なべて世はこともなし
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2003年03月26日(水) おかげさまで破滅の3年目に突入しました

今日で、この「アイルランド真実紀行」は2周年を迎えます。「2周年特別企画」なんてやってみようかと思って数日いろいろ考えてみました。…何も思い浮かばない。


去年は何をしたっけなあ?と思い去年の日記を見てみると、すっかり忘れてましたが「裏ページ」なんてのを作ったんでしたね。作った本人すら忘れてしまいすっかり荒れ地になってますが。が、あんな荒れ地を訪問した人が100人以上。どこをどう間違えたらあそこにたどり着くやら。


複数のサイトに書いてあったこと。


個人のサイトの寿命はせいぜい3年がいいところ。


これが本当だとすると、この「アイルランド真実紀行」破滅の3年目に突入した訳ですが…。確かに、ここ数ヶ月「メールにはお返事をしないかもしれません宣言」(…とかいいつつ実はほぼ100%お返事を書いてたりしますが)だの「相互リンク辞退宣言」だの何様じゃゴルァと怒られそうなことを立て続けにやってます。決して更新に飽きたわけではないのですが、更新にばかり気をとられていたくない…というのも正直な心境です。ちなみにここ数日の更新が滞りぎみなのはこの気持ちからというよりはむしろただ単に忙しいからです。


それにしても「個人サイトの寿命は3年」って本当なんですかね。なんとなく、「3年」って人間に飽きがやってくる周期なのかなあという気もします。グレープが解散したのも3年目だし(注:「グレープってだあれ?」と言っている青少年諸氏は無視)、「3年目の浮気」なんて歌もあったし、もっと根源的なところでは日本の中学・高校は3年だし…。


これ以上続けると、「じゃあ何でオリンピックは4年に1回なの」とか「Tulipは3年で解散してないぞ」とかツッコミどころが満載なので止めますが、でもやっぱり3年ってなんかの節目だと思いません?ともあれ、まだこのサイトを潰す気はありませんのでこれからもよろしくお願いします。え?2周年特別企画はないのかって?…企画倒れです。すいません。


話はあっちこっちに飛ぶのですが、数日前に紹介したこの標識、御記憶でしょうか?今日になって同僚のアイリッシュが私の机に来ていうのです。





彼女:「あの標識の意味私知ってるよ」
私: 「急に深くなるから注意でしょ」
彼女:「違うのよ。あれはね、『砂の下に岩があるから車の乗り入れ注意』なのよ」
私: 「またまたあ」



私は彼女が冗談を言っているのかと思ったのですが、彼女は真顔です。


彼女:「自信あるわ。ホントよ」


…ますます謎が深まりました。それにしても岩らしきものの上にある線は砂のラインだったというのはちょっと目からウロコですね。


書きたいことは他にもあるのですが、昼休みが終わるのでこの続きはまた明日。


2周年記念のオマケ:
アイルランドのベビーシッターさんの実態(あくまで冗談です。…たぶんね)






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2003年03月24日(月) 就労許可証更新。お約束通りの展開とは?

いつとは言いませんが、近い将来、私の現在の就労許可証(ワークパーミション、略して「ワーパミ」なんて呼んでる人もいるようですが)の期限が切れます。毎年一度更新をして、ケーサツのイミグレーション当局に出頭するわけですが(ちなみにこの模様はこのホムペのどこぞに書いてありますので御興味のある方は探して見てください)。


で、まあ、転ばぬ先の杖ということで、早めに会社の総務に連絡して更新してもらうようにお願いしました。これが今月初めのこと。


で、頼んでから1週間くらい経って、総務のマネージャーのところにいったいどうなっているか聞いてみた。


マネージャー:「ああ、その件ならBreda(仮名)に任せたわ」


出た!このマネージャー、仕事を人に振ることこそがマネージャーの仕事と信じている困ったちゃん。それにしてもよりによって、愛想が悪く性格も悪いとみんなに敬遠されているBredaに頼むかよ。おいっ。


仕方なくとぼとぼと、Bredaのところに行くと、


Breda:「あなたの就労許可証の申請?まだしてないわよ。だって写真がいるもん」


どうしてそれを言わん!このボケッ!


と叫びたくなるのを必死に堪え、その日はそのままSwordにあるショッピングセンターThe Pavilionへ。ここの吹き抜けに自動の証明写真撮影機があったような気がしたから(日本の運転免許更新所とかにあるのと全く同じボックスタイプのやつがアイルランドにもある)。


で、言ってみると、確かに機械はあった。が、隣のプリクラの機械、名刺印刷機の機械とともども電源が入ってない。おいおい、閉店1時間前だからって電源を切るか?


