なべて世はこともなし
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2006年09月07日(木) I know nothing I'm going to Barcelona (4)

翌朝。くもり。気温28度。


こう書くと過ごしやすそうですが、とんでもない!信じられないような湿気。アイルランドではもちろん、ドイツでも体験したことがない。あ、この湿気は夏のイタリアで体験したやつだったなあ。日本の夏もこんなだったっけなあ…などと考えながらホテルを後にする。


地図を頭の中に叩き込んで、旧市街の目抜き通り、La Ramblaへ。ダブリンで言えばO'Connell Street。観光客が意味もなく通りを上へ下へとしているところ。La RamblaはO’Connell Streetと違い、通りの主人公は歩行者。車は道のはしっこを申し訳なさそうに走っている。通りの真ん中を観光客が大手を振って歩いている。いいことだ。


で、La Ramblaを端からほとんど反対側の端まで歩いたところにみねまいが滞在している二つ星ホテルを発見。まあ、さすがみねまい、La Rambla沿いのホテルを予約したのね。こじんまりとしたものながら、入口の吹き抜けが印象的でいい感じ。


…だけど暑いのだ!ホテルのロビーにはなぜか冷房が効いてない。汗がどっと溢れてくる。


待つこと5分でみねまいが降りてきた。


私:「おひさ。なかなかいいホテルに泊まっているね」
みねまい:「見かけだけはね。私の泊まってる部屋、床が傾いてるわよ



…ありえねー。


で、数分の立ち話のあと。


みねまい:「じゃあ、やることを先に済ませてしまいましょう。あそこのラジオ局に行って、それから、なんとかの事務所に行って、それから、ライブハウスがどこそこにあるからそこには夕方行って…」


おーい、そりゃ時間がないのは認めるよ。だけど、人使い、荒いね。


汗をかいている私を見てみねまいは


みねまい:「暑い?日本に比べたら湿気が少ないし、今日は涼しいよ」


一体日本の夏ってどんなでしたっけ?最後に日本の夏を体験したのは20世紀のこと。もうすっかり忘れてしまいました。


以下、数時間は省略。みねまいの今後の事業計画にも関わってくるのでヒミツということで。ともあれ、どっかのラジオ局に行って、どっかの事務所に行ってと、いろいろやりました。何だかんだ言っても、私ができるのは、なんちゃって英語。スペインでは何の役にも立ってない気がする。





そのあと、ふたりで乗ったはツアーバス。


二人ともすでに疲れており、「動かなくても向こうから観光名所がやってくるツアーバスは素晴らしい!」という訳のわからん結論に至ったわけ。以下、観光バスから撮った写真集。























ちなみにこの日のご飯。








観光客御用達のガスパッチョとパエリア。


みねまいはしょっぱいと言ってたけど、私には文句なしの味だった...なぜ、日本人が長生きできるか分かった気がした。


これは、スペイン、イタリア、そしてフランスに言えることなんですけど、こいつら、私やアイルランド人には絶対できないことをやる能力があります。それは、





縦列駐車。


オーマイガッ!この車、一体全体どうやったら出せるのよ!私だったら、とりあえず若い衆を10人くらい呼んできて、車を持ち上げてもらいます。これ、出すのも一苦労(というか、私には無理)だけど、こいつら、このスペースに車を止めることができるんですよね。その縦列駐車の技術の高さには、素朴に脱帽します。


2006年09月06日(水) I know nothing I'm going to Barcelona (3)

ひでかすに、今日の日記でどのネタを読みたいか聞きました(数秒前)。


(1) 「バルセロナの続き」
(2) 「僕らの冷房戦争」
(3) 「mp3初期不良事件(6/18)のつづき」



ひでかす:「バルセロナの話をさっさと片づけたほうがいいよ。俺のブログ、未だに5月の話をしてるから」


…納得。現在ひでかすは私の後ろで何か私に話しかけてますが、とりあえず、無視。今から日記の更新するんだから。というわけで、バルセロナの話の続きです。




「いつも遅れる」といわくつきのGirona行きのヒコーキは10分早着。入国審査は、EU外の人間の場合、入国審査の列に並んでようやく自分の順番が来ると、「ほれ、もってけ」という感じで、入国カードを渡されて、それを記入したら、またあらためて入国審査の列に並ぶというとっても意味不明で要領の悪いもの。しかもカウンターにペンすら置いてないし。去年の頭の悪いマルタの入国審査を彷彿とさせる。




