なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2007年05月11日(金) ただいまQ州

ちょっと時間が空いたのでプチ更新。

元気にQ州にいます。明日東京に戻り、明後日はダブリンへ(劇鬱)。ただし、ヒコーキキャンセルのためコペンハーゲンに一泊というオマケつきですが。

いろいろネタはできました。沖縄でもいろいろしてきたし。火曜日以降更新しますのでよろしくです。


2007年05月01日(火) 日本ってのは安い!と一人で感動する

日本ってのは、安い!と一人で感心してます。もちろん最近のユーロ高が最大の理由なのですが。日本に着いて、まず空港内の両替所でユーロを両替。ダブリンのBOIで1ユーロ155円だったのに対し、成田では158円。確かにこの間にレートは1円くらいユーロ高に触れたけど、それでも成田の方が得。さらにBOIでは6ユーロほど手数料を取られるというおまけつき。もっと言えば、何回も銀行に電話したり、足を運んだり、駐車違反の切符を切られることもなし。


t>結論:両替は日本でという読者さんの意見は正しかった。


というわけで、次回からはおとなしく日本で両替します。


で、それから有料特急のスカイライナー。1,920円と聞くと高いが12ユーロと聞くと急に安くなる。そこから始まって、一事が万事、自販機のペットボトルのウーロン茶だって1ユーロしないし、東京の端から端まで電車に乗ったってたったの5ユーロ。逆に日本からアイルランドを訪れた人はきっと苦労してんだろうなと思いつつ、ひとりでにたにたしてます。


その他いろいろあるのですが、時間がないので今日はこれで退散。


2007年04月25日(水) 日本、行きますよ…というわけで、再び日本円ゲット

いよいよ日本行きが日曜日に迫ってきました。なんだか前回行ったのがたった数ヶ月前のような気がしますが。


実は、今回の日本行きはいつもとちょっと違いますよ。いつものパターンは、東京=Q州=東京なのですが、今回は


東京=沖縄=Q州=東京


そう。沖縄に行くのだ!


沖縄沖縄おーきなわー♪(壊れてますが放置の方向で)


こっちから日本に行く時はVisit Japan Passなる格安の国内線のチケットが買えます。これ、国内線のどの区間を乗っても1区間11,000円というお得なチケット(注:あまり高くはないが税別)。たとえば、羽田=大島(およそ120キロ、普通運賃12,000円)に乗っても、仙台=沖縄(1800キロ、普通運賃46,400円)に乗っても11,000円。つまり、長く乗れば乗るほど元が取れるわけ。


さすがに仙台に用事はないのですが、羽田から一番遠そうな場所は沖縄(調べてないけどたぶん稚内より遠いでしょ)。ならば行ってみよう!という単純明快な発想。ちなみに羽田、沖縄は1579キロ。片道普通運賃37,400円なり。ずいぶんとお得な感じがする。で、GW真っ只中だから席が空いてないかと思いきや、逆方向になるので席はがらがらー、すかすかー。


さらにこの決定を後押しした事実。現在地元O分と沖縄の間にはANAが直行便を飛ばしてます。が、利用率が低いらしく7月から休止(つまりは実質廃止ですな)が決まっています。そのあとは沖縄からは福岡に飛んで陸路で移動…なんてめんどくさいことになるわけで、ならばこの最後のチャンスに沖縄!と決めたわけ。


私が行くのは5月5日から8日まで。で、いろいろ調べているうちにとんでもない事実に気がついた。


沖縄の梅雨入りは早い。


すっかり忘れてました。どうも沖縄の入梅は平年5月8日。さあ、どうなりますやら。もっと言えば、ゴールデンウィークの真っただ中。どうなりますやら。


とはいえ、日本に行く準備は全く進んでません。準備と言ってもスーツケースに下着を詰める以外は特にやることはないもんで。強いて言えば、国際免許証を取得して、そして日本円の両替。読者さんからは成田空港で両替したほうがいいよとか、新生銀行のATMでお金をおろせるだとかいろんな情報をいただきましたが、現在のユーロが空前の高値を記録している折(本日現在、1ユーロは空前の160円超!)、日本に行くまで待ってたらユーロの価値が下がる!(かもしれない。もしかしたら上がるかもしれないのですが)と思うと居てもたってもいられなくなって、よせばいいのに再び会社の近所のBank of Idiotの支店に電話。はい。話は十年一日のごときいつもの方向へ。


1回目。誰も出やしねえ。
2回目。担当者に代わるといわれ保留。10分待ってギブアップ。
3回目。担当者につながるも「少々お待ちください」と言われた後に電話を切られる(別に私は失礼なことを言ったりとかしてないぞ)。
4回目

担当者:「日本円の両替ですか。できるかどうかちょっとわかりかねますね」
私:「1月の終わりにしてもらったばかりですが」
担当者:「…調べて折り返し電話します」



それから2週間、私は未だに電話を待っています。


こんなアンポンタンどもとつきあっていても埒が明かないので、私はBank of Idiotの自分の支店、つまり市中心部のTrinity支店に行って日本円を求めると…


担当者:「日本円は注文になります。2営業日かかります」


…そうだった。過去にも同じ過ちを犯したよな。オレ。ちゅうか、Bank of Idiotの本店併設の支店なら、日本円くらい常時用意しておけっての!


