なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2003年03月08日(土) 日本に遅れること5年。アイルランドのネット接続環境

いやー、いい週末でした。溜まっていたメールのお返事は残すところあと数通とメドが立ったし、ドイツ語コースの宿題はちゃんと終わったし。部屋は(私にしては)きれいに片付いたし。満足満足。キルケニーになんて行かなくて良かった…と心から思っています。


ところで、10日ほど前から私の自宅からのインターネット、日本に遅れること5年、ついにつなぎ放題になりました。月に30ユーロだかでつなぎ放題(夕方6時以降のみ!)。…あ、ブロードバンドとかの話じゃありません。ISDNの話でもありません。日本からアクセスされている方は椅子から滑り落ちて床で笑われることとなるかと思いますが、未だにうちのインターネット環境はフツーのモデムで電話回線です。


聞けばダブリンのごく限られた地域ではブロードバンドもやって来たそうですが、いずれにせよ高くて手が出ないそうです。私のイナカ、Q州の人間は、自分の家までブロードバンドが来ない!と怒っているようですが、先進国たるEUの一国、アイルランドのネット環境と比べたら文句を言うような次元じゃありません。私はいちおうアイルランド国の首都の都心から半径10キロ圏に住んでいるんですがねえ。


かくして時間はかかれど、いろいろなファイルが接続料を気にせずダウンロードできるようになったのは大きい。というわけで、1時間かけてオペラのVer7.0をダウンロードしました。オペラ。たぶんご存じない方の方が多いとは思いますが、これ、インターネットエクスプローラーやネットスケープのようなインターネットのブラウザです。


いままで6.0を持っていたのですが使い勝手が良くなかったので使っていませんでしたが、7.0になって使い勝手が飛躍的に向上しました。バグも少なくなりましたし。日本語のサイトもきちんと表示されます。唯一の問題は未だに日本語が打ち込めないこと。かくしてこの問題が解決するまではインターネットエクスプローラーとの両刀使いになると思いますが(私のコンピュータはOSが英語なので日本語版のソフトウェアははうまく作動しないことが多い)。でもオペラ、気に入りました。


さらに本当に久しぶりにネットサーフィンをしました。…と言ってもアダルトサイトに行かない代わりに高尚なサイト巡りをしたわけでもありません。サーフィン中に私をKOした画像はこちら。たぶんその筋(…っていつものことながらどの筋やねん)の方にはもう見飽きた画像でしょうが。まあこの画像が、私が大したサーフィンをしていなかったことを証明してますな。


以上、ミニマターリ更新でした。今週も頑張りましょうね(特に自分自身)。



日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)


2003年03月07日(金) セーカク悪い?悪天候の土曜日に大喜び

昨日の日記で、私が怒り心頭なのはお伝えした通りですが、実はあの話、半分ばかしを省略しています。理由は簡単で、昼休みという限られた時間のうちに日記を書き上げようとしたからです。私は実は、昨日書いた日記以上に怒っています。


昨日の日記で、今日、つまり土曜日に何をするかということがまったく決まっていないように書いてましたが、あれ、ちょっと正確じゃありません。実は数週間前に私の机にアイルランド人の同僚が来て、なにやら乗馬に誘われていたのです。まあいいやというわけで参加の申込をしました。


で、昨日の日記ではこれまた省略しましたが、昨日の時点では私は運転しなければ行けないかよく分からなかったので、運転するつもりで、同僚のドイツ人の女の子も私の車で連れて行く手はずにしてました。で、この女の子にとんでもない問題があったのです。


社内で彼女だけ、今日(土曜日)のイベントに誘われていない。


そう、ある人は乗馬、ある人はスクアッシュだかなんだか知りませんが、彼女意外のみんななんとなく横のつながりで何らかのイベントに参加の申込みが済んでいたのです…彼女だけを除いて。


もうこうなると無計画とかそういう次元ではないような。S&Sのメンバーは自分たちで何らかのイベントの計画を立てあとは知らんふり。彼女がひとりやることがなく独りで過ごすことになっても気にならないようです。この件に私は本気で頭に来たわけです。彼女がひとりやることもなく佇んでるのに私は他の人と楽しむ…そんなことができるほどどうやら私は器用ではないようです。


