なべて世はこともなし
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2001年05月18日(金) さらに余震は続く

昨日の日記を書いた後…。なぜか電話が鳴り止まなくなった。自分の彼女(自分から電話したんだけど)から始まり、友人数名、果てはスウェーデンのヘレナ(旅行記「ハンガリー」参照)に至るまで。彼女、何やら今年の夏、日本で仕事がしたいらしい。涼しい夏のスウェーデンから、灼熱の(さらに湿度が高い)日本に行こうなんて、それだけで十分酔狂だが、しかも日本で仕事がしたいらしい。

…それを聞いて、去年殺害されたイギリス人女性、ルーシー・ブラックマンさんのことを思い出した。そりゃお水が手っ取り早いだろうけど、やはりするんなら自分の履歴書に自信をもって書けるものの方がいい。本人も、「英語の先生とかやってみたい」とのたまっている。

そこでいろいろ調べたら、一つ意外な事実が浮かびあがった。

事実:「日本人はアメリカ人から英語を習いたい」

これホントかな?おいらが聞いた限りでは、どうもこれは事実らしいのだ。駅前留学だの何だのの英語学校、最近のいわば強迫観念的な「英語が話せないと…」というのに押されて、講師の絶対数は不足しているらしい。な・の・に。人気のあるのはアメリカ人の英語講師ばかりだと。

…なぜだ?

そう言えば日本にいた頃、駅前留学のコマーシャルで、生徒が「なぜ駅前留学をする気になったか」というインタビューに答えるというシリーズがあったけど、彼(女)らの英語は明らかにアメリカ英語の影響を感じさせた。

…なぜだ?

なんとなく分かる気もする。アメリカ英語の方が、巻き舌ばりばりで、いかにも「私は英語を話してますよ。すごいだろ」…というふうに響く。その点イギリス英語の方が、巻き舌がない分ソフトに響く。でもそれだけだろうか?

もう一つ分かるのは、TOEFLだTOEICだがアメリカ英語で出されるから(受けたことないからよくは知らんけど)、アメリカ人から習っていた方がそれらの試験に有利だと考えるのかもしれない。

そう言えば、おいらがアイルランドを語学留学の場所に選んだ時、「アイルランド人はきれいな英語を話すのだろうか?」というのがとても素朴な疑問で、「もし変な訛りがついたらどうしよう」なんて心配したもの。それに対し、「セーコーする留学」だか「地球の騙され方」か忘れたけど、モノの本には「アイルランドではアメリカ英語にもイギリス英語にも属しない美しい英語が話されている」なんてしたり顔で書いてあった。

…ウソをつけ!アイルランド人の英語なんてほとんど理解不能じゃないか!

だけど、まさに「それはそれ、これはこれ」で、どんなにアイルランド人が路上でひどい英語を話していても、それがおいらに伝染ったかと言えば、そんなことは全くなく。おいらは未だにジャパニーズイングリッシュのまま。つまり、話は最初に戻るけど、日本人がもしアメリカ人からのみ英語を学ぼうとしているならば、それは大きな間違い。誰から学んだって、大した差はないって。おいらはむしろ、アメリカ人の英語は苦手だ。

で、そのあと、ちびまるこから電話がケータイにかかってきて、だべっていたら家の電話に、うちの大家から電話。…どうせろくな用事じゃあるまいと思いきや、やはりろくな用事じゃなかった。

大家:「7月末で出てって」
おいら:「やだ」
大家:「じゃ、今年末」

今年末にてこの家の契約が切れること確定。これでおいらの心の中に決意が生まれました。

決意:「今年末を目標にこの国から出よう!」

…無論どうなるか分かりません。ま、がんばろうっと。


2001年05月17日(木) 激震は続くよいつまでも

おとといの日記にうちの会社がピンチと書きましたが、マネージャー(ドイツ人)いわく、「何の心配もいらない」とのこと。ここではとりあえずその言葉を信じることにしました。ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。(陳謝)

あんまり書くと、おいらの会社がどこかばれてしまいそうなのですが、おとといの日記でXX販売株式会社として登場した会社は、実は今の花形イーコマース(電子商取引)の会社の一つです。(注意:どこの会社か分かっても会社名を掲示板にカキコしないように!このホームページの自由は匿名の上に成り立っているのです)

このテのニュースは苦手なんであまり追ってはいないのですが(注:とか言いつつ作者は経済学部卒)、「ネットバブル」なるものが弾けて、いまこの手の会社はどこも窮地にあるとか。そう言えば、イーコマースの先駆けともいえる某、Amazon.comも1200人の社員をレイオフにしたとかいうニュースを聞いたばかり。

んじゃあ、イーコマースは儲からないのだろうか?んなことはないはずなんだよなー。シロート目に考えても、iモードだか何だかから簡単にアクセスできて、簡単手軽にモノが手に入るこの商売は、明らかに将来性がある。なのに、Amazon.comは、未だに1円たりとも純利益をたたき出していない。出発点の書籍販売単体では利益を出しているそうだが、Amazon.comは入った金でチャリンコだ園芸用品だに手を出し、自転車操業を続けている。これが原因でAmazon.comは今「深刻な流動性現金の不足」を指摘されているのか?

