武ニュースDiary
* このサイトはリンクフリーです。ご連絡はいりません。(下さっても結構です。^_^)
* 引用は、引用であるとわかる書き方なら、必ずしも引用元(ココ)を表示しなくても構いません。
* 携帯からのアドレスは、http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=23473 です。
* 下の検索窓(目次ページにもあり)からキーワードでDiaryの全記事が検索できます。
* バナーは世己さんから頂きました。
* Se inter ni estus samideanoj, kontaktu al mi. Mi elkore atendas vin, antauxdankon!
目次 |前の記事 |新しい日記
2015年07月14日(火)
于真・大庆版予告編と新ポスター(太平輪・下)●「摆渡人」正式クランクイン
澤坤・雅子版に続き、於真(チャン・ツーイー)・佟大慶(トン・ダーウェイ)をフィーチャーした予告動画、 「求生之欲」編アップです。 同時に新しい3組のポスターも。これが最終版でしょうか? Click! ●「摆渡人」正式クランクイン オフィシャル微博で発表です。→こちら でも、金城武の名前がない。 今まで引っ張ってきてやっぱり違う、というのも気が抜けるけれど、 どちらにしろ、はっきりしてほしいところです。 BBS ネタバレDiary 9:50
2015年07月13日(月)
「太平輪・下」"宣伝曲"は李健「假如爱有天意」
公式微博ではまだですが、中国の各新聞記事で、 「太平輪・下」の宣伝曲について報道されました。 主題歌ではなく、主題曲で、歌手は李健。 また新曲でなく、彼がプロ歌手の歌唱勝ち抜き番組である「我是歌手」で今年歌った 「假如爱有天意」を新たに歌い録音したものだそうです。 「假如爱有天意」は韓国映画「ラブストーリー」の主題歌で、 韓国映画をたくさん見ていた李健がこの歌に惹かれ、 歌詞を自分でつけて歌ったのが「我是歌手」のときでした。 そのときの動画です。VIDEO 曲も歌唱もすごく良くて、涙ぐんでいる聴衆もいるのが、なんとなくわかる気がします。 まあ、もともと他の映画の主題歌を、別の映画の宣伝曲に、というのも どうなのか、と思いますが、個人のアルバムにも入っていないようですし、 今回のために制作したMVの発表が待たれます。 先にメイキングと写真が公開されました。→ 鳳凰視頻 1905電影網 「我 是歌手」は李健の出場のおかげで人気急上昇し、 多くの映画やドラマの主題歌がここに目をつけコラボするようになった。 例えば捜狐視頻のネットドラマ「無心法師」、そして今、映画「太平輪・下」がそうだ。 この華策影業製作、ジョン・ウー監督、チャン・ツーイー、金城武、ソン・ヘギョ、 ホアン・シャオミン、トン・ダーウェイ長澤まさみらアジア第一線のスター共演の 歴史恋愛大作は7月30日に全国公開される。 昨日、”音楽詩人”李健が新しく録音し直した「假如爱有天意」が 「太平輪・下」の助っ人となることが発表された。 実力人気を兼ね備えた李健は、新アルバム制作に忙しい傍ら、 「太平輪・下」の宣伝曲「假如爱有天意」のためにミュージックビデオの撮影を行なった。 このMVでは立方体の空間を作り出し、 李健はさすらいの旅人のようにその中に身を置いている。 周囲は一面さざ波が立ち、雪が舞い落ちて、 「太平輪・下」の悲しくも美しい恋のロマンの雰囲気とよく合っている。 ”音楽詩人”の持ち味がこれによってよく表現され、 まもなく発表されるMV本編への想像力と期待をかきたてる。 「假如爱有天意」は李健が出場した「我是歌手」で歌った曲だ。 今回「太平輪・下」のために発表するのは、新たに歌い直したバージョンである。 番組での歌唱との違いは、李健が録音の折、歌の情感を さらにきめ細やかにする工夫をしていることだ。 李健が今回映画に宣伝曲で”声援”を送るのは、ジョン・ウー監督への信頼のほか、 チャン・ツーイー、金城武ら非常に実力と重みのある俳優が演ずる 歴史恋愛映画への大きな期待ゆえである。 彼はこう言う。 「芸術の歴史を見ると、広まった作品にはどれもどこか悲しさがある。 心残りというのは一種の永遠の美なのだ」 映画会社側も、李健の持ち味は「太平輪・下」の質感とぴったりであり、 新録音の「假如爱有天意」は美しく、また世界がある。 それが多くの選択肢の中から李健に宣伝曲を依頼した理由だと語っている。(杭州網 2015.7.13) BBS ネタバレDiary 13:15
主題歌が作られたという話は少し前から噂が流れていたのですが、 オフィシャル微博で、明後日発表するとの予告が上がりました。 歌手は誰か?羅大佑 か? という話もありましたが、李健 らしいという声が強いです。 (どんな歌手かは名前をClick! 李健を紹介してくれているこのブログでは、 歌も聞けます。「異郷人」は心温まる短いドラマ仕立てになってます) これが映画の中で使われる主題歌なのか、「心動」のように、映画では流れない、 宣伝用のイメージ曲として出されるのかもまだわかっていません。 いい曲だといいな。 22:30 なお、予告編ですが、国際版として公開されたと同じものが(文字部分は違うけど) 台湾での「正式予告編」として、YouTubeにアップされています。→ こちら BBS ネタバレDiary 15:30
2015年07月10日(金)
「太平輪・彼岸」新ポスター(愛欲悲歓)●「擺渡人」クランクイン?
