なべて世はこともなし
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2002年11月24日(日) 国際私用電話がバレた。その時ゲイの彼は...

最近うちの会社の別の部門に勤めるある女の子が解雇されました。私が勤めはじめてから二人目です(過去日記参照)。ひとりめの女の子は私が知る限り確かに「使えない」子でしたから分からなくもなかったですが、今回の女の子はなぜ解雇されたか私にはわかりません。誰もがこの件に関しては口をつぐんでいるのがわかりますし。


で、そんな折りも折り、総務のマネージャーから突如全社向けにメールが発信されました。


各位

前に数度警告を発したにも拘らず、未だに私用電話の回数が減らない。確かに最低限の私用電話は認めてきたが、現在の私用での携帯電話への発信・国際電話は限度を超えている。ゆえに、今後はマネージャーの許可無しに一切の私用電話をすることを禁じます

マネージャー



私の仕事、電話をかけることも重要な仕事です。業務進行のために電話は欠かせません。この電話、そのほとんどすべてが国際電話です。…というか、私の仕事の特性上、アイルランド国内に電話することはめったにありません。アイルランド国内にかける電話はほぼ例外なく私用電話です。と言うわけで、問題の半分はアイルランドのケータイに発信された電話。日本同様固定→ケータイの発信は高いのです。で、調べてみると、特定の番号にかなりの数の電話がかけられている。この事実にマネージャーがキレた。これは原因の半分。さらに国際私用電話も度を越えて多いらしい。


ともあれ、国際電話を何度もかけるのが当たり前ですから、国際私用電話も仕事上の理由でかけた「ついで」についついかけてしまうわけで。


ただ私、このメールが来る以前にも総務のマネージャーから脅迫まがいのメールが来ていましたので気をつけて、私用電話の半分くらいは自分のコールカードを使ってかけてました。同じ電話番号への発信は週に一度程度になるように気をつけながら(←ずるがしこい)。


ところがそうしてなかった人が社内にいるのです。


コールセンターのゲイのマネージャーこそがその人。


この方、
過去日記で誉めた通り、人当たりもいいし、ゲイならではの細かいところに気がつく気め細やかさも持ち合わせている…と思っていました。今もそう思っています。私が凹んでいる時に真っ先に気が着いてくれるのは彼です。半面、どうも小姑のような小うるささも持ち合わせてまして。この前も


「オーマイガー、Snigel、どうやったらそんなに机を汚くできるの?」

とか

「ちょっと!なんで電話線がそんなにこんがらがったままで平気なの?」

とか

「私の机に書類がはみ出してきてるわよ」


に至るまで、まあ、1週間でしたが小言を言われ続けまして。ちょっとげんなり致しました。私は彼を週に1-2回車で送っていきます。その時に話したりする友人としてのつきあいは楽しいですが、正直なところ上司としてはいただけないタイプの人です。


閑話休題。コールセンターにいた時に気がついたのですが、彼は私用電話の鬼です。すべての仕事を人に振って自分は私用電話。あなたの会社にいませんか? マネージャーの仕事は仕事を部下に振りさえすればいいと思っている人。彼はまさにそのタイプ。


で、彼のボーイフレンドはドイツにおります。で、いったいどのくらいの頻度かは神と総務のマネージャー(と本人)のみが知るところですが、彼の私用電話の回数はどうやら度を越えていたらしい。神のみぞが知るといいつつ、実は私は彼がほぼ毎日ボーイフレンドに電話をかけていたことを知ってたりする。


かくして彼は突如総務のマネージャー室に呼ばれたらしい。ちなみに、彼の肩書きは便宜上マネージャーにしてきたけど、総務のマネージャーに比べると大関と幕下くらいの差がある下っ端マネージャーです。


総務のマネージャー:「あなたのドイツへのケータイ電話への発信は度を越えているわ。私用電話分を自分で払ってちょうだい!」


と、ドイツのケータイに過去2ヶ月に発信された電話料を請求されたらしい。いえ、「らしい」と伝聞系で書いてますが、彼を自宅まで送っていった時に彼自身がそう語ってましたから信憑性は高いです。


総務のマネージャー:「大体あなた、これは電話代だけの問題じゃあないのよ!私用電話をしている時にも私たちはあなたに給料を払っているのよ。ちょっとこの私用電話の数は限度を超えているわよ!」


