なべて世はこともなし
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2006年01月31日(火) いまさら始めました

なんだか20年くらい遅れてますが、いまさら、歯の矯正を始めることにしました。いやー、30になってからやるな!と自分でも思うのですが、今まで金銭的にも余裕がなかったのが、そりゃ、今もないけど、ないなりに例の指さしの印税が入ってきたりとかなんかで少しはマシになったし、行きつけの歯医者が「一生に一度の投資だ」と盛んにたきつけるので、ついに行くことにしたのです。


私の歯、1本八重歯があるのです。確かに、よくない。日本では八重歯とか珍しくもないけど、なぜかこっちじゃマイナス要因になる。冗談で「中学校くらいの教室で矯正装置をつけてないコドモはきっと家庭で放置(neglect)されている」なんてのを聞いたことがある。こういう言い方はどうかと思うけど、確かに、中流階級以上の家庭出身の人で歯並びの悪い人はほとんど見られないと思う。


かくして、申込んだのが、去年の2月。そして、指定された最初の診察は10月!いくらアイルランドがのんびりしてるとは言え、8ヶ月も待たせるな!…そして、10月の診察のときに言われたことは、「次は1月の末ね」


そして、昨日のお話。「あ、そういえば、明日が診察だったな」と予定表を見て唖然。


アポ、すっぽかしてしまった。というか、まさに今がアポの時間。アポの時間に、気がついても来るまで30分以上かかる場所にいるから、とてもじゃないけど、着けない。慌てて、その矯正歯科に電話したら、


秘書:「しょうがないわねえ。明日いらっしゃい」


…そういうことができるなら、なんで1年近くわしは待ってるんだ?


そして今日、会社を早退して行きましたよ。某、市内にある矯正歯科。知り合いにもこの矯正歯科を知っている人は多く、結構その筋では(ってどの筋?)有名な先生らしい。


受付では、「あんた、今日アポが偶然取れたのは偶然キャンセルがあったからよ。ラッキーだったわねー」とさんざんイヤミを言われる。確かに、アポをすっぽかしたらその分課金されても文句は言えないのだ。この国じゃ。


ほんで、パノラマX-rayを2枚撮り、歯の模型を作って本日終了。ついでに、ぬく予定の歯の間にピンを押し込まれた。なんでも歯と歯の間に隙間を作って抜きやすくするんだと。…って健康な歯を4本も抜くんですか?


このパノラマX-rayで、意外な発見。なんでも親不知が1本横向きに生えていて、これも近々抜く羽目になりそうだと。…って、都合5本も歯を抜くんですか?


今後どうなるのか…続く。


2006年01月28日(土) アイルランド就職戦線異常アリPart3(3)

まずは業務連絡。前日の日記、半睡眠状態で書いたひどい内容だったので、書き直しました。何せ、午前一時にコンピュータを前にして居眠りしてましたから。前日の日記をお読みいただいた方ももう一度ご笑覧いただければ幸いです。


件の前日の日記で書いたEuroMillions。なんとなんと、Jackpot(一等)は再び出なかったそうな。これの意味するところは、今度の金曜日の抽選はJackpotは€1800万(243億円)に膨れ上がるそうな。


今度こそは。


と思っている金の亡者は私だけじゃあないはずです。私も、翌週に会社の金の亡者有志を募ってもう一度挑戦しようと企んでます。あ、ひでばかすからも再び€5ふんだくります。


250ユーロ費やして、いくら当たったかとお思いの方、末等の10ユーロが3本、中間くらいの30ユーロが一本。計60ユーロ。ははは。まあ、宝くじなんてこんなもんでしょうね。わかってるなら、来週買うなよ。


で、St Stephen Greens Shopping Centreに行ったのは、もちろんわざわざ宝くじを買いに行ったのではないのです。実は、某Recruitment Agencyがこの界隈でOpen Dayをやっているというのでアポを取った上で遊びに行ってみたわけ。


上の文章、英語混ざりなのでちょっと解説。Recruitment Agencyというのは、人材紹介会社…と訳すのが適当でしょうか。仕事を探している人と、人材を探している会社の仲立ちをしている会社。


