なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2006年01月21日(土) |
読者さんから怒りのメールが届く |
読者さんからこんなメールが届きました。
実は、今日は、伝えたい事があって、メールしました。 女性雑誌でUという雑誌(1.95ユーロ)をご存知ですか? それの28ページ、メモワーズオブゲイシャの事が紹介されて いるのですが!!日本人ならかなりキレルと思います。
The highs: Stunning Chinese scenery, beautifully shot and starring the cream of Chinese acting talent. The lows: The film serves to remind us how Chinese women were treated in pre-war China.
いつからゲイシャは中国のものになったのですか?? 文句の電話を入れようかと思うほど、切れました。ちなみに 私の彼(編集者注:アイルランド人)は、「なんて無知なんだー!!! この編集者は、調べもせず、勝手に全てを作り上げてるーー!!」と 怒っていました。
是非、ウェッブサイトでもこの事紹介してください。
…はあ、そうですか…と思っていたら、今度は、この映画(Memoirs of a Geisha)を見たという友人から電話がかかってきまして、どうも、キモノの着方が日本人の目からみたらあまりにだらしなかったり、さすが、アメリカで撮影された映画、途中に出てくる軍用車がなぜか左ハンドルだったりとツッコミどころが満載だったとのこと。
おおもとに立ち返ると、なんでまた主人公のSayuriがチャン・ツィイーなる中国人女優が抜擢されたのか。日本人の俳優も出演しているという中で、ヒロインが中国人の理由。推理ですが、監督さんが、日本人だの中国人だのにこだわってなかったからではないかと。きっちり時代考証だのをやるつもりなら、キモノの着付けにだってこだわったろうし。
かくして、このUなる雑誌の編集者も、主演女優が中国人だからということで、なーんも考えずに、上のようなコメントを書いたのではないかと思われますが、どうでしょ。この編集者にとって、ゲイシャもフジヤマもハラキリも、どっか遠い東洋の国の話で、そこが中国だろうと日本だろうと変わりはないんだろうなあ。
蛇足ながら、今、ググってみたけど、私のタイプじゃあないなあ…このチャン・ツィイーなる女優。同じちゃんでもアグネス・チャンの方がかわいかった…って古すぎだよ、言うことが。
ちなみにただいま、小説を読んでますが、映画は見に行くつもりはありません。小説を読んだ方、映画を見た方からのツッコミをお待ちしてます。また、この雑誌を読んで、腹が立ったかどうかのツッコミもお待ちしてます。
2006年01月20日(金) |
まずは一番基本を疑いましょう。 |
会う人会う人に(と言っても数人)に「日記の更新をしろ」と怒られました。そんなに言うなら代打日記でも頼みたい気分ですが。実は、コンピュータが不調で数日間家からインターネットにアクセスできなかったのです。
うちのネット環境ですが、いちおうブロードバンドで、ターミナルから3本のLANケーブルと、ワイヤレスで、計5台のコンピュータがつながってます。4人の住人がおのおのノートパソコンを持ってまして、それに、私のデスクトップ。各部屋にLANケーブルを引っ張ってるのですが、私だけはワイヤレス。
…こう書くと、自分だけ特別のようですが、何のことはない、私のデスクトップコンピュータがあまりに古くLANケーブルの穴がついてなかったので、ブロードバンドを申込む際にUSBポートからつなげることのできる、ワイヤレスのを買っただけの話。この2006年の世の中、Windows 98 SEがOSで、128MBのRAMに、20Gしかないハードディスクのコンピュータを使ってるやつがいるというのはほとんど化石級だと自分で思います。よくフリーズするし。