ゲイの彼、口さがありません。負けてません。


彼:「何言ってんのよ!私が先月何時間サービス残業したかわかっているの?その分の給料もくれないくせに!いいわよ!それくらいの金、今すぐ払うわよ!ふんっ!」


…と、総務のマネージャーの机に請求された200ユーロを置いて出てきたらしい。まじ?私にはできない真似です。


ただねえ、ドイツのケータイに発信されていたからってそれが私用電話とは限らないわけで。お得意様のケータイだった可能性も否定できないわけで。しかも、たぶんそのうちの数パーセントは私がMausiにかけた分もきっと含まれているわけで。


まあいいや、今日のところは対岸の火事。知らん顔しとこう(←男らしくない)。とりあえず、私用電話には気をつけましょう。特に国際私用電話はね。



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2002年11月22日(金) メールについてのお願いというか愚痴というか...

ちょっと今日は文句を書かせてください。アイルランド真実紀行始まって以来の読者様に対する文句です。一部の方には「天狗になってる」とか「偉そうにするな」などと文句を言われそうですが、それでも書いてしまいます。もし自分が切れやすいタチだと自覚のある方はどうぞ今日の日記はパスしてください。


今日のお題はメールについてです。読者様から自分でも信じられないくらい多くのメールを頂いています。これに対し、私は本当に感謝をしていますし、ひとつひとつにできるだけていねいに返事をしてきたつもりです。半面、メールのお返事が遅いことも事実ですが。ちなみに最近は土日の日記の更新を休んでメールに集中的にお返事させて頂いております。


で、数ヶ月前からの「流行」として「質問メール」が多くなって来たような気がします。一番困る質問。なのに多い質問。


「ダブリンってどんなことですか」


…あなたならどうお答えになりますか?答えに詰まりません?もう少し突っ込んで、「ダブリンって語学留学するのにはどんなとこですか?」とでも聞いてくれれば答えようもあるのですが。この答え、そうは書きませんが、いつも心の中でこう思ってます。「日記を読んでくれ」


で、かなり多いパターンとして、語学留学される方からの質問。例えば


「10月から語学留学でダブリンに行きます。Dublin 16ということなのですが治安等はいいのでしょうか」


…語学留学前、特に初めてであれば不安になる、その気持ち痛いほどわかります。私も行く前に誰かに質問できたらいいなと思ってましたから。と言うわけで最初はかなりていねいに返事をしていたのですが、実は一つの法則に気がついたのです。


「このテの質問メールにはまず返事が来ない」


私にこのテの質問メールを書いて私の返信にお返事をくださった方、ありがとうございました。が、実はそういう方はかなりの少数派でして、たいがいの場合なしのつぶて。私としては「御返信ありがとうございました」くらいのメールはいただいても罰はあたらないと思ったのですが。


で、そんなふうに考えている時にとどめを刺すメールが来ました。このメールが私が初めて返事を書かなかったメールです。


「10月から語学留学でダブリンに行きます。Dublin 16ということなのですが治安等はいいのでしょうか」


…ここまでは同じ。で、ここから先に私はちょっとかちんと来てしまった。


「1週間以内に返事をください。ホームページには掲載しないでください」


むろん載せるなと書いてありましたから載せてません。内容はこんな感じだったというだけで詳細は一切変えてあります。


最初に書いた通り、私は読者様からのメール、本当に心から感謝していますし、ちゃんとお返事も書いています。だけど、このようにあからさまに利用するだけ利用してやろうという態度の人、しかも返事が来るのが当然だと思っている人になぜ私が忙しい時間を割かねばならないのか?上にも書いた通り、こういう質問メールはこちらが返事を書いたらそれっきりになるのが常ですし、しかもこの方、あいさつもなく単刀直入。名前すら書いていない。


申し訳ありませんが、謹んで無視させていただきました。


何度もしつこく書きますが、読者様からのメール、本当に心待ちにしています。毎朝メールボックスを開けるのが楽しみです。日記のネタ(「あ、こんなこと書いたらおもしろいな」って)になる日もあるし。と言うわけで、今日の日記は「メールをくれるな」と言っているわけでは決してありません。メール、心の奥底からお待ち致しております。が、やはり、常識豊かなメールをくださると私としても気持ちよくお返事ができるわけで、そういう意味でご協力をお願いいたします。