その証明写真撮影機の反対側にあるのは「総合案内所」。そこで暇そうにHello Magazine(女性版の芸能ニュースたっぷりの写真週刊誌)を読んでいた受付のおばさん、私が近づいてくるのを見るやいなや、急に忙しくなってどこかに行ってしまった。


脱力した私は呼び止める気にもならずもう一度証明写真撮影機を見ると、


なんだ、壁際のコンセントが抜けてるだけじゃん。


無許可でコンセントをぶちっと差し込むと


おお、電源が入った。


で、証明写真撮影機のOSが作動するまで数分。数分後に生気のない心霊写真のような写真を撮影。それを翌日Bredaに提出。「時間がないから早くしてくれると嬉しいなあ」と何気なく催促しつつ。


で、それからかっきし1週間後、内線で


Breda:「Snigel、P60(日本で言えば納税証明になるのかな)のコピーを持ってきて」


お前、まだ提出してなかったんかい?


それが先週末のお話、で、もういい加減申請書を提出しただろうと思っていたら今日(火曜日)、またまたBredaから内線がかかってきて


Breda:「Snigel、申請書にサインして」


申請が間に合わなかったらお前のせいだからな。


たかが労働許可証の更新の用紙を一枚書いてもらうのに半月以上かかるアイルランド。もういつものことなのでコメントする気にもなりませんが。ただ、こうなることを見越して、1ヶ月程度の余裕を見て申請の依頼を出す私はやはり伊達や酔狂で5年もアイルランドに住んでいるわけじゃあないのです(えっへん)。


で、労働許可証の話が出たついでにちょっと紹介すると、アイルランドの労働省のオフィシャルサイト("http://www.entemp.ie/"=コピペでお願いします)、ここ、今年になってからどの会社に労働許可証を発給したかが閲覧できるようになりました。で、ここを見ていると結構楽しいです。むろん会社名からだけじゃあ何にも判断できないというのはありますが、「何でこの会社に就労許可証が発行されるの?」というような会社も多数あります。まあお暇な方は覗いて見てください。



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2003年03月22日(土) これは人前では歌えない...サザンのマンピーのG★SPOT

ひでかすが2週間前日本に行った時にサザンのベストアルバム「海のYeah!!」を買ってきました。で、私はそれを借りて車の中でひとりカラオケしながら通勤してます。ちなみに今もこれを自宅で聞きながら書いてたりするのですが。


車の中でひとりカラオケをしていると、当然の帰結として会社に着いてもひとりで鼻歌を歌っています。「そんなヒロシに騙されて」をフルコーラス機嫌良く周りの迷惑を顧みずに歌ったのはいいですが、その後がまずい。ついとCDの中でそんなヒロシに騙されての次に収録されているマンピーのG★SPOTを歌いかけて慌ててやめました。あんな歌を歌っていたら会社内でヘンタイ扱いされます。なんでサザンの歌はあんなに英語交じりなんだ?しかも「あれはマンピーの(以下略)」はないだろうに…。歌ってしまう自分も自分ですが。


ドイツ語で言うところのEar Bomb(一瞬聞いた歌のフレーズがずっと頭から離れないことだと私は解釈している)というのは恐ろしいもので、車の中で最後に聞いたマンピーのG★SPOTが一日中頭の中でぐるぐるしており、ついと歌いそうになるのを必死でこらえました。こんな私はやっぱりアホですかね。


で、実はこの「海のYeah!!」を私が車の中で聞いていることからもうひとり被害者が発生しております。それは例のダイエットバトルの敗者Samantha(1月の日記をご参照ください)。まあ結構仲が良く、一緒に買い物とかに出かけることも多いので私の車に乗る機会も多い。と言うわけで、好む好まないに拘らず、私の車の中で「海のYeah!!」を聞かされているわけで。驚いたことには彼女、けっこうこのCDが気に入ったらしい。「今度CDを貸してくれ」と言ってきた。いつも思うんだけど日本のミュージシャンってかなりレベルが高いと思う。ヨーロッパに輸出しても売れると思われるミュージシャンも多いと思うのだが。


これは数ヶ月前のことになるんだけど、私が二階の自分の部屋でごろごろしていると突然階下のリビングルームから大音量でオフコースの「夏の終わり」が流れてきた。「お、ひでかすが帰ってきたか」と思い、私の部屋の真下にあるリビングルームに行ってみると、そこにいるのはひでかすではなくSamantha。


私:「なにやってるの?」
彼女:「このCD、気に入った」



…と言うわけで、彼女、70年代のオフコースから最新のサザンまで何でも聞きます。桑田佳祐の最新のアルバム「Rock and Roll Star?」もお気に召した様子だし。そんな彼女、ただいま彼氏募集中ですので、我こそはと思う方は作者宛てにメールください。少なくとも日本文化を受け容れる素地は十分ある女の子だと思いますよ(←本当にメールが来たらどうしよう)。


サザンの歌の歌詞ってかなり意味不明ですが、それでもアルフィーにはかなわない。歌うとやたらと疲れる「星空の下のディスタンス」。大ヒット曲なのでご存知の方も多いと思いますが、あの歌詞をゆっくり読まれたことはありますか?