ネット全盛の世の中、旅行代理店を通じて航空券を買うより航空会社のホムペに行って航空券を買う方が割安なことも多い世の中、こんな職種、すたれても良さそうですが、なかなかどうして少なくともアイルランドでは、未だに幅を利かせてます。蛇足以外のないですが、紹介手数料は紹介者の一月分の給料が相場だそうです。


かくして、ちゃんとアポを取っていたというのが功を奏して、私が行くと、担当者氏は「ああ、あなたがSnigelさんね」と暖かく迎えてくれまして。私が過去6年分の身の上話をして、どんな仕事を探しているか、いつぐらいに転職したいかなどの相談に親身になって乗ってくれました。


6年のアイルランドでの経験もさることながら、やはり、「就労許可証不要」というのはかなりのウリになりそうな雰囲気。つまり、アイルランド人と同じ土俵に乗れるということ。そこで、日本人である(日本語を堪能に話す)ということが長所になる仕事があれば、まさに渡りに船状態になりそうな印象を受けました。


で、私は(年収を)いくらほしいかと聞かれたので、今の給料とほぼ同じ額を言いますと、


担当者:「そんなもんでいいの?」


と聞かれてしまいました。


私はこの一言で自信をつけました。今までいろいろ不安に感じてましたが、何のことはない、こりゃ結構簡単に転職できるわ。


ただし、5月に引越しをする人が今から部屋を探すのは無駄なのと同様に、今から転職先を探すのは早すぎるそうな。どうやら実際に動き出すのは3月も終わりになってからのようです。4月に3週間も日本に行くので、5月は「充電期間」にするつもりで6月から新しい職場で仕事というのも悪くないかと今からいろいろ考えてます。


2006年01月26日(木) 200億の男

(作者謹告:この日記、半分眠りながら書きましたので、翌日に書き直してます。)


€150,000,000


日本円にして、200,000,000,000円。


200億円。


想像もつかない大金です。ひでばかすいわく、「ジャンボが一機買えるだけの金額」だそうですが。ともあれ、これがロトで当るというのだからそりゃもう大騒ぎです。金の亡者どもが、Euromillionの宝くじを買ってます。


200億円…。想像もつかない大金ですが、無理して想像してみましょう。


諭吉さんが200万枚。
一葉さんだと400万枚。
五郎さんだと2000万枚(なんか違うぞ)。



諭吉さんの重さ、一億円で10キロだそうです。
つまり、200億円って、一万円札2トン分ですな。…うーん、2トントラックに諭吉さんが満載というのはなかなかすごい情景になるような気がする。


かくして、またLimerickに住む変なおばさんが当てたらかなわないと、私は社内でロトの共同購入を募りました(おーい、誰が金の亡者なんだ)。


すると、お金が集まる集まる。わずか一日で250ユーロ(34000円)集まりました。で、買ってきましたよ。一口2ユーロで125口。






で、買ったのは、St. Stephens Green Shopping Centreの入口にあるロトの販売所。ここで、「250ユーロ分の、ユーロミリオンちょうだい!」と高らかに言ったのです。私としては、私くらいの年の頃の店員の男性が...


店員:「まじっすか?」


とか


店員:「冗談でしょ」


なんていうのを期待していたのです。だって、どこのアホタレが、250ユーロ分も宝くじを買うというのでしょう。ところが、店員さんは、顔色一つ買えずに、


店員:「はい」(Sure)


Sure? Sure?? Is that all you say?????


頭の中で思いましたね。なんでこの人は驚かないんだろうって。そして気がついた。何のことはない。驚くには値しない話なんだろうなって。読者さんも、「うちの会社でもやってます」なんて言われてるくらいだし。


閑話休題。なんだかんだで、50人くらいの共同購入になったので、一等が当たった場合、ひとり頭の分け前は€3,000,000ユーロ。日本円にして4億円。それでも派手にしなけりゃ一生遊んで暮らせるだけの金額です。


私の友人が、当たったらどうするかというとんでもない夢を披露してくれました。


彼いわく、150億のうち1億を現金化して、Ha’Penny Bridgeからリフィー川に投げ込む。で、人が下流のオコンネル橋まで走っていって川に飛び込むのを見るという。非常にえげつない話ですが面白そうではあります。


ちなみに、Euromillionの一等の当選確率は、1/76275360。で、今回125通り買ったので、確率は1/610202…急に夢が遠ざかりました。


金曜日の夕方までチケットは購入可能。モノは試しで買ってみてはどーでしょ?