確かにタコの足のようにあっちにもこっちにも手を出すことはいけないと思う。なら商品を特化した会社なら大丈夫かというとそうでもない。


…結論。わからん。


はい。ここで話題変えます。どうせ上なんて誰も読んじゃいないだろうし(おいらだったら絶対読まない)。で、タイトルが、「激震は続くよいつまでも」になってます。ということは、おとといのニュースの続きがあるのだとご期待の方…あるんですよ。うちのマネージャーからこんなメールが来た(らしい)んです。



夜勤が6/1をもって廃止となります。



何のこと?という方のために、一から説明いたします。おいらが働いてるのは、ホームページのタイトルからも明らかな通り、アイルランド。アイルランドから、XX販売株式会社の日本部門の会計を担当しています。で、「ハイクオリティなサービス提供」のため、日本の昼の時間にあわせて働いているんです。日愛(アイルランド)の時差は8時間(ただいまアイルランドはサマータイム真っ只中)。ということは、おいらの勤務時間はこちらの夜ということになります。

で、夜勤を週5回もできませんから、おいらたちは、日−火チーム(日本では月−水になる)と火−木チームに別れて仕事をしてる訳です。ヒラはおいらをあわせて3人。二人でもいいのですが誰かが年休だとかを取ることを考えて、3人なんです。

おいらは基本的に日−火に働いています。ということは、水曜日の朝9時から週末なんです!で、翌週のシフトを頼み込んで、火−木に変えてもらった場合、有給を一日もとらずして、7連休というおいしいことができるとんでもないシフトだったのです。このシステムと夜勤なので当然増える給料を利用して、去年は月に一回はどこか海外に遊びに行くという幸せなことをしてました。



それができなくなるんです。(T_T)



そりゃあなた、日本で名ばかりの有給を使う暇もなく一生懸命働いているお父さんたちからすれば、そんなふざけたことは許されるはずもありません。だけど、ひとつ思い出してほしいことは、おいら日本の同年代の人間の半分くらいしか給料もらってないんですよ!あたしゃ給料分以上の働きなどするつもりは毛頭ございません。

で、問題なのは、給料もさる事ながら、休暇。このホームページを隅々までご覧になった皆様はお気づきと思いますが、あたしゃ、長距離恋愛なぞをしてる訳です。こんななめたシフトだからこそ、最低月に一回はドイツに行って逢瀬を果たしていた訳です(なんちゅう古い言葉を使うねん)。それができなくなる!



こりゃマジでドイツ移住を考えた方がいいな。



同じフレーズを二度使いますが、「このホームページを隅々までご覧になった皆様はお気づきと思いますが」ドイツに移住すると一言で言っても、ビザの問題とかそう容易じゃあないんですよ!誰だ!世界に国境など作ったバカは!今こそ第二の坂本竜馬よ現れ、「地球市民」という概念を作るべきではないか!

多分先月の日記で書いたけど、おいら最近ようやく「竜馬がゆく」を全巻読破しました。その本によれば、幕末まで、「薩摩人」とか「土佐人」とかいう概念はあれど、「日本人」という概念はなかったそうな。そこに黒船が現れて、「日本」という概念を作らざるを得なくなったと。

…ということは、黒船に代わるものが地球に現れりゃいい訳だ。ならば、



「出でよ!宇宙人!」(ばきい★)



でも、宇宙人の襲来なんかあった日にゃ、きっと「地球人」って発想がわれわれの中に出てくると思います。逆に言うと、宇宙人でも来ない限り「地球人」なんて発想は単なる戯言で終わってしまうんだろうなあ。そう、今日の日記は、単なる戯言です。
*


2001年05月15日(火) 配置転換?!?!?!

昨日の日記で安物のシャンペンを飲んで会社の将来の行く末を憂いたのですが、どうもその憂いがしゃれにならん状態になってきました。いきなりこんなニュースが飛び込んできたんです。




(うちの会社名)XX事業から撤退へ!