星空の下のディスタンス
突き抜けろ愛のレジスタンス



いえ、あまり歌詞を不用意に書き写すとチョサッケン協会あたりに怒られそうなのでこの2行だけにしときますが、この2行、例えば英語に訳せますか?


Distance under the starlight


とまあ1行目はなんとか(センスのあるなしは置いておいて)直訳できますが、2行目、


愛のレジスタンスって何ですか?


そしてその愛のレジスタンスをどうやって突き抜けるんですか?


こんなことを考えると今夜も眠れません(とか言いつつこれをかいた10分後にはもう寝てると思われますが)。


蛇足ながら、アルフィーの一番の名曲は「シュプレヒコールに耳を塞いで」だと思うのですが。あの歌詞は十分意味が通じるし。ただ問題は...この曲を誰も知らない。



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2003年03月20日(木) ダブリン午前2時発ブロンドジョーク

現在アイルランドは3/21午前2時です。日ごろから夜更かしされる方、夜勤をされる方、受験生の方等々にはまったく珍しくないでしょうが、年老いた私にとってはこの時間起きていることは非常に珍しいです。


…というかたった今まで寝てたんですが、目が覚めてしまいまして。しかも今朝は朝5時に起きなければいけない。と言うのもひでかすを空港まで送っていかねばならない。ならば5時まで頑張って起きていて、うちに帰ってきたら9時まで二度寝しようかと思っているのですが。とにもかくにも夜中一度目が覚めるとなかなか寝付けません。まあ最近日記の更新が滞っているのでちょうどいいかと。


ひでかすはどこへ行くのか…という疑問をお持ちの方も多いかと思いますが(というか疑問に思ってくれ、頼む)これがまた人知を超越しております。もうマスコミやインターネット上でご存知の通り、ついにイラクで戦争が始まってしまいました。んでひでかすは某アメリカ系航空会社勤務。ここから導き出される結論は一つ。


今週末はニューヨークで過ごす!


…どこをどう曲げたらこういう結論になるのか凡夫の私にはよく分かりません。批判を恐れずに言えばこの時期にアメリカ系航空会社のヒコーキに乗ろうというその根性にはただただ敬服するばかりです。むろんテロにあう確率なんて私がリブタイラーとラブホから出てきたツーショット写真を写真週刊誌に撮られるくらい低いと思う(…ちゅうかなんちゅう例えやねん)。だけどねえ、私がヒコーキに乗ってたらやっぱケツの座りが悪いだろうなあ。


人のことはさておき、今週の私は11時から7時までの勤務なのですが、とにもかくにも忙しい。特に昨日、木曜日以降の忙しさは並じゃない。理由は簡単。私のとこの主任さんが今月いっぱい休みを取ってしまったから。おかげで、マネージャーに呼び出され主任さんの代わりに説教されるわ、すべての問題は私のところにやってくるわ、よくわからん仕事も全部私に回されるわ…ん、よく考えたら、いつから私は主任代行になったんだ?


ともあれ主任さんは今週いっぱいは来月に行われる会社が取得を勧める某資格試験の試験のための公休。来週は年休。年休を使って、カナリー諸島に行ったそうな。カナリー諸島は大滝詠一の歌を引き合いに出すまでもなく(え?知らない?)ヨーロッパのハワイ。太陽輝く常夏の島(ハワイもカナリー諸島も行ったことないけどさ)。賭けてもいいけど、あんた今ごろ試験勉強なんかしてなくてすでにカナリー諸島のビーチで横になっているでしょ。と勝手に決めた上で主任さん、どうか楽しんできてね。もう帰ってこなくてもいいよ(はあと)。


かくして会社内でひとりであたふたして日記の更新もままならぬ状態の私ですが、そんな中で会社内で飛び交っているジョークメールはちょっとした一服となる楽しみの一つ。今日のヒット作品として約束のブロンドジョークをどうぞ。ブロンドジョーク。要するに「金髪の女はプロポーションはいいが頭が悪い」というお約束の上で繰り広げられるジョーク集。いえ、別にブロンドの女性が頭が悪いかどうか私は知りません。今日は時間もありますので労を厭わず日本語に訳してお届けします(というかこのジョークは日本語に訳しても十分通用する)。


