以前おっしゃっていましたね? ウー 中大型とも言えるでしょうね。「太平輪」のような大型映画ではありません。 我々はあんな多くのコンピューター処理はできませんから。 しかし、ある程度は非常に激しいアクションシーンや、広大なシーンの撮影もあります。 寰亜(メディア・アジア) 公司が大きな出資をしてこの映画を支持してくれています。 年末にクランクインして、公開は来年になるはずです。――「追補」の予告ポスターには、白い鳩が1羽描かれていましたが、 映画にもこのお気に入り俳優は出演するのですか? ウー (笑) メディア・アジアの宣伝部が、私の持ち味の映画ということを示すために 鳩を使ったんですよ。これはウーの映画だとわかってもらうために。 鳩を使うかどうかは、そのとき、ストーリーを見て決めますよ。(時光網 2015.8.4) ここまでおっしゃっていて、出ないってことないですよね? もう1つの映画と同じように、公表されるまでは過大な期待は禁物ですが。 BBS ネタバレDiary 15:40
昨日のプレミアにはトニー・ヤンも駆けつけたそうです。 昨日の夜から微博には、感想が上がってきていますが、 映画評論家をはじめ、非常によくできた作品だと、高評価が続いています。 そして俳優陣もよい演技で、中でもチャン・ツーイーと金城武の2人が賞賛されています♪ 同時公開の大作「楊貴妃」に公開規模では大きく差をつけられていましたが、 初日の結果は、 (ノ^∀^)ノ☆パチパチパチ 口コミで公開規模が拡大し、興行成績が上がれば、 日本での公開もより希望が持てるようになるかもしれません。 (値段の問題をクリアできれば……) BBS ネタバレDiary 10:30
2015年07月30日(木)
「太平輪・下」今日、中国公開
18時半から公開、プレミアも行われますが、出席は監督とトン・ダーウェイの2人らしいです。 夏休み映画がひしめいていますが、この規模の映画としては非常に少ない上映規模になっています。 好評であれば、拡大する可能性もあるので、 ファンは友達を誘って見に行こうと呼びかけ合っているところ。 メイキングがアップされましたが、これを見ると、膨大な制作費がかかっていること、 そして俳優にもスタッフにも大きな努力と苦労があったことが垣間見られます。 ネタバレにはなっていないので、貼ります。 BBS ネタバレDiary 10:00
2015年07月27日(月)
「相逢彼岸」予告編●湖南衛視でもインタビュー番組
カウントダウンが始まりました。 初日は18時から。プレミアはこの日という噂もあります。 で、いくつ予告編が出るのでしょう!! 「太平輪」は沈むことがわかっているので、これはネタバレとは言えない予告編です。 大勢の人の思いを載せていよいよ船が出る、という感じ。 切ない……。 最終、という感じなのですが、出演者名が出ないから、まだ最後じゃないんじゃないかと 言う人もいます。 動画はこちら ●湖南衛視でもインタビュー番組 22:10 先日の記者会見で司会をした湖南衛視のニュース番組の司会者でもある孫璞(スン・プー)が、 同じ日に別にインタビューをして、撮影裏話を金城武とソン・ヘギョに聞いたそうです。 その打ち合わせの写真がこれ。 ちょっといい写真なので、大きめですがそのまま。 この動画か書き起こしが出るといいんですけど。 BBS ネタバレDiary 14:30
2015年07月26日(日)
テレビインタビュー(中国電影報道)
記者発表のときに行われたと思われるインタビューが今日、夕方放映されました。 武のいた永遠さんが動画をアップしてくださいました。 短いですが。 医者の仕事のところは、本物のお医者さんが来て、 聴診するのでも、ちゃんとどこをやるべきかとか、教えてくれたそうです。 とりあえず、転載してご紹介させていただきます。 BBS ネタバレDiary 23:30
2015年07月24日(金)
「太平輪・下」インタビュー(新浪娯楽)2
