なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
今日の日記は、ひさびさにひでかすと同じアップのコラボ企画にしようと張り切ってました。ところが、とんでもない問題が発生しました。 ![]() また、ガソリンスタンドが閉鎖されました。 最近の石油高騰はシャレになってないところまできているのは日本でも同じでしょうが、現在、アイルランドでのガソリンはリッター1.18ユーロとかです。本日のレートは(今自分で調べて驚きましたが)1ユーロ=146円。つまり、1.18ユーロは172円。おーい、リッター172円かよ!そりゃ時代も国も違うけど、わしが大学生の頃のほとんど倍じゃないか! これなんかまだいいほうで、ドイツは1.30ユーロ(190円)。産油国のはずのイギリスに至っては97ペンス(205円)。 で、もともとガソリンなんて、税金を売ってるようなものらしいですから、この石油価格の高騰は末端のガソリンスタンドを直撃したことは想像に難くないわけですが、それにしても、私が見た感じでは、ここ1年で四軒に一軒くらいの割合でガソリンスタンドが潰れてしまった気がします。 まだ、ダブリン市内はいいんですけど、地方のほうにいくと、それこそ夜の中国自動車道のように行けども行けどもガソリンスタンドがない…という状況に陥るのではないかと思う。実際ついこの前もドイツでそんな思いをしたし。 だから何って言われると困るんですけど、以上です。苦情は寝てしまったひでかす別館のコメント欄にでもお願いします。
夏です! ![]() 周りを見まわす。同じデザインのカバンが各色揃って75ユーロにX印がついて45ユーロになっている。だけど、このカバンだけはなぜか全く同じカバンが45ユーロで売られているのに、45にX印がついて24.5ユーロ。この事実から推論されること。 値段、つけ間違っただろ。 即、レジに持っていきました。レジはいまどきPOS対応じゃない(バーコードを読まない)という20世紀の遺物的なレジで、レジの感じのいいおばさんは、何の疑いも持たずこのカバンを24.5ユーロで売ってくれました。 ラッキー ドイツにさっそく持っていきましたが、ポケットの数が多くて、しかもよくよく計算し尽くされた、いいカバンです。これが24.5ユーロは信じられない掘り出し物と満足してます。 ただ、あとで気がついたけど、これ、完全にDubカラー(ゲーリックフットボールのダブリンチームのカラー)だな。ガクッ orz ![]()
サッカーに微塵の興味もないのにワールドカップ開催中に2度ドイツに行ったSnigelです。こんにちは。 ![]() 隣のビルでボヤ騒ぎ。 消防車来てます。消防隊員来てます。煙が上がってます。 …ちゅうか、なんで火災報知機が鳴らないんだよ? で、この停電が復旧するまでに1時間、さらに停電のおかげでお亡くなりになったコンピュータのシステムの復旧にさらに1時間、計2時間もかかってしまい、コンピュータが復旧した2時30分から30分で仕事を終わらせることなどできるはずもなく…私は仕事をほったらかしで空港に向かうことに。 で、家に車を置いて、タクシーがつかまらないうちにバスが来たので、バスで空港へ(それでもフライトの1時間前に空港に着いた)。 ルフトハンザの搭乗手続きカウンターにて。 係:「悪いけど、真ん中の席以外だと、ほとんど一番後ろの通路側しか空いてないわ」 私:「いいけど、そんなに混んでるの?あ、もしかして、昨日の騒動のせい?」 係:「そう、フライトがキャンセルになったから、昨日飛べなかった人がこの便にも流れてきてるのよね」 かくして、機内。 機内は、完全に満席。そんな中、後ろから2列目の席をあてがわれた私。後部のギャレーではスッチーさん二人がいつまでもくっちゃべってていつまで経っても飲み物のサービスをする気配がない。ついにサービスは前からのみで後ろからは行われず。「この怠け者め」と思って後ろを見ると…お客さんでした。そう。たぶん関係者だとは思われますが、制服ではないフツーの服を着た人二人がスッチーさん用のジャンプシートに座っておしゃべりしてました。…たぶん昨日この人たちも前日の騒動の被害者なんだろうなあ。この辺の事情は、元航空会社勤務ひでばかすの別冊を読まれたし。 