「粋」はいいけど「生意気」はいけない・・・ - 2005年07月04日(月) これは、とある最近出版された蕎麦関連の書籍の最後に書かれていた文の一部である。それと共に書かれていたのは「蕎麦屋さんはプロとしていろんなことを日々考えながら仕事をしている訳で、食べ歩きが趣味の人達とは物事の捉え方の次元が異なる・・・云々」とあった。だから店へ彼是言うことはせずに「粋」に蕎麦屋を楽しむのが本来の姿であり、知ったかぶりで店へ彼是と「生意気」に言うことはしちゃいけないと・・・。 法的にはなんら根拠もない資格?を盾に店側へああしろ、こうしろと言う○○リエなるものが最近蔓延っているようだが、これはその元締め?的な人のコメントであるから少し安心したのである。上にいるものが率先してああだ、こうだと言うことを推奨しているのなら問題であるが、あくまでも「粋」に楽しむべき為の資格?でありたいと願うのであれば後は個人の姿勢の問題である。 だが、この個人の姿勢が一番の問題なのだが・・・。店に食べに行ってどうこう言うのは多少のことや常識の範囲内であれば個人の自由でもあるけど、その変な資格?をかざして「俺は○○リエだ!」って偉そうに口出しして来るそうであるが、それはちょっと違うだろうと常々思っていた。店が頼んで批評してくれって言ってる訳ではないし、勝手にどうこうと恩着せがましく言って来られても困っちゃうというのが店側の思いである。 そもそもその資格というものはあくまでも趣味の範疇のものであり、本来は対外的には何の効力もないのである。ワインのソムリエとは全く次元が異なる資格ということである。本物のソムリエだって本当のプロは他所の店へ行っても薀蓄なんて言わないだろうし、敢えて素性を隠したりするものである。でも、○○リエは違うんだよね。それを変にかざして偉そうに薀蓄を言ってくるから始末が悪い。公的資格と勘違いしている輩がいるというということである。 折角趣味のレベルでの勉強会(その程度のもんだと思っている)を立ち上げても、その主旨を勘違いしてしまい巷で迷惑がられている一部の人達は冒頭の言葉を少しは頭の片隅にでも入れておいて欲しいな。 - 落ちこぼれにならなきゃいいけど・・・ - 2005年07月03日(日) 先日オープンした横浜そごうの飲食フロアに再び行ってみた。流石に休日ということもあり、更には巷ではバーゲンセール真っ盛りであるのでオープニングの時以上に混雑していた。そんな中で殆どのお店が大行列が出来ていたにも関わらず、客単価が高いお店を除いて空席があったところは「老舗蕎麦屋」と「創作うどん屋」であった。 蕎麦屋は先日激怒?まあ、別に怒った訳ではなくガッカリして席を立ったお店(6月28日の日記参照)であるが、今日も空席があったので入ろうと思いメニューを覗くと、なんと肴のページがそっくりと取り除かれていたのである。多分、オープニング以降も4品だけで廻したのだろうけど、当然ながら客からはクレームが出るよね。20品近くもメニューに載っているのに4品しか出来ませんじゃ蕎麦屋酒を楽しみたい客は怒っちゃうよ。それでメニューブックから外したのだろうけど、未だにそのままということであったので入るに及ばずである。蕎麦だけ食うにはちょっと難ありというところだし、折角蕎麦屋に入って酒を飲まないんじゃ申し訳ないという変な使命感にも駆られるしね。 気になったのは他と比べた場合の客の入りがあまりにも違い過ぎるということである。こういう飲食フロアに出店しているところは、それなりにしっかりとオペレーションも組織化も出来ていないとやっていけないのあるが、蕎麦屋はこれでいい・・・と考えているように思えて仕方がない。そういう姿勢を変えない以上はフロア内に於いての落ちこぼれと化してしまうのは目に見えているような気もする。同じく行列が出来ていないうどん屋さんは席数も多いので実際にはそれなりに集客していてほぼ満卓に近かったし、肴も充実しておりメニュー構成のバリエーションも良かった。ちょっと入ってみたいという期待感も感じられたしね。 でも、この蕎麦屋に関しては実際に酒を飲むのは極一部の客であろうし、客単価としては他と比べた場合にあきらかに差があり過ぎるような気もするので、現実的には経営面に於いてかなり厳しいのではないかと思う。同じく客単価の低いラーメン屋は行列が出来ていたので回転率はいいし、他も見る限りここはどう考えても32店舗中でかなり最下位に近いのではなかろうか。店づくりも全体の中でワースト3には入っているし、比較飲食のこういうロケーションに於いてはもう少しデザイン面にも力を入れなければならないのにね。ここにも蕎麦屋はこれで良い・・・という甘い考え方が出てしまっている。 まあ、高い家賃と保証金を払って高額の工事費(こういうところは設備絡みに於いて指定業者制があり、かなりの割り高になってしまう)を掛けて出店しているのだから頑張って欲しいけどね。蕎麦屋はこんなもんかい?なんて世間に笑われないようにしないと、どんどん飲食業界から立ち遅れていってしまうよ。蕎麦の業界で仕事をする身として全体の底上げを切に望むものである。 - 本気でぶつかって来て欲しかった・・・ - 2005年07月02日(土) 私が仕事を引き受けるかどうかの判断基準は、依頼して来ている相手が何処まで本気かどうかである。それが感じられなければ例え幾ら好条件であっても業務として引き受けることはない。こちらが求めているものは予算のある無しじゃなく、意気込みと本気かどうかの姿勢である。予算が有り余って仕事なんて無いに等しいし、そこに求めるのは「頼むから何とかしてよ!」という言葉と気持ちであり、互いに通じる結び付きの波長である。 三鷹の郊外にひっそりと佇む小さな迷店?名店がある。予算は限りなく無いに等しかったが、そこにはそれ以上のこちらのモチベーションを盛り立ててくれるクライアントの熱き思いと拘りがあった。私が店づくりに求めているのは相手のその姿勢である。この人と一緒に仕事をしてみたい・・・。そう思わせる人だったからこそ引き受けたのであり、正直デザイン事務所としての仕事とは言えない。でも、そこにあるのはデザインという括りじゃなく、人対人としての互いの思いであった。 先ほど帰宅してとある打ち合わせ中の方からのファックスを見たが、その内容だけではなく、これまでの経緯やこちらが求めているものとはあきらかに感じる大きなギャップ。申し訳ないが自分のスタイルや思いを崩してまでお受けすることは出来ないと判断した。これまで数回お会いして来たが、どうしても自分自身が納得出来たり、今後のパートナーシップを結んで行くには障害があり過ぎると感じていた。これまで手掛けて来たお店を気に入って頂いてお話しがあったのだが、そういうお店が出来るまでにはいろいろな紆余曲折があってのこと。でも、そこにあるのは互いの本気モードである。いい仕事をするには互いのそういう思いでしかないのである。 それが感じられない以上は今後の業務を遂行するにはあまりにも無理があり過ぎるのではと判断させて頂いたのである。折角手塩に掛けて手掛けたお店を使いこなして頂けないのではと・・・ -
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