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ドイツに行ってきました。例の「時間半分・運賃倍」のルフトハンザ利用のフランクフルト経由ハノーバー行き。今回はネタをいろいろ拾ってきましたので、数回に分けてご報告させていただきます。 ![]() 今まで2種類はいっていたサンドイッチの中身が1種類になりました。 呆れましたね。レタス一枚をけちってどーなるのかとも思うのですが、今回のサンドイッチはパストラミだけ! 反面、この平日のフライトはがらがら、すかすか。私も3人分の席を独占していい感じ。スッチーさんもおヒマなのか、ドリンクのおかわりまで持って来てくれまして、調子こいてスパークリングワインを3杯飲んで私はいい加減ほろ酔いぎみ。ちなみに、ダブリン空港のパブででもすでに1パイント飲んでいたことは秘密です。 そんなわけで、遅れながらもさすが(私にとっては)大枚をはたいたフライトはいい感じで着陸体勢に。スッチーさんが乗換え案内をはじめる。 「21時45分発ミュンヘン行きLH986便ご予約の方は、翌朝6時35分発LH960便に再予約、21時55分発ハンブルグ行きLH032便ご予約の方は、翌朝6時55分発LH002便に予約変更…」 こんな感じでほとんど永遠に終わらないんじゃないかと思われるアナウンスが続きまして、22時発までのすべての乗換え便は再予約された模様。ただし、22時5分発の私の乗るハノーバー行きはアナウンスなし。つまり、乗換えができると思っていいらしい。 うん、このままいけば、21時40分には着陸。着く場所にもよるけど、歩く距離が短ければ十分間に合う。最悪荷物は間に合わないかもしれないけど、荷物なんか知ったことじゃないわい。あとで送ってもらえばいい。 で、21時40分、ヒコーキは40分遅れで着陸。ところがヒコーキは、なぜかあさっての方向にタキシングをはじめまして、どこへ行くかと思いきや、ヒコーキはボーディングブリッジのほうへは行かず、沖どめ。 で、再び機内アナウンス。 「22時5分発、ハノーバー行きLH1012便ご利用の方は、翌朝7時55分発のLH1000便に…」 だ、脱力。乗り遅れたんですかい。 で、ヒコーキは空港のはしっこに停止。バス輸送。 ありえねー。なんで今日に限ってバス輸送なのよ? まだ、走れば間に合うんじゃないかと淡い期待を寄せてバスに乗った私が連れて行かれたのはエリアBのバス停。ハノーバー行きは、長い地下道を経由したエリアA発。時刻は21時45分。フツーに歩けば20分は余裕でかかる距離。状況は絶望的。 入国審査官は幸か不幸か私のパスポートの表紙を見ただけでチェックなし(今までこんないい加減な体験をドイツでしたことがない)。保安検査では5分ロス。で、できれば乗換えのヒコーキに間に合いたい私はとりあえず走ることに。 ![]() 地下道までのエレベーターを待つ時間すら惜しく、階段を駆け降りる。 ![]() で、地下道はこーんな感じでほとんど反対側の終わりが見えないほど長い。 ちなみに、ごくごく一部のマニアな読者さんは、「どっかで読んだ覚えのある話だなあ」とお思いかと思います。はい2001年暮れにロンドンヒースローでほとんど同じ体験をしてます。歴史は繰り返すのか。 ![]() このピンボケ写真、ひでかすに「感じが出ている」と言われたのでごみ箱から再利用。 日ごろの運動不足はもちろんのこと、いい加減体中にアルコールが回っている私、かなり気持ち悪くなったがそれでも走る。よほど血相を変えていたのか、地下道からターミナルへ上がるエレベーターでは降りた人が30メートルは離れたところを走る私のためにドアを押さえて待っていてくれた(感謝)。 で、記録的な速さで息を切らせてハノーバー行きのいつもの搭乗口に着いたのは22時ちょうど(今書いてて思い出したけど、搭乗口の番号も確認せずに走ってきた。何せ、いつも同じバスでの搭乗口なんだもん)。なんと、未だに搭乗中。数人の人が搭乗口に並んでいる。 さて。問題は私の予約。もし、明日の朝の便に再予約されたのなら、このヒコーキの搭乗券は無効になっている可能性がある。疑いつつわざと係のいない自動の改札口に搭乗券を突っ込んでみると問題なし。そのままバスに乗る。 バスの中で一息ついて気がついた。 まじ気持ち悪い。吐きそう。 ヒコーキの中でコーラを2杯飲んで落ち着きましたが、かなり吐きそうでした。 教訓:酒を飲んで走るのは良くない。 ネタ的には乗り遅れた方が面白かったのでしょうが、間に合ってしまいました。絶対荷物は間に合わないと思っていたのに、荷物もしっかりハノーバーの空港の到着口に出てきました。さすがというか何というか。 ちなみに。すべての写真は帰りに撮りました。写真を撮ってる余裕なんてあるもんかい!