ともあれ、ある日突然、このワイヤレスのアダプタが働かなくなってインターネットに接続できなくなったのです。不思議。コネクション状態は最良なのに、ネットにつながらない。まずは、コンピュータ内をいろいろいじって接続を回復しようとしたもののまったくうまくいかない。
もしかしたら、隣近所から何らかの妨害でも入っているのかとも疑うけど、そうでもなさそう。おかしいおかしいと悩むが原因不明。仕方ないので、ひでばかすの部屋のLANケーブルを拝借してノートパソコンでインターネットに接続を試みるも、これまた失敗。まてまて、じゃあワイヤレスアダプタのせいじゃあないのか。ことここにきて、私の手には負えない予感。
その時、私の中にふっとひらめくものがあったのです。部屋を出て、ターミナルを見てみると
電話線から引っ張ってきていたコードが抜けていた。
…それだけでした。そう、一番単純なことを忘れてああでもないこうでもないと思い悩んでいたのです。
そういえば、Mausiが、キーボードが壊れた!と大騒ぎしたとき、実はキーボードとパソコン本体をつなぐコードが抜けていただけだった…ということがあった。その時私は彼女をクソミソにけなして馬鹿にしたのだが、何のことはない、自分も同レベルと気がついた次第。情けない。
2006年01月18日(水) |
どなたかに夢判断をお願いします。 |
昨日の日記で、ここ数日眠れず頭がぬいぐるみ状態と書きましたが、今日も一日なんとなくすっきりしないまま一日を過ごしました。ただし、理由は寝過ぎですが。そう、意識して早めにベッドに入ったら、今度は朝までぐっすり…となった次第。本当にお気楽なアホタレだと自分でも思います。まあ、満月じゃなくなったのでフツー通り眠れる…ということになるのでしょうか。
で、必要以上に長く眠り、眠りが浅かったせいか、夢を見ました。…ちゅうか、夢はいつも見ているらしいのですが、私の場合は覚えてない。だけど、今日に限ってミョーに夢を鮮明に覚えているのです。他人の夢の話など全くつまらないものだと思いますが、夢判断に長けている人は、是非とも夢判断をしてほしいと思う次第。
夢の内容:
私はどこかで自分の車を運転している。あれ、今気がついたけど、そこは右側通行だった。つまり、日本でもアイルランドでもないということになる。なぜだ?ともあれ、踏切の遮断機が下りていたので私は当然止まる。すると左側の追越車線にトレーラーがやってきたかと思うと、遮断機が下りているにも拘らず強引に踏切に侵入。わたしが、あーあーあーと思っていると、貨物列車とトレーラーが接触。
幸いにして、この事故は接触程度で怪我人は出ていない模様。私はケーサツに通報しなければ行けないと思い、車を放置して自分の家に戻る。夢の中とはいえまったくおかしな話だが、踏切の隣りに自分の家があるわけ。で、ケーサツに電話するも、「また、Snigelさんの狂言通報ですか」と相手にしてくれない。そう、どうも私はケーサツへの妄言通報の常習犯らしく、ケーサツはけんもほろろに相手をしてくれない。
私が数時間かけて信じてもらおうとするが、徒労に終わる。そういえば、現場はどーなったんだろうと思い踏切に戻ると、トレーラーも貨物列車もない。その代わりに、道路のど真ん中に放置された私の車が、クソガキと思われる輩の仕業で、ボディも窓もすべてスプレー缶でショッキングピンクに塗られていた。車の脇にはそのスプレー缶が所在なげに放置されていた。
…というのが内容です。「狂言」だの、「ショッキングピンク」だの、夢判断にはこと欠かない内容のような気がします。いちおう名誉のために言っておきますが、私は別に、人に嘘を言い続けているわけでも、踏切事故を目撃したわけでもありません。ともあれ、ミョーにこの夢が気になるんですよ。というわけで、夢判断、よろしく。
2006年01月17日(火) |
中庭の象、会社の停電(意味不明なタイトルでんな) |
ここ数日、眠れません。…とかいうと深刻な悩みでも抱えているのかと思われる向きもあるかも知れませんが、そうではなく、ただ、眠れないのです。おとといの夜(昨日の朝)は、朝の3時半ごろ目が醒めてそのまま眠れなくなり、あ、眠くなってきたなあと思ったらすでに会社に行く時間。