なお、今日の日記、内容が内容ですので、過去ログには残さないかもしれないのでご了承ください。不愉快に思われた方、申し訳ありませんでした。



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2002年11月21日(木) アイルランド人が金を溜めれない理由をひとりの男に見る

最近アイルランドの巷では盛んに新製品の宣伝をしています。その新製品とは…


カメラ付きケータイ


…そういや未だにほとんどのケータイの画面は白黒だな。この国。自分のも含めて。


今日私の書きたいことはそんなことじゃあありません。会社で私のとなりの席に座る同僚Andrew(仮名)についてです。


実は彼、うちの会社は週40時間きっちり働いていてもそれは単なる副業でして、彼の本業は「サッカー選手」です。スポーツにミジンコ程度の興味もない私(過去日記にも書いた通りW杯最中も黙々と仕事をしてました)、よくは知りませんが、彼、日本で言えばJ2の選手らしい。で、それだけでは食っていけないからうちの会社で二足のわらじを履いているわけ。毎週末、先週はスライゴ、今週はコークとアイルランド中で試合をしているらしい。


二足のわらじを履いていればそれなりに金持ちにもなりそうなものだが、彼の場合はそうはならない。…というか、アイルランド人に金がたまらない理由を彼の人生に垣間見ることができるような。今から彼のことをああだこうだ書きますが、私は彼のことを本当にいいやつだと思っていますし、話の分かるやつです。彼のことを好意的に思っている…という前提の上で笑いながら読んでやってください。


数週間前のお話。彼、土曜日の夕方にアイルランド中南部の町キルケニーで試合があったそうな。彼の同僚(…つまり私の同僚でもあるわけですが)の女の子がその週末偶然にもキルケニーに行く用事があって、彼は彼女にキルケニーまで乗っけていってもらう約束を取りつけた。電車賃も浮いてラッキーというやつ。


その日の12時。彼は彼女が家に迎えに来るのを今か今かと待っていた。すると彼女からケータイにメッセージ。


「遅れます」


…で、彼は忍耐強く待った。何度か電話を入れるも「もうすぐ行く」の一点張り。ところが午後3時になって、彼女は突然ケータイのメッセージで…


「今日はやはりキルケニーには行かない」


アイルランド人の典型的いい加減さ...他に形容のしようもありませんが。困ったのは彼。試合の時間は迫っている。バスではもはや間に合わないし、ちょうどいい時刻の列車もない。彼がとった緊急避難の方法とは…


タクシー


彼は表通りに行き、流しで走っていたタクシーをつかまえる。アイルランドの土地カンのない方のために書いておくと、ダブリンからキルケニーまでは私の記憶が正しければだいたい160キロ程度。かなりの距離です。


タクシーに乗るなり彼は…


彼:「キルケニーまで」


驚いたのはタクシーの運ちゃん。ダブリンのタクシーには「メーターエリア」というのがありまして、平たく言うとダブリン近郊ではメーターを使って運賃を算出しますが、そのエリア外に関しては運転手と事前に運賃を交渉して決めるというのが決まり。で、運賃の交渉の結果「162.5ユーロ」で交渉成立。私にはなぜそんな半端な値段だか理解できない。


で、ほくほく顔のタクシーの運ちゃん、その日は徹夜で働く予定だったものの、「あんたのおかげでさっさと車庫に帰れるよ」などと言いつつキルケニーに到着。


到着したはいいが、彼の財布には150ユーロきっかししか入っていない。私の感覚でいえば、それだけの金が入っていれば十分だと思うが。まあこれだけの大金、私の感覚でいえばタクシーの運ちゃんは「じゃあ150ユーロでいいよ」と言ってくれそうなもの。彼もそう思った。タクシーの運ちゃんに150ユーロしか手持ちがないことを彼が伝えると…