昨日の続き、最後まで。 ――「太 平輪・上」の編集を見て、あなたもびっくりしましたか? 金城武 理解はできます、理解できると思います。 監督たちがどうしようもない状況の中で方法を考えた結果、 こうなったということですから。大学生を演じるためこっそりパックをしましたか? 「いえ、美術の人が処理してくれました」 ――どんな役だと、不安で、やりようがない、と感じるのですか? 武 ぼくは、ちょっと変なんです。 これは個人の考えですが、ぼくは今、作品ではストーリーが重要だと思ってて、 なぜ重要かというと、物語には登場人物がいる。 その人物たちがいることで何かが起こることを物語と言う。 もし、そういう人物なら、できる。 それがどういう役かは自分でも言えないんですけど。 じゃあ、どんな役はできないのかとよく聞かれるけど、それは言えますよ。 例えば、一番簡単なのは、武術の達人。 それなら、ぼくには難しい、武術はできないからと答えるでしょう。 昔はアクションもやってみたことがありますが、 なんかぴったりしないってわかったんです、ぼくには。 もちろん、「やれなくてもいいんだよ、特撮処理できるから」と言われるかもしれない。 わかるんですけど、でもぼくはできないと感じます。 他のことをやってみたい、そういうことに時間を使わないで。――もっと気持ちよくできるやり方でということですね。 武 はい、例えば、今日も言ったように、この映画で唯一気まずいなと感じたのは、 多分大学生の格好だったと思います。 上げ底して無理にやるような感じ、明らかにあの年代じゃないですから。――こっそり顔にパックしたとか? 大学生をやるために。 武 いやいや、あれはほんとに美術の仕事で、とてもよくやってくれました。 だからぼくにとっては簡単で、そんなに大変なことじゃなかった。 そんなに無理しなくて済んだんです。――水中シーンは撮影が大変だったそうですね。 ウー監督もあのシーンの撮影は本当に難しかったと何度も言っていました。 あなたもあのシーンに出ているんですよね? 武 そうです、あのときはもちろん、とても大変だと思いました。 後でツーイーたちのシーンを見たら、もっと大変だったんだなと思いました。 ぼくより辛かったなって。――水中シーンの難しさはどこですか? うまく動けないことですか? 武 動くのは当然難しいんですが、カメラに合わせなくちゃいけないこともあります。 カメラは水中にあるんですけど。波でほんとに動きにくくて、 カメラから外れてしまうこともあるし、揺れすぎてもいけないし。――あの波がやってくるのを想像しながらやったんですか? 武 技術としてそうしなくちゃいけませんが、 波を想像上のものじゃなくて、コンピューターが作り出した本物の波なんです。 だから、本当に大変でした。 その波に流されないようにしなくちゃいけないし、同時に演技もしなくちゃいけない。 ちょうどいい感じにつかんでやらなくちゃいけない。 結局、一番大変だったのは天候でしたよ。冬に入ってしまいましたから。 もともとは寒くないよう、水のシーンは夏に撮ると言われていたんです。 その後、撮影が伸びて時間がなかなか取れなくて、 秋の終わりになってやっと水のシーンが始まった。 だから、その後北京で撮影をしたんですが、北京の冬って知ってますよね。 だから大変でした。――ツーイーがこう言っていました。 この映画が終わったら、しばらくは気持ちを休め、 楽しいことや簡単なことをして、正常な生活に早く戻らなくちゃ、と。 あなたはこの映画のあと、どんなやり方で調整をしましたか? 武 実はこの役はすごく長くやってる感じがするんです。 自分として役の中で生きていたという感じです。 というのは、最初の撮影が長く続いたあと、待機の時間もまた長かった。 一気に撮影が終わらなかったので。 俳優たちはみな所属が違うから、もう他の出演契約があったりする。 それはやらなくちゃいけないから、その間、待たなくてはなりません。 