…かくして、会社で脱脂綿みたいになった頭で一日過ごし、家に帰ってきて、11時くらいにはやばやと眠ろうとすると、ベッドに入った瞬間に冗談のように目が冴えてしまい眠れない。眠ったのははっきりとは覚えてないけど夜中の3時くらいだったような。おかげでかなり本を読めましたがそういう問題じゃあなくて、とにかく日中眠いのだ。
そんな、頭のな中がぬいぐるみさん状態(脱脂綿が詰まった状態)で仕事を片づけてるんだか増やしているんだかわからない状態でいると、同僚のナイジェリア人がにこにこしながらやって来た。彼女、まだ入社して1年も経ってないけど、他がみんな辞めてゆくせいかすでに中堅どころの仕事をしている。けっこうかわいいし性格もいいので私のお気に入りの同僚のひとり。ただ、お気に入りかどうかは別にして、このにこにこには裏がありそうだ。
私:「どしたの?」 彼女:「私、木曜日から2週間ほどナイジェリアに帰るの」 私:「何、お土産は何がいいかわざわざ聞きに来てくれたの?」(←ジョークというか皮肉というかですな) 彼女:「…そうじゃなくて、もし、良かったら、私のいない間、私のクライアントを引き受けてくれない?」
…やはりな。彼女のクライアント、ひとつ、なぜ彼女が持っているのかわからないくらいの大口のがあって、しかも面倒と来たもんだ。しかも、彼女以外にこのクライアントの勝手を知ってるのは私だけだから、まあ、私が引き受けるのは構わないんだけど…眠い。
彼女: 「…おみやげ、何がいいの?」
うっ、無知な私、ナイジェリアといって思いつくものがない。彼女、前にコーヒーは採れないようなこと言ってたような気がするし、サンコンさんはケニア人だ(違ったっけ)。意味不明なことを考えて私の口から出てきた言葉は
私:「うん、象さんがほしい。うちの中庭で飼う」
さすが頭は脱脂綿。言うことが違う…というか幼稚園の園児並みの発想というか。
彼女:「わかった。BA(英国航空)に、象さんを荷物として運べるか聞いてみるわ」
で、脱脂綿の頭はそれ以降数時間にわたり、「もしうちに象さんが来たら」を考え続けることになる。
「いいよなー。象さんがうちにいたら。朝、起きて窓を開けたら(注:私の部屋は中庭に面した二階です)象さんが目の前にいて、窓からえさを上げるなんてオツなもんだな(キリンじゃあるまいしそんなにでかいわけないっちゅうの)。やっぱ、散歩にもつれていかなきゃいけないかな。その時は象に乗って散歩に行けるのかな。うん、なんか、カッコいいぞ(意味不明)。でも、近所のガキなんかが見に来るだろうな。あ、だったらいっそのこと見学料を取ってエサも1ユーロで売るべか。あ、エサ、あのでかい図体だからさぞかし食べるだろうなあ。近所のくされTescoに頼んだら、売れ残りの野菜を提供してくれるだろうか。まて、フンの問題はどうする?ああ、知り合いに無職になったやつがいるからそいつを飼育係に雇うか。あ、そもそも、あのでかい図体の象をどうやって中庭に入れる?だとすると、小象のときから…」
だいたい、ワシントン条約かなんかで保護されているはずの象をダブリンに輸入なんてできっこないし、中庭で象を飼うなどナンセンス極まりないのですが、頭が脱脂綿の私はそんなことすら気がつかない。昼休み、プールで泳ぎながらもずーっと象のことを考え続ける。プールから上がってシャワーを浴びつつも目を閉じて象のことを考え続ける。
で、目を開けたら…そこは真っ暗だった。あれ?何が起こったんだ?と、ほんのわずかな間思ったが、事態はすぐに読めた。
停電。
さあ、この「住みやすさナンバーワン」の国で起こった、過去数ヶ月のうちで何回目の停電だろうか。ただし、非常用電源に切り替わったらしく、窓のないシャワー室とはいえ漆黒の闇にはなってない。更衣室も何とか自分の手許が確認できる程度の明るさをかろうじて保っている。
そこに、ジムの係がやってきた。
係:「いやー暗くてすいませんねえ。どうやら、ここいら一帯すべて停電のようです」
今、ここいら一帯と言った?…ってこたーあーた、うちの会社も停電なの?
