なべて世はこともなし
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2007年04月12日(木) ひでかすのちんちんネタのお下劣さを嗤う

別館のひでかすの最新ブログを見て呆れました。まだ読んでない人はぜひひでかすのお下劣さを確認するためにもぜひ読んでください。Chin Chin Mixですよ。30代のオッサンが、こんなくだらない事を書いて喜んでいるかと思うと本当に情けなくなります。人のふり見てわがふり直せ。別館は放置して私は超高尚硬派路線をこれからも続けていこうと思ってます。今日の日記はひでかすに猛省を促すべく、超硬派です。


ドイツに1週間ほど行っていて同僚に仕事を押しつけた私はドイツからお土産を買ってきました。いろんなチョコレートの詰め合わせなどにまぎれて、チョコレートの半生菓子もついでに買ってきました。





中はこんな感じ。25キロ超の荷物の入ったスーツケースに入れていたのでちょっとつぶれてますが。冷やして食べるとなお美味しい。温めるとか、パンにはさむとかちょっと邪道的な食べ方もあるそうな。


これだけ入ってお値段は2ユーロ以下とお買い得。しかもおいしいと評判。皆様もドイツに行かれた折にはにはどっかのスーパでぜひ買ってほしいこの商品、親切なSnigelは商品名を皆様に教えてしまいます。


Mini Dickmann's


…笑えない方は、Dickの意味を辞書で引いてみましょう


そう。このお菓子はただのDickmann'sじゃないのです。Mini Dickmann's
なのです。ちなみに姉妹品にはSuper Dickmann’sもございますのでこちらもよろしく。


私の意図を汲んでくださったありがたい女性の同僚方はこんなことを言ってました。


同僚1:「Dickmann食べた?」
同僚2:「食べた。どれが一番良かった?」
同僚1:「私は黒いやつが一番よかったわ」



本当にこんな会話をしてました。これがホントのDickheadです(それがオチかい)。


お知らせ:もうちんちんネタは十分なのでこんなことはたぶん二度と書きません。一部不快に思われた方、すいませんでした。


2007年04月11日(水) Liffey川沿いにIntercity列車が走る

皆様、ごぶさたをしております。…ちゅうか更新が滞っているにもかかわらず、毎日数百人の方が訪れてくださって、本当に申し訳ないのひとことに尽きます。そんな皆様を裏切らないために(すでに裏切ってるっちゅうの)、何とか更新です。深く考えないで書いてます。力尽きて寝るまで書いてみますです。


突然ですけど、鉄道の車両って一体どうやって運んでるんでしょうね(実は、この書き出しで読者さんの中に数人混ざっている鉄分豊富な方を召喚してます)。たとえば、日本のどっかの鉄道の車体を作る工場で作られた車両をどっかまったく別の場所に移動するという場合どうするか。


たとえばJRの場合だと新幹線を除き日本全国通津浦々線路の幅はいっしょなので線路は続くよどこまでもというわけで、たとえば(そんなことをホントにやってるかどうかは知らんが)新潟の工場で作った山手線の車両を線路を使って東京まで運ぶというのは十分可能なわけで。


ところが、一部私鉄はJRと線路幅が違うのでこの方法が使えない(と思う)。聞いたところによれば、そんなときには船で運ぶこともあるらしいです。ところが、港から線路まで距離があることもあるわけで、そんな時には日本では特殊なトレーラーを使って港から線路まで陸送することがあるらしいです。これ、車両の幅とかを考えると大変な作業になることはシロートの私にも容易に想像がつきます。


かくして、交通量の少ない深夜などに、ころりとひっそりと陸送することもあるらしいです。ちなみに今、裏付けのためにググってみたけどあまり有益な情報が見つからない。つまり、けっこうレアな話なんだろうなと思う。


なんでまたこんな話を始めたかというと、今日の会社からの帰りに話が飛びます。そりゃ10日も休みを取った私が悪いんですが(ちゅうか、1月に日本に行くために2週間、今回1週間、5月にさらに日本に行くために2週間、いったいどうやったらこんなに年休がとれるのかは自分自身でも謎)、朝の8時から夕方の7時まで仕事をしていてほうほうの体で家に向かう途中で信じられない光景を見てしまったからです。


ええい、勿体ぶってもしょうがない、とりあえず写真をご覧いただきましょう。今日に限ってカメラをリュックに入れてなかったので、ケータイのカメラでの撮影です。





4月10日午後7時。ダブリンの市中心部にてIrish RailのIntercity陸送の図。ちなみに、写真は推定機関車ですが、この後ろのトレーラーは客車を運んでました。