で、本日日本円を手にしました。幸い1000円札でも2000円札でもない一万円札でもらったので文句はありませんが。


というわけで、沖縄について提案のある方、はたまた沖縄にお住まいの方、情報待ってます。


2007年04月18日(水) 突然ですが、求職中の方にお知らせです。

アイルランドは誰が何と言おうといい加減王国です。他に確かなことは全くないという時でも、これだけは自信を持っていうことができます。で、いい加減王国ならではの唖然とする出来事がありました。


私事で恐縮ですが(ってこの日記そのものが私事なのですが)、私、転職いたします。


ご存知の方はご存じだと思いますが、私、現在某社の保険・金融系の会社で会計なんぞをやっております。アイルランドに来た当初は、保険・金融系の仕事はおろか、正社員として勤めたことすらない状態…何せ、大学卒業後そのままアイルランドに来てしまいましたから。それから7年だか8年だかが経ち、いつの間にか変な肩書きまでついてしまった。


で、某所の某職にシャレで応募してみたんですよ。日本人とかとはまったく関係のない、しかも、まったく畑違いの職種に。面接の時に、べらべら喋りまくり、面接官に気に入られたのか何だか知らんが、採用されましたよ。見事に。


新しい肩書。


ネットワークアドミニストレーター


ITかい!


ウソをついてもしょうがないので正直に書きますが、私、コンピュータはまーったくのシロートです。たとえば自分の今使っているノートパソコンのスペックを言えと言われたら、


「ええと、Intelのコア2とかいうのを使ってて、メモリだかが増設して2ギガで、ウィンドウズのビスタで、あ、そうそう、容量は120ギガ…だったと思う」


くらいしか言えません。だいたい、メモリの2ギガがすごいのかどうかわからないし、Intelのコアなんとかがすごいのかどうかわからないし、だいたいこのノートパソコンは「Vista搭載で、このくらいの値段を出せば大丈夫だべ」とテキトーに買ったに過ぎない。こんなやつに、某ン百人が勤める会社のネットワーク管理をやらせようってのはいったいどういう了見なんだ?こんなこと日本じゃ、絶対と言っていいほどあり得ない。


ビバ、いい加減王国アイルランド


自分の名誉のために書かせてもらいますが、私、面接では一つしかウソを言ってません。以下、面接の再現。面接は、IT部門の責任者、および、ネットワーク管理の二人と私の計4人で1時間近く行われました。


相手:「OSはどんなのを使ったことがありますか?」
私:「もちろんWindowsです。家のデスクトップはXPでノートはVistaを使ってます」
相手:「じゃあWindowsだけ?」
私:「ええと、そうそう、Linoxをちょっと使おうとしたけど挫折しましたね」



ウソではありません。5年くらい前にパソコンおたくでトリニティでPhDを取った同居人が私の引越しの時にお亡くなりになったPCにLinoxを入れてくれたのです。何がいいのかわからず、かつ、アンインストールするにもパーテンションをどうやって消せばいいのか分からず放置。ね、ウソはついてないでしょ。


私、面接でウソを言うということができません。こっちの面接では自分がいかにすごいかとかウソで塗り固めて採用される人もいるようですが、そういうことをすると採用された後に化けの皮がはがれることが怖くて私にはとてもとてもできません。だって、自分に合ってない仕事を得て苦労したりとか泣いたりするのは自分ですもんね。


私:「あのー、私の能力をえらく買いぶってくださっているようなのであえて申し上げますが、私は履歴書にもある通り、コンピュータに関してはあくまでユーザーレベルです」
相手:「コンピュータの裏ぶたを開けたこととかはありますか?」
私:「はあ、メモリを増設したり、DVD Writerを後づけしたこととかはありますけど」
相手:「ああ、じゃあ、ユーザーレベルじゃないですね



今、ディスプレイの向こうで日本人の皆様、ことIT関係の皆様が噴き出しているのが見て取れます。だけどね、このホムペのタイトルにあるように、これが真実なんだからしょうがない。 アイルランドでは、コンピュータの裏ぶたを開けることができるとIT担当者になれるようです。たとえコンピュータを爆発させたことがあっても


で、これが今回の面接でついたたった一つのウソ。


相手:「私たちが一番望まないことは、あなたにトレーニングをしてそれでようやく一人前になったところでたとえばアイルランドを去るだとかで辞められてしまうことです。そういうよていはありますか」
私:「その予定はないです」



…まあ、ウソじゃないと言えばそうなんだけど、誰が自分の将来まで約束できるかっつうの。


かくして、ここで緊急告知。


実は私、今の仕事の後任者を火急に探す必要に迫られています。以下の要領で募集しますので我こそはと思う方は私までメールをください。急で申し訳ありませんが、メールはあさって22日日曜日、午後5時までを締切とします。諸般の事情で、月曜日の昼までに後任者候補を会社に報告しなければならないためです。かくして、現在アイルランドにいる方に限らせていただきます。


