なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら
|アイルランド真実紀行へ
| 2002年03月28日(木) |
好きです。Boots。レジで見たすばらしい光景とは? |
昨日と今日の朝に気がついたのですが、バスが全然混んでいない。いつも町まで立っているのに、昨日と今日はなぜかゆっくり座って通勤。なんでだろと考えたら答えはあっけなく簡単だった。イースター休暇が始まっているのです。
カレンダー通りの会社は、あすGood Friday土曜日、日曜日、Easter Mondayと4連休です。ええと、もっと正確を期していえば、あすGood Fridayは祭日ではないので、営業する会社もあるようですが、まあたいがいの会社は休みです。てなわけで、学生やスチャラカ会社員はうまく休みを組み合わせてどこかに行ってしまったようです。当然の帰結としてバスが空いているわけで。
今日も会社では、「Kilkennyに行く」という近場派から、「ローマの休日よん」という遠出派まで、まあいろんな話を聞きました。まあたいがいの人はどこかに行くようです。…私はというと、まあ、ご賢察の通り、ドイツに行ってきます。たった4日。やたらと高いチケットを買っただけに4日は痛いです。これで前回みたいにフライトがキャンセルになったりした日にゃ目も当てられません。
話は突然変わりますが、私、Bootsのファンです。Bootsはイギリス系の薬局チェーン。店員が比較的優しいのがいい。
先日のお話。こちらも私がファンのJavis Shopping Centreの中にあるBootsでちょっとした買い物をしてレジに並んでいました。私の前のお姉ちゃん、年の頃17か18。ジャージこそ履いていないものの、両耳のどでか金ぴかピアスが品のなさをここぞとばかりに強調している。が、まあ、それがなければかわいかったと言ってもいいだろう。で、彼女の番が来た。彼女が買おうとしていたのは、コンドーム小パック(3個いり)二つ。レジのおねえさんはご親切にも、
レジ係:「ああ、これ、2つ買ったらひとつ無料よ」
とアドバイス。するとどでか金ぴかピアスねえちゃんは「ちょっと待ってて」といい、レジから約5メートル離れたコンドームのコーナーに走る。で、そこからとてつもない大声で、
姉ちゃん:「あれ、それ、『うすうす』だっけ?『エクストラプレジャー』だっけ?」
で、レジのお姉さんも負けず劣らずの大声で、
レジ係:「Durex社のならどれでもいいのよー」
Durex社というのはこっちのコンドームのトップブランド、つまり、Durexと聞けばまずたいがいの人はコンドームを思い浮かべるわけでして。これを、「恥知らず」というか「あっけらかん」というかはあなた次第です。
まあ、日本のように、生理用品や避妊具をわざわざ茶色の紙袋に入れて、それからさらにビニール袋に入れるというのもいかにもやりすぎという気がしますが。ちなみに私、まったく自慢になりませんが、大学時代に某ディスカウント店に勤務しておりまして、生理用品と衛生用品(含む避妊具)が私の担当だったので、生理用品には詳しいです(まったく威張れた話じゃないなあ)。ロリエのツインパックが茶色の紙袋のサイズとまったく同じで、レジで袋に入れるのに苦労したことをふと思い出しました。はい、どうでもいいことです。
閑話休題。話は今日に飛びます。Javis Shopping Centreの中にあるBootsに今日も行きました。おとといも行ったのですが、お買い得商品のコーナーに「リステリン(歯磨き後に使うあの辛い液体)2個で7ユーロ」というのを見つけたものの、棚はむなしく空で、今日行けばあるかなと思ったのですが、やはり空。仕入れが会ったかどうか疑わしいですがまあ文句を言っても仕方がないので、そこから数百メートル離れた別のBootsの支店に行ってみました。すると、リステリンはお買い得コーナーではなく、通常のコーナーに通常の売価(ひとつ5.32ユーロ)で売られていました。
上にも書いた通り、私は学生時代そっち方面の店でバイトをしていたので、このテのネタには詳しいです。そこで私は考えた。
Bootはチェーン店である。かつPOSレジ(バーコードを使うレジ)を使っている。 ↓ 売価は本部が決めて、各支店のレジの売価は本部のコンピューターにて管理されている ↓ つまり、この支店でも、書いてはいないものの、値段は二つで7ユーロである。
マニアックかつ実にせこい仮説ですが、ビンボーな私には切実な問題です。そこで私はリステリン二つをレジに持っていってみた。
スキャン。ピッ。5.32ユーロ。
スキャン。ピッ。5.32ユーロ。マルチセーブ2つで7ユーロ。
やったー!仮説は正しかった!レジのお姉さん、「あれ?」という顔をしている。そんなお姉さんの横目に私は「あと二つ持ってくるね」と言い、計4つ買ってきました。きょとんとしたレジのお姉さんに簡単に事情を説明すると(←するなよ)お姉さん、
「私もリステリン使ってるから今日買って帰るわ。これは確かにお買い得だわ」
とひとこと。はい。得しました。
