なべて世はこともなし
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2007年09月08日(土) |
アイルランドでSleipnirメジャー化計画 |
会社の中には当然たくさんの部屋があるわけで、ITになって初めて出入りできるようになったのが、サーバールーム。要するに、コンピュータのサーバーがずらずら並んだ会社の頭脳ですな。ここでつい最近とんでもない事件が起きたのですが、それは今日のネタじゃない。
そのほかに、縦8メートル、横2メートルくらいの窓一つないうなぎの寝床のような小部屋があります。ここ、長い縦の線に沿って長い机が備え付けられてて(だいたい横一列に4人分くらいの机になりそう)その反対側には2メートルを優に超える天井まで届きそうな棚があります。
この部屋がまあ、物置以下の状態。古いコンピュータをはじめとして、新品のコンピュータ、LANケーブルに電源コード、ソフトウェアに電話機、使わなくなったPS/2タイプの(要するにUSB接続じゃない)キーボードにマウス、データ保存用のテープの山にディスプレイ、それから何が入っているか想像もつかない大きな箱…と、まあ、思いつく限りのゴミと備品で本当に床が見えない状態になっており、部屋の一番奥まで進むことは大げさでなく不可能な状態になってました。
こりゃ何とかしなければと思った私は、ある日、ネクタイをはずしその部屋に突進。で、数時間かけてこの部屋をきれいに片づけました。それ以来、私は勝手にこの部屋を自分の部屋として使ってます。実際誰も入ってこないしたぶん昼寝してても誰にも気づかれることはないと思う。
掃除をした時に出てきたのが6台の古いコンピュータ。調べてみると、そのうちの4台はウィンドウズ2000で、ほかの2台はさらにスペックが低くなんとウィンドウズNTで動いていた模様。Pentium4とかなんだか遠い昔に聞いたようなスペックのシロモノ。一部の同僚がいまだに使っているのでよく知っているけど、コンピュータを立ち上げるのに5分とかそれ以上かかるような役立たず。で、2台を除いて他は動かない。電源を入れてもウィンドウズが立ち上がらないとか、エラー音がして何も起こらないとか。
こりゃ面白いやということで、このうなぎの寝床にひきこもって、勝手にこれら6台のコンピュータに勝手にウィンドウズXPをインストール(って実際は、他の業務の合間に出たり入ったりしてたんだけどさ)。ウィンドウズ2000で動いていた4台のうち2台はハードディスクがご臨終らしく再生不能だったが、そのほかウィンドウズNTで動いていた2台を含め4台の再生に成功。ちなみに、再生できなかったうちの1台がなぜ失敗したかは明らか…メモリが取り外されていた(もっと早く気づけよ)。
これらの粗大ゴミ行きから一歩手前で救出されたコンピュータたち、電源を入れてみると、あれま、いらんゴミとかソフトウェアがなくなったせいか、XPが驚くほど早く立ち上がるよ。何せ、デスクトップにあるショートカットはゴミ箱だけ…という状態からかもしれないけど、この低いスペックのコンピュータでXPがちゃんと動くとは素朴に驚きだわ。
そこで私はふと思いついた。そういえば、カフェテリアに一台ネットサーフィン用のコンピュータがあるから、それとこのもとNTのコンピュータを入れ替えれば、カフェテリアにある比較的まともなコンピュータを新しく入ってきた社員用に再利用することができる。それで、もう一台のもとNTのコンピュータもカフェテリアに持っていけばいいかも。
うちの会社、各個人のコンピュータは規制がかかっているのでたとえばウェブメールとかスポーツとかニュースとかのサイトが見られないことが多い。その代わりとしてカフェテリアに規制のかかっていないコンピュータを置いてあるのです。これ、会社のネットワークの外に置かれているから、別にウィルスにやられようとどうなろうと関係ないわけです。
で、いたずら心が出てきた私、一台にウェブブラウザにサイト名Sleipnirをダウンロードしてきて、デスクトップにショートカットを作成。もう一台にはFirefoxのショートカットを作成。クレームが来るのが怖いから、ウィンドウズエクスプローラーはそのまま。ただし、スタートボタンからすべてのプログラムに行かないと見つからない…という状態にしてみたわけ。