「あっそう。それは大変だ。ならATMを探そう」


…162.5ユーロきっかり請求されたそうです。蛇足ながらその日の試合は負けたらしい。踏んだり蹴ったりとはまさにこのためにあるような言葉。


162.5ユーロという大金をどぶに捨てた彼、その悪夢の記憶も覚めやらぬうちに彼は私の机にやってきて…


「Snigel、Snigelのクレジットカード使わせてくれない?」


なんでも12月の週末、イギリスに行きたいらしく、航空券をインターネットで予約したい。その為にはクレジットカードが必要なものの彼はもっていない。彼は現金先渡しでくれたので私としてはノーと言う理由はない。で、100ユーロ超の航空券を私のクレジットカードで決済した。


ここまではまあいい。


ところが航空券を予約したたった数日後彼は…


「Snigel、ヒコーキ予約した日、試合があったことすっかり忘れていた…」


彼の買った航空券はいわゆる格安航空券。当然変更・取消不可。某英国航空に電話するも


「取消変更はできません」


とつれない返事。…というわけで、162.5ユーロに続き、100ユーロ超の金を彼はドブに捨てる。こんなことをしている限り金は貯まらんわな。


今日になって彼は…


「Snigel、今度ドイツに行くからまたクレジットカード貸してくれない?」


…と言いつつ120ユーロを私に渡す。


さっそく航空券を購入したものの、彼が本当にドイツに行くかどうかはまさに神のみぞが知る。



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2002年11月20日(水) 閑古鳥のビジネスパークにオープンした超越した新しい店とは?

自分のことを完全に棚に上げてアイルランド人が最バカではないかと疑う時がたまにあります。今日がそうでした。信じられないものを見てしまったのです。


私の会社がある某ビジネスパーク。完全にバブルの遺物状態で、広大な敷地に「箱もの」のオフィスビルを乱立させ、8割がたのビルはテナントなしの空室状態。それでも新たにビルを建て続け、アイルランドのバブルの遺物となる日もそう遠くない…という話はかなり昔の日記でしたような気がします。


で、そこに革命的にSpar(コンビニ)ができ、今まで最も近い店まで車で10分以上かかったところが歩いて数分のところになり便利になった…というのもちょっと前の日記に書いたような。で、Sparですが、いつも閑古鳥が鳴いているものの、たぶん商売をやっていくだけの最低限の売上はあるのではないかと勝手ににらんでいる。だってあんだけぼってんだもん。


昨日気がついたこと。良く見るとSparから空室の数軒をはさんで別の店がオープンしている。Spar自体も通りから見えない奥まったところにあるのだが、その店はさらに別の建物の影になっており、気をつけて見ていないとまず気がつかない。で、その店を見たのだがいったい何の店なのかまったくわからない。Sparの店員のおねえさん(けっこう私の好みのタイプ=蛇足)に何気なく聞いてみた。


「あの店何の店?」


私はその答えに唖然としてしまった。


このビジネスパークに今必要なもの。例えば、パブとか銀行のATMコーナーとかそういうものなら私も利用しようと思う。が、誰がどう考えても一番必要のないものがオープンしてしまったのだ。


家具屋。


…私にはこのロジックがまったくわかりません。地の果てにあるビジネスパークにひっそり佇む家具屋。知名度は0(社内でその店の存在に気がついたのは私が最初だった)。集客力は通りに面しておらずしかも表通りも車が通ることはあっても人はまったく歩いていないのでほとんどなし。訴える客層はビジネスパークの労働者。コーラをコンビニで買うことがあってもついでに机を家具屋で買うとは冗談にも思えない。


…私が社長だったら間違っても出店しません。こんなとこ。まあ仮に、大きな倉庫を借り切ってスウェーデンのIkeaのような超大型店舗を作れば集客は期待できると思う。でもコンビニと売場面積の変わらない家具屋、誰が車を走らせてくるんですか?…と言うわけで、私はこの家具屋がいつ潰れるか楽しみでなりません(←こらこら)。


この日記を書いているのは20日の午後10時。ドイツ語の宿題をやらねばと思いつつ思い切り現実逃避しているわけですが、ともあれ、雨が窓を強く打っています。いつものことです。去年の冬はある意味例外でしたが、アイルランドの冬の夜はほぼ必ずといっていいほど雨が降り、風が吹いています。人を落ち込んだムードにするのにこれ以下の天気はあり得ないと思います。


