その15(ああっひ、ヒゲがっ!!)

入院中、或いは退院直後の事を書こうと思っていたのですが
今朝発見したモノの話を先に。

朝、傷口下半分(首の部分)、最後のかさぶたが取れました。
んがしかし。
「すっかり取れた」と、鼻歌気分で日焼け止めを塗りたくっていて…

あれ?なんか黒いモノが見えないかい?
な〜んか… 傷口の一部に… ヒゲのようなモノが…

あれあれ?
これは、もしかしたら?

息子を呼んで見てもらいました。
「これって…もしかしたら、糸かなぁ?」
「え。…ああっ糸じゃん!かーさん、糸が生えてるよ!」
勿論普通糸は「生えてる」とは言わないんだけど
どうみてもヒゲが生えているように「糸が生えている」(笑)
なんだよー、先生ちゃんと抜糸してくれなかったんじゃないの?
何とか言いつつ、笑いつつ、指で摘んで引っ張ったけど
…とれない。

もう出勤時刻だったのでそのまま会社へ。
会社でみんなに「ねーねーヒゲ生えちゃった」と見せて廻るところが
いくつになってもガキ(苦笑)
「うわわわ、医者に行った方がいいですよ」と
みんなが気味悪がって一歩下がるのもちょっと面白い(性格悪!)

しかし、本当に医者にかかろうと思ったら
有休取って行かなくちゃならん。
なにしろ総合病院だから、行けば半日がかり。
たとえヒゲを抜いてもらうだけだって(ヒゲ違う!)半日は半日。
それじゃ、入院していた耳鼻科病棟へ行ってみようか、と思い立ち
でもその前にとげ抜きを試してみたら
あっさり抜けました。 ちと痛かった(当たり前)
そうねぇ5mmくらいだったかな。黒ッぽい糸。

お陰様で無事息子の言う所の「ラグビーボール」に戻りました。
せっかく記念写真を撮ったので、アップしちゃおうかな。
でも、気持ち悪いから(笑)見たくない人はスクロールしないでね。

あ、それから、日記の内容に合わせて、入院前後に撮った写真を何枚かアップしました。



























まだ痛々しいよねぇ…

2004年04月26日(月)

その14(退院当日)

いよいよ退院!

いつも通り診察があり、OKが出ると退院。
という運びらしいのですが
前日、看護士さんに色々医者に対する不平不満を言ったために(笑)
「先生からお話があるので診察は一番最後にしてください」
あ、そうですか。わかりました。
私も説明を聞けるならその方が良いです。

なんてうっかり返事したのが間違いだった。
「退院の人は一番初めに診察」して10時過ぎには退院できるはずが
延々待たされて、もううんざり。
結局医者の前に座ったのはもう12時になる頃でした。

椅子に座ると いきなり医者が医学書らしきモノを持ち出し
(なんだか随分気合い入ってるなぁ…(苦笑)
ページを繰って「耳下腺」の説明と思われるところを開き
医師「これが耳下腺です。」
私 「あ、そうですか。」
医師「ここに出来た腫瘍を取ったわけです。」
私 「はぁ。」
医師「で、腫瘍自体は多形腺腫と言って、良性でした。」
私 「良性でしたか!安心しました。」
わざわざカルテの裏に字まで書いて説明してくれる先生(笑)

次にカルテに貼った手術の写真を見せてくれて
医師「これが手術中の写真です。
 ここが耳、この先(画面の外)に鼻があります。」

私 「はい。」
医師「耳下腺というのはこれですが。」
私 「はぁ。」
自分の写真なんだけど、どうもピンと来ません。
耳のすぐ横がぐわっと菱形に広げられていて
中は真っ赤っかで素人には何が何だかさっぱり判らない(苦笑)
しかしまぁ、こんな写真はなかなか見るチャンス無いので
ぐぐっと乗り出してしっかり見てきました。

開いている中が真っ赤なのは、却って非現実的で
作り物でも見ているような気分なんですが
周りの皮膚(首とか顎とか)に少し血が付いている方が
痛々しい感じがしました。
いや、自分なんだけどね(笑)

それから、もう一枚の写真を示して
医師「これが取った腫瘍です。半分に開いてますけど。」
ああ!それで!
術後に見せてもらった腫瘍が、切れてるように見えたんだけど
写真を撮る時、「開き」にしたからだったんだ!
なんで「開き」にするんでしょうかね?
組織検査に出すのはほんの少しでいいんでしょう?
ま、なんでも良いんだけど。