2006年01月25日(水) アイルランド就職戦線異常アリPart3(2)

はい。会社辞めますよ♪


で、どんなにひでー会社か今から連続で書こうと思ったら事件発生。


どうも会社内で私が辞めるという噂がまことしやかに流れている模様。


そりがどーしたという方。いや、実に信じられないのです。あって、ほとんど誰にも辞めるとは言ってないんですよ。だけど、人の口に戸は立てられないというのはまことに正なりで、どっからともなく信用できると思っていた筋から情報が漏洩してます。反省して今後は誰にも言いません。


翻ってこのページ。まー、ないとは思うのですが、ここで悪口を書いてるのが何らかの理由で会社にバレたりしたら、あまりいいことにはなりそうにないので、とりあえず、ボーナスをもらうまではおとなしくしとくことにします。…そのあとは、ふっふっふっ(邪笑)。


まあ、そんなわけで、何はともあれ、履歴書を作り直そうと、4年前に作った履歴書をコンピュータ内に探したら…あ、あった。で、見てみると、…もう6年以上アイルランドで仕事をしているという事実に気がついてしまった。ってことは、東京に住んでいた時間よりも長い時間ダブリンに住んでいるわけでして。


今だから書きますけど、前の会社にバブルに乗じて何とか就職したとき、年収は12,000アイリッシュポンドでした。ユーロに換算すると16,500ユーロ。現在のレートで日本円に換算するとおおよそ222万円。よくこんな金で生活できてたもんだと感心します。


そんで、今、ウェブ上で調査を開始したのですが、まー、いろんな仕事がありますな。さてさて、現在と同種の仕事を続けるべきか、はたまたキャリアの路線変更をすべきか。考えはじめて、ネットサーフィンをちょっとしただけで、疲れ果てました。


一つ自分で嫌だなあと思ったことは、自分が変化に対してものすごく臆病になっていること。つまり、下手に動くくらいなら、現状維持のほうがいいんじゃないか…なんて考えが頭をもたげるんですよね。現在、とんでもない環境ながら、やっている仕事に比べれば悪くない給料をもらっているし、車通勤は快適だし…とかいろいろ考えはじめますが、とりあえず、このぬるま湯思考は何とか捨てないとあの会社に飼い殺しになる…。


…というわけで、今晩は履歴書を完成させ、いろいろ見てまわって、自分が何をしたいか考えてみます。


あ、そうそう、現在仕事を探している方。2月末日に、アイルランド最大のジョブフェアOpportunities 2006が開催されます。行く価値はあると思うので、まだ先の話ですが、カレンダーに印をしておきましょう。


2006年01月23日(月) アイルランド就職戦線異常アリPart3(1)

皆様にお知らせがあります。


すぅ(息を吸い込む音)。


会社、辞めます。


今日という今日は愛想が完全に尽きました。今度は本気です。4月末日付けで、このくされ会社を辞めさせていただきます。すでに、直属の上司には、非公式ながらその旨伝えました。


実はですね、今年の3月で今の会社勤務まる4年になるのです。で、3月の給料日に勤続ボーナス2,000ユーロ(27万円=税前で税金として推定40%持っていかれる)が入ります。4年努めてたった2,000ユーロかい!というツッコミはごもっともですが、ビンボー人の私には十分な大金。


今後の予定


3/27日に、ボーナスが入っているのを確認

入金確認後、その日のうちに辞表提出

翌週から年休を駆使して日本へ行く

日本から帰ってきたら数日会社に行っておしまい(4月末日)

ウマー(゚д゚)



果たしてこううまく行くか謎ですが、取り合えずこの方針で行きます。


次の仕事ですか?


まだ、探してもいませんが何か?


ま、ジンセー何とかなるものよ…といって実際何とかなってきたという、運だけで生きていた私。何とかなるべえと、なんの根拠もないのですが。


というわけで、「アイルランド就職戦線異常アリ」本日より、現在進行形で再開です。お仕事にお心当たりの方は、作者までご連絡を。




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