…しゃれならんで。これわ。こうなると、おいらは



配置転換



とかいう言葉が急に現実味を持ってやってくる訳です。まさか、「リストラ」と言うことにはならないと…思い…たい…の…ですが…。一寸先は闇。まだわかりません。

で、です。ここで最悪のシナリオを描いてみると…。

XX事業から撤退正式決定。

日本チーム解散。

おいら解雇

ビザをなくす(現在の就労ビザはこの雇用者のみで有効)

また一から仕事探し開始

アイルランド就職戦線異常アリ第2段執筆!!


マジかよ。をい。


幸い、こうなる可能性というのはまずないんです。というのも、おいらが働いている会社はこの撤退する事業も含めた複数の事業のファイナンスを担当する会社だからです。よくわからん?つまり、

おいらが働いているのはXXファイナンス株式会社で今度閉鎖されるのがXX販売株式会社。おいらはXXファイナンス内でXX販売の会計を担当していたのです。これでもわからなければ、XXに適当な大企業の名前を入れてみてください。わかっていただけると思います。

とすると、おいらの会社自体はまだ安泰な訳で、XX販売との関係がなくなった時点で、他の部門に移されるというのが、一番現実味を持った話になると思われます。

で、もっともいいシナリオとしては…

XX事業から撤退正式決定。

日本チーム解散。(ここまでは同じ)

XX国に配置転換

「アイルランド真実紀行」改め「XX国真実紀行」としてリニューアル!

無論こうなるには、
(1)自分から配置替えの希望を出すこと
(2)XX国への就労ビザをゲットすること

言うまでもなく(2)は、そうそう容易ではありません。さーどうなることやら。何かわかり次第ご報告致します。

この前ふっと思ったんです。
「最近生活にスパイスが足りないなー。ホームページのネタがなくなるなあ。何か起こらんかなー」

…バチが当たったんですね。ははは。(笑い事じゃあないっうの!)

追記

どうも完全撤退ではないという話にもなってきました。要は情報が混乱しているということです。状況はきわめて流動的です。


2001年05月14日(月) スシスシ(内容は駄作)

日曜日の夜はLeeson StreetにあるThe Sugar Clubというナイトクラブを借り切っての会社のパーティに行って来ました。おいらはあまり行く気ではなかったですが、何せタダ飯・タダ酒です。極貧状態のおいらにとってこんなにおいしい話はない。…と言う訳で行って来ました。ナイトクラブ。

そもそもおいらにとってナイトクラブなどまったく無縁のところです。今の彼女にナイトクラブであったということ自体がほとんど奇跡に近いこと。あのうるさい音楽が苦手ですし、何より、♪ダーンスは、うまくおどれーないー♪一言で言って、行っても面白くないんですよ。すぐに帰りたくなる。

てなわけで、ナイトクラブ銀座とも言うべきLeeson Streetはおいらにとってまったくの未知の世界。自慢になりませんが、このとおりのナイトクラブはまったく初めてでした。

もっともパーティが始まったのは午後6時30分。とてもナイトクラブの時間ではありません。入口で、シャンペンをもらい(超安物でまずくこの会社の将来を見た気がした)中に入ると、中は薄暗く怪しげ。ステージに向かい階段構造になっていて、テーブルが並んでいます。同僚の日本人は「昭和30年代のクラブみたい」確かにそんな感じ。

お決まりの挨拶の後、出てきたのはフィンガーフード。期待はしてなかったのに、このフィンガーフードが良かった。スモークサーモンのサンドイッチにその後出てきたのは、スシ。そう、スシ。

日本人3人他が大騒ぎ。だって、このスシ、うまかったんだ。ダブリンに何軒か日本食レストランはあるけど、スシをやってるのはYamamoriとあゆみ屋とAyaだけ。で、あゆみ屋は遠いし、Ayaのはロボットスシ(しかもネタがせこい)。なのに、このスシはうまかった。ちゃんと握ってあって、しかもネタも合格。日本チームの三人は、ウェイターの追っかけをしてまでスシを食べてたそうな。これはまだいい方で、某スペイン人グループは、台所の出口のところで待ち構えていたという…。いったいこいつらはナイトクラブに何をしに行ったんだか…。

そんなこんなで、テキトーに飲んで帰って来ました。飲みなれないカクテルなども飲みましたが、やっぱりビールが一番いいや。

んで、今日、月曜日。また天気が良かったんだー。で、夏になるといつも思うんですが、おいらって、サングラスが、似合わない。(T_T)別にカッコつけてる訳じゃないんですが、アイルランドで曇天になれたせいか、陽が差しているとサングラスをつけない時がすまないのだ。でも、似合わないんだよな。サングラス。