この天気、完全にパターン化しておりまして、日が暮れた頃から雨が降り始め、たぶん夜通し降り続きます。で、朝、日が昇るのと同時に止みます。…平たく言えば夜ずっと雨が降っているわけですな。冬の朝は本当に鬱です。午前9時に出勤・登校しなければいけない人は遅くとも7時30分までには起きる必要があると思いますが、この時点ではまだ真っ暗です。


で、真っ暗な中自分の体に「もう朝なんだぞ」と言い聞かせつつ、家を出ると外は雨。しかも傘をさせないほどの強風のおまけつき。何とかバス停にたどり着いてもバスは満車で止まりもせずに通過してしまう。こんな状況で明るく通勤する人の方が珍しい。


今年の冬はまさに幸いにも車があるのでこの鬱度も半分以下ですみますが…。ただ車通勤もストレス満点です。アイルランド人には超越したドライバーが多い。これはまた別の機会に。



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2002年11月19日(火) 衝撃告白。ポップスターとの半裸のつきあい

会社が終わり、そのままジムへ。なんとなく少し運動して、なんとなく少し泳いでそのまま帰ろうとしたのだが、プールの後の更衣室は凍えるくらいに寒い。いわば緊急避難的に更衣室の脇にあるサウナに避難。


私と入れかわりに一人の男が出て行く。いや、「男が」とか書く必要はないんでよね。だってこのサウナ男女別だもん。


で、私がひとりサウナに佇んでいると、どことなく軟派な感じの(年寄りくさい表現だな)男が入ってくる。背はさほど高くないものの、なんとなくジャニーズ系(死語ですか?)の顔をしており、その顔に似合うネックレスだのをしている。年の頃21か22。


サウナの中というのはことさら退屈です。やることもないのでなにげに話が始まります。で、近所に住んでいること、私もジムからさほど遠くないところの会社に勤めていることなんかを本当に何気なく話す。で、私は…


私:「なんの仕事してるの?」


と何気なく聞いたのです。まあ、「金融関係」とか「鳶職」とかいろんな職業がありますが、彼の答えはある意味人知を超越していた。


彼:「ボク?ボクは実はポップスターなの」


ハァ?


彼:「ブルーってバンド知ってる?」


…有名人の名前には情けないくらい疎い私ですら名前くらいは知ってますが。そこのメンバー?


彼:「ボクね、そこのバンドの…」


え?ボーカルをしてるとかすごい話?


彼:「…前座をやってるの」


…脱力っ。そう、ブルーというバンドの前座バンドをやっているらしいのだ。


彼:「結構、テレビとかにも出てるよ。Den2(アイルランドの子供向けの番組時間帯)とかチャンネル3のIreland Amとか。」


ほうほう。で、数分話し、彼は出ていったのだが、私はふと気がついた。


あ、せめて名前を聞いておけば、みんなに彼が何者か聞けたのに。


まあ近所のジムでぼーっとサウナに入っているくらいだからそんな有名人ではないとは思いますが。もし有名人だったら更衣室で裸を隠し撮りして、Hello Magazine(日本で言えば「週間女性」と「フライデー」を足して2で割ったような雑誌)にでも売ってやればよかったかな(←悪質)。


上にも書いたとおり、私のジムのサウナは男女別です。で、昔勤務していたところの近所にあったジムは男女混合。男性諸氏、劣情を催してはいけません。というのもそのジムのサウナはプールの並びにあり、水着を着て入る規則だったからです。ましてやあんたが巨大なハム好きでもない限り…(以下自粛)。


で、そこのジムに通っていたドイツ人がしょっちゅう文句を言っていた。


「何でサウナに水着を着て入らなきゃいけないのよ!」


男の私は水着で隠すべき表面積が少ないので(「男にしては…」とは一言も言っていないので誤解なきよう)、水着でサウナに入ることにそんなに抵抗はない。けど、女性は隠すべき(とされている)部分が男性より多いわけで。気持ちが悪いというのもわかる。けど着けないと…見ちゃうよ。


彼女いわく、ドイツの一部のサウナは男女混合で、しかも水着なしで入るらしい。そういう話をフィンランドとか北欧の一部の国で聞いたことはあったけどドイツよお前もか。


確認のためにMausiに聞いてみた。Mausiはひとこと


「近所にあるよ。行く?」


…謹んでご遠慮いたします。


いったい世界にはどれくらい男女混合のサウナがあるんでしょうねえ。ちょっと気になりますが。



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