なべて世はこともなし
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2002年08月05日(月) ヤギの死体と機関銃

昨日の朝、日記を書いた後なんとなく出かけました。で、気がつくと国境を越えて北アイルランドにいました。


北アイルランド。最近再びIRAだなんだで騒々しいですが、観光客として訪れるぶんには何の問題もないと断言できます。よほど問題ある地域の真ん中で馬鹿面して写真でも撮っていない限り。


で、天気も良かったので北アイルランドの某国道を気分良く100キロくらいのスピード(合法)で前の車について走っていました。すると突如前の車がなんでもないところでスピードを落とします。見ると


ひえええええ迷彩服を着た兵士三人が私に銃(それも機関銃)を向けているー。


まあこんなことがあればフツーの観光客はびびりますわな。私の車はダブリンナンバー(つまり共和国側のナンバー)だったにも拘らず、止められることも無くそのまま徐行して通過いたしました。銃を向けた兵士があごで「行ってよし」と言うものですから。


良かったー。パスポート持ってなかったんだよなー。


私、北アイルランドに行くのにはパスポートを持ってきません。なんてったって、国境は…



と、まあ普通の人には分からないような感じですから(写真はお気づきの通り表紙の使いまわし)。この写真を撮るのにわざわざ私はUターンしたんですよ。何せ気がついたら国境を越えてましたから。


で、実はこれを撮ったのは今日ではなく2週間前のお話。この時はひでかすと男ふたりで悲しくDerryに行ったのです。この時はこの時でDerryの町中でふと気がつくと装甲車の後ろを走る羽目になりまして。この時も装甲車の上に乗っかった兵士が私に銃を向けてました(さすがに写真を撮ってる余裕はなかった)。大丈夫。北アイルランドは平和ですばらしいところです…と言っても何の説得力もないなあ。


この日はそれ以外にもとんでもない事態がありまして。北アイルランドに入るなりにこれまた前の車に続いて緩い下り坂を走ってました。するといきなり目の前の路面に


ヤギの死体


いやー、びびりました。言い方は悪いが、犬や猫、ついでにウサギや鳥の死体は珍しくないし、最悪踏んでしまっても気分は悪いものの安全上では問題はないはず。が、さすがにヤギは踏んだらまずいでしょう。いかに先駆者がノシイカにしていても。それにしてもでかかった。私には牛の死体にみえましたから(私は未だに牛だと思っているのだが、助手席のひでかすがヤギだというし確かに牛にしては小さかったのできっとヤギなんだろう)。


で、このヤギの死体を100キロ近いスピードを出しつつ対向車線側になんとかよけた瞬間そこには


犬の死体!


これは本気で踏みかけました。だって、ヤギをよけて「うわっ」とか思いつつ、未だに車体が不安定な状態の中でまさにフェイントをかけて犬の死体が私のよけた先に転がっているんですよ。あれを踏まなかったのは奇跡です。

結論。北アイルランドの道には危険がいっぱい。

作者謹告:最初、何を勘違いしたか「ヤギ」を「ロバ」と書いてました。ついでに数時間それでアップロードしてました。どっちも似たようなもん...とは言えないか...。失礼しました。



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2002年08月04日(日) 夏の終わり...って夏なんかなかったやんけ?

おはようございます。ただいま日曜日の朝11時でございます。先ほどから家の電話を鳴らし続けているアホタレさんがいらっしゃるようですが、私は完全に意地になっておりますので絶対に電話に出ませんのであしからず。


前にも書いた通り私は電話が大嫌いです。ただしケータイは持ってます。なぜかというとケータイには相手先の電話番号が表示されるから。むろんアイルランドの家の電話も最新のに買い替えれば相手先の番号は表示されますがそんなものに無駄金を使うつもりはありません。


で、ケータイ、必ずとはいいませんが驚いたことに、日本からの国際電話でも番号が表示されることがあります。初めて日本の番号が表示されたとき私はかなり驚きましたが。まあ、「もしもしー」と出た私に相手はもっと驚いてましたが。


それにしても寒い。寒いったら寒い。アイリッシュおよびアイルランドに長く住んでいる人間の総意の意見として、「今年のアイルランドの夏は最悪の夏」です。夜になるとうちの寒がりの住人はこっそりヒーターをつけるし(…それをこっそり消すケチな私)。


昨日SwordにあるThe Pavilionsという新しいショッピングセンターに行ってきました。N1はひところの茅ヶ崎および神奈川県名物だった「ダイクマ渋滞」を思わせる大渋滞。大渋滞の果てにようやくショッピングセンターの中に入ったのですが、私は唖然としました。


「ブランドサングラス。処分特価」


処分特価…ってえええ?夏はもう終わったのー?