医師「他に何か質問はありますか?」
私 「いえ、特にありませんが。
   でもまた後から『そこの神経は切りました』なんて
   言われるのはちょっと、と思いまして」

先生、憮然とした表情で
医師「痺れている所は神経通ってるわけですから、それはありません!」
私 「そうですか、安心しました(苦笑)」

延々2時間も待たされて、それでも先生の話を(5分くらいは)聴けて
病室に戻ってみたらもう昼食が配膳されている(笑)
「あの、もう会計済ませちゃいました」と言ったのだけれど
配膳してくれている人が「いいのよ、出たんだから食べてって」
最後に「ちまき」のお昼を食べて帰宅しました。

10日ぶりの自宅! お風呂!!!
ああああーー、極楽極楽。

というわけで
無事予定通り10日での退院となりました。
でもまだちょっと書いておきたいこともあるから
もう少し続けちゃいます。
2004年04月25日(日)

その13(退院前日まで)

手術直後から見ると、余り変化のない入院生活後半
退院前日まで二日分行きます。

術後6日目は雨降り 桜は散ってしまうかしら?

母に「顔が丸くなってきた」といわれ、ちょっとショック(笑)
要するに食っちゃ寝食っちゃ寝なので太っただけ。
「体重測定」なるものがあって(ぎくっ!!)久しぶりに体重計に乗ったら
ちゃんと入院時より増えてました。人間の身体って正直なものねー(笑)

毎日「今日担当の○○です」と看護士さんが挨拶に来てくれるのですが
その、担当の人にこっそり聞いてみました。
「…予定は早くなったりしませんか?」
「しません(笑)」
そうかー、しないのかー。残念。

そういえば腫瘍を取ってから 頭痛がありません。
やっぱり腫瘍が頭痛の一因だったみたいです。
だとしたら これからは少し回数は減るかしら?
だったらいいな
神経を切られてしまって 後遺症も残るのだから
少し良くなったところもないと、ね。

術後7日目、回復は順調(と、自分では思っている)

今日は半分抜糸予定(二日に分けて抜糸するんですって)
「半分」って…何がどう半分なの?
診察前、看護士さんに質問してみました。
「半分ってどう半分抜糸するんですか?」
「一つおきに抜くのよ」
ああ、一つおきなんだ!上下半分かと思った(笑)

今日は初めて診察の椅子に座り、先生の顔を見ました。
で、早速質問。
私 「すみません、今までずっとベッドだったので伺えなかったのですが
  手術は一体どういう手術だったのでしょうか
  お話を聞くチャンスがなかったのですが」

医師「ええと。何が訊きたいですか?」
何が、って…(苦笑)
私 「術後朦朧としたまま「癒着していた」と聞いただけで
  耳下腺がどうなっているのか何針縫ったのか
  顔の麻痺がどうなるのか腫瘍は良性か悪性か
  何も解らないのですが」

医師「ご家族と一緒に聞きたいですか、ご本人だけなら
  いつでもお話できますが」

私 「悪性腫瘍でした、という話なら家族と聞きますが」
医師「検査結果はまだ出てません」
私 「それ以外なら私一人で結構です」
医師「でしたら今でもお話できます」
私 「お願いします、耳下腺腫瘍って耳下腺のどこにできるんですか、
  そもそも耳下腺ってどうなってるんでしょうか。
  管みたいなものですか?」

医師「いえ、そうじゃなくて…ええと…」
何か図説しようとしているらしく、机を開けたり閉めたり
紙を一枚取り出して何か書こうとして…
医師「ちょっと時間かかりますね」
私 「それなら後で結構です」

結局何も訊けないまま抜糸だけしてもらって終わりでした。
ぱちん、ぱちんと爪切りみたいな音がして、でも糸を抜いている感覚はなし。
尤も、傷のところはほとんど神経が切れている(らしい)ので
痛みも何もないんですけどね。
頸のあたり、最後の二箇所あたりだけちくりと痛かったのは
ちゃんと神経の通っている所、ということでしょう。
今日は「抜糸」と言いつつ切っただけかしら?
もしかしたら糸を抜くのは明日なのかしら?
良く解らないわ???

さて、無事予定通り退院できるでしょうか?
2004年04月24日(土)

花のもとにて / しっぽ

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