MUSIC春秋
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 2008年10月23日(木)
読心




すぐわかっちゃう。
ちょっとした目の動きで。
この人は意地悪な人。
この人はキレる人。
この人は浅い人。

本当はわかってる。
さっきどうするべきだったか。
だからわかっちゃう。
自分が人からどう思われたか。
そして一瞬の躊躇のために
いつまでもくよくよ悩んでる。

ああもっと鈍かったらいいのに。
何も気づかなければいいのに。
何もわからなければいいのに。


 2008年10月22日(水)
ビンボウダイジン




町中に貼ってある、女大臣のポスター。
「あなたの喜びや悲しみを分かち合いたい」と
両手を広げて迫ってくる。

それを見るたび私はいつも
その手をはたきたい衝動に駆られる。

あなたにわかるわけがない。
私のちっぽけな喜びや悲しみが。


 2008年10月21日(火)
誰に

カメラを持って
また訪れた

限られた時間

草をかきわけて
右へ左へ

広い場所にひとり

物想いにふける間もなく
夢中で撮る

いったい
誰に見せたいんだろう


 2008年10月19日(日)




のど自慢で大阪ラプソディを歌った
85歳のおばあちゃん。
もう声もよぼよぼだから
合格には程遠いけど
85にしては声出てる方だよね
なんて言いながら見ていたら
サビのところまできて次第に力強くなり
「宵闇の 大阪は 二人づれ恋の街〜」と
小さな身体いっぱいで思いきり歌い上げた時には
秒殺で泣かされました。
鐘はふたつだったけど
客席で手を振る
車いすのご主人も泣いてました。
短い歌に込められた重く尊い人生の歳月。
これこそが魂の歌。これこそが感動。
合格の鐘が私の心に鳴り響きました。



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