Sleipnir。好きなんですよ。インターネットエクスプローラーの7が出る前からタブブラウザとして重宝してて、実は、家のコンピュータも会社のコンピュータも既定のブラウザとして愛用してます。が、IT担当者すらも知らないという日本国外ではほとんどだれも知らないマイナーブラウザ状態。なので、このカフェテリアのコンピュータに導入したら誰かがこのブラウザに興味を示すかもしれない。使ってみたいという人が現れるかもしれない…と考えたのです。
で、数時間後、様子を見に行ってみた。
誰かがデスクトップにインターネットエクスプローラーのショートカットを勝手に作成してた。
やっぱり、使い慣れたブラウザがいいんですかね。Sleipnirアイルランドでのメジャー化計画の一歩は最初の一歩で頓挫しました。
Sleipnir愛用の方、嫌いな方、または御用の方はこちらへ(掲示板へのリンクです)。
2007年09月07日(金) |
まだ9月ですが、実はクリスマスの計画を立てるのにはもう出遅れている…というお話。 |
前日の日記…と言ってもすでに10日も前なのですが…に書いたとおり、うちのマネージャーさん、奥さんが出産ということで2週間ほど休んでます。前回も書いたけど、ホントにアイルランドっていい国だよね。
このマネージャーさんがいてもいなくてもヒラで何も知らない私にはなーんの影響もありません。たった一つのことを除いて。すなわち、年休。この人がいないと年休が取れないのだ。今年はすでに二回も日本に行き、すでに5週間も休んでいるのにまだ休みたりない私は、新人であるにもかかわらずクリスマスに2週間の休暇を申請。
まあ、こんななまけ癖と図々しさではきっとこの国以外のどこの国でも働けないと思います。まあ、新人のこの図々しさにマネージャーも呆れ果てたのか、8月の初めに年休の申請を出したのに音沙汰がないまま奥さんが陣痛で出産で2週間休みで…と会社から姿を消してしまったのです。
で、8月の初めの時点ではドイツはハノーバーまでの運賃は300ユーロ。高えよ!という声が聞こえてきそうですが、飛ぼうとしているのは12月の22日。おそらく年で一番ヒコーキが混む日です。毎年、ヒコーキがキャンセルになったりとか、乗り継ぎ空港で一晩明かす羽目になったり、行きも帰りも荷物がなくなったりとかロクなことが起こらない日。わかっちゃいるけどこの日に飛びたいのよ。
そんな日ですから、フランクフルトでの乗り換えがあって300ユーロはかなり適正な運賃だと思います。たとえば、くされRyanair等もこの日はかなり強気な運賃設定にしているので、鉄道まで考えると、結局これに近い金がかかるので、だったらおとなしくルフトハンザで飛んだ方が賢いという結論に至った私は間違ってないと思う。
マネージャーがいない間、私は怖くてルフトハンザのホムペを見ることができなかった。だって、だんだん空席が埋まってきて、運賃が上がってきている可能性は高いもん。で、いよいよ明日マネージャーが帰ってくるというので、おそるおそるルフトハンザのサイトにアクセスしてみた。
果たして運賃は385ユーロに上がっていた。
しかも、行きの旅程を見て口をあんぐり。
ダブリン→ロンドン→ミュンヘン→ハノーバー
悪名高いヒースローも含めて、2回乗り換えかよ!たかがドイツに行くのに8時間もかかるんかい!ええと、土地勘のない方のために説明すると、札幌から長崎に行くのに直行便がないから、大阪経由のチケットを買おうとしたらそれがすでになく、その代りに札幌発羽田、鹿児島経由、長崎行きのチケットが出てきた…そんな感じです。
そう。私が狙っていた、フランクフルト乗り換えのフライトは完全に値上がり(630ユーロ)。運賃の高さもさることながら、クリスマス前のパニックの日。どこかで乗り遅れるだとか荷物がなくなるだとかそんなことが起こりそうな悪い予感がぷんぷんする。
まあ無駄だと思いつつ、いつも日本行きの航空券でお世話になっているダブリンの日系旅行代理店AWLさんにメールを送ってみる。ここには実に頼りになるお方が勤めてらして、なんかとんでもなくいい考え(たとえば私が思いつかないような経由地を経由しての安い航空券など)を持っているのではないかと一縷の望みをつないでみたのです。
さすが日系会社…なのか個人の資質なのかは知らんが、この前純アイルランドの会社に注文したコンピュータのディスプレイの配達予定日の問い合わせはなしのつぶてなのに、この日系のAWLさんに出したメールの返事はあっという間に来た。
ハノーバー行きのルフトハンザ、ご希望の日のご希望の時間に1席300ユーロ(とわずかな手数料)でご用意できますがどうされますか?