あと20日で大陸公開の「太平輪・彼岸」ですが、 宣伝はポスター、スチール、予告編ぐらいで、「上」に比べて、非常に大人しめ。 今日、また新しいひと組のポスターが公開されました。 ホアン・シャオミンとトン・ダーウェイのがないんですが、 後で発表されるのか、意味があるのか? 時光網で全点と大きい画像が見られます。 Click! ●「擺渡人」クランクイン? ウォン・カーウァイがプロデュースの映画「擺渡人」は、 昨日クランクインしたという写真が、ネットにいくつか上がり、 アンジェラ・ベイビーと、カーウァイらしき人物が見えます。 本当にクランクインかどうか、詳細はまだわかりません。こちら BBS ネタバレDiary 12:00
2015年07月08日(水)
「GQ台湾」6月号・4
おしまい。 「自分が本当の俳優と言えるかどうかわからない」 そ の私生活は謎のベールに包まれていて、金城武の質問への答え方には 一種変わった遊離感があり、あたかもある距離を置いたところから、 冷静に観察しているように思える。 俳優以外の仕事をしたいと考えたことはないんですか、と聞くと、答えは、ない、だった。 好きではあるけれど、と彼は、演技することははっきりと生きていくための手段であって、 自分にとっての意味を特に考えたことはないのだと、率直に認める。 だが、自分は俳優である、と本当に認めるようになったのはいつからなのだろうか。「自分が本当の俳優と言えるのかどうか、わからないんです(笑)。 いい俳優なのか、自分でもわからない」 映 画は好きであるけれど、映画の本質はチームワークであることも 彼ははっきりと理解している。 「映画は1人で作るものではありません。 言えるのは、その空間に加わるときは自分ができることをきちんとやる、ということだけ。 その他のことはぼくは関係ない」 彼はシンプルな映画が好きだ。 シンプルなことを上手に映画にする監督の力量をいいと思う。 彼はアン・リー監督の初期の作品を例に挙げ、 またウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」が、 本来ならアニメを使わなければならないような映画を、実写で表現しきった気迫を絶賛した。 「観客として、まずい作品とは思えない。これこそ技量です。脚本もいい。 彼もまたシンプルな話を語っているんです」スターであることに慣れない イ ンタビューが半分ぐらい進んだとき、我々はずっと抑えてきた質問を投げかけた。 「17−8歳でデビューして、今日まで、人生の半分以上の時間を、 公共の人間として過ごしてきたわけですが、自分の身分に本当に落ち着けたのはいつですか?」 金城武は、インタビューの間で一番嬉しそうな率直な笑顔を見せて言った。 「あなたはぼくのこと、よくわかっていますね。まだなんです」「本当は、あなたはずっとスターであることに慣れることがなかった、そうですね?」 「はい、慣れません。と同時に感謝もしています。 いい作品に出合っていい作品にして、 見る人が見てよかったと思えるものにできればいいと思ってます」 イ ンタビューは終わった。 金城武は礼儀正しくみなに別れを告げ、来た時と同じように頭を下げながら去って行った。 その部屋を出ていく後姿を見ていると、来たときと比べ、 何か吐き出されて軽くなったような感じがした。 この、常に孤立し、人々の視界の外にある男性は、また彼にとっての快適な場所に戻って行った。 そして我々は、次に彼が水面にぽっかりと顔を出すときを待ち続けるのである。(完) 2つ比べてどうでしょうか? BBS ネタバレDiary 0:30
2015年07月07日(火)
「GQ台湾」6月号・3●新予告編