今朝目が覚めて、私はベッドの上でシアワセな気分になりました。窓の外は…


豪雨・強風


…ええ、私は嫌なやつです。だけど、S&Sの連中がまともな計画も立てずに私の積立金を使い楽しむというのは納得できません。今日一日じゅうぐずついた天気でとてもじゃないけどイベント日よりではなかったことは私にとってとっても救いになりました。ここだけの話ですが言わせてください。


ざまみろ


キルケニーに行かなかった最高の収穫は髪。2週間ほど髪を切りたかったのですが、例の毎週土曜日にしかつかまらない私の「カリスマ美容師」、2週間前はマンチェスター、先週はドイツと毎週末彼女に会えず、今週はキルケニー、来週はPaddys Weekendといったいいつになったら髪を切れるのだ!と心配になってましたが、今朝、とりあえず美容室に電話してみました。


受付のおねえさん:「え?今日?無理無理、予約でいっぱいよ」
私:「とにかく彼女と話をさせて」



と「カリスマ美容師」と話をさせてと頼んだところ、


カリスマ:「うーん、じゃあお昼休みに何とかしてあげるわ」


とういわけで行ってきました。彼女と雑談をしていたところ、なんでも昨夜のRTEのLate Late show(「よしなごと掲示板」でJapと言ったとかいう投稿があったあの番組)がこの上なく笑えたらしい。


カリスマ:「あの番組の中で、観客のひとりの女性が立ち上がって『最近の美容室も高い!60ユーロも取るなんて信じられない!』って言ってたのを見て私笑っちゃったわ。私なら50ユーロでもっとマシにできるのに。ああいう番組でああいう文句を言うならきちんとした髪をしていないといいお笑い種ね」


あんたの作品たる私の髪、いつも日本に行くたびに私のQ州の床屋の兄ちゃんが笑っているとはしゃれにも言えない状況なので言いませんでしたが。まあ、彼女もアイルランドではトップクラスの腕です。


そういえば(どっかに掲載したかもしれないけど)読者さんからのメールに


「日本で作ってもらった詰め物をアイリッシュの歯医者さんが外して、『よくもまあ来んな細かく作れるもんだ』と驚いてました」(記憶で書いてますので正確ではないかも知れません)


…とかいう報告もあったなあ。


で、その後、スーパーに買い物に行くと、何たる偶然、キルケニー行きを一緒にボイコットした女の子とばったり鉢合わせました。彼女と天気の悪いことを喜び合ったことは言うまでもないかと。



日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)


2003年03月06日(木) 慣れてた心算だったけど...アイルランド人のあんまりないい加減さに激怒する

何の前口上もなく恐縮ですが、私、怒っています。かなり怒っています。まあ聞いてくださいよ。


毎月、私の給料から10ユーロばかりが天引きされています。名目は、Sport and Social Committee(以下、めんどくさいからS&S)の費用とのこと。要は、遊びのための積立金ということですな。これで、たまにパーティーをしたり、週末にどこかに行ったりという費用にしようというわけで。実は私、前の会社ではこの世話などもしておりまして、一度Laughter Loungeでの飲み会なども企画したことがあります。


で、今週末、なにやらうちの会社のこのS&Sがキルケニーに行くそうです。で、私も「一部負担金」ということで、給料の天引きとは別に10ユーロを払って申し込みました。


で、ただいま金曜日の午後12時30分。週末はもうすぐそこです。なのに。私は行き先すら知りません。キルケニーじゃないのかって?そうですよ。確かに。だけどね、目的地まで、バスなどが出るわけじゃあないのです。キルケニーのどこに集合なんですか?いくらアイルランドが、あるいはキルケニーがイナカでもこれではあんまりではないですか。


これがそもそもの疑問だった。果たして私はキルケニーまで運転しなきゃいけないのか。すると、S&Sのメンバーのひとりが「いや、誰かの車に便乗できるよ」とのこと。これが3日くらい前のこと。で、聞いたところによると、今日の午後5時に出発するとのこと。


問題は…


私のところには今回の週末の概要を説明するメール一つ来てはいない


つまり私はこの段階になっても未だにいったい私は自分の車を運転しなきゃいけないのか、いったいキルケニーでは何をするのか、いつダブリンに戻ってくるのか…そういうことが分からない。あのー、私は来週とか来月の旅行の話をしているんじゃないですよ。現在午後12時30分で、出発は4時間後です。という訳で私は決めました。


行かん!


