なべて世はこともなし 日記アーカイブ(インデックス)へ|前日の日記はこちら|翌日の日記はこちら |アイルランド真実紀行へ
週末に、街に出かけました。これ、私にとっては非常に珍しいことです。私に言わせりゃ混んだ土曜日の午後に街に出かけるなど、自殺行為。ましてや、Grafton Streetなどは「絶対に近寄りたくない通り」なのです。 Snigel、なぜかBewleysでお茶する。 実は、この日は国立博物館に行ったあとに、某氏の誕生日のプレゼントを買うべく、この混んだGrafton Streetの某店に行ったわけ。で、なぜかふらふらとBewleysに。 20世紀の話で恐縮なのですが、若かりし頃、件のBewleysカフェにけっこう足繁く通ってました。何せ、セルフサービス式であまり高くないお茶一杯で何時間でも粘れるという敷居の低さがよかった。 が、その敷居の低さが災いしてかこのカフェ、このGrafton Streetを除いて全部閉鎖。で、生き残ったGrafton Streetも全フロアーをウェイターサービスで復活するも不評。結局、1階(Ground Floor)はセルフサービスとして復活…という歴史をたどってきたようです。 …と言っても、Grafton Streetには近寄らない…という方針の私にとってこれらの出来事は私の知識の範囲外で起こったことなのでホントに上に書いたことがすべて正しいか、ちょっと自信がないので間違っていたらどうぞ掲示板で突っ込んでください。 ともあれ、案の定と言えば案の定、土曜の昼下がりの1階のセルフサービスのフロアはえらく混んでまして。中二階も通り過ぎて二階(First Floor)のウェイターサービスのフロアーに足を運んだわけ。 ここもまた例外でなく混んでまして、「バルコニーでもいいですか」と聞かれる。ちょっと肌寒い9月の終わりの曇天の土曜日、バルコニーはあまりいい選択じゃないかなあと思いつつも、でもずっと待つよりはマシと思い、ここにする。バルコニーは文字通りのバルコニーで、横にずっと長いが奥行きは1メートルはなく、狭い(上の写真の赤い桟があるとこねん)。が… 左 右 絶景かな。 …と言っても、むろん海も山も見えるわけじゃない。ただ見えるのは、Grafton Streetを歩く人波。ただ、このバルコニー、私が何度もこの前を通過しながら存在すら気がついていなかったことが証明するように、通りを歩いているとこの存在に気がつく人はまずいない。つまり、心置きなく道行く人を観察できるわけ。で、そこからGrafton Streetを行き来する人を見ていると、これがまた楽しいのだ。もしかすると、Grafton Streetのほぼ中央に位置するこのカフェのバルコニーは隠れた観光の穴場とすら言えるかもしれない。例えばね (盗撮とか言わんでね。ま、確かにある意味では盗撮ですが、私は田●まさしとは違います。下から撮るのが田代●さし。上から撮るのがSnigel…説得力がない?そうですか) このように真冬の格好をして歩いている人がいるかと思えば、 このように、肩を完全に出して歩いている人もいる(ホントに、同じ日の同じ時間に撮影したのか大いに疑問になってきますが、同じ日のほぼ同じ時間に撮影されたものです)。 まあ、このネタ自体は「冬でもヘソを出して歩いている人がいる」としてすでに何度も既出。今回は初めて写真つきでの紹介となったわけですが。 ちなみに、連れと二人で、以下のものを頼みました。 チーズケーキ(私じゃない) カプチーノ(〃) 水(750mlボトル) グラスワイン(昼間から飲んでるバカは私です) これで17.2ユーロ(2800円)。ほとんど日本の銀座価格です。日本のファミレスなら二人分のランチが充分食べられる価格です。ま、このテの文句は言うだけ無駄と言えばそうなんだけど。 で、このバルコニーに小一時間滞在したあと、この人波の中のひとりとなる。数分後、私はBT2(店の前)で、思わず一人の日本人観光客に抱きつきそうになってしまった。 なんと、20代半ばと思われる女性が、「指さし」を持って歩いてくださっている。 本気で駆け寄って「ありがとう!」と言いたくなりましたが…言えんわな。だって、突然変なオッサンがやってきて、「実はボクがこの本の作者なんです」なんていわれてもキョトンとされればいいほうで、多分ドン引きになると思う。 いやー、今まで何とかの歩き方を持っている観光客は何度か見ましたが、指さしははじめて見ました。…もっとも、足しげくGrafton Streetに出かければ、もしかするともっと何度も出会えるのかもしれませんが。ともかく、お買い上げ、そしてご利用ありがとうございました。 Bewleysからの眺めに感動した方、盗撮まがいのキモさに閉口した方、または御用の方はこちらへ(掲示板へのリンクです)。
|