こちらが空港を外から撮ったもの。帰りに撮影(到着時は既に陽は暮れておりました)。ボーディングブリッジなど最初から存在しない、まさに、くされRyanairのための空港。




こちらも帰りに撮影したチェックインエリアの様子。はっきり言って、Q州のわがO分空港のほうがでかい。


せっかく早く着いたのに、接続のバスは早く出ることはなく、バス停で30分ほど意味もなく待つ。ようやく客扱いをはじめたバスの最前列に乗り、バスエーランでは見たことのない三点式のシートベルトをしっかりと締める。ちなみに、シートベルトをしていたのは見渡す限り運転手を含めても私だけでしたが、例えバスでもベルトはした方がいいと思いますよ。




スペインの高速道路は日本同様有料らしい。空港からほぼ直結の高速道路のインターに料金所があり、バスにはどうやら日本で言うとこのETCがついているらしく、料金所で一時停止しすぐ発車。以下、本線料金所を二回通過して、80キロの道のりを70分で駆け抜ける。結構早い。


午後11時前に、バルセロナ市内のバスターミナルに到着。そこから、地下鉄に乗り予約していたホテルへ。


バルセロナ出身の同僚が行く前に私に言うのだ。


同僚:「バルセロナでタクシーに乗っちゃいけないよ。ボラれるよ」


そして、バルセロナ出身の別の同僚は言うのだ。


同僚:「バスターミナルについたらそのままタクシーに乗ったほうがいいよ。え?ぼられるかもってあいつが言ってた?大丈夫、ボラれても大した金額じゃないから」


あんたらの意見はあてにならんというわけで、初めての国とはいえ、さほど心配していない私は地下鉄にさっさと乗りました。


掲示板でも紹介されてたバルセロナ総合情報サイト、バルセロナエッセンシャルズというページを閲覧してたら、治安のページがありまして、そこで、こんな別のページが紹介されてまして(←少なくともこのページは以下の話の展開上、ぜひクリックしてみてください)。


このページ、思えばうちの10倍に当る300万以上のアクセスを誇る、スペインなんでも情報リアルタイムという有名ページの中の1ページらしい。そのページによると、「マドリッド・バルセロナなど、大都会の散策時に絶対にやってはいけないスタイル」として、以下のことが挙げられています。


(1)リュックサック
(2)リュックサックの前がけ
(3)バッグのたすきがけまたはバッグを持った上から上着で隠す
(4)貴重品袋の紐が見える



という前提の上で、私のホテル到着時の格好をチェックしてみましょう。初公開の自分撮り…こんなこと普段はもちろんやりません。





上はコムサのお気に入りのシャツで、下はユニクロのバーゲンで1990円だった…とか、そんなことはどーでもよくてですね、要は


(1)リュックサック利用(前にかけたりしたら貴重品を持っているようで余計怪しい)
(2)カメラケースを上着で隠す(隠したつもりはないけどシャツを着流しているので自然とそうなる)
(3)貴重品じゃないけど、ケータイの紐がもろに出ている(これはいつものこと)。



スペインに住む先人のありがたい意見をきれいさっぱり無視するやつ(むしろ反抗しているようにすら思えるが)。結論から言うと、何も盗られたり、怖い経験もしませんでしたが(だからといって、私のような格好を推奨する意図はありませんので念のため)。


で、かくして、地下鉄でバスターミナルから3駅の駅に到着。そこから徒歩2分のホテルに着く。


この四つ星のホテルが実に謎でして、ラストミニッツサイトで、Crazy Summer Room Rateと称して、シングルルームが190ユーロのところ100ユーロ、ダブルルーム(2人利用)が200ユーロのところ70ユーロになっている。おかしいと思いつつ、ダブルルームを予約する。だって、ダブルルームのほうがシングルルームより安いってどーゆーことよ?


しかも…

Our service allways will park your car or help you if you come by taxi. There will be a manager who will welcome you at the hotel and go up with you to the room.

…だって。とか言いつつ、誰も部屋まで来てくれることもなかったですが(来なくていいし)。




ホテル外観翌日撮影。


…というわけで、一体どんなホテルが出てくるやらと疑問だったが、きれいじゃん。




中もきれい。




バスタブもあるし。


で、酒を飲んでさっさと寝ようと思い、ビールを飲んだのだが、あまりの暑さにこのまま汗をかいたままじゃ眠れないという事実に気がついてしまい、シャワーを浴びることに。そして、ふと気がついてしまった。


あ、風呂に入れる!