行ったところでどういうことになるか大体想像がつきます。今日の夜についてそのままパブに行き、明日は昼までぐだぐだして何をするか決まらないままラグビーの市内を見にパブに直行。で、気がつけば夜11時でそのままナイトクラブ。で、日曜日は酒くさい息のままダブリンまで運転。


こんなアホなことにつきあってるほど私はアホにはなれません。そりゃ、アイルランド人がいい加減なことはわかってましたけど、ここまでいい加減だともうさすがの私の愛想も尽きました。もう勝手にやってください。今の会社に入って初めてのS&Sのイベントに参加ということでちょっと楽しみにしていた私がバカでした。


で、私が一番頭に来たのは、S&Sのメンバーのひとりに数分前文句を言いに言ったのですが、彼女はこんなことを言うのです。


「何を怒っているの。Snigelの言うように、予定を立てるよりも適当にやった方がうまくいくのよ」


そう、いったい私がどこに車を運転するか分からなくても、明日何をするのか決めてなくても適当にやっていればうまくいくそうです。そんな適当に私はつきあってられませんので、私は行きません。勝手にやってください


という訳で、アイルランド人のいい加減さには慣れたつもりでいましたが、ダメですね。久しぶりに頭に来ました。以上、イライラをそのまま書きなぐったような日記で申し訳ありません。というわけで多分週末も更新しますのでよろしくです。



追記:午後1時45分。S&Sの責任者が私の机にやってきました。なんだかわがままを言っている5歳児のような扱いです。なんだか情けなくなってきました。トホホ。


日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)


2003年03月05日(水) 超越上司に超越客とのやりとり。これが私の日常(2=完)

昨日の日記の続きです。これを読んで頂ければ、私の言う「忙しい」がどんなに説得力にかける空しいものかおわかり頂けると思います。


という訳で、Whingingさんに電話をすることに。私こういう電話大好き。何せ相手の勘違いなんだからこっちも話がしやすい。こういう時はこういうふうになるに違いない。


私:「私、さきほどお話させて頂きましたSnigelと申します。先ほどの件なんですが、担当者とお調べいたしました。確認の意味を込めて一から説明させていただきますね。お客様から御返金のご依頼があったのが9月1日。そして、御返金の小切手を送らせていただいたのが4日。が、名前違いということで再発行のご依頼をいただいたのが10日。そして私もが再発行しようとしたところ、お客様の方ですでに最初の小切手を現金化されておりまして、再発行ができませんでした。」

おばさん:「…」

そう、私はこの沈黙が大好き。相手が「あっちゃー」と思っているのを電話線を通じて感じるのが大好き。で、


おばさん:「あら、そうだったの。私が悪かったわ。ホホホホホ」


となり


一件落着天下泰平


となるわけで。


こんなふうに妄想を膨らませている暇はないから、私は受話器を取りWhingingさん宅に電話。Whingingさんはコール3回で出た。


私:「私、さきほどお話させて頂きましたSnigelと申します。先ほどの件なんですが、担当者とお調べいたしました。確認の意味を込めて一から説明させていただきますね。お客様から御返金のご依頼があったのが9月1日。そして、御返金の小切手を送らせていただいたのが4日。が、名前違いということで再発行のご依頼をいただいたのが10日。そして私もが再発行しようとしたところ、お客様の方ですでに最初の小切手を現金化されておりまして、再発行ができませんでした。」


言っちゃったよ。言っちゃったよ。さー、どんな反応をしてくるか。わくわく。


おばさんは、落ち着いた感情を殺した声で


おばさん:「何を言ってるの。あなた?」
私:「は?」
おばさん:「小切手を現金化なんかしてないわよ!じゃあ、今私の手元にあるこれは何?!」
私:「は?まさか、小切手をお持ちで?」
おばさん:「そうよ。ン万円の小切手、今、私の目の前のテーブルの上にあるわ!」
私: 「…」