また少しずつ。 まず自分が納得しないと 演 技者として、金城武はまず自分できちんと納得しようとする。 役に説得力が感じられないと彼はやらない。 ピーター・チャン監督は「武侠(捜査官X)」のプロモーションでインタビューを受けたとき、 出演させるのが一番難しい俳優は金城武だと言ったことがある。 いつも脚本を読んではまず断る。 出演をOKした後も、一連の「なぜこの役が必要なのか、 削ってしまったほうがもっと良くなるのではないか」といった考証過程が続く。 「そうなんです、ぼくは監督にずっとこう聞いていたんですよ、 ねえ、監督、どうして僕のこの役がなくちゃいけないんですか? 削ってしまえば、脚本はもうそれで完全に成立するでしょう、って」 その後、監督と少しずつ話をし、次第に徐百九という役をより理にかなったものにしていった。 撮影に入ってからも、彼はまだ自分がちゃんと演じられていないと感じて、 行き詰まっていた。現場のスタッフの四川訛りを聞くまでは。 「それがどこの訛りかはわからなかったけれど、とてもいい感じだと思ったので、 徐百九に四川訛りを喋らせることにしたんです。監督もいいと思ってくれて」 こうして我々が「武侠」で見た方言丸出しの金城武が生まれたのである。 「現場ではでたらめに喋っていたから、後でアフレコするとき苦労しました。 分かる人は滑稽だと思うでしょうね、でたらめだから」な ぜアクション映画にあまり出ないのか質問したときも、 自分が納得できないとやらないという考え方は同じだった。 「昔はやりましたよ。でも、後になって自分が中途半端な演技だなって感じたんです。 武術を習ったことがあるのとないのとの差は大きい。 本当はアクション映画は好きなんです。 でも、その動きやってみろと言われたら、動けないなと感じる。 観客が気にするかですって? わからないけれど、自分が観客なら気になります」(続く) ●新予告編 17:20 2つ目は澤坤と雅子特集だったので、番外として、 全員が出てくる正式な予告編がYouTubeにアップされました。 これはちょっと期待してしまう仕上がりですね。 字幕が繁体字です。 VIDEO 武のいた永遠さんが、綺麗な映像を紹介してくださっています。 全画面で見ると迫力あります。→こちら BBS ネタバレDiary 12:30
2015年07月05日(日)
「GQ台湾」6月号・2●更新
続きです。 「ぼくはどんどん年をとってきてる。白髪も生え始めた。 みんな(マネジャー)は黒く染めなきゃと言うんだけど、いらないって言う。 ぼくも40になったんだから! どんなときでもそのときらしい姿でいられることこそ、貴重だと思う」 かっこいいと言われるのは重たすぎる 老 化より、彼にとってもっときつい話題は、やはり外見にまつわることだ。 17歳でアイドルとしてデビューしてからずっと、世間は彼の外形をもてはやし続けている。 彼は男神の最高位となり、CMのロケ地が旅行のおすすめルートを組み替えさせ、 その名前をとった「金城武の木」なるものまで現れた。 記者会見の席上で、記者が、男神と呼ばれてどう思うかと、はしたなくも質問したときの彼の反応は、 どうしたらよいかわからない様子が今でも一番多い。 一番多い答えは、恥ずかしそうに、言葉少なく 「ありがとうございます、どんでもないです」というものだ。 「見かけは結局両親からもらったものです。子どもの頃はむしろ嫌いだったかもしれません。 今もそうかもしれないけど、理解しようとしています」 自分の外見が受け入れられることも、俳優の仕事が得られるための条件の1つなのだ。 金城武は、我々が思っていた以上に「老い」の到来に期待をかけていた。 「年をとって、その年齢に合う作品でちょうど出合えるかどうかを見る。 その方が自然です」昨 年の夏、金城武は珍しく自分から公の場に姿を現わした。 事の起こりは、当時ブームになっていた「ALS患者のためのアイスバケツチャレンジ」である。 1日の内に、エバー航空社長の張国煒と五月天(メイデイ)、それに趙少康に指名されたため、 チャレンジの動画を公開して応えたのだった。 動画の中で彼は氷を除湿機の容器に入れ、ふっと息を吐くと、そのまますぐ頭から水を被った。 最初から最後まで一言も発せず、ただ字幕によって ALS患者への配慮と指名をしないということを伝えただけだった。 この動画はネットとマスメディアを席巻した。 「何人もの方に指名されてしまって。ぼくの顔を立ててくれてありがとうございます」 そのときは、あまりあれこれ考えなかったという。 ALS患者支援の活動は関心を呼ぶのに成功したが、 まだ注目されていない弱者の団体や機関はまだたくさんある。 「世間に名前を知られた人間として、自分にできることはできるだけやります。 