ステキな色使いのHarristownにお住まいのAndrew君の作品でした。220というマイナーなバスを使うところが素敵です。 では、お次(流すんかい!)。Ballymunにお住まいの(こら、そこ、何笑ってる)11歳のNiamhちゃんの作品です。皆様、涙を拭うためのハンカチのご用意をお忘れなく。例により、Snigelによるかなりいい加減なホホホ訳がついてます。 It's your Bus みんなのバス。 Dublin bus was really clean. ダブリンバスは本当にきれいだった。 The drivers they were never mean. 運転手さんたちは決して意地悪じゃなかった。 People rode right into town, laughing, smiling all around. みんな、笑いながら、ほほ笑みながら街まで乗っていた。 But now the smiles have started failing. でもその笑みは消えそうになっている。 Boys and girls have started raiding 子供たちはバスを襲いはじめた The buses that we now see are all destroyed with graffiti (ママgraffitiが正しい) バスはみんな落書きで汚されている。 But they are stupid 奴等は愚かだ。 Can’t they see Dublin Bus is for you and me! バスは私やあなたのためにあるということがどうしてわからないの! It's your bus so respect it, これは、みんなのバス。だから、大事にしよう。 Don't vandalise it!!! 壊さないで!!! まずこれを見て思ったこと。その昔、私が中学生だった頃、カセットテープに流行の音楽なんかを録音して集めていた頃がありました。そんなときに、「レタリング」とかいうのが流行ってまして、要は、アルファベットを一文字一文字熱で剥離紙からカセットテープのケースの紙に写すという気の遠くなるような作業をしてました。で、この作品の文字を見て、それをふと思い出したわけ。明らかに自分で書いた字じゃないですね。別にそれはそれでいいんだけど。 それにしても、衝撃の書き出しです。 Dublin bus was really clean. ダブリンバスは本当にきれいだった。 …ってことは今は汚いんですね。 The drivers they were never mean. 運転手さんたちは決して意地悪じゃなかった。 …ってことは運転手さんは今は意地悪なんですね。 私、いちばん最初にアイルランドに来たのは、忘れもしない1996年、今から10年前、つまり、Niamhちゃんの生まれた直後です。その頃と現在を比べると、確かに、人口が増え、バスが増え、ガイジンの運転手さんが増えたりして、バスも車椅子対応の超低床車が中心になったとか、いろんな細かな違いを否定したりしないけど、基本的には何も変わっちゃいない。つまり、バスのきれいさ(汚さ)も、運転手さんの質もさほど変わっていないと思うのだが。一体、Niamhちゃんの思い出す過去とは一体いつのことなんだ? Boys and girls have started raiding 子供たちはバスを襲いはじめた どう訳すか30秒ほど悩みました(それだけかい)。バスに投石をしたりとか、イースターの頃になると卵を投げたりとか、バス停を破壊したりとか一部にロクでもないクソガキどもがいるのは事実。そういう意味で「襲う」という言葉を使ったんだけど、でも、この事件の回数はたぶん昔と変わってないような気がするのだが。 それにしても、バス停のシェルター(雨よけ)を破壊したら、自分が今度バスを待つときに雨に濡れることになるとか、結局は運賃に撥ね返ってくるということは少し考えればわかりそうなものなのだが、それがわからないアホタレが確かにいる。それをNiamhちゃんは言いたいんだろうなあ。 昔と比べてどうかというのには疑問が残るけど、バスを破壊する連中はstupidというのは激しく賛成。…と思わず、茶化すつもりがマジレスをして路線がずれてきたので今日のところは終了。
私が天才だと信じて疑わない、私が勝手に「ヨーロッパプロモーター」を名乗る博多の歌手みねまいこですが、ついに東京に進出するようです。ちゅうおうせんな街吉祥寺のライブハウスに半月後の8/16に出没する模様。