ついにやってきた機内サービス。 ![]() この手のひらよりも小さいサンドイッチ。中は、チーズとレタスのみ!いくらコスト削減のためとはいえ、この「食事は出しました」という既成事実を作りたいがためだけに出すこのサンドイッチはどうよ? 頼んだ飲み物はオレンジジュースとスパークリングワイン。そう、ルフトハンザの機内サービスではスパークリングワインが未だにタダです。…と言っても、ドイツのスーパーに行けば、スパークリングワイン1本500円程度で売っていることを知っている私にとって、あまりありがたみはないのですが。とはいえ、タダというのはいいですね。やっぱり。…同じスタアラのSASやBritish Midlandのエコノミークラスで無料の機内サービスを止めてしまった昨今、この機内サービスがいつまで続くか謎ですが。 ![]() 乗換えのために待合室でビールを飲みながら待つ。目の前にあるのは今まで乗っていたヒコーキ。ひでかすはまったく不賛成だけど、フランクフルトはロンドンヒースローなんかに比べると、はるかに良くデザインされたいい空港だと思う。…のりかえ、5分で済むもん。
ただいま、アイルランドは日曜日の午後10時30分です。ようやく日も暮れました。さあ、週末も終わり、寝るより楽はなかりけり…って思ったのですが、 ![]() サラダ♪ もともとサラダ、好きなんですよ。これでスモークサーモンとかあったら言うことないですね。あとは、スイートコーンやマヨ系のマカロニサラダなんかも捨てがたいですが、ことマヨまみれのマカロニサラダはどう考えてもダイエットに向いてないので却下。で、これに、自作の和風ドレッシングをつけて、結構おいしく頂いておりました。 本人は楽しくやっていましたが、思わぬ被害者が出ました。うちの同居人ひでかすです。 いつからかは忘れてしまいましたが、私とひでかすの間に不文律の協定ができてまして、気が向いたほう、または家に早く帰ってきたほうが夕飯を作るようになってます。 ひでかすがユナイテッドに勤めていてシフトのパターンによって早く帰ってきたり、遅く帰ってきたりしていた頃は、なんとなく半々の割合でどっちかが食事を作っていたのですが、最近転職したひでかすはほぼ絶対の確率で私より帰るのが遅く、しかも、ダイエットやらで空腹な私は彼が家に帰ってきてからメシを作り出すなど待ってられないので、さっさと毎晩サラダを作ってます。そう、かくして、ひでかすは毎日サラダにつきあわされる結果になったわけ。 ひでかすだって別に嫌なら自分でメシを作ればいいんだろうけど、たぶんめんどくさかったのでしょう。文句一ついわず毎日食べてくれてまして。彼が瘠せたかどうか私は知りませんが、少なくとも、脂っこい冷凍直品を食べ続けているよりはマシだったと思います。ひでかすは私がいつまでもばりぼりばりぼり草を食べ続ける姿を見て、 「お前、そのうち耳から草が生えるぞ」 と言われましたが。 日本ではあまり馴染みのない「ハウスシェア」という方法ですが、ヨーロッパ(たぶん「欧米」って言ってもいいんだろうけどアメリカのことは私は知らない)ではフツーです。現在ひでかすと、ワールドカップで4強に入って笑いが止まらないドイツ人(♀)とフランス人(♂)の4人で住んでます。他は知りませんが、けっこううまくいっていると思いますよ。 私に言わせりゃ、誰も家を掃除しないとか(そういえばひでかすは今日珍しく台所を掃除してた)、ドイツ人は食べた食器等を洗わないとか文句はありますけど、まあ、おおむね良好です。ともあれ、ひでかすとはもうかれこれ5年強も一緒に住んでます。今、こうやって落ちついて考えてみると、家族というわけでもないのに5年以上いっしょのメシを食っているというのはかなり不思議な関係です。 そんな中でもいちばん印象に残っているのは、かの9.11のアメリカ同時多発テロでしょうか。こともあろうにひでかすは二機がハイジャックされたユナイテッドに勤めてまして、この史上最悪のテロはアイルランドに住む私たちにまでえらい騒ぎになりました。 あれから5年も経ったこと、ひでかすが別冊でユナイテッドに勤めていたことをばらしたことなどを考えて書いてしまいますが(ちなみにひでかすの承諾は得てません←をい)、私ですら大変でしたから、ユナイテッドに勤めていたひでかすの苦労はいかばかりかと、今更ながらに思います。 