でも、あれはやり方のルールとして決まりすぎていて、 あんなにかっちり決めてしまうべきではないと思います」 「なぜ除湿機の水を使ったかって? 水を無駄遣いしたくなかったからですよ」(続く) 21:45 更新 「演技については何もわからない」 デ ビューしてから今日まで、金城武は適応するということに、 他の人間より多くの時間を費やしてきた。 台湾と日本の混血という背景は、彼を子どもの頃から両方の文化の違いに直面させてきたし、 身分と国籍のアイデンティティの問題は、彼が「太平輪」で演じた、 日本と台湾の狭間で立場に困惑する軍医、厳澤坤と少し似たところがある。 「子どものときから両方の友達がいました。 学校の友達は日本人が多く、家の近くの遊び仲間は台湾の子で、付き合い方も違っていた。 今は、それは困ったことではないんだと感じるようになりました。 別の言葉があるということは別の文化があるということで、 別の価値観、観点があるのと同じだからです」様 々な役を演じてきたが、観客は彼のことを「恋する惑星」の警官223はもちろん、 「心動(君のいた永遠)」のラム・ホークワン、 あるいは「赤壁(レッドクリフ)」の諸葛亮に当たり前のように投影して見てしまう。 金城武は、どの役が本当の自分に一番近いかなど考えたことがない。 「ただ、この役をどうちゃんと演じるかだけを考えて、 映画ができてから、観客はどう思ったか、どんなふうに評価されたか知ることになります」 「オタク度」が超高い彼は、ネットでの評判を見ているのだろうかと気になった。 「読むことはやっぱりありますよ。でも目に入れば見るというので、 わざわざ知ろうとするわけではないです。 もし評判が悪ければ、『ああ、人の好みは違うんだな』と思います」 振り返って、もう1度やり直したらもっとよくなるなと思う役はありますか?「どの役も、もう1度やれば、絶対良くなりますよ。 でも、映画は大体そういうことはないでしょう? もっと良くならなくても、少なくとも違うふうにはできます」 わ けもわからずデビューし、アイドルになり、CDを出し、演技をした。 ウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」に出演して初めて、 金城武は悟るところがあり、映画が好きになった。 当時「東邪西毒(楽園の瑕)」に行き詰まって中断中だったウォン・カーウァイが, 余技のように手がけた「恋する惑星」が、金城武に、 映画へと通じる新しい視野を開いて見せることになったとは。 「あのころは1日に1枚、紙をくれるだけで、何を演じるかも知らない。 ほろ酔いのカメラマンに向かって、みんな何をしたらいいかわからないんですよ。 今日の撮影が終わると、次の日また1枚紙をくれる。 そして、昨日撮ったのは良くないから、もう1度やるって言うんです。 でもみんな監督のことは信頼していました。 ああいう雰囲気と創作のやり方はとても面白かったです」 インタビューではいつも、演技の勉強をしたことがないから、演技はだめだと言ってますね。 「演技については、何もわかっていません。 もしかしたら、みんな、ぼくの見かけがまあまあだと思ってチャンスをくれるから、 出られているだけなのかも」 だが、ウォン・カーウァイはあなたの気持ちに火をつけました。 「あのとき、映画ってなんて面白いんだろうと初めて思ったんです。 こんなふうに撮ってもいいんだって。実際本当に面白いです。 それは『俳優ってこんなに面白いものだったのか』ということで、 『スターってこんなに面白いものだったのか』ではないんです」(続く) BBS ネタバレDiary 14:00
2015年07月04日(土)
「GQ台湾」6月号・1●更新