次回更新はこちら時間の月曜日の夜になります。ネタは既にありますのでぜひ遊びに来てくださいませ。では。
日記才人の投票ボタンです
| 2002年03月27日(水) |
コミュニケーショントレーニング。図らずも気がついた恐怖の事実とは? |
毎日会社ではトレーニングが続いていますが、今日のトレーニングは一風変わったものでした。「コミュニケーションスキルトレーニング」要するに電話応対術。
いろいろ面白いことをしたのですが、その中でも際立って面白かったのは、「じゃあ実際に電話をかけてみましょう」という企画。このトレーナー(センセイ)も考えることが飛びぬけており、なんと「あなたのかけたい会社にお客のふりをして電話をかけて、電話の応対に点数をつけよう」というもの。考えてみたら単なるいたずら電話なのですが、楽しませていただきました。
で、他には3人一組でカードに書かれた言葉を分類するゲーム。「カスタマーサービスにおいて次のことは『とても重要』か『重要』か『あまり重要でない』か『不要』か分類しなさい」という命題のもと、「ファイナンシャルタイムズ(日本でいえば日経新聞)を読む」「英語の文法に詳しい」なんて書かれた150枚のカードを上にかいた4つのカテゴリーに分類するゲーム。この後採点があったのだが、私はさすがは日本人。隣で23x3を縦書きで一生懸命解いているスペイン人を横目に暗算でどんどん得点の集計を進める。
まあ、前にも書いた通りこいつら暗算が全然出来ない。「へっ、俺は賢いんだぜ」という優越感に浸っていた私(←治療が必要)に悲劇はすぐに訪れました。
次のゲームは、二人一組で読み上げられた文章をオウム返しにするゲーム。例えば、「失敗は必ずしも失敗ではなく、それを生かすことによって、失敗は成功の第一歩となると先人は語った」なんて文章を相手が読み上げて、それを私が繰り返すわけ。
これが全然出来なかった。どうしても文章が覚えられないのだ。確かに英語だったから難しいということもある。それよりも何よりも自分の記憶力が目に見えて落ちてしまっているのだ。これはショックだった。周りの人間がどんどん次のレベルに行くのに対して、私は文章がいっこうに覚えられない。
そんな私が昨日読み終わった本はダニエルキースの「アルジャーノンに花束を」35歳にして幼児の知能しか持たない男が手術によって天才に生まれ変わる話。彼、手術によって急激に得た知能を急激に失ってしまうのだが、ちょうどそんな気分。私というからだが生まれてはじめて退化していることに気がついて本気でショックでした。
ところで、私の8週間続くはずのトレーニングは明日で中断。会社があまりに忙しすぎて猫の手も借りたい状況になってしまったのです。まあ、旧海軍が、兵隊が足りなくなって訓練中の何もできない子供を戦場に連れていって何も教え込まないまま「やれ」と言っているようなもの。玉砕をすることは火を見るより明らかです。まあ、やれって言われりゃやりますけど。この先いったいどうなるんだろ。
日記才人の投票ボタンです
| 2002年03月25日(月) |
感謝。サイト設立1周年 |
本日3/26当「アイルランド真実紀行」はサイト設立1周年を迎えました(パチパチパチパチ)というわけで、半年間、散々「続きはまだか」と怒られつつ放っておいたあの話を書きました。
ただねえ、ここにリンクを貼っても面白くないので、新規に設置した「裏ページ」に更新しました。裏ページはどこかって?まあ探してくださいませ(そうじゃなきゃ裏ページにならない)。え?ヒント?しょうがないなあ。私のホームページが置かれているサーバーがどこかを考えれば、たぶん裏ページのアドレスまではそう遠くないと思います。まあ、たまにはこういう遊び心もあっていいよね。とりあえず、裏ページ探しに行く前に、下の投票ボタンを押してってください。作者が喜びます。
裏ページ見つけた方は、掲示板にて報告を。ただし、アドレスをばらしちゃだめよ(笑)。
最後になりましたが、ありきたりですが、皆さんの応援のおかげで一年間続けてこれました。最初は何も分からず始めたこのサイトですが、ここまで続いたのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
日記才人の投票ボタンです
| 2002年03月24日(日) |
ビールを14杯も飲めば、そりゃまあヨッパーになるでしょう...というお話 |
Ice Ageという映画を見に行きました。あまり乗り気ではなかったのですが、同居人のひでかすが「これを見逃す手はない」としつこく勧めるので、まあ、そこまで言うのならというわけで、日曜の午後のSavoyに行った。生まれてはじめて映画館が完全に満員…という体験をする。最後の最後に入ったのであまりよくない席で見る。周りを見渡すとガキばっか。そんな中でひでかすとひでかすの彼女はげたげた笑っていた。まあ、確かに面白かったけど、あまりコンピュータグラフィックで作った映画って好きじゃあないなあ。
