やんの読書日記
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フィンランド民族叙事詩
ベスコフの絵本「北の魔女ロウヒ」を読んで その元になった物語がカレワラだと知り 原典を読んでみたくなった。 フィンランドの神話が詩で歌われているのだが、この本はカレワラ物語という訳で、詩は少なく物語りになっている。 カレワラの賢者ワイナモイネンの嫁とり。それを邪魔する娘の母親ロウヒはポポヨラという土地の女主人で魔女。 絵本に著されている、ロウヒとワイナモイネンのいきさつはカレワラの最後に出てくる。 スケールが大きくて、掛け合いの言葉がすべて詩でできていて、言葉がとてもきれいだ 原典がぜひ読んでみたい
鶴岡真弓、松村一男 河出書房新社
メリングとサトクリフと、ハリーポッター アーサー王の中に息づくのはケルトの理念 初めてケルトの文学に触れたのはメリングの 「妖精王の月」そのころケルトの理念は まったく理解できなかった。 妖精がそこらじゅうにいて、人とすぐに まじわってしまうこと。死を恐れないのは からだの死を信じず、魂の再生を信じているからだということ。めくるめく渦巻き模様に そのことがあらわされているということ メリングを何冊か読み、サトクリフのクーフリンとフィン・マックールを読み、アーサー王を読むうちにケルトの人々の心理がわかるようになった。
本書はケルトの理念がわかりやすく図解されていて、ついでにケルトの歴史もわかって 今後の読書の糧になった。 ヨーロッパの歴史は、ローマとゲルマン人ののものだと思っていたことが間違いだと 気づいた事。それ以前にケルト人が文化を持っていた事を初めて知った。 カエサルのガリア戦記にその事が詳しく記されていると言う。現在残っているのは ブリテン島に移住した島のケルトの末裔で アイルランド、ウェールズ、スコットランドにもっとも残っているとか。 今度はガリア戦記を読んでみたい
吉川英治作 講談社文庫
一時中断していたがドラマの関係で再度挑戦 原作は、武蔵がいやに落ち着いている 映画や過去のドラマの武蔵は男っぽいし 情熱的なところもあるが 吉川武蔵は、悟りの境地にいるようだ 伊織と出会って、法典ケ原で開墾しながら 農民と混じる武蔵が私は好きだ。 ドラマなどで最大限に見せ場を作っていた 一乗寺下り松、巌流島がかなりあっさり書かれていたので驚いたが、戦う武蔵ではなく 人間武蔵を描いていたのだと感じた 気づいた事は、登場人物がめまぐるしく 出会いとすれ違いを繰り返していて それが三国志や、八犬伝とよく似ていると 言う事だ。昔読んだ三国志をまた読んでみたくなった
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