なんと、思い切りKO級のパンチを繰り出したつもりが、何のことはない、殴り返されてこっちがKOされてしまいました。


おばさん:「あなたか担当者かがウソを言ってるのね。おもしろいわねえ。ホホホホホ(←もろ皮肉笑い)」
私:「ええ、あの、その、お手近にファクスなんてあります?」
おばさん:「あるわよ」
私:「申し訳ないけど、その小切手のコピー、ファクスで送っていただけますか?」



ほうほうの体で電話を切った私。数分後にファクス到着。まあ厳密に言えば相手が小切手のコピーを取っておいてそれを送ってきた可能性も否定できないが、「小切手を郵送で送り返してもらいそれから対応」なんて悠長な対応はもうできないと判断したわけ。で、ファクスを持ってそのままさっきののほほんとした担当者の机へ。


>私:「お前、さっきのWhingingさんの件、ちゃんと調べたのか?」
同僚: 「調べたよ。9月8日に小切手は現金化されてたよ」
私:「じゃあ、ここにあるファクスはなんじゃい!」
同僚:「どういうこと?」
私:「こっちが聞きたいわい!おかげで恥かいたやんか!」
同僚:「ちょっと調べてみるわ」
私:「今、すぐ、この場でやれ!」



で、私の机には他の仕事が山積。私は機械のように仕事を片づけ、昼ご飯を流し込みに台所へ、15分後に戻ってみるとコンピューターのキーボードの上にメモが。


Snigel:Whingingさんから電話あり。至急折り返し電話されたし。内容は直接話したいとのこと。


…何だ?さらに私を痛めつけるネタでも見つけたか?


重い気持ちで、Whingingさんに電話。今度はどういじめられるやら。彼女の皮肉な笑いを聞かされるのかなあ。


私:「ああ、何度もすいません。XX社のSnigelです」

おばさん、さっきとは正反対の陽気な声で、


おばさん:「あーら、Snigelさん、わざわざ電話してくれてありがとうね」


…お前が電話してこいといったんだろうが。…とかいう前に何?その明るい声?何を企んでいるの?ガタガタブルブル((((゚Д゚;))))ガタガタブルブル(←こういうのを使うなよ>自分)

この手のひらを返したかのような明るい陽気な声。さっきと同一人物とは思えない。結婚20年目でここ数ヶ月ろくに口をきいていないような冷め切った夫婦関係のニョーボが、突然玄関先で新婚のとき以来聞いたことのないような優しい声で


「あーら、あなた、おかえりなさーい。おいしいごはんできてるわよ」


なんて迎えに来てくれた感じ。こうなるとご飯の中に砒素でも入っているか、それとも先日の自分の人間ドックの結果がニョーボにだけ届いたかと疑う方が自然というもの。この気持ち、わかっていただけたでしょうか?(え?わかんない?)


話は私に戻る。


私:「いえいえ、こちらこそ食事に行っておりまして失礼しました。あんたらのおかげで15分しか取れなかったけどさ
おばさん:「いいのよ。いいのよ。そんなこと」


何なの?手投弾を投げてくるなら早く投げてくれ。


おばさん:「それでねえ、あなたさっき、9月10日に私が再発行の依頼をどうのこうのっておっしゃってたわよね」


きたきたきた。で、私らがどういうミスをしたことに気がついたんですか?


私:「はい。確かにそう申し上げました」
おばさん:「それで思い出したんだけどね…」


おばさん:「えへ、私、銀行に小切手持って行って現金化したわ」


私:「ハァ?」


おばさん:「いやね、私ったら。娘に銀行に行くように頼んで、娘が間違って普通預金ではなく定期預金口座の方に入れたの忘れてたわ。お騒がせしてごめんね」

私:「…」


本日2度目のKOパンチを受け悶絶。


私:「ええと、その、あの、そうなると、いかにしてお客様は現在、小切手をお手元にお持ちなんですか?」
おばさん:「それがどうも再発行されたやつみたいなのよ」



そう、結局私の同僚もミスを犯している。さっきは「小切手は再発行してない」と言っていたが、実は再発行されている。そして再発行された小切手はWhingingさんの手許にある。