…とオチのないまま今日の日記は終わるのでした。実はちょっと仕事が忙しかったりする。駄作ですが勘弁してね(はあと)。


2001年05月13日(日) これがおいらの日常(溜息)

昨日は天気がよかった。抜けるような青空と、Tシャツだけでも十分なほどの暖かさ。ちょいとばかしダブリン的ではなかった。

そんな中おいらは特に何をする予定もなかったけど、友人から「Brayに行くべえ」と誘われたので、ほいほいと出かけることにした。Brayは郊外の砂浜のある町。しょぼい水族館なぞもある。

ここへ行くにはうちからの場合、例え駅までかなり歩かされてもDART(近郊電車)で行く方が早い。という訳で、うちの最寄りの(といっても20分は歩く)Killesterという駅までてくてく歩いていった。

駅に着くと、「あ、電車来てる!」ここらへんがすでにアイルランド的なのですが、改札を飛び越えホームへダッシュ!…が、努力は報われず、DARTは白い煙をひと吐きして行ってしまったのでした。(←ウソ。DARTは一応電化されている)

「くそー、ついてないなー。次の電車は…15分後?んで次の次が23分後?どうしてそうダイヤがランダムなんだよ?あ、切符買ってくるべえか」という訳で切符を購入。

10分後。

ピンポーン「申し訳ございませんが、今度の電車14時37分発のBray行きは約10分遅れます」

…出たな、DARTの遅れ攻撃。このランダムな攻撃により多くの勤め人が定時に出社できないという被害を被っている。(でも会社で遅刻の理由を「DARTが遅れました!」にすれば、何度でも疑われずにその理由が使えるという事実も、ある)

結局次のDARTは、運行予定時刻より15分以上遅れてやってきた。前の電車から間隔が30分以上もあったのに、車内はすかすか。これじゃあ、もっと気合入れて運行しようという気にもならないだろうなあ。

電車、ようやく発車。目の前に腰をかけたのは(DARTはクロスシート=主に地方でよく見る4人がけのシートです)地元のいかにも「品がありませんよー」と言った12歳くらいの少年二人。それにしても、どうしてここのガキはジャージにスニーカーという姿でどこへでも行けるんだ?

こともあろうにこの二人おいらに話し掛けてきた。(T_T)

少年:「いいサングラスだねえ」
おいら:「ありがとう」
少年:「いくらだった?」

ここから始まりおいらのケータイ(パナソニック)が珍しいらしく、「わー軽いねー。いくらだった?」と値段を聞いてくる。

「おまえら値段を聞かんとモノの価値が分からんのかー!!」(心の叫び)

それからも「日本語で『ハロー』はどうやっていうんだ」とかくだらない質問を連発。ここではもう一人の少年が「それは『チャオ』だよ」というマジぼけをしてくれる。

そんなことをしてると電車はConnolly Stationの手前でで止まったまま動かなくなった。

5分後:

運転手:「車両故障のため当電車は次のConnolly Stationにて運行を打ち切ります」

遅れの次はキャンセルか?おまえらそれは凶器攻撃だぞ。

…と文句を言ったところで状況が変わるはずもなく…。幸い、後続の電車がすでにダンゴ状態になっていたため、次の電車はすぐに来た。

今度は友人からケータイに電話がかかる。

友人:「今Blackrockで飲んでるからここにおいでー」

という訳でBlackrockで降りた。メインストリートのパブにはすっかり出来上がった友人二人がカウンターにいた。ザ・シンプソンズのMoe’s Bar状態になっている。(わかるかなー。要するにもはや「へべれけ」状態なのよ)

そこでおいらも少し飲んで、予定変更。Brayまで行くのは面倒くさい、友人の家の庭で飲むべえということでそのパブを出る。おいらの友人は床に買い物袋を忘れていくのでおいらが拾ってく。

同じ通りの酒屋へ。ワイン2本とビール1ケースをレジにもっていく。

レジ係:「172ポンドです(2万円を超える額)」
友人:「へ?」
おいら:「その箱、ビールじゃなくてシャンペンなんっすけど…」

酒屋の店員は文字どおり床で転げまわって笑っている。一つ断言できることは、この時にクレジットカードを持っていれば、彼は間違いなくこのシャンペンを買っていた。経験から断言できる。

あな恐ろしや、酔っ払い。

さらに友人はレジのカウンターに、ケータイとサングラスを忘れ、おいらが拾ってゆく。

…おいらたちの人間関係の縮図を見る思いがした。

その後、庭でにわかバーベキューなどをして楽しく過ごしたが、それにしても酔っ払いってのは何をしだすかわからないですねー。誰かが言ってた「酒は飲んでも飲まれるな」というのは本当です。すごくいい反面教師を持ちました。ははは。




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