これも少しずつ。 金城武 スターであることには慣れません 金 城武の表紙を撮影できると聞いたとき、 編集部内部にさえ、ざわざわと興奮した空気が立ち込めた。 「太平輪」第一部は2014年末に大々的に公開されたが、 それは金城武のその前の映画「武侠(捜査官X)」からもう4年も後のことだ。 2009年より前、彼は年に少なくとも1本というリズムを保っていたが、 2009年の「赤壁(レッドクリフ)」以降は、2年置いてやっと「武侠」に出演、 その後は3年の空きがあってようやく「太平輪」だ。 その間は、彼の「世界が速くなるにつれ、心は遅くなる」と「I See You」のCMが 世の中を覆い尽くすように強力に放映されるのを見られただけだった。 だからこんなに長いこと人々の視線の中に存在しなかった者に対し、 登場してほしいと期待するのをみなとっくにやめ、 公の場への露出はサプライズプレゼントと思っている。 彼の神秘さと、それが引き起こす好奇心は、ずっと正比例してきた。 このような存在は、芸能界・映画界どこでもまれな生き物といっていい。 すべてが明るみにさらされるネット時代にあっては、なおのこと極めて得難いものだ。 「金城武」の3文字は伝説を思わせる。 彼が控えめになればなるほど、マスコミと人々は彼を愛する。 「GQ」は今回、彼とは東京で会った。 彼について、我々はいつだって好奇心でいっぱいだが、それを満足させられるだろうか? 金城武は我々よりずっと、この鬼ごっこ遊びに通じているのである。 取材中、彼は時にまじめに、時に重々しく、時に悪ふざけをしてその場を笑いに包んだ。 コントロールの芸術は、この42歳の青年の掌中にあることが、 時と共にどんどんはっきりしていったのだった。(続く) 20:45 更新 表 紙撮影の場所は東京近郊の小さな衛星都市、福生市である。 出発前、グーグル・マップで場所を探し、距離を試算すると、 都心から3回電車を乗り換えて、およそ1時間で着く。 東京の人間でも、日本で3番目に小さいこの市のことを 聞いたことがない人が大部分なほどだ。 朝早く起き、電車を乗り継いで、撮影の場所まで少し歩く。 ハワイ風の昔のアメリカ式住宅だ。 前に1台のオレンジ色の古ぼけたビートルが停まっていた。 車の屋根に取り付けられたサーフキャリアは既に錆びていたが、 車庫にはまだサーフボードまであった。 家の中に入ると、歳月の跡がいっぱいの古い木の床がぎいぎいと鳴る。 室内の古い家具と食品雑貨を見ると、まるで映画で見た 50〜60年代のアメリカ中西部の田舎の村にいるようで、 ともすると、日本にいることを本当に忘れてしまう。全 ての準備が整ったとき、外がちょっとざわざわして、金城武が数人に囲まれ入ってきた。 撮影当時はまだ冬のさなかの2月の東京である。 彼は簡単なダウンコートにチェックのシャツ、作業ズボンにスニーカーを履き、 小さなリュックを背負っていた。日本の路上でよく見かける若い男の子の格好だ。 どこから音がするのかというかのように彼は振り返り、さっとあたりを一瞥した。 目はきらきら光り、表情には今起きたばかりのようなものうさと ハッとしたような感じがあった。 ヒゲはまだきれいに剃っていない。 我々が声をかけて挨拶するチャンスがないうちに、彼はメイクルームへと 連れられて入ってしまった。ここまで10秒もなかった。アイドルスターが40歳を過ぎたある日 金 城武が人に与える印象は、野うさぎに似ている。 目がきらきらと、性質は静かで温和、だが警戒心が強い。 周知のことだが、彼は仕事をしていないときは、透明人間と同じだ。 あらゆる手を尽くしてひっそりと控えめにしているが、 職業と身分は彼が平凡でいることを許さない。 だから限られた環境の中で透明人間になるしかないのである。 目の前の金城武は居間のソファに腰掛け、どうぞお座りくださいと言う。 あるいは深々とソファーに沈み込むという方が適切だろう。 左手にタバコを持ち、我々に吸っていても構いませんかと聞いてから、 我々の椅子を近くに寄せさせ、煙がこちらに来ないようにした。人 はいつだって侃々諤々やりたがる――金城武がまた老けた、 金城武のしわ、増えてない? 顔が崩れてない? 髪がまた少なくなったんでは? このとき、我々の目の前の金城武はずっとタバコを吸っていた。 指の間でジリジリ燃えるにまかせ、たまに一口吸い込む。 ものは食べず、ブラックコーヒーを飲むだけだ。 彼のアシスタントがコーヒーを淹れる道具一式をいれたリュックをしょってきていた。 中には手挽きミル、ポット、ドリッパーなどが入っており、 今日の仕事の間中いつも新鮮なコーヒーが補給された。 老いということについて、金城武はホッと一息ついた。 あたかも長いあいだ待ち続けた出来事が起きたかのようだった。 「この『太平輪』には大学生を演じるシーンがあるんです。制服を着てね。 ぼくはそれで思ってました、どうやったらいいだろう? それらしく見えるだろうか? とても緊張しました」(続く) BBS ネタバレDiary 13:45