私は電話を切るなり、さっきの担当者のところに走る。


私:「おい!さっきのWhingingさんあての小切手、今現在発行して現金化されてないやつ、今すぐ支払い停止しろ!」

はい、私の毎日、こんなくだらないことに浪費されております。そう、このWhingingさんのために費やした1時間は全く無為な1時間だったわけで。


で、その後私が再び機械になって仕事をしていると電話が鳴る。おばさんはドイツ語で…


おばさん:「XX課のMuttermannさんいらっしゃる?」


Muttermann?そんなドイツ人聞いたことないぞ。同僚に確認し、イントラネットの名簿にも目を走らせるが該当者なし。


私: (もちろん英語で)「Muttermannですか?そのようなものはここにはおりませんが。」
おばさん:(やはりドイツ語)「ええ?ここXX社じゃないの?」
私:(当然英語)「はい。ここはXX社のダブリンオフィスですが」
おばさん:「え?ハンブルグオフィスじゃないの?」


…おばさん、どこをどう間違ったら、ハンブルグとダブリンを間違えるねん。


そんなこんなで仕事をしていると、今度は私のスーパーバイザーがやってきた。私はいすの上にあぐらをかき、心底疲れ果てた声で、


私:「なーーーにーーーー?」


と顔も上げずに言う。すると、スーパーバイザーは…


スーパーバイザー:「こちらがあなたの担当の新規のクライアントになるOO社のAさんとBさん。今日はロンドンからお越しで…」

あたふたあたふた。なんでそんな人が来るなら事前に一言言ってくれないのよ?慌てて机の下で靴を履き立ち上がり、マクドナルドの店員以上の作り笑顔でそのふたりを迎えたが第一印象は最悪だろうなあ。ちゃんと契約取れるんだろうか。

このような毎日を過ごしております。…疲れました。



日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)


2003年03月04日(火) 超越上司に超越客とのやりとり。これが私の日常(1)

ここ10日間ばかり、日記の更新がかなりいい加減になってます。大丈夫です。私も更新がいい加減になっていることに十分気がついていますから。理由は週末家にいないこと、そして仕事がなんだか知らないけどすんごく忙しいので会社でサボりながら更新をするなど夢のまた夢の状態になってしまったことなどが挙げられます。それでも頑張って更新しますのでどうか見捨てないでくださいね(懇願)。


それにしても日記を更新することはほとんど強迫観念的義務感(と漢字を並べてみました)になってます。日記を書いても一円の収入にもならないのに毎日書く。この原動力は毎日このくされ日記を数百人もの人が見に来てくださっているからに他ならないわけですが。


白状しますと、現状メールのお返事のバックログがほとんど1ヶ月近くになってます。努力はしますがもしかするとお返事を失礼させていただくことになるかもしれませんのでその節はご容赦を。なお、一般的な質問に関しては、できればメールではなく掲示板にお願いしたく思います。掲示板も毎日3桁の人が見に来てくださってますので、私よりも詳しい方がいらっしゃるかと思います。私としてはメールよりも日記の方に限られた時間を割きたいのです。


私の日記、はっきり言ってだらだらと長いです。毎日30分から1時間かけて書いてます。現状ではこの上にメールのお返事を書くのは無理です。むろん、この状況はいつまでも続くとは思っていませんので時間に余裕ができればメールにもきちんと感謝を込めてお返事を書かせてもらうつもりですが。以上、まったく身勝手なお願いですが、ご理解いただければ幸いです。


日記の常連さんはご存知でしょうが、私、ちょうど1年前に転職しまして、それ以来会社のことはほとんど日記のネタにしていません。(行間にヒントは多数ありますが)業種すらも明らかにしてません。理由は簡単で業種を明らかにするとどこの会社に勤めているかその筋(…ってどの筋やねん)の人にばれてしまうからです。かくして仕事の話をするのはいつも至難の技なのですが。


忙しくて書類が机の上を完全に埋め尽くし、ひとりパニクってる時、こんな電話がかかってきました(上記のような理由で、この話は事実を元にしたフィクションということでご了承ください)。


私:「XX社です」
おばさん:「This is Mrs Whinging speaking…」



来たよ。来たよ。これ、ぜーったいの確率でクレーム電話。この怒りを抑えた声といい、自分で自分をミセス何とかと呼ぶこの電話。クレームに違いない。


こういう時に思うこと。なんでこの電話を私が取らにゃならんのじゃ。私はコールセンターのスタッフではないんだぞ。そういえばダブリンの某ビジネスパークの某社コールセンターに勤める日本人の男性はクレーム電話を受ける度に、ミュートボタンを押して


Why Me-----------------??


