その12(術後5日目)

前日9階の窓から見た近所の公園は、桜が満開でした。
入院して来る日は三分咲きくらいだったのに。
咲いているうちに退院できるかしら? お花見したいな〜(呑気者)

朝の検温もなし 点滴はこの日までの予定(明日から飲み薬)
「洗髪出来る予定なんですが」と朝尋ねたら
万一濡れてもいいように、診察前に洗いましょうね との事
病院にも洗髪台があるんですね。
あるのは良いけど、通路の端の方をカーテンで仕切ってるだけなので
実は通る人がちょっと覗くと見えちゃうんですよね(苦笑)
でもまぁ背に腹は替えられないので、文句言わずにお願いしました。

ああ
スッキリした!

診察はいつものとおり傷口のガーゼを変えるだけです。
消毒してもらう直前先生に「耳触ってもいいですか?」と尋ねると
「ここまでならいいですよ」

その、「ここまで」と先生が手を持って行ってくれた所が
触ってるのかどうかまったく判らない、感覚がありません。
何とまぁ、神経が切れてるというのはこういうことか(苦笑)
「耳の前も感覚ないんですが、それも耳たぶと同じですか?」
「そうですね」
「それじゃ、ここはこのまま、と言う事ですか?」
「そうです。」

なーによー、これって所謂「後遺症」じゃん(笑)
そういう話は先にしてくれるのが本当じゃないのかしら
ま いいけどね。ふ。

ガーゼはまた昨日より少し小さくなって耳が半分見える。
小さくなるのは嬉しいけれど(順調な証拠)
耳の上の剃られたところも丸見えになっちゃった(笑)
当分髪は下ろしてるしかないでしょう。
でも延ばしている時期で良かった!
ベリーショートだったら隠しようがなかったものね。

土曜日なので両側のベッドはお見舞いが千客万来
寝ていられる日ではないので、また読書をしていて
ふと気づいたら
続巷説百物語が半分まで過ぎていました。
京極夏彦の本を三日で一冊半 というハイペース

頭痛は…??
なし!

うーん、やっぱり腫瘍が頭痛の一因だったのかも?

そうそう、夕方で点滴が終了。
ずっと挿しっぱなしだった針が抜けました。
刺した時はよく見てなかったんだけど、白い針なのね。
プラスチックみたいな感じに見えて、ちょっと柔らかいみたい。
多少動いても大丈夫な材質なんでしょうね。
でも、トシだからなぁ、この針の痕がまた治らないんだよね(爆)



耳が半分出たよ
2004年04月23日(金)

その11(術後4日目)

体調も良好 天気も良好(笑)
さっさと退院してお洗濯でもしたい気分!

診察は毎日消毒してもらうだけ。患部が耳から首にかけてなので
私自身は横になったきり先生の顔も見られない、話もできない。
手術の話とかなーんにも聞いてないんだけどなぁ
いつ話をしてくれるのかしら?

午後 友人がお見舞いに来てくれ、続けて会社の同僚が。
みんな「元気そうだ」と言ってくれるし、本人的にも
しごく元気だと思うんだけど…
ま、傷がずきずき痛んだり、首を伸ばしにくかったり
右向きには横になれなかったりするのは仕方ないとして。

同僚から会社の話を少し聞いたら
吃驚するほど「どこの世界の話?」な感じがして不思議。
やっぱり世間から隔絶された特殊な環境にいるので
仕事のことなんかどこかに飛んで行っちゃうのね(笑)

夕方、点滴を持って来た看護士さんに
「順調…なんでしょうね?」とそれとなく尋ねると
「ええ。傷もきれいでしたよ」
ああ、そう!よかった、安心したわ!
自分では傷が見えないので、その言葉はすごく嬉しかったです。

昨日、頭痛を心配しつつ、友人から借りた京極夏彦の「巷説百物語」を
一冊殆ど読み終わってしまったのだけれど頭痛らしい頭痛はなし。
これは…いい兆候かな?
もしかしたら 本当に腫瘍のせいで頭痛が酷かったのかもしれません。
本当にそうだったらいいなぁ
これから頭痛が減るといいなぁ
 と いいつつ あまり読みすぎると 頭 痛くなるかも(笑)
2004年04月22日(木)

その10(手術後3日目)

身体が 何となくふわふわした感じだったのが
大分しっかりしてきて、歩く速度が通常に近づいて来た三日目。

予後は順調の様で、予定表通りの経過を辿っています。
ものを食べるときや首を動かしたときに少し、傷が痛む程度。
「我慢できないような痛みではない」のだけれど。

診察で、先生との会話。
医師「ここを押して痛いですか?」
私 「痛くありません」
医師「ここはどうでしょう?」
私 「痛くないです、でも全体的に痺れたような感じなんですが」
医師「それは…仕方ないですね」
私 「だんだん治るものでしょうか?」
医師「そう、ですね、いくらか良くなるとは思いますが。」
私 「耳なんかは触っても殆ど感覚がないものですから」
医師「ああ、それは…
   耳たぶはね、
顔面神経最優先ですから切ってますので…」
私 「えっ?!『切ってる?』神経をですか?
   それじゃ感じなくて当たり前なんですね、わかりました。」
(そー言うことは先に言ってくれよ!)
ちょっとびっくり。ま、仕方ないんだけど。

ところが「耳たぶの神経は切ったんだって」という話をしたら
長女の第一声が「やったぁ!ピアスあけ放題!」…おいおい(苦笑)
実に呑気に育っていること。
ま、確かにそーいう教育をしてきたんだけどね。たはは。

それにしても、どこからどこまで神経が切れているものやら
まだ耳全体がガーゼと太い絆創膏でガッチリガードされているので
自分でもよく判ってないのが…実に心配ですわ。

CDをお願いね、と頼んでおいたら、持って来てくれたのが
藤井フミヤ、矢沢栄吉、ジェフ・ベックにS&G。
なんか脈絡無いような気もするんですが…(苦笑)
サイモンとガーファンクルは聞かないから持って帰ってくれていい、
と言う私に、長女が
「静かで病人向きだから選んできたんだよ」
ありがとう。
仕方ないので預かることにしました(苦笑)



白くなりました
金魚のパジャマ、可愛いでしょ?(笑)
2004年04月21日(水)

花のもとにて / しっぽ

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