2015年07月03日(金)
「智族GQ」6月号・4●「GQ台湾」サイトにアップ
これでおしまい。 四 撮影中、金城武は撮った写真を全然見ようとしない人だった。気にしないのだ。 年齢に対しては泰然としており、 普段の暮らしでは自分の見かけにあまり時間を使いたがらない。 それでも、演じる役どう見えるかにはよく不安を感じることがある。 まもなく公開される「太平輪・下」で演じた厳澤坤がそうだった ――大学生として写らなければならないときには、 その見た目のイメージが彼の不安の材料になった。 この物語で彼が一番心を打たれたのは、映画が語る歴史の過程が 彼自身の成長とぴったり符合したことである。 「ぼくも台湾で育って、お母さんには台湾人の友人がたくさんいます。 この地方の文化とその歴史はぼくがよく知っていることです。 あの時代背景の下で故なくばらばらに引き離されるとき、 大勢の人が即座の選択を迫られました。そういう話はよく聞きました。 脚本を読んだとき、ああって思ったんですよ」 映画では、医学生の厳澤坤は軍医として戦場に行く。 それは運命に押されてのことで、軍人になりたいと思ったわけではない。 この時代の戦争で、双方の文化背景を持ち、戦うためではなく人を救いに行きたいと思う。 これらの要素全てがこの人物に多くの矛盾をもたらす。 そしてかつて複雑な文化的背景の中で成長した経歴が、 金城武にその時代の人間の性格の中にあるプレッシャーを理解させるのだ。 まさにそれゆえ、今回、彼はあまりいろいろと勉強する必要がなかった。 デビューから今まで、金城武は人生の半分以上の時間、この仕事をしてきたことになる。 「いわゆる映画スターは、面白がりながら作品を作りたいと本当に思っています。 それが一番大事なんです。その他のことは時間が証明してくれる。 精一杯やれば、時間がその人の能力を証明するんです」 この言葉から透けて見えるのは、 彼が、自分のことをまだ証明されていないと感じているということだ。 「では、あなたはいつになったら、自分のこのような身分に 少しでも落ちきを感じられるんでしょう?」私たちは聞いた。 このとき、彼の答えが初めて変化が表れた。 「ぼくのことをよくわかっていますね、まだです」 「本当はあなたはずっとスターであることに慣れないままなんですね?」 私たちはまた尋ねた。 「はい。慣れません。と同時に感謝もしています。どうしたらいいのかわからないんです」(完) ●「GQ台湾」サイトにアップ 23:15 台湾版は写真は全く同じですが、筆者が違っています。 含まれている内容は大陸版と共通しているので、 おそらく、合同取材をして、それぞれ記事を書いたのでは? 太っ腹にもオフィシャルサイトで文章を(多分)全部アップしてくれています。 Click! 字面を眺めた感じでは、大陸版より生き生きして面白そうな気がします。 こちらも少しずつ訳してみようかと思います。 BBS ネタバレDiary 0:40
2015年07月02日(木)
「太平輪・下」予告編・思念の愛●台湾版予告編アップ
「太平輪・彼岸」のオフィシャル微博が、宣伝が下手くそで遅く、 新浪に情報を追い越されているとファンが不満たらたら。 そこで、昨日、「では明日、重量級の情報をお届けしよう」と予告したものの、 また新浪に先を越されております……。 新浪娯楽の記事と予告編動画、そして新しいスチールは、 こちら 「澤坤・雅子編」とでも言うべきものです。 ということは、他の2組版も作られるのでしょうか。 記事は読んでみて、後ほど。 11:00 記事ですが、前の新ポスターの記事と同様、動画の内容を説明し、 言葉を加えているだけなので、訳すまでもなさそうです。 最後の方に、 今 日発表された予告編「思念の愛」は、大勢の金城武と長澤まさみのファンを満足させ、 「上」での「2人の出番が少ない」という無念はこの「下」でやっと解消できるでしょう。とありました。(^^) ●台湾版予告編アップ 23:15「思念の愛」、台湾版でも出ました。 VIDEO BBS ネタバレDiary 8:15