こんな夏を毎年過ごしているので私はもはや日本の夏には耐え切れないことは分かっています。数年前、9月に日本に帰ったことがあります。あの、飛行機から1歩出た瞬間、飛行機と空港のブリッジの境目で感じた


むわっ


という、湿気と熱気。かなり本気でアイルランドに戻りたくなりました。暑い夏を日本でお過ごしの皆様。来年の夏はアイルランドなどいかがでしょう。避暑には最適ですよ。…ちょっと寒いけど。


PS またメールのお返事遅れてます。あと数日お待ちくださいませ。




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2002年08月01日(木) 再検証!くされBank of Irelandのカスタマーサービスレベル

以前、「買うぞ車!渡しに船のローンに隠されたアホタレアイルランドの銀行の罠とは?」というくそ長いタイトルのエッセイを書いたのをご記憶でしょうか(ご覧になっていない方は今日の日記を理解していただくためにもぜひこちらからお読みください)。


話を無味乾燥な3行程度の短い文にまとめると、「突然車のローンのお金を貸します」という手紙がBank of Irelandから来て、私が乗り気になって申し込むと、「やっぱり貸さない」とほざき、私が抗議の粘質な手紙を書くと、「やっぱり10,000ユーロ貸します」とのたまったという事件。この事件を境に私のBank of Irelandへの信用度は地に落ちた。実際この事件まではこの日記上でもBank of Irelandはそれほど悪くないと何度か書いていたのだが。


で、何でこんな話を始めたかというと、私の元に前回同様、またYou've Been Approvedで始まる手紙が来たのです。


You've Been Approved

Dr Mr Snigel,

I am delighted to inform you that your account has been pre-approved for the Blue American Express Credit card, in addition to your existing Bank of Ireland Credit Card.



来ました。前回とまったく同じパターンです。前回もこんな感じでお金貸します…って手紙が突然来たんだよな。


で、年利が低いとかアメリカ旅行があたるとかぐだぐだ書いた結びに…


We will wend your new Blue American Express Credit Card to you without delay and enter you into the above competition.

とまで書いてある。すぐに送ります」



そこまでいつなら申し込んでやろうじゃあないか!


というわけで、本日8/1に申込書を送ります。消印は8/2。いつカードが来るか、はたまたいつへ理屈をこねはじめるかとっても楽しみです。まあ、アメックスはアメックスでもブルーカードだから多分大丈夫だとは思うのですが。


というわけで今後の展開にご期待ください。


実はこの話を始めると、もうひとつどうしようもない話がありまして。私、前の会社で年金の積み立てをしておりました。…と言ってもスズメの涙ほどの金額ですが。


で、前の会社を辞めたので、この年金を現在の会社の口座に振替すべく、私の年金を扱っている会社に連絡いたしました。3月の終わりのお話。その後、何度も何度も連絡して、ようやく、振替のフォームが届いたのが今週。前の会社を辞めてはや5ヶ月。スズメの涙ほどの年金ながらどうしてここまで苦労しなけりゃならんのか…。


「アイルランドはリラックスした国」という説、ある意味ホントかもしれませんが、ただねえ、相手だけがリラックスしてるとこっちが疲れるのよねん。はあぁ。




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2002年07月31日(水) ああ、無気力...。

なんだか知りませんが、ここ数日、かなりイライラしています。べつに「これ」といった理由はないのですが、ずーっとイライライライラしています。ついでに無気力。ここ数日の日記もなんだか自分でいい加減と認めざるをえないような内容ばかりで。何ででしょうねえ(ここ数日私と会ったという方々、誓ってあなたのせいではありません。)


そんなことを思っていたら、うちのマネージャーが突如やってきて、


「Snigel。新しいクライアントのXX社、キミの担当にするから」


…知らんぞ。どうなっても。まだ勤めはじめて6ヶ月経たない社員に結構大きなクライアントを任せるこの会社は度胸があるのかアホなのか…。ただひとついえることは


お願いだから給料増やさずに責任だけ増やさないでー。


…というわけで、本日はいい加減この上ないですが、これで勘弁してください。明日あたりはもう少し生命力が上がっていると思うので、もう少しまともなことを書きますね。




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2002年07月29日(月) コドモの頃からの謎が解けた...