待っている間は撮影のときの状態に戻れない。 なんでこんなことを言うかというと、どの俳優もこの映画ではみな辛い役なんです。 ぼくもこんなに辛い気持ちになるとは思ってなくてびっくりしました。 撮影して、いったん終わって、終わるのはいいけど、また来なくちゃいけない。 そして前の状態に引き戻される。 こういうことが続いて、振り返るとずっとあの状態にいたなと、 自分はずっと厳澤坤だったなと感じたんです。 とても……辛いとは言えないけれど、わかりますよね。「ここ数年映画出演が少ないですが、何をしているんですか?」 「待ってます(笑) 」 ――ここ数年映画出演が少なく、ほとんどあなたのことを見ませんが、普段は何をしてるのですか? 武 待っているんですよ(笑) 。――だから実はたくさんの脚本が送られてきてるのに、全部だめだと言っているんでしょう? 武 だめだとは言えません、ちゃんと読みます。 もちろん大勢の人がずっとチャンスをくれて、 読んでほしいと言ってくれるのだから、やっぱり読みます。 読んで、お断りするとしても、相手の方とは話をします。 ちょうど今あなたにお話ししたように。 この役はいらないように思うと話したこともあります。 「いい映画であってほしいと思うんです、この役はなくしても全然大丈夫で、 この人物を入れるととてもしっくりしないと思います」とね。――最近のニュースを読むと、映画の仕事をしていないとき、 あなたはずっと家にいて読書したりDVDを見たりしているといつも書かれていますね。 最近、どんな本を読んでいますか? 武 なんでも読みますよ。――なんでも気の向くまま読むということですね。 武 どの本とは答えられないですね。 時によるし、仕事のために読むこともあるし。――普段の生活は台湾ですか? 武 あっちこっちです。――DVDですが、例えばホウ監督の「黒衣の刺客」のような、 みんなが見るようなDVDも見るのですか? 武 もうDVDが出たの?――いえ、まだですが、見てみようと思いますか? 武 チャンスがあれば見ます。――しかし、あなたと芸能界とはつかず離れずの感じでしょう、 みんなあなたのことを捕まえられない。みんなとの関係は密接なのでしょうか? 武 みんなとの関係?――つまり、普段、人と、例えば食事に行ったり、最近誰がこんなことしてるとか、 誰は何を撮影中だとかいったおしゃべりするようなことです。 武 スタッフの人のことを言ってるんですね。 もしちょうどみんながいるということがあれば、やっぱり食事をしますよ、 でも長い時間じゃないけれど。 みんなそれぞれすることがあって忙しそうですから。 例えば、もし今日北京に来て、時間があったとしたら、 やっぱりここにいる友達に電話して、いたらご飯食べない、とか言うかもしれません。 それでも自分のスケジュールを見て、取材とかプロモーションとかあるかもしれないし、 だから絶対そうする、というのじゃなく、自然にやってます。 (完) BBS ネタバレDiary 20:10
2015年07月23日(木)
「太平輪・下」インタビュー(新浪娯楽)1
昨日の新浪娯楽の記事、やっぱりご紹介することにします。 映画のネタバレになるところはないようです。 長いので分けます。 「太 平輪・上」が半ばまで船を進めた後、「太平輪・彼岸」がついに続いて出航する。 このスクリーンの巨船の運命はいかに。7月30日公開で明らかになる。 金城武は「太平輪」で台湾に暮らす日本軍軍医に扮し、 日本の娘、雅子と清純な恋愛が生まれる。 デビューしたてのころ、レネ・リウと2人で 陳昇(ボビー・チェン) のオフィスの便所掃除をしていた金城武は、今日、 なんと映画界でもまれに見る男神となり、ものうくゆったりとした存在感を示している。 彼の前回の作品は、まだピーター・チャンの「武侠」のままだ。 「武侠」の後、ピーター・チャンは既に2本映画を撮り、 ヒロインのタン・ウェイなど、スクリーンの常連となって、 今年だけで4本の作品が公開される。 