ジムを出てみると、なるほど、みんな真っ暗。興味本位でSPAR (コンビニ)へ行ってみると、なるほど、店内は真っ暗なのに、昼休みのせいかお客で一杯。一体レジはどーなってるかと思うと、おお、感心、点内の電灯はすべて切れているが、レジだけは作動して、通常通りスキャンしてる。ただ、手許のおつりの確認はどーするんだ?
で、野次馬根性で会社にも戻ってみると、暗い事務所の中でみんな所在なげに話をしている。おおっ、やっぱりここも停電だよ♪
 会社の中もまっくら。私の人生のお先も真っ暗。
私は暇つぶしに、朝、無料でもらった新聞のSodokuを始める。が、いつまで経っても電気は戻ってこない。電気がようやく戻ってきたのは、停電が始まって1時間以上経った午後2時ごろ。
…ちゅうか(いつものことだけど)1時間も平気で停電するなよ。
で、電気が戻ってきたはいいが、ITの担当者がやってきて、
担当:「あ、まだ、コンピュータの電源入れちゃ駄目。システムの復旧をするから」
で、さらに、待つこと1時間30分。なんでシステムの復旧に1時間30分もかかるかシロートの私には相応もつかないのだが、午後3時30分になって、マネージャーが…
マネージャー:「今日はもう、帰っていいよ。悪いけど」
…だったら、停電が始まった1時前の時点でそういってほしかった。…まあ、いつ停電が復旧するかわからなかった以上、マネージャーの判断は妥当だったのですが、結果論でいえば3時間ほど無駄にしました。
で、帰り際に、件のナイジェリア人の同僚がやってきまして、
彼女:「ねえねえ、知ってた?ナイジェリアには象はいないわよ」
…。
さらに、別の同僚がやってきて、
同僚:「ねえねえ、どうしてSnigelが眠れないか教えてあげようか?それは満月だからよ」
…いつから私は狼男になったんだ?
今日こそは眠れることを祈ってます。アホな象の妄想をしないためにも。
2006年01月15日(日) |
メール・掲示板のお返事完了 |
終わったー!
掲示板・メールのお返事、ついでにホムペ更新重点期間と勝手に決めて望んだ週末ですが、おかげさまで、掲示板・メールのお返事が完全に終了しました。こと、半月もため込んでいた年末年始にいただいたメールのお返事が済んだことは実に慶賀に絶えません。その上でホムペの更新もしたし、自分で言うのもおこがましいですが、言うことなしです。
じゃあ、ホムペにかかりっきりで週末が終わったかというとそうでもなくて、実はデュッセルドルフで買ってきた山崎豊子さんの「白い巨乳」という本をずーっと読んでました(最近中年っぽいおげれつジョークが多いことは反省すべきですな)。さすが元活字中毒、二日で三冊を読んでしまいました。この日記の更新が終わったらベッドに寝転がって4巻をじっくり読もうと思ってます。
…と、ここで終わっても良かったのですが、とあるローカル雑誌の裏表紙にあった広告、ツッコミ所満載なのでここで突っ込んでおきます。
なんと!€500の整形治療を受けるだけで、Aer Lingusでも最低350ユーロするダブリン=ニューヨークの往復チケットを進呈するとは実に豪気な話です。ただ、うまい話にはどっか引っかけがあるというのは世の常ですので、この広告を疑ってもう一度見てみます。
「条件は有名なMarriottホテルにひとり125ユーロで5泊していただくだけです。」
…すでに雲行きが怪しいです。2人合せて1250ユーロというのは実に大金です。
で、hotels.comで調べたとこによると、このホテル、ひと部屋一泊およそ180ユーロで滞在可能です。つまり、二人で250ユーロという条件ですから、一泊あたり70ユーロ浮いて、5泊で350ユーロ。そう、ひとり分の運賃が浮く計算になります。その上で美容外科のぼったくりを思えばこれくらい当然のような気がします。
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