職種:保険・金融系の事務。誰にでも出来る簡単な仕事です(マテ)。
勤務地:ダブリンの西の果て。市内よりバスで30分。会社にてダブリンバスの1カ月定期・または市内からの送迎バスの定期券を支給します。
給与:未経験者の場合、たぶん、24Kスタート(要確認)。各種ボーナス、VHI補助、年金などあり。
その他:経験者もちろん優遇。就労許可証不要のものが望ましいが、必要ならば就労許可証申請を会社にて行います



あのー、この条件はほとんどないですよ。いまどき就労許可証を申請してくれるなんて。私の後任扱いなのでたぶん就労許可証も降りるとは思いますが、保証はもちろんしかねかねます。残念ながら、就労許可証不要の方のほうが圧倒的に有利です。また、現時点で一応責任者との話でこういうことになってますが、内容に関しては責任は負いかねます。ありがちな文句ですが、最終的には自己責任でよろしくです。


というわけで、履歴書付きのメールをお待ちしております。メールをいただいた方には日曜日の夕方に必ずSMSいたしますので、ケータイの番号をお忘れなく。言うまでもなく、いただいた個人情報は注意して扱いますです(この辺は信用してもらうしかありませんが)。


というわけで、応募お待ちしてます。…とはいええらい数の履歴書が集まったらどうしよう。


2007年04月17日(火) 突然豚の角煮が食べたくなりました。

突然豚の角煮が食べたくなりました。


というわけで、会社の帰りに向かったのは肉屋さん。Cabraにある某肉屋さん。ここ、なんだか知らないけど、毎週木・金・土曜日しか開いていない(この話は先週の木曜日の話です)。そこに5時半過ぎに行ってみた。勢いよく入って行ったはいいが、すでにガラスケースの中はきれいに片付けられている。


ここの肉屋のオヤジはある意味で「典型的アイルランド人」といえる人で、ものすごく少なくとも表向きは友好的。私を見て


肉屋:「なんにいたしましょ?」
私:「なんにいたしましょって、あれ、今、何時?」
肉屋:「5時半をちょっとすぎたとこ。いやー、今日もいい天気だねえ」
私:「で、6時までじゃないの?」
肉屋:「うちは5時半まで」
私:「あ、そ。そりゃ悪かったね。出直すわ」
肉屋:「いいっていいって。何がほしいの?」
私:「うーん、なんと言っていいのかな。豚肉の塊」
肉屋:「あいよっ」



そういうと出てきたのは、本当に豚肉の塊。ちょっと豚の角煮にするには脂身が足りなそうな予感。とはいえ、アイルランド、おそらくヨーロッパ全体でも脂身の多い肉は嫌われるらしく、あまりお目にかかることが出来ないのも事実。


私:「それ、重さどれくらいあるの?」
肉屋:「10ポンドちょっとだねえ。値段は38ユーロ」



私は頭の中ですばやく計算。10ポンドと言うことはおよそ5キロ。で、その計算自体は非常に正しかったのだが、何を血迷ったかこんなことを言ってしまった。


私:「んじゃ、その脂身が多いほうを半分ちょうだい」


というわけで、2.5キロの豚肉の塊を買ってしまった私。お値段おまけしてもらってぴったし20ユーロなり。


ずっしり重い袋を持って帰宅後、さっそく肉をパックから開ける。で、でかい。




(脇にある味塩コショウの容器からこの肉の大きさを類推してみてください)。


こりゃいくらなんでもでかすぎると今更に気がついたアホな私は、肉をとりあえず4等分してみる。あ、あれ?この形は…




これって、いつもの見慣れたロース肉の切ってないやつじゃん。


ってことは、ですよ。脂身がやっぱり…ない。ということはですよ、これはぱさぱさの豚の角煮になるということですな。

調理前から萎えつつも調理開始。まずは肉に焼き色をつけて、それから圧力鍋で20分加圧。圧が下がったところでふたを開けて味をつけてさらに加圧。所要時間1時間。できた(ちなみに圧力鍋を使わないと2時間はかかるらしい)。





食べてみた。


うーん。まずくはないのだが、やっぱり肉がぱさぱさなのが致命的。生姜の味とかは効いているので味付けとしては合格なのだが、ぱさぱさぱさぱさぱぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさぱさ。


で、ひでかすに食わすと、


ひでかす:「これ、何の魚?」


おいこらっ!いくらぱさぱさだからって豚肉を魚と間違えるか!まあ、ある意味、料理下手と、味覚音痴というコンビは、同居人としてシアワセな組み合わせなのかもしれないが。


うーん、アイルランドでおいしい豚の角煮を作ることは不可能なのでしょうか。ちゅうかそれ以前に、今回使ったのは買った豚肉の1/4.あとの3/4は冷凍庫に眠っております。どうしようか。これ。




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