私にはあまり大きな声で言えない趣味があります。 ![]() たとえばここ犬鼻隧道。 詳しくは、さっきの相互リンク先の「ORRの道路調査報告書」に任せるとして、こんなとこをはじめとして、この半島に残る国道沿いの廃道などを探索して一日楽しく過ごしました。 そんな中で、この半島は実に謎の多いところだと思わされたこと。半島の海沿いの国道を通っていて発見。 ![]() なんじゃこりゃ? …って何がおかしいのという方に解説すると、私が引っかかったのは信号の名前。まあ、信号に名前がついてるのって珍しくないですよね。「大関横丁」とか「赤土小学校前」とか。推定ですが、これって各自治体の独自の判断でやっているのではないかと思います。 ともあれ、便利でいい考えだと思います。どこか目的の場所を説明するときに、「道潅山入口の信号を右折して…」なんて言えばわかりやすいし目印になりますし(ちなみに、以上の地名は某所に実在します)。だけどさ、 みなと ってなんだか名前のつけ方が壊れてないか? 気になったので、その「みなと」交差点を山に向かって左折。その数百メートル先に出てきた交差点は…。 ![]() よつかどくん をい! この信号の名前がありなら、全国の交差点の約7割(推定)はよつかどくんと名付けてもいいということになるんじゃないのか? そこからさらに数百メートル進むと ![]() なかよし そして、最後に ![]() おれんじくん もうこうなると名付けのセンスとかそういう次元の話じゃない。 このO分県の某自治体、変だよ。 ちなみに、「おれんじくん」はこの広域農道が「オレンジロード」と名付けられているからだと思われますが、それにしてももはやコメント不能な壊れようです。 信号つながりでおまけ。 ダブリンのBaggot Streetにある信号機。 これ、私が知る限りでは、ダブリンで唯一残ったかなり貴重な旧型の信号機です。何がすごいって赤信号に ![]() STOP って書いてあるんですよね。その昔信号機が珍しかった頃、アイルランド人はSTOPと書かれてないと赤信号の意味が分からなかった…そんなことはないと思いますが、ちょっと気になります。なんでいちいちSTOPって書いてあるのか。ともあれ、この信号、かなり近いうちに撤去されると思われるので、鑑賞されたい方はお早めに(そんな人いないか)。
日本では、毎年暮れになると、いろんな会社がお客様へのあいさつ回りとやらでカレンダーを配りにきますよね。気がつくと、使いもしない銀行や米屋さんのカレンダーの山ができてたりして。 以下、詩のコピー。Snigelのホホホ訳もつけてます。ちなみに絵に描かれている確かに25AはAislingちゃんの住むChapelizodを通過します。 Dublin Buses are so cool ダブリンバスはとってもクール。 They bring me everywhere to the shops or school ダブリンバスは私を店に学校にとどこにでも連れていってくれる。 I really enjoy using them 私はホントに楽しく使っている。 They're always on time バスはいつでも定刻通り。 To not use them would be like committing a crime. バスを使わないことは罪を犯すようなもの。 Now I must leave, here's the bus right on cue. 行かなくちゃ。やってきたバスに合図をして。 It's so clean and shiny バスはきれいで輝いていて It looks brand new まるで新車のよう。 ほっほー(関口宏ふうに)。 そうですか。Aislingちゃんにとってはダブリンバスはいつでも定刻通りで、バスはいつでも輝いていて新車のようなのですか。やっぱり、オトナの眼って輝きを失っているんですね。つまらないものばかりが眼に入るんですね。おじさん反省します。 ![]() (輝く新車のダブリンバスの車内の様子の資料映像。本文とはカンケーありません。ないんだってば) それにしても、「バスを使わないことは罪を犯すようなもの」とは、すごいですね。ダブリンバスの関係者、間違いなく感涙に枕をそぼ濡らしたことだと思います。これからも楽しくダブリンバスを使ってくださいね。 好評なら、ダブリンバスに怒られるまであと11枚掲載します。とりあえず試験掲載ということで。
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