で、映画の後、Eden Quayにある某パブ(41番のバス停の前にある…名前を書いても良さそうだが、何せ何とかQsとかいう名前だったようなとうる覚え)行き、3人で夕飯を食べる。夕飯、はっきり言って量が少ない。パブの中は客は10人もいないのではないかというくらい少ない。
ひでかすの彼女は文句をだらだら言う。で、私が2杯目のビールを頼むべくバーに行くと、バーで立って飲んでいたオヤジが私を見つけて、
「コンニチワ」
と言ってくる。ヨッパーのオヤジなのは火を見るより明らかだが、まあ、見なりもきれいだし、パブで会うおっさんはみんなヨッパーなので(当たり前だわな)私は応じることにした。何より、「ニーハオ」とほざかなかったところがいい。ちなみに私は「ニーハオ」と言われることが何より嫌い。
私:「おお、よく『ニーハオ』って言わなかったねえ。言ってたら完全にシカトだったよ」 ヨッパー:「もちろんわかるさ」
そんなことを言っていると、バーマンも話し掛けてきたので、私の関心はバーマンに。お金を払っているうちにヨッパーのオヤジは私の視界から消える。で、私がビール3つを持って自分の席に戻るとヨッパーのオヤジは私の席にちょこんと座っている。で、ひでかすとひでかすの彼女と話している。なかなか抜け目のないオヤジだ。
で、聞けばこのオヤジ、なんかの懸賞でW杯日本観戦チケット(ホテル・交通費込み)を当てて、日本に行くらしい。ああいう懸賞って、当たるやつがいるんだねえ。で、日本語を勉強始めたらしい。そんな彼の操れる言葉は「コンニチワ」と「サヨナラ」だけ。んなもん、勉強しなくてもみんな知ってるぞ。私は「日本に行った時に一番大事なフレーズだよ」と前置きした上で、
私:「はい。言える?『ビールをください』」 ヨッパー:「びーらいだい?」
…このオヤジにはたぶん語学を習得する素地がないと即座に分かる。
私:「何杯飲んだの?今日は?」(←お前はおまわりか) ヨッパー:「だいたい14杯」
…ホントかウソかは知らんが、私が14杯飲んだら多分死ぬな。なんでもゲーリックフットボールの試合があってその試合の前から飲み続けているのだそうな。そんな彼、私たちのテーブルに居座って帰ろうとしない。で、彼のお相手を1時間近くしたのだが、そんな彼の金言。
「サッカーのサポーターは試合が終わったらケンカするけど、ゲーリックフットボールのサポーターは試合が終わったら仲良く飲むよ」
へえ。で、彼が帰るというので私は「『日本でいちばん大事なフレーズ』覚えてる?」と聞いた。すると彼は
ヨッパー:「Give me a pint!」
やはり彼には語学のセンスがない。こういうアイリッシュが大挙して間もなくあなたの町を訪れます。お近くにお住まいの方はご注意くださいませ。
日記才人の投票ボタンです
| 2002年03月23日(土) |
やはり濃かった。第二回オフ会報告 |
本日アイルランド真実紀行設立1周年を記念して…というのがいちおうの理由だったのですが、そんなことは誰も気にするわけでなく、第二回のオフ会を開催いたしました。読者様にその恋人、さらに常連様にひでかす…私を含めて計9名。まあ、私の予想通り濃い人ばかりでしたねえ。
まずはDame Stのスパニッシュレストラン(イタリアンレストランという説もあり私にはよく分からない)へ。私が定刻より5分くらい遅れていくと、すでにほとんどの人は到着、お互い初対面のくせにすでに話が盛り上がっている(…手間のかからん人たちだ)。で、私より遅れて数人が参加して、一部はスペイン名物のパエリア(ピラフの中に肉も魚も貝もみんな入っていると思ってくれい)を頼み、一部はパスタなどを思い思いに頼む。
ワインをボトル4本空け(まあ、9人もいれば当然か)デザートまでしっかり食ったところでWicklow Stにあるパブへ。土曜日の夜だというのに空いている。で、ここでいろいろな濃い話を伺った。
ある方(あえて名前は書きませんが…)ホストファミリーで一緒に住んでいたスペイン人のカルロスに溺愛。スペインに帰ってしまった彼の話を誰も聞いちゃいないのにヨッパーのように繰り返す。挙げ句に、パブでギネスを抱えたまま寝る(困った人だ)。
ある方は中国で知り合ったアイリッシュの彼と一緒に参加。中国でのよもやま話を聞く。その方の説によると、日本で言うストーカー行為も中国では「熱烈なる愛の表現」と社会的に認知されるんだそうな。詳しく書いていいのか許可をもらっていないので書けないけど恐い話でした。
ある方は某ツーリストインフォメーションでお仕事中。先日来たアメリカ人観光客は「ダブリンにはうまいコーヒー屋はないのか?スタバはないのか?ロンドンにはたくさんあったぞ。ここは仮にも首都だろう?」とクレーム。なんとなく想像がつく。
ほかにもまあ、すごい方ばかりでして。いまふっと気がついたのだけど、私ほとんど自分の話をしていません。完全に聞き役でした。ま、楽しかったのでいいですが。
今回の成功に気をよくした私は第3回オフ会を「カルロスののろけ話を聞く会」として4月の終わり頃企画いたしますので今回参加されなかった方も含め、多数の参加をお待ち致しております。参加してくださった方、本当にありがとうございました。
日記才人の投票ボタンです
|