押さえてくれ。今、すぐ。
というわけで、ご親切なAWLさんのおかげで1席押さえることができました。変更も50ユーロで可能ということなので、もう予約します。もし休みが取れなかったら会社、辞めます(いいのか、それで)。
というわけで、今日の教訓。
ことヨーロッパ内の航空券は航空会社のホムペで買うのが一番安いけど、旅行代理店さんに頼んだほうがいい場合もある。
ひでかすがいろいろからくりを説明してくれたけど、でもやっぱ不思議ですよ。航空会社のウェブサイトにない運賃を旅行代理店さんが持っているってのは。
以下、実は書き終わったけどえらく長くなったので明日掲載。
こんななまけ者の作者を叱咤したい方、クリスマスの予定が既に決まっている方、その他御用の方こちらへ(掲示板へのリンクです)。
2007年08月24日(金) |
英語など恐れずに足らず…なにせ、この程度なんだから。 |
ただいま、金曜日のお昼前。もちろん私は仕事中。同じくシスアドの同僚二人と課長さん、皆さん本日はお休みです。一人は奥さんが出産だからと言うことで2週間休みを取り(いい国だよね、アイルランドって)。残りの二人は某所で結婚式だからとお休み。
かくして何も知らないなんちゃってシスアド(私のことねん)がぽつんと取り残されたわけ。いい根性してますよ。いくらケータイをもって万一の時には待機してるとはいえ、ン百人いる会社のシステムが万が一にもおかしくなったら、その責任はすべて私に来るんですよ。
実際、朝から共有フォルダ用のサーバーが不調でいきなりリセットする羽目になりまして。そりゃ本物のシスアドさんには朝飯前のことなのでしょうが、こちとら真っ青になりましたよ。万が一にも問題を大きくして会社の業務が出来ないようになったら、P45を泣く泣くもらう羽目になりかねませんからね(注、P45とはアイルランドで退職時にもらう納税額などを書いた書類。転職の際に必要。日本で言うとこの「納税証明書」になるのかな?つまり、P45をもらうということはクビになるということ)。
ま、朝の一瞬のパニックを乗り越えると、現在はこうして結構平和なのでセンセイのいない小学校の自習のクラスのような状態。こうして日記の更新を始めたわけですが(いいのか、それで)、今日のお題は、英語についてです。
アイルランドに8年だか住む私、未だに日本語的な発音は抜けないし、前置詞とかで間違えるし。まだまだ研鑽が必要です。
で、よく言われるでしょ。日本人は話せない。文法をまず一生懸命考えるから言葉となって出てこない。とりあえず、口に言葉を出せ。発音も気にしなくていいから何か言え…って。
これ、実際その通りだと思うんですよ。もう、この日記でも何回か触れてますが、アイルランド人の英語なんてたかが知れてますよ。文法的にはめちゃくちゃな人が結構多い。もちろん受けた教育などによってかなりのばらつきがあります。が、平均から話を進めさせてもらうと、こいつらの英語を聞いてたら、上に書いた「とにかく口に出せ」が正しいと思われるのです。
なんでこんな話を始めたかというと、数分前にメールを受け取ったからです。そもそもその内容がアホらしかったので呆れ、で、よくよく読み返してみるとひでー文章であったことにも気がついて、ここにさらし上げすることを決めたわけです。はい。アイルランドの某企業に勤める、ネィティブが書いた英語をそのままコピペします。
Hi Could You please Check i can not print my e-mails it is not set up
うん。よーく読むと、ただ単に句読点がないだけで、文法的には間違ってないかもしれない。だけどさ、大文字にしなきゃいかんとこで大文字にしないで、小文字でいいとこは大文字で、句読点はなし。もう、とにかく単語を並べただけ。