いくらラッシュ時を少し外れていた、かつ、イースターホリデーで交通量は少なかった。だけどさ、昼日中にこんな大きなものを、ダブリンの中心部を堂々と使って運ぶか。フツー。


ただ、ひとつ新発見だったのは、列車の幅って、車やトラック・バスなどのそれよりはるかに広いと思ってたんですよね。ですが、この写真を撮影した後にちょっとぎりぎりながらも右側の車線を使ってこの列車(トラックか)を追い越しました。つまり、車の車線の幅に収まるって事ですね。さすがにイナカのほうの狭い道でそううまくいくかは謎ですが。


これは憶測にすぎないのですが、この見た感じ疲れ果てた古い老朽化した車両(正確には車体ですが)をダブリン港まで運んで、船でさらにどっかに運んで解体をするのではないかと思う(いくら発展途上国とかでも、このくたびれ果てた車両を引き受けたがる国や企業はない気がする)。


(実は、ここで結局寝てしまっていたことに気がついた。ここからは翌朝慌てて書いてます)。


ただ、ダブリン港に列車を回送したいだけなら、ダブリン港までちゃんと鉄路があるんですよね。となると、なんで、夕方の比較的交通量の多い時間にわざわざ街の中心で列車をトレーラーを使って陸送していたのか、ああアイルランドの謎がまた増えてしまった。


2007年03月26日(月)

ひでかすが愚にもつかない日記を書いてますが(人のこと言えるんかい)、一方で私が何をしていたかというと、…なんとなく忙しくすごしてました。いやー、2週間なんてあっという間ですね。


なんだかあたふたしている間にも時は容赦なく流れ、この間、アイルランドではSt Patrick's Day があり、夏時間も始まりました。


そうそう。St Patrick's Day 。今年もあったらしいですね。おなじみのパレードに悪天候のため中止になったらしい花火とかなんとかかんとか。7年だか8年だかアイルランドに住んでいる私にとってSt Patrick's Day はただの休日です。しかも、日並びがよく3連休だったので、私はさっさと去年に続きマンチェスターの友人宅に遊びにいってました。


2週間前に行くことを突然決めたので、すでにヒコーキは混んでおり、やむなく私は行きはくされRyanairでEast Midlandへ。帰りはくされ(フォントが小さいところに私の良心を感じ取ってください)エアリンガスでマンチェスターから帰ってきました。またいつものネタになる…と怒られそうなのであまり書きませんが、預託手荷物に金を取るとか、どっちもどっちでどうしようもない同士だと思います。実際、この数年のエアリンガスのRyanair化にはもはや止めようのない勢いを感じます。


で、今日はそうしてもよかったんだけど、あえてヒコーキネタには持っていかない。本日はバスネタです(どっちにしても乗り物系かい)。まずは私、ダブリンバスに謝罪をいたします。


前略ダブリンバス様。
今まであなたのことをあたかもバカでアホで信用の出来ない世界一どうしようもない会社であるがごとく日記に書き続けてきましたが、私が間違ってました。マンチェスターのバスもはっきり言って同レベルです。今後はダブリンバスのことは、バカでアホで信用の出来ない会社のひとつとして日記のネタにさせていただきます。かしこ



…あくまで冗談ですよー。何せ、ダブリンバスの運転手さんと、その関連会社で働いている方がどうやらこの日記を読んでくださっているようで、めったなことは書けません(書いてるじゃねえかよ)。


そう。マンチェスターで市バスに乗る機会がありました。月曜日がSt Patrick's Day の振り替え休日だった私に対し、イギリス(イングランド)はこの日は平日。友人は会社に行ってしまったので私は一人で街に行こうと画策したわけ。


バスに乗ろうとしたのはマンチェスターユナイテッドのスタジアムのすぐ脇のバス停。バス停の時刻表を見る。「ん?この時刻表は始発バス停の時刻なのかな。このバス停の通過予定時刻なのかな」と考え込んでしまうところに私はアイルランドに長く住みすぎているという事実がある。どうやらくされダブリンバスと違い、このバス停の時刻表らしい。時刻は朝のラッシュの真っ只中の午前8時。が、裏通りだからなのかダブリンと比べるのが悪いのか、目の前の道は渋滞もなく流れている。