あの日、ツインタワーにヒコーキが突っ込んだという速報が入ったのがアイルランド時間で午後3時ごろ。当時私はユナイテッドのビルから歩いて3分のところにあった会社に勤めてまして、会社にひでかすからSMSで緊急連絡が入りまして、 「アメリカでのヒコーキ事故の話の情報をできるだけ集めて」 と言われまして、慌てて、アクセス殺到で落ちかけていたCNNのサイトのニュースなどを印刷して、ユナイテッドのビルに駆けつけました。 ところが、ユナイテッド社は情報漏洩を防ぐためだかとかで、なんと社員は完全缶詰!ビルから一歩たりとも出ることを許されない、当然私はビルに入ることもできないという状態になったわけ。 で、さっと目を走らせたCNNのサイトのニュースには、2機のヒコーキがツインタワーに突っ込んだだの、11機のヒコーキがハイジャックされただの信じられないことが書かれてまして(これが誤報であったことはご存知の通りです)、いかに鈍感な私ですらとんでもないことが起こりつつあると気がつかされましたが、ひでかすにこのニュースを渡せないんじゃしょうがない。 仕方ない、帰ろうかと思うと、三階のほとんど開かない窓から身を乗り出して私を呼ぶひでかすを発見。 ひでかす:「どうなった」 私:「11機のヒコーキがハイジャックされたって。ユナイテッドのヒコーキも何機か入ってるって」 ひでかす:「ほかには?」 私:「ええとね、ツインタワーに突っ込んだ…」 そこまで言ったところでひでかすはスーパーバイザーに窓から引き離されまして、結局情報交換できず。いやー、当時人間を25年とかやってましたけど、男同士で昼日中にロミオとジュリエットごっこをやるはめになるとは夢にも思ってませんでした。 運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど、そういうことって確かにあって(またこのフレーズが出てきたけど、私はこのフレーズが好きなんですよ)、ひでかすが私と家をシェアしている5年のうちでたった一度だけ日本から友人を招待して、その友人がダブリンに来るという日がこの9.11だったのです。 この時の模様は、ひでかすがユナイテッド勤務であったことを伏せて2001年9月13日の日記に書いてます。この後も、ユナイテッド社は会社に精神科医まで常駐するような戦場になり、日本からせっかく友人が訪ねてきているのにまともに話すらできないひでかすは本当に気の毒でした。 この話をふっと思い出したきっかけは、映画United 93を見たからです。あの映画の中で、情報がいの一番に来るはずの空軍の司令室でさえCNNのニュースに情報を依存していたという笑えないシーン。ヒコーキをハイジャックされて、痛恨にも乗客とクルーのかけがえのない命、そしてヒコーキを失ったUnitedですら、実は社内では情報はなく、外部に求めていたという事実。今だからこうやって遠い目をするように話せますけど、ホントに大変だったんですよ。 あの映画、いい映画でしたが、さあ、どこまで本当なのやら。機内の様子は確かにボイスレコーダーや機内からケータイで乗客の家族やユナイテッドの本社に連絡をされていたりなどである程度は分かっているはずですが、それでも一部始終を目撃した人は全員亡くなっているわけで、「講釈師 見てきたような 嘘を言い」ってことにもなりかねないような。 ホリエモンが感激したという山崎豊子さんの名著「沈まぬ太陽」だってそうですよね。あれ、架空の「国民航空」を題材にしてますけど、それが「日本航空」をさしていることは明らかでして。 あの本は事実を基に緻密に再構成をしながらでもあくまで「事実を基にしたフィクション」なんですよね。映画"United 93"は、たぶんノンフィクションの部類に入るんでしょうけど、乗客の自己犠牲を強調せんとするばかりに、事実を美化・誇張しているところがあるんじゃないかなという気がしました。それをしても、なんとか違う結末であってほしいと真剣に願う自分がいて、本当にいい映画だったことは事実です。 オチてないけど、日付が変わる前に眠らせていただきます。かしこ。
ありえないニュース。
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