女の子がスキップしながら家に帰ってきました。


女の子:「ママ、聞いて。今日、クラスで『数の数え方』を勉強したの。クラスのみんなは1から4までしか数えれなかったけど、私は1から10まで数えれたの。ほら。1・2・3・4・5・6・7・8・9・10。これって私がブロンドの女の子だからでしょ」
母親:「そうよ。あなたがブロンドの女の子だからよ」


翌日。女の子がスキップしながら家に帰ってきました。

女の子:「ママ、聞いて。今日、クラスで『アルファベット』を勉強したの。クラスのみんなはAからDまでしか言えなかったけど、私はAからJまで言えたの。ほら。A・B・C・D・E・F・G・H・I・J。これって私がブロンドの女の子だからでしょ」
母親:「そうよ。あなたがブロンドの女の子だからよ」


さらにその翌日。女の子がスキップしながら家に帰ってきました。


女の子:「ママ、聞いて。今日クラスで水泳の授業があったの。他の女の子はみんなぺったんこの胸しか持ってなかったけど、私だけ80Dの胸を持っているの。これって私がブロンドの女の子だからでしょ」
母親:「いいえ、それはあなたが25歳だからよ」



つまんなかった?私は円楽さんよろしく机で突っ伏して笑ってしまったけどなあ。とりあえず石を投げられる前に退散。


昨日の標識さどがしまさんをはじめ多数の方のご意見ありがとうございます。
さどがしまさんの意見=「海が急に深くなるから注意」
匿名希望さんの意見=「飛び込むと頭を打って死ぬから注意」

たしかに「高波注意」よりさどがしまさんの意見の方が説得力があります。これは1本とられたかなあ。「飛び込むと...」も一理ありますが、...ちゅうか標識は万人にわかるものにしましょうよ。アイルランド当局さん。


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2003年03月19日(水) Graystonesの海岸で見つけた超越アイルランドの標識集

先週末のPaddy's Weekendは、「Paddy's Weekendは天気が悪い」というジンクスを覆すすばらしい天気でした。で、そんな天気に誘われて、私はスウェーデン人の友人とWicklowに出かけました。


私:「どこに行くんだっけ?」
彼女:「Wicklowでしょ?」
私:「いや、ひとことでWicklowと言っても、Wicklow MountainもWicklowだし、BrayやGraystonesなどの海岸線もWicklowに違いないよ。ほれ、海に行く?山に行く?」
彼女:「両方!」



…なるほど、そういうテがあったか…というわけで、向かったのはGraystones、Brayの方が近いし、賑やかなのだが、どうも最近人ごみの苦手な私はBrayではなくGraystonesへ。Graystonesを御存じない方に軽く解説しておくと、Graystonesはダブリンの南25キロ程度のところの海岸線にある村。DARTで来れる最遠の場所。海以外は何もない。


Graystonesの海は天気と同様穏やかで、砂浜には思ったとおりほとんど人がいない。そんな平和を突然乱す狂暴な標識を発見。


私:「な、なんじゃこりゃあー?」


そこにあったもの。それは私の知識の範囲をはるかに越える標識。





…なんですか、これは?


この標識が意味するところは何?しばらく考え込んでしまった。たぶん、「高波注意」なんだろうけど、これだけだと何がなんだかさっぱりわからない。だいたい、下にある黒いのは岩のつもりなんだろうけど、ここは砂浜、岩なんてどこにもありませんぜ。


気を取り直して砂浜に降り、しばらく歩いた後、DARTに沿ってある遊歩道に向かった私たち。そこにあったものは私の知識の範囲をはるかに越えるばかりか、もう、アイルランドの先取の姿勢を感じさせずにはいられない。そこにあったものは先ほどの(推定)高波注意の標識のインパクトなど完全に吹き飛ばすメガトン級の表示。


私:「な、なんじゃこりゃあー?」





DOGWALK


SIDEWALK(アメリカ英語で言うところの「歩道」)ではありません。DOGWALKです。「犬道」です。このGraystonesの自治体は(推定)世界初、なんと犬専用の道を作ってしまったのです。で、遊歩道を見ると、





…なるほど、DOGWALKは延々続いております。


そうです。犬はこの狭い犬道以外を歩くことはまかりならぬ!と言っているわけです。ここの自治体は。なるほど、Graystonesの犬は実に賢いんだな…と思っていると、


小犬が「犬道」ではない「人道」を駆け抜けていきました。


一言だけ言わせてください。


頭悪いだろう。Graystonesの自治体。


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