で、時刻表を見ると、午前7時から9時までこのバス停を通過するバスはない。ほかの時間帯は15分おきくらいの割でバスが来てるのに。


どうやら朝のラッシュ時のみ別ルートで運行されているらしい。困ったことに土地勘のない私は果たしてどっちに行っていいものか思いあぐねる。ふと思い立って逆方向のバス停に行ってみると、おお、バスは10分後に来る。しかも、Trafford Centre行き。Trafford Centreとは、おそらくイギリスで一番でかいんじゃないかと思われる(推理です)ショッピングセンター。そこまでいけばきっと別のバスを捕まえることができるはず。で、逆方向のバス停へ。


で、2階建てのバスはすぐに来て、私はTrafford Centreへ。このままショッピングセンターに行くという選択肢はない。何せ、まだ朝の8時20分過ぎ。24時間営業のくされTescoじゃあるまいし、ショッピングセンターが開いているはずがない。で、バス停の時刻表を見ると、おお、たった2分後に町行きのバスが来る。


ところが、そのバスが待てど暮らせど来ないのだ。数分おきにバスは来るが乗りたいバスがいつまでたっても来ない。待つこと25分、ダブリンからはすっかり姿を消したミニバスがやってきた。これじゃないとは思いつつでも番号を見ると、あれ、待ってたバスだ。手を挙げてみると…止まった。


運転手はまだ下手したら10代じゃないかとすら思える(んなはずはないのだが)お姉さん。何というのか美人ではないが隣に住んでいそうなかわいいお姉さんでありていに言って私の好み。そのお姉さんの運転するミニバスにお客はまったく乗っていない。ほんとにこのバスでいいのかしらんと思っていると、次のバス停でコントローラー(路上でバスの運行管理をする人)が立っていた。


インスペクター:「あんた8時半のバスだよね。どうしたの(25分も遅れてるよ)」
運転手:「いやー、どっちに行っていいかさっぱりわからなくて



なんですと?


そういえばこのサイトを始めたホントの初期に「ダブリンバス事件簿」というのを書いた。その時に、道を知らない運転手というのを笑って、こんなことが起こりうるのはダブリンだけだと思った。だけど、お隣の大英帝国の産業革命のふるさとマンチェスターも同レベルだった…。


この運転手さん、左手に紙切れを持ってそれを見ながら運転してる。目を凝らしてみると、このバスの運行経路が描かれている。XX 通りをまっすぐ行って二つ目の交差点をXXアベニューへ…ってな感じに書かれたやつ。前は見ずともこの紙をしっかり見つつ運転している。



証拠写真。左手にしっかり握られた紙に注目。



まあ、確かにややこしいルートだった。Trafford Centreからマンチェスターユナイテッドのスタジアムまでの間、あちこちの工業団地の中を右に左に走り回り、道を覚えることにかけては人並み以上の能力がある自信がある私ですらこのルートを1回で覚えるのは無理。だからと言って右折レーンから左折していいという道理にはならないんですけどね。


で、上の段落を注意深く読んでくださった方は気がついたかもしれないけど、気がつくと私は再びマンチェスターユナイテッドのスタジアム脇まで戻ってきた。何のことはない、さっきバスに乗った通りから1時間かけて1本離れた通りに来ただけ。どうやらこのバスは、裏通りをカバーしながらも町に行くルート設定らしい。ミニバスを使っていたのだろう。その後もバスはあたふたを繰り返しながら、それでもなんとか町に着きましたとさ。


いやー、今日は意地でも更新がしたかったのです。なぜなら、本日サイト開設6周年記念ですから。更新頻度は下がったことは認めますが、このおバカな日記はまだまだ続く予定ですので今後もよろしくお願いします。


2007年03月16日(金)

さあ、St. Patrick's Festivalがやってまいりました。昨日(木曜日)からいろんなイベントも始まってまして、おなじみのパレード・花火はもちろん、移動式のしょぼい遊園地がオープンしたり、RDS(見本市の会場)では世界の食べ物を試食できたり、町のパブではライブ音楽のセッションが目白押し、この週末のダブリン(とおそらくアイルランド全土)は退屈をすることがなさそうです。


そんな中、私の予定はというと…


マンチェスターに逃亡


………。


実際そんなもんです。この週末に33万人もの人がダブリン空港を使用するそうですが、これってSt. Patrick's Festivalを見るためにやってくる人もいる反面、アイルランドから脱出する人も多数いるわけで。実際、今日のフライト、各航空会社のサイトで軽く調べたところ軒並み満席です。



ちなみにここまで書いたのが3月16日。いまいち記憶が定かでないのですが、時間切れになって最後まで書いていない模様。ボツ原稿なのですが、この更新頻度の低い今日この頃、これが闇に消えてしまうのももったいないので未完のままあぷしておきます。