ところが彼はめったに姿を現さず、現れたと思ったら、 生え際が後退、ひげぼうぼうの、よくある中年男性の雰囲気に満ちていた。 ジョン・ウーは金城武を、セルフコミュニケーション型の俳優で、 他の人間とはめったに交流せず、はっきりとした感情を表すこともなく、 世間とつかず離れずの関係を保とうとすると表現する。 しかし、中年になった金城武は、そうした言い方には同意しない。 彼が言うには、現場で静かにしているのは、役の気持ちでいられるようにするためなのだ。 インタビューの間には、乙女チックな一面も垣間見せた―― 「映画を見ているとき、将軍夫人のところで泣きそうになりました。 周りに人が大勢いたので、大泣きはできなかったけど。 でも、わかるでしょう……すごく泣きたくなった」――「太平輪・彼岸」で、あなたと長澤まさみの役の恋愛は、どんなふうに進むのですか? 金城武 2人の気持ちは、上と下に分かれてはいないんですよ。 撮影は1度にやりましたから。そのときは2部作になるとも知ってなかったし。 だから、「上」を見たときは、そこでちゃんと芯になる内容を伝えておく必要があるなということも もちろん理解できました。 2部に分けなくてはならなくなったとき、 どうしたらよりいいのか考えなくちゃいけなかったからです。 映画を見た友達から、君の出番はないじゃないかと言われました。 ぼくは、そうなんだよと言いました。 ぼくらもただそうなんですと言うしかなかったんです。――「太平輪・彼岸」はもう見ましたか? 武 はい。見てる間中泣いてました。 自分が出た映画を見て、何か感じるということはめったにないんです。 ぼくらが自分の映画を見るときは、どちらかといえば職業的、技術的な面から見てしまう。 で、ストーリーはどこかに行ってしまいます。 でも、この映画を見たときは、将軍の夫人のところで泣きました。 周りに人がたくさんいたので、声をあげて泣くことはちょっとできなかったけど。 でも、わかりますよね……泣けたんです。 その後、自分のところになったら、これもとてもつらかった。 あの、演じたときの状態に引き戻されたからです。 だから、ぼくは面白かったです。見た人はきっとみな泣いてしまうと思います。――ジョン・ウー監督とは何度も仕事されていますが、 「太平輪」で監督からオファーをもらったとき、 ちょっと見ると、この役は一番やりきれない感じですよね。 将軍ほど男らしくなく、かっこよくもなく、 といって平凡な庶民役を演じる難しさもなさそうだし。 なのにあなたはなぜそのときこの役に惹かれたんでしょうか? 武 理由はいくつもあります。 ぼくは、この役は男らしいからやろうとか、そういうふうには考えません。 多分、監督がオファーしてくれた、その役が、 ぼくにいろいろな面でよく似たところがあったんです。 ぼくは台湾生まれで、父親が日本人なので、背景が少し近い。 さらに澤坤が話す言葉、日本語、中国語、台湾語、どれもOKです。 だから、あのとき、いいなと思い、興味を持ちました。 ぼくにとって自然だと感じたから。 無理してやるのじゃなくて、割に自然にできる、 そういう面にわざわざ力を注がなくていい。 そうであれば、感情の演技をどうするかに力が注げる。 言葉が最大の障害だなと感じることがときどきありますけど、 この映画の澤坤については全部できますから。 その上、この物語の内容は、ぼくがよく知っていることだったんです。 というのは、子どもの頃からそういう環境にいたので。 台湾で育ったから、誰々の家はこうだ、という話をよく聞きました。 あのころの台湾と大陸の関係は、今とはもちろん違います。 でも、あの年代の話はみな聞いたことがあるんです。 それで、脚本を読んで、澤坤の部分にとても感じることがありました。 かえって、もし将軍を演れと言われたら、できないと思ったでしょうね。 わかりませんから。そういう環境で育ってこなかったから。(続く)(新浪娯楽 2015.7.22) BBS ネタバレDiary 23:00