やんの読書日記
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2005年01月04日(火) 剣闘士スパルタクス

剣闘士スパルタクス


佐藤賢一作
中央公論新社

世界史に出てくる剣奴の反乱
首謀者はスパルタクス
奴隷からの解放をめざして立ち上がり
三頭政治のひとりクラッススによって
鎮圧される。
それだけの知識しかなかった。
スパルタクスがトラキア人の一級剣闘士であった時代、
物語の前半の闘技場での試合の様子が臨場感たっぷり。
またスパルタクスの自尊心と退廃しかけた気持ちの
両方がよく表われていて面白かった。
映画やサトクリフの本などで出てくる剣闘士と
変らない戦い方、観客の様子に
サトケン文章の魅力に引き込まれた
強い癖があるけれど、正確で細かい描写であきが来ない
スパルタクスは、剣闘士の自分に誇りを感じていたが
奴隷であることから解放されたかった。
剣闘士仲間と陰謀して脱出はするけれど
農奴と合流したことから彼の心が揺れ動く
自分は骨の髄まで剣闘士であることを自覚せざるを得なかった
ところで敗北するのだ。
ローマ軍団に連戦連勝していながらスパルタクスに
心の闇が現れてきてそこがまた面白い。


2005年01月03日(月) 生きていてよかった


生きていてよかった

相田みつを
ダイヤモンド社

何年か前にネット友達が教えてくれた
相田みつを
書店で「にんげんだもの」を立ち読みして
少し感じるものがあった
そのときはそれだけだった
くねくねした毛筆
それがあまり私の心に響かなかったのかもしれない

最近回りで相田みつをの本が売れている
相田みつをの年賀状やら
カレンダーやらも出ている
なぜかなと思ったら、ドラマの影響だった
その役者が個人的に好きらしくて
ドラマの中で毎回相田みつをの言葉を使っているのだ。

改めて、本を探してみた
以前より歳も重ね
つらいことや避けられない苦しみも味わったあとだからか
この言葉たちがかなり私の胸に響いてきた
人生の機微
歳を重ねた人にわかるこの言葉たち


2005年01月02日(日) 今がいちばんいい時よ


今がいちばんいい時よ

ターシャ・チューダー著
メディア・ファクトリー

コーギー犬とガーデンと挿絵のオールカラーに
珠玉の言葉
89歳のチューダーさん
彼女のガーデンも手作りも好きだけれど
やはり彼女の凛として筋の通った生き方が好きだ

女手1つで子どもを育て
挿絵の仕事をし
今でも庭仕事と挿絵を描きながら
言葉をつむいでいる
こんなおばあさんになれたらいいな
と思いながら、自分に足りないものを探している


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