その3(手術決定)

ともかく、一応の検査が済み、手術が決定しました。
あとは「術前検査」と言われる検査がまた一通りあるわけです。
血圧に心電図、胸部レントゲン、血液検査、尿検査
それに血が止まるまでの時間を計る検査。
これが3月半ば。

術前検査結果の説明と、手術の説明が3月24日。
この日は「家族同伴」となっています。
同居人が不都合だというので母に来てもらいました。

いやぁ、母親ってありがたいものですね。
問答無用で私の味方ですもん(笑)
少し心配しすぎる傾向はありますが…

血液検査の結果、白血球数が少ない、とか言われましたが
再検査でぎりぎりの数値が出て、ま、これなら大丈夫でしょう
という 
はなはだ心もとない医者のはなはだ心もとないお言葉(苦笑)


麻酔科の診察を受けて、こちらでも「問題なし」のお墨付きをいただき
3月29日の手術が確定しました。

主治医(と思われる)が、母にね、またやったわけです、「説明」を。
断層写真見せて、「こっちが前、ここが鼻、こっちが右で」
母も途中で遮りましたよ、「これが腫瘍ですか?」
親子だよねぇ(苦笑)

まったく、はっきりしない医者で本当に頼りないです。
思わず訊いちゃいました。
「先生が執刀してくださるんでしょうか?」
「ええと…」なんか一覧表みたいのを覗き込んで
「海乃さんは…私とI先生ですね。」
そうですか。よろしくお願いします。
自分が担当するのを覚えてないってことは、大した手術じゃない、
ということなんだと思っていいんでしょうか?
「大変な手術がある」と思えば、先生だって覚えてるよね?
ううむ。

大丈夫なんだろうなー(苦笑)

2004年04月14日(水)

その2(診断)

紹介状を持って日赤を受診、診察後医者が言うには
「ま、おそらく耳下腺腫瘍ということで、外科手術ですね。」
はぁ。
初めから近所の医者でそう言われてるんだけどね。
「出来てからの経過を考えても、ほぼ良性だと思いますが
 取ってみないとはっきりしたことはわかりません。」
はぁ。
それも近所の医者で言われてるわね。
「それじゃ、検査の予約をして帰ってください。」
はぁ。
待つこと2時間、診察5分。
大病院では当たり前の状況なんですが、何だかなーって感じですよね。

で、二週に分けてMRIとCTを撮り、その検査結果を聞きに行ったのが
2月の25日でした。

「こちらへ」と断層写真を見せてくれて
「ここが鼻です。こっちが前でこっち側が右で」
って、先生、そりゃ見れば解るわ。
これがそうですか?と白く丸く映っているものを指差すと、
「え?…ああ、そうです。それですね。」
なんと、腫瘍の大きさは直径3cmになっていました。
外側から触る感じではそんなに大きいと思わなかったのでちょっと吃驚。
「では、椅子に座ってください。」
「で、診断の結果、耳下腺腫瘍ということで…」
はい。
それはこの前聞いたんですけど…
「多分良性だと思いますが、組織検査をしないと…」
はい。
それもこの前聞いたんだけどなぁ
「手術は3月29日でいいですね。…決定、と。」
予定表(ごく普通のカレンダー)に名前を書き込み、
「では、手術の説明を聞いていってください」
えっ?! あのあの、それで終わりですか?
それって、近所の医者で受診した時聞いた話と
なーーーーんにも変わってないんですけど?!
二週間かけて、二万円の費用をかけてCT、MRI撮って、
で、診断がそれですか?

おお〜い。

思わず突っ込みました。
「耳下腺腫瘍の手術は面倒だと聞いてるんですが。」
「え?はぁ。そうですねぇ…」
「腫瘍を取る手術自体は難しいものではないのですが
 耳下腺のすぐ近くを顔面神経が通ってまして。」
そうなんですってね。それを心配してるんです。
「顔面神経を傷つけずに腫瘍を取る必要があるので
 癒着していたりすると面倒なんですけれど…」
だから面倒なんでしょって訊いてるんじゃないの!
「ま、断層写真を見る限り、比較的浅い位置に腫瘍があるようなので
 おそらく顔面神経にはそう影響ないのではないかと思いますが」
そうですか
昨年友人がこちらで顎下腺の手術を受けたんですが、
多分先生に(あなたに!)お世話になったんだと思いますが
こーーーんな大きな傷が残ってまして(実際の倍くらいに誇張)
私は顔なので心配してます
はぁ…ええ、ええ。…まぁ、あのー…
それでは手術の説明を受けていってください。
(このヤロー誤魔化したな!)

大丈夫なんだろうか、この医者で…??

       続く(笑)
2004年04月13日(火)

その1(そもそもの始まり)

今回は「どこかが痛かった」とか「苦しかった」とか
「倒れた」とかで始まったことではありませんでした。

もう5年ほども前になりますが
一度、あごが痛くて口が開けられなくなった事があり
あちこち触ってみたところ、右耳の下にぐりぐりが出来ていたので
てっきり脂肪の塊だと思って外科を受診しました。
切って貰えばそれで終わると思っていたのです。

ところが 外科では「脂肪じゃない」と言います。
医者がそういうのだから、そうですか、と引き下がるしかないですよね。
ただ、痛くて口が開けられないですし、食事も取れない。
ともかく抗生物質を出します、と薬を貰い
薬を貰ったら、あっさり痛みが引いたので
それっきり何年もきれいさっぱり忘れ去っていたのでした。

それから数年。  ふと 気づくと
「もしかして…少し大きくなってないかなぁ?」

なんだかぐりぐりが大きくなってる気がする。
痛くも痒くもないんだけど、ちょっと気になる。

それで
昨年末、健康診断を受けた折、医者に話をしてみました。
すると医者は、内科の先生だったのですが
「これは…取ったほうがいいんじゃないかしら?」
取る、んですか?
「うん。今は動くようだけど、癒着したりすると面倒だし
 早いうちに取ったほうがいいんじゃないかしらね?」
そうですか。取りますか。

取るなら外科へ、と、外科を受診したところ、外科医曰く
「腫瘍を取ること自体は簡単です。でも場所がねぇ」
耳下腺、というのは顔面神経にとても近いんです。
怖くて取れないから、耳鼻科に行って下さい。
はぁ。そーですか。

なんか、盥まわしになってる気分なんですが。

でもまぁ怖いから嫌だという外科に無理やり手術してもらって
顔面神経ぶった切られても困りますので、耳鼻科を受診しました。
ごく近所の、名医と評判の医者。
「耳下腺腫瘍だと思うね。多分良性でしょう。」
ただし、「ウチではその手術はしません。」
紹介して戴いたのが、やはり我が家にほど近い日赤。
通うにも入院するにも好都合でした。

つまり
初めから「耳下腺腫瘍で外科手術」という路線は決っていて、
そのための検査としてMRIだのCTだのレントゲンだの
血液検査だのという各種検査を一通り受け、
春休みを待っての入院、と相成ったわけです。

検査などの話はまた明日に。




手術前の腫瘍。見たところそんな大きくない。

2004年04月12日(月)

花のもとにて / しっぽ

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