で、この内容そのもの、つまり、「プリンターのセットアップくらい自分でやれボケ!」というあまりにレベルの低い依頼だったので思わずメールを読み返したわけ。なにが言いたいかというと、このメールのおかしさに最初は全然気がついてなかったのよ。
もう言いたいことはお分かりですね。英語力が伸びないとか、英語が話せないとかお悩みの方。所詮ネィティブでもこの程度です。何か言えば何とか通じます。あ、もちろん、指さし「アイルランド」はそれを後押しします(と、かなり無理のある宣伝をしたりして)。
この日記に勇気付けられたという方、または、そんなの嘘っぱちだとクレームをつけたい方、その他御用の方はこちらへ(掲示板へのリンクです)。
2007年08月21日(火) |
神様とITはあなたを見ています。 |
なんちゃってシスアドになって3か月近く経ちました。この間、いろんなことを学び、けっこう知識も増えてきたと思います。
仕事に慣れてくるにつれ、私の仕事でできることの幅広さにちょっと驚いてます。たとえば、社員全員のメールボックスに私はアクセスできます。もっとも別に好き好んでアクセスしようとは思いませんが。または、社員全員のコンピュータに入り込んだりモニターすることもできます。これまた、別に用事がなければいちいちアクセスしようとは思いませんが。
ほんで。初期のころは、誰かのコンピュータに問題があったらそこまで労をいとわず階段を上り下りして行っていたのですが、最近、リモートデスクトップという機能を使いこなすようになってそれにともないグータラになりつつあります。この機能、早い話が、自分のコンピュータから他人のコンピュータを操作できるのです。これがホントに便利。何せ自分の机ですべて片付いてしまうのですから。
で、今日。アイルランド人の同僚から、Lotus Notes(メールクライアント)の調子が悪いとメールが届く。で、彼女に内線で電話しながら、彼女のコンピュータにアクセスする。この時点で、彼女が何をしてるかモニター出来るわけ。もちろん、電話をしてから彼女のコンピュータにアクセスしてもいいんだけど、こうしたほうが時間の節約になる。
彼女が電話に出たのと、彼女のコンピュータにアクセスしたのがほぼ同時。彼女のディスプレイが、私のディスプレイに映し出される。その画面は、インターネットエクスプローラーで、どっかのサイトにアクセスしてる。いわく…
David Shelly (25) Born in Clondalkin, Dublin
で、で、出会い系サイトですか?
まったく朝の9時から会社のコンピュータを使って出会い系サイトにアクセスするというのはいい根性としか言いようがありません(注:会社と彼女の名誉のためにバラしておくと、正確にはこのサイトで、一応健全なサイトであるといっていいと思う。とはいえ、たとえば下手なカキコをしてIPアドレスからうちの会社が割り出されたりしたらまずいということは分かってもらえるかと)。
ちなみにうちの会社、当然といえば当然ウェブセキュリティアプライアンスを入れてます。が、きら星の数ほどあるウェブサイト、全部をモニターすることは無理。かくして、こうやって穴が出てくるわけです。何でもいいけど、なんでこのテの話をしようとすると、カタカナが並ぶんだろ。日頃、無駄なカタカナ英語は極力避けるようにしてるのですが。
私は、電話で…
私:「おはよう。どうよ?忙しい?」 同僚:「もう大変。20日が締め日の会社も多くてね」 私:「(ウソこけと思いつつ)あっそう。大変だね。ところで、今朝ITにメール送ったよね。ちょっとそっちのコンピュータにアクセスしていい?」 同僚:「いいよー」
…と言いつつ、例の出会い系サイトを慌てて閉じるやつ。残念ながら私は最初から見てます。
で、Lotus Notesの問題自体は単純明快。すぐに解決。解決後、すぐにウェブセキュリティアプライアンスにアクセスして、このサイトをブロックしたことは言うまでもないかと。
たださあ、一言だけ言わせてくれ。
あんたつい数週間前に婚約したばっかじゃなかったっけ?