2007年03月13日(火) Q400の胴体着陸騒動に一言居士

昨日の日記と今日の日記の共通点は、どっちも企んで書いていないという点です。つまり、書く前に「結論をここに持っていこう」とかそういうことをまったく考えていないのです。昔はほんとに今みたいに何も考えずにただつらつらと書きなぐってほぼ毎日更新していたのですが、だんだん更新頻度が下がるにつれて、日記の内容を考えながら書くようになりました。どっちがいいかはにわかには断じかねますが。というわけで昨日に続いて本日も誤字脱字御免、校正なしの思いついたままのテキトー日記です。


そもそも今日は日記の更新をするつもりはありませんでした。が、日本のニュースを見てしまい、おそらく他のブログでも取り上げられているであろうネタを私も取り上げようと思ったわけ。日頃は時事ネタをにわか評論家になったってつまらないのでやらないんですけど。


もうおわかりですね。そのネタは全日空の胴体着陸騒ぎ。


まず事実。私もこの件の「欠陥」が囁かれている機材Q400で出発地への引き返し騒動に巻き込まれたことがあります(関連日記はここここ)。そのうえで言いたいんだけど、私、このヒコーキが大好きなんですよ。油圧だとか構造だとかは私にはよくわからない世界です。だけどね、このヒコーキ、乗っててわくわくするのだ。「ああ、オレ、今飛んでるんだなー」って。


まず、プロペラ機であまり高い高度を飛ばないから地上の景色がよく見える。ある時なんて空から花火大会を見て猛烈に感動したこともある。全部かどうかは知らんけど、高いところを飛ばないもんだから、酸素マスクの設備もついてないらしい。


翼が高いところについてるからその翼と一緒に見る地上ってのがまたステキなんだ。機体中央部の席に座ると、主翼の車輪の格納なんかを見ることができて、着陸の瞬間なんてタイヤが地上を蹴るところを見ることもできる。とにかくね、もう男だったら絶対わくわくするって断言してもいい、ジャンボだなんだの大型機にはない魅力があるのだ。だから私はこの機材に乗る時は必ず窓際をリクエストしていつもコドモみたいに額を窓に押しつけて外を見ている。


もっと言えば、機体内には確か80か所だかにマイクロフォンがついてて、そこで拾った振動と逆の振動を与えることで機内の静音化に成功してるんだそな。実際ジェット機にはかなわないけど静かで乗り心地もいいし、もし、737かQ400どちらかに乗れて言われたら、私は迷わずQ400を選びます。たとえ今回の騒ぎの後でも。


…と同時に、ハインリッヒの法則に従えば、今回の騒ぎは重大事故への警鐘ととることもできる。


Wikipediaより転載。


「災害」について現れた数値は「1:29:300」であった。その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きていたことになる。


(転載ここまで)


今回の騒ぎ、機長の冷静・沈着な対応で大惨事を防ぐことはできた。だけど、今回の件から学ばないと、このハインリッヒの法則に従えば、重大な惨事が後に起こらないとも限らないわけで。


で、全日空という会社、万が一にもこの後機体を全損するような事故が起こったりしたら大変なことになることは分かっているだろうから、何らかの再発防止策を出してくると思う。だけど、どうもマスコミは「Q400=欠陥機」として叩きたいみたいだから、おそらくそういう論調を張ってくると思う。


すると、昨今の日本の風潮からすれば、全日空がどんな立派な再発防止策を出しても、このQ400の使用をやめない限り、今度また何らかのさっきのハインリッヒの法則で300にあたる「ヒヤリ・ハット」で大騒ぎすると思う。ほんで乗客の不安をあおり、航空会社に対する悪い印象を与えようとするのではないかと。そういうふうに考えると、全日空はちょっとくらい損をしてもこの機材を手放せば、「公共交通機関としての社会的責任をきちんと負っている会社」なんて褒められるんじゃないかなと思う。


逆に、論理的に数字を使って「この機材は決して欠陥機じゃないんですよ」なんて証明しようとすると、たとえその証明が可能でも全日空は「欠陥機を使い続けようとする会社」なんて悪く言われて、数年前の日本航空みたいに叩かれる羽目になるかもしれない。


つまり、私のシロートの意見としては、「この機材は決して悪い機材じゃないけど、手放したほうがたぶん全日空にとっては正解」だと思う。


さあ、全日空がどういう手を打ってきますやら。ちょっと興味を持ってみてます。




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