そりゃシャワーは毎日浴びてますが、風呂にお湯を貯めるということがアイルランドではほぼ不可能。お湯のタンクが小さいので途中で水になってしまうのだ。かくして、最後に風呂に入ったのが日本に行ったときという有り様。ありがたく風呂に入らせてもらいましたが…


おかげで目が冴えてしまい眠れなくなりました。


かくして、今回二日目まで一気に行くつもりがくだらない寄り道ばかりして話が全然進まないまま、その4に続く。次回こそ、みねまいファン待望のみねまいの話が出てくる...と思う。


2006年09月04日(月) I know nothing I'm going to Barcelona (2)




スペイン良いとこ一度はおいで。酒はうまいしねーちゃんはきれいだ。


…意味もなくのっけからフォント7にしてしまいました。失礼しました。


そう、スペイン。バルセロナ。


ヨーロッパ内、近くはイギリス、遠くはハンガリーやマルタにいたるまでかなり多くの国を旅してきましたが、なぜかスペインは避けていたわけではないのですが、行く機会に恵まれず、ポルトガル・ノルウェーと並んで「ヨーロッパ内で行ったことのない国」リストに入ったままでした。みねまいがやってくるを理由にして、私はヨーロッパに7年住んでいながら未だに未踏だったスペインへ足を踏み入れるべく、リュックサックに着替えだけを入れて48時間35分の旅に出ました。


アイルランドから脱出するときにおそらく8割がたの人が使うであろうダブリン空港。去年の利用者は年間で1840万人(ソース元:ダブリン空港サイト)。単純に364で割ると(クリスマスは空港が閉まる)一日5万人強の人が利用するということになる。羽田空港が6000万人らしいから(ソース元:Wikipedia)あの、羽田の混み具合から考えても、このダブリン空港の混み方はかなり異常だと思う。


日本の首都東京の表玄関、羽田空港には鉄道(モノレール)が二社乗り入れていて、それぞれ5分に1本とかの割で運行してます。それに対し、アイルランドの首都ダブリンの表玄関のダブリン空港にはバスしか来ていない。それでどうやって羽田空港の1/3にあたる利用者を捌いているのか私には理解できない。


で、ダブリン空港、鉄道はともかく、搭乗口が少ないことが致命的に問題。現在新ターミナルを計画しつつ、当座の混雑解消を狙い新しい搭乗エリアを作っているものの、それすら完成まで時間がかかりそうだというわけで、突貫工事で臨時の搭乗口を作ったです。ところが!これが月ほども遠い。そう、この旅の記録の始まりは、搭乗口の遠さについての搭乗愚痴なのです。A64-A71の搭乗口は本当に大げさでなくて遠いです。ダブリン空港ご利用の際はくれぐれもご注意下さい。


ちなみに、ダブリン空港の悪口は、ここで読めます。さらにRyanairの悪口はここ。このページのTim Broadheadさんのこの月ほども遠い搭乗口についての文句の投稿は必読。ただしどちらも英語です。




まずは、手荷物検査場を抜けて、搭乗口の確認。日ごろbmiだルフトハンザだを使う私は比較的広々として落ち着いているエリアCを使うのだが、今日はRyanair。今回はA66番。臨時の搭乗口がA64から71までなので、見事に一番遠い搭乗口のババクジに当たり




前よりははるかにマシになったものの、未だに垢抜けない免税店をかすめつつ、右に進みます。




免税店を過ぎると何もなくなりますが、とりあえず気にせず進みます。




で、左に折れます。


「A61からA71はここから10分かかります」と書いてますが、これ、本当です。どこの空港もこの手の表示は大げさに書いてあるのが相場ですが、ここは冗談抜きで10分かかります。既存のA61からA63(昔はA17-20と呼ばれていたと思うが記憶があいまい)は5分で行けますが、A64以降の搭乗口のハズレくじをひいたおりにはおとなしくさっさと搭乗口に行くことを強く推奨します。なお、このハズレくじは、どうもRyanairとAer Arannを使ったときのみ引く可能性があるもよう。