そんなくされシスアドに物申すという方はこちらへ(掲示板へのリンクです)。
2007年08月16日(木) |
新人が日本語で話しかけてきた…ビミョーな内容を。 |
注意:載せようかどうかかなり悩んだちょっとビミョーなネタです。ご注意を。
また会社に新人が入ってきました。日本と違って通年採用しているので新人が入ってくること自体珍しいことじゃない。で、アイルランド人以外の外国人が入ってくることも珍しいことじゃない。かくして中国人の新人が入ってくることも珍しいことじゃない。というわけで、つい最近中国人の新人が入ってきました。
彼がまあ、珍しい感じの人なのです。私とおない年くらいに見える彼、80年代に流行したようなやたらとレンズの大きい眼鏡をかけて、そのレンズの向こうには人を疑ったことがないような純粋な目。そして、ものすごく友好的なのです。握手した時にはしっかりと手を握ってくれて、おおお、真の日中友好はここから始まるのか!とひそかに喜んだりして。
そして、数日後、彼の机の前を通りがかったら、中国語でタイプしたり、メールを送れるようにしてほしいというので、やってあげることに。ご存知の方も多いと思いますが、ウィンドウズXPの場合は非常に簡単にできます。ただし、うちの会社の場合、ヨーロッパ以外の言語をインストールするには管理者権限が必要なので、「自分でやれ!」などと言わずに手伝ってあげることにしたわけ。ちなみに私、会社では何も知らないシステム管理者をやってます。
で、彼、なんと日本語も話せるんだそうな。なんでも大学で日本語を学んでいたらしい。で、「日本語の練習をさせてください!」というので、日本語で話してみることに。
一通り、どこに住んでるかとか、何年アイルランドに住んでいるかとか日本語で話した。彼、実は私と同じくらいアイルランドに住んでいて、そして、年齢も近いという共通項を発見。私と彼の最大の違いは、彼はすでに子持ちという点だろうか(正直偉いよなあと思う。自分と比べて)。
で、彼が突然、「見せたい本がある」と言い出す。ちょうど日本の文庫本と同じサイズの本。当たり前と言えばそうだけど、日本と同じで縦書きでほんの右から読み始める。おお、漢字がいっぱいだ(←当たり前)。なんだかお経みたいだな。で、彼がいきなり言う。
彼:「これ(自主規制)っていう団体の本なんだ。この団体知ってる?」
…って、あれ?その宗教団体って、中国政府から禁止されている団体じゃなかったっけ?それから、たまにParnell Streetあたりで抗議活動してるんじゃなかったっけ?
私にとってこの宗教団体はこの程度の認識で、別に積極的に肯定するつもりも否定するつもりもない(評価するだけの情報を持ち合わせていない)…んだけど、彼がとにかくその話をしたくてしたくてたまらないと言うのがありありとわかるのだ。こっちがさりげなく話題をそらしてもその話題に持ち込もうとするわけ。幸い、彼の日本語能力より私の日本語能力のほうが勝っていたので(負けてたら困るだろ)そっち方面に話が進むことはなかったのだが。
そりゃさ、仲良くなってその上で出てくるならまだわかるけど、ほぼ初対面の状態で政治とか宗教の話を始めようとするのはまずいでしょう…というのが私の中での常識なのだが、うーむ、この常識が通じない人もやっぱりいるんだなと認識。
私、宗教そのものを否定するつもりはまったくないです。例えば、なんかの宗教を信じたらガンが治ったとかそういうこともありえると思ってます。しかしねえ、同時に宗教の独善性ってのが嫌いなんですよ。「この宗教はすごいからお前もやれ」って。そのときの「この宗教がすごい」ってのはあんたにとっての物差しで計ったもんで、それは私と同じものさしであるとは限らないでしょ…と言いたいのです。
平たく言えば、日本国憲法で保障されている信教の自由の裏側には信じない自由もあると思うんですよね。もっと平たく言えば、タバコと一緒で吸いたい人はどうぞ。でも、私は吸わないよ。もし万一吸いたくなったら自分で言うからそれまで放っておいてね。いかにタバコがおいしくても勧めてくれる必要はないよ…ということなのです。
この新人の彼、私と話をもっとしたい模様。それ自体歓迎ですが、もし、このビミョーな話ばかりをしたいようなら、ひとこと言わないといけないかな…とか思ってます。ただ逆に、知りもしないのに胡散臭さだけで、彼と距離を置くようなこともしたくないとは思ってますが。
ビミョーなネタながら、どーしてもコメントしたいという人はこちらへ。ちなみに、こーゆー日記を投稿しておいてなんですが、うちの掲示板、宗教ネタは禁止されております(こらこら)。
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