私の大きな長年の謎が解けました。ご存知の方も多いと思いますが、まずはこちらをお読みくださいませ。


エレベーター落下 2人けが


 29日午後6時40分ごろ、名古屋市中川区富田町戸田宮田、同市営戸田荘4号棟(5階建て)で、5階へ上昇中のエレベーター(高さ2メートル、間口1.04メートル、奥行き1.52メートル)が突然、4階付近からゆっくりと落下、13メートル下の1階で止まった。

 エレベーターに乗っていた住民の造園業手伝い八神啓子さん(53)と、無職熊井秀子さん(76)が、衝撃で尻もちをつくなどして腰や足を打ち2週間のけが。

 熊井さんは「エレベーターは4階で止まりそうになり、上にいったん浮くような感じがした後、落ちていった」と話している。ロープは切れておらず、箱部分自体に損傷はないことから中川署は油圧系統の故障とみて、30日午前から実況見分し、事故の原因を詳しく調べる。

 調べでは、エレベーターは、油圧式で稼働するタイプで定員9人(最大重量600キロ)。毎月2回の点検があり、保守管理会社が15日に点検した。八神さんは5階、熊井さんは1階に自宅があり、2人は八神さん宅へ向かっていた。
 エレベーターが一階に落下した際、ドアが半開きになり、2人は自力で脱出したという。

 メーカーによると、アパートは1970年前後に建てられ、エレベーターは96年に設置された。

 住民らによると、昨年夏には床に段差ができ、乗っていた人が転倒した事故が発生。異常な音がしたり突然止まったりすることもあったという。



 「いったん上にふわっと浮いてから、下にドーンと落ちていった。放り出されるかと思った」。名古屋市の市営住宅で29日、起きたエレベーター落下事故。事故にあった熊井秀子さん(76)は、疲れた表情で事故の様子を語った。

 付近の住民の間からは「エレベーターは突然止まることも多く、昨年夏にも住民がけがをする事故があった」とマンション管理に不満の声が漏れた。

 熊井さんは市営住宅の1階、八神啓子さん(53)は5階に居住。熊井さんが八神さん宅に泊まりに行くなど仲が良かった。事故後、熊井さんはつえで体を支えながら市営住宅前の歩道に立ち、八神さんは近所の人が持ってきた折り畳みいすに座って、救急車が到着すると歩いて乗り込んだ。

 住民の話によると、事故が起きた市営住宅は昭和40年代に建てられ、付近に約40棟ある市営住宅の中で最も古いという。エレベーターはなかったが、建築基準法改正に伴い1995年にエレベーターが付けられた。

 昨年夏もエレベーターの床に段差ができ、住民が足を引っかけて腰を打つけがをしたという。住民の1人は「エレベーターは普段からキーキー音を立てていて、みんな不安がっていた。修理してほしいと思っていたが…」とあきれた様子だった。


ソース元…zakzak.co.jp


そう、長年の謎とは


エレベーターは落ちるのか?


どうやら結論としては落ちるようですね。


私が覚えている範囲では、


コドモの頃「タワーリングインフェルノ」という映画を見て(内容は高層ビルが火事になるという典型的パニック映画)その中でエレベーターを「重力装置」を使って下に降ろそうとしてエレベーターが宙づりになった(子供の頃に見た得る覚えですので間違っていたら勘弁を)。あれは見てて怖かったです。


これもコドモの頃、「エレベーターに乗ろうとしたらエレベーターが無くて男性が落下して死亡した事件」


数年前、「某会社のエレベーターの試験場でエレベーターが落っこちた事件」


というのがありました。


別にエレベーター恐怖症ではありません。閉所恐怖症・暗所恐怖症でもありません(もっとも暗くて狭いところはいやといえばいやですが)。が、なんとなくコドモの頃から興味があったんですよね。エレベーターが落っこちるかどうか。


で、この話を以前誰かにしたところ、こんなことをまことしやかに聞かされました。


「エレベーターは仮にワイヤーが切れてもストッパーがついてるから落っこちないし、万が一落っこちてもスピードは大したことはない。ゆえに心配ない」


翻って今回の名古屋での事故、確かに4階から落っこちたにしては、女性ふたりのけがの程度も軽そうで、上の発言はまんざら間違っていないような感じです。とはいえ、エレベーターは落ちるんですね。この世には「絶対安全」なものはないということを思い知らされました。


ところで。アイルランドには最近できたビルを除きあまりエレベーターを見かけないような気がします。たとえばヨーロッパの大陸部の都市。4−5階建ての建物にはほぼ必ずといっていいほどエレベーターがついてます。が、アイルランドでは確かにデパートやホテルなどの商業施設はともかくとして、一般の建物ではしつこいですが最近できたものを除きエレベーターはほぼないと言っていいと思います。これって、アイルランドが昔ビンボーだった証拠になるのかな。


ヨーロッパの大陸部の都市にある古臭い建物の古臭いエレベーター。機会があれば一度体験して見てください。そりゃあもう怖いです。良くあるのが螺旋階段の中央に設置されたエレベーター。周りは金網で覆われており、エレベーターはとっても古風な木目調。ドアは手動…なんて当たり前です。いつもどきどきしながら乗るのですが、私は未だ閉じ込められたりした経験はありません。




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