向こうの見えないベルトコンベアに乗り…




ベルトコンベアを降りたらようやく通常のエリアAに到着。ここまででも結構遠いのに、まだ全行程の1/3くらいしか来ていないという恐怖。お年寄りとかならここに来るまでにへばってしまいそうな予感。ともあれ、ここから階下(地上階)へ。




で、今まであった3つの搭乗口を抜けたところで、この脱力のプレハブの通路が目に入ります。見えますか?臨時の搭乗口が。この写真の左、ほとんどかすんでます(ちょっとわかりづらいので、クリックすると別ウィンドウで拡大画像にリンクしてます)




はい、その通路の中。突貫工事で作った臨時の搭乗口への渡り廊下にベルトコンベアなどある訳ありません。安っぽい音のする床を一歩一歩かみしめながら歩いてください。




そして苦節徒歩10分、着いた先もこんなトホホな搭乗口。ほとんどBusaras(ダブリンの中央バスステーション)と同レベル。一国の玄関ともいえる、首都の空港がこんなことでいいのか!こんなことで!


で、自由席のRyanairに搭乗。しっかしまあ、最新鋭のヒコーキなのにこの安っぽさは何だ!どっかのページで、エアバス社の工場の人間ができあがった北九州をベースにしたスターフライヤーのヒコーキの美しさにため息をついたという話を読んだけど、この最新鋭のボーイングB737-800、もしエアバスの話がホントなら、ボーイング社の人間は、このRyanairのヒコーキのひどさにため息をついたのではないだろうか


ちなみにこのヒコーキには座関前の荷物入れがありません。「ゴミを片づけるコストをカット」なんだそうな。おかげで読みかけの本をずーっと膝の上に抱えている羽目になりましたが、そんなことは関係ないんでしょうね。くされRyanairさんにとっては。





この安っぽい黄色、安全のしおりは取られないように前の座席に貼りつけ、シートはリクライニングなし、シートピッチはダブリンバスのそれとほとんど変わらない、いやー、ひどい、ひどすぎる。




そんな中、私が行きも帰りもしっかり使ったのが機内中央の非常口席。足元が他に比べるとかなり広いという点でこのヒコーキの数少ない「あたり席」と言える。が、前方、後方の出入り口からちょうど中間点で降りるのが遅くなるということもあってこの席、結構最後まで空いていることが多い気がする。かくして、行きも帰りもこのあたり席を使いました。


この「あたり席」をしても2時間20分は長い!席の材質が悪いのか、ケツが痛くなりなんども体の向きを変える。それでもどうしようもなくなって行きたくもないトイレに立つ。





行きのトイレの中。


…汚い写真で申し訳ありませんが、これがRyanair自慢の最新型のヒコーキB738-800のトイレです。たとえ平均機齢が3年とか業界で最も若くたって手入れができてないんじゃしょうがない気がする。トイレが汚いくらいならガマンするけど、この手入れのいい加減さが、機体整備とかにも現れていたらと思うと怖い。良く見てもらうとわかると思いますが、手洗いのシンク、詰まってます。水がシンクから溢れんばかりになっていて流れませんでした。


ひでーなーと思ったけど、帰りのヒコーキはもっとひどかった。





水が出ない。出るのはドライヤーのように空気だけ。くされRyanairさん、水が流れないなら止めてしまえ!とでも考えたのですか?


Fly Cheaper. Expect Lower – Ryanair.


かくして、バルセロナにまだ着いてないけど、続く。


2006年08月31日(木) コーンフレークを食べ続けても住んでいたい国アイルランド...なんのこっちゃ

なぜかアイルランドに高校留学で来ている友人の知り合いにあたる女の子と道で立ち話をする機会がありました。この時私はコーンフレークを二つかかえてまして、それがこの会話のポイントになります。以下、二人の会話。


学生:「そのコーンフレークは買い物ですか?」
私:「うん。会社でいつも昼ご飯に食べてる」



この日記を数ヶ月以上読まれている方ならご存知でしょうが、ダイエットの一環として昼ご飯をコーンフレークにしたのですが、ダイエットの目標達成し終了した後も、お金はかからないわお手軽だわというわけで、同僚と一緒に昼ご飯を食べにくとかいうことでもない限り、コーンフレークを食べ続けてます。特に忙しくて昼ご飯を食べている時間がないときなどホントに便利。ところが…