とフロア中に叫ぶらしい(伝聞形)。その気持ち、よく分かる。


さて、私が電話を受けたこのおばさん、イギリス人で、非常にゆっくりとしてていねいな言葉づかいながら、怒っているのがひしひしと伝わってくる。そう、やはりクレーム電話。例えて言えば、小学校の校長先生のような話し方。怒鳴ったり、口汚ない言葉は使わないものの、怒っているのがひしひしと伝わる話し方…と言えばわかって頂けるでしょうか。


おばさん:「8月に送ってくるはずの小切手が未だに着かないわ。もうすでにあなたの会社に六回電話をしているのよ。いったいどうなっているの?」
私:「わかりました。早急に調べまして折り返し電話を…」
おばさん:「あなたの同僚も全く同じことを1月に言ってそれっきりよ」



あーあーあー、私のアホタレ同僚がいい加減なことをしたな。


私:「わかりました。私の名前はSnigelです。私の責任で今日中に必ず連絡いたします」
おばさん:「だいたい電話代、それから銀行にこの金額が8月に入金していたと仮定した場合の利息、そういうものを…(以下延々続くので省略)」
私:「とにかく、今日中に調べて連絡します」



と言って電話を切る。そして一大調査開始。金額も結構でかい。おばさんが怒るのもよく分かる金額。確かに銀行にこの金額が入金されてたら、利息だけで1回メシが食べに行けそう(マクドナルドでだけど)。


という訳で、その銀行担当の同僚に話に行くと、のんびりした声で、


同僚:「わかった。明日にでも調べるわ」
私:「頼むから今すぐやって」



そんなことをやっていると今度は全く別の部署の部長から内線。普段まったう面識のない、完全に畑違いの部署の部長。


部長:「Snigel君、悪いんだけど私のところに来てくれるかね?」


なんだあ?このくそ忙しいのにまた面倒なことを押しつける気か?


などと思いつつも、部長の呼び出しです。行かないわけにはいかない。


嫌な予感が頭を駆け巡る。さあ、最悪、クビの話か?それともなんか悪事がばれたか?


部長の部屋に入る私。


私:「部長。お呼びでしょうか?」
部長: 「ああ、Snigel君、呼び立ててすまんね。実は折り入って頼みがあるんだが」
私:「(来たよ来たよと思いながら)はあ、私にできることでしたら」
部長:「悪いが、この紙に日本語でGood Luckって書いてくれんかね」



私は自分の魂が、体をすり抜けて自分の目の前でずっこけるのを見た。確かに見た。


私: (平静を装いつつ)「はあ、お安い御用で。で、何でまたそんなもんが必要なんですか?」
部長:「いや、ほら、8月に障害者オリンピックがあるじゃないか。あの、ボランティアに使おうかと思って」



さらに脱力。…なんですか、完全な私用でこのくそ忙しい中わざわざ呼び出してくださったんですか?(涙目)


渡された紙に私は「(ホムペ存続のために自粛)」とかいう感じの卑猥な言葉でも書いてやろうかとも思ったが、ばれるとやばいので素直にカタカナで


グッドラック


と大書きして部長の部屋を出る。


で、自分の机に戻ってくると、さっきの銀行担当の同僚がやってきて、


同僚: 「Snigel、Whingingさん、小切手を銀行で現金化してるよ」
私:「はぁ?」



同僚いわく、Whingingさん宛ての小切手、発行したものの名前のスペルが間違っていたらしくWhingingさんから小切手の再発行を求められたものの、再発行をしようとしたときにはすでにWhingingさんは小切手をすでに現金化していたという。


同僚:「…ということに間違いないわ。まあ私も忙しいから」


そして、このあとWhingingさんに電話をするのだが、長くなってきたのでこの続きは後半に続く。



日記才人の投票ボタンです(ご協力感謝)




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