学生:「え?いつも昼ご飯にコーンフレークを食べるんですか?」
私:「うん、昔から朝ご飯は食べないしね」
学生:「なんか栄養のバランス悪そうですね。栄養偏りそうですね」
私:「そう?牛乳もあってそんなに悪そうじゃないと思うけど」(もしかしたら、ケロッグに騙されてるのかな)
学生:「アイルランドで仕事をされてどのくらいになるんですか?」
私:「もう6年半だか7年になるけど…」
学生:「お昼にコーンフレークを食べる(ようなビンボー)生活をしてまで、なんでアイルランドにいたいんですか?」



ん?この女の子なんだか、大勘違いをしてないか?私は別にビンボーで金がないからコーンフレークをお昼に食べているわけじゃなくて、好きでやってるだけなんだが。いや、ビンボーなのを否定できるほど金はないけど。


ともあれ、別に親しい間柄じゃないし、誤解を懸命になって解く必要もないと放置。すると、この女の子、私のビンボー生活をかなり本気で不憫に思ってくれたらしい。


学生:「あくまで一般論として、アイルランドで給料っていくらくらいもらえるんですか?」


…うーん、高校生にもなるとこういう小賢しい物言いを覚えるんだな。これ、私が電話でいつもお客に使う常套句。(Generally speaking…ってね)


私:「え?手取りで?」
学生:「フツーのアイルランド人って、手取りで3000ユーロ(43万円)くらいもらえるんですか」



私の給料、そんなにないです。何せ、この国の政府は何もしないくせに給料の一定分以上に対して40%だかの税金をかけるんですよ(確か32000ユーロ以上には42%でそれ以下は21%。最低ラインは非課税)。手取りで3000ユーロもらうって、一体どのくらいの給料をもらわなきゃいけないんだ?


彼女の家が金持ちなのか、お金を稼がない高校生の金銭感覚は社会人と違うのか、その辺は分かりませんが、口さのない彼女は彼女は面白いことを聞いてくれました。


「なんで、そこまでしてアイルランドにいたいんですか」


…なんででしょうね。


前にも書いた通り、別に好きでアイルランドにいるわけじゃあないんですよね。ありていな言葉でいえば「なりゆき」でして、アイルランドに住むことに憧れている一部の読者さんからは石つぶてが飛んできそうですが、アイルランドの何かに憧れて住んでいるとかいうわけではないのです。


だけどねえ、いつも書いていますが、この力の抜けっぷり、腹も立ちますけど、楽でいいですよ。約束の時間に人が来ないとかいうのは当たり前で、腹が立ちますけど、逆に自分が時間を守らなくても責められないわけです。…楽ではありますけど、これに慣れてしまうと他の国には住めない気がします。


ともあれ、アイルランドの会社のヒコーキに乗り、バルセロナに48時間35分行ってきます。帰りのヒコーキが遅れてバルセロナに結局60時間50分居た…とかいう痛いオチにならなければいいですが。…もっと嫌なのは行きのヒコーキが遅れて結局35時間20分しかいれなかった…かも。


いろいろ不安のタネはありますが、次回更新は月曜日ということでよろしく。


2006年08月29日(火) 写真一発勝負:ダブリンバスの秘密兵器「枝切りバス」

こんばんは。日記をひとつ書いたのですが、あまりの毒の強さにボツ。今日も軽く「写真一発勝負」で軽く流したいと思います。


対向車線を走っているのを見つけて慌ててカメラを向けたこの写真、おかげでフレームからはみ出してしまいましたが、これが今日の写真。





世界でもあまり類を見ない(と思う)枝切りバス!


このバス、二階の屋根がありません。と言っても観光客用のオープンデッカーバスなのではなく、なんとまあ、道路にはみ出た木の枝を切る枝切りバスなのです。


どう使うかというと、実に単純明快。このバスの前部はフツーの当然二階だてバスの高さがあるわけで。ゆえに、このバスの二階に乗って邪魔だなあと感じる木の枝をぱちぱち切ってしまえば、あーら不思議、二階だてバスが通過するのに困らないぴったしの高さの部分の木の枝が切られてしまうという。しかも、切った枝はそのまま二階部分にのっけて持って帰れるという誰が考えたかは知りませんけど、これはなかなかのアイディアだと思います。


…それにしては、私の乗ってるバスはいつも木の枝にぶつかる…とかいう冷静なツッコミは勘弁してあげてください。




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