なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2007年08月16日(木) |
新人が日本語で話しかけてきた…ビミョーな内容を。 |
注意:載せようかどうかかなり悩んだちょっとビミョーなネタです。ご注意を。
また会社に新人が入ってきました。日本と違って通年採用しているので新人が入ってくること自体珍しいことじゃない。で、アイルランド人以外の外国人が入ってくることも珍しいことじゃない。かくして中国人の新人が入ってくることも珍しいことじゃない。というわけで、つい最近中国人の新人が入ってきました。
彼がまあ、珍しい感じの人なのです。私とおない年くらいに見える彼、80年代に流行したようなやたらとレンズの大きい眼鏡をかけて、そのレンズの向こうには人を疑ったことがないような純粋な目。そして、ものすごく友好的なのです。握手した時にはしっかりと手を握ってくれて、おおお、真の日中友好はここから始まるのか!とひそかに喜んだりして。
そして、数日後、彼の机の前を通りがかったら、中国語でタイプしたり、メールを送れるようにしてほしいというので、やってあげることに。ご存知の方も多いと思いますが、ウィンドウズXPの場合は非常に簡単にできます。ただし、うちの会社の場合、ヨーロッパ以外の言語をインストールするには管理者権限が必要なので、「自分でやれ!」などと言わずに手伝ってあげることにしたわけ。ちなみに私、会社では何も知らないシステム管理者をやってます。
で、彼、なんと日本語も話せるんだそうな。なんでも大学で日本語を学んでいたらしい。で、「日本語の練習をさせてください!」というので、日本語で話してみることに。
一通り、どこに住んでるかとか、何年アイルランドに住んでいるかとか日本語で話した。彼、実は私と同じくらいアイルランドに住んでいて、そして、年齢も近いという共通項を発見。私と彼の最大の違いは、彼はすでに子持ちという点だろうか(正直偉いよなあと思う。自分と比べて)。
で、彼が突然、「見せたい本がある」と言い出す。ちょうど日本の文庫本と同じサイズの本。当たり前と言えばそうだけど、日本と同じで縦書きでほんの右から読み始める。おお、漢字がいっぱいだ(←当たり前)。なんだかお経みたいだな。で、彼がいきなり言う。
彼:「これ(自主規制)っていう団体の本なんだ。この団体知ってる?」
…って、あれ?その宗教団体って、中国政府から禁止されている団体じゃなかったっけ?それから、たまにParnell Streetあたりで抗議活動してるんじゃなかったっけ?
私にとってこの宗教団体はこの程度の認識で、別に積極的に肯定するつもりも否定するつもりもない(評価するだけの情報を持ち合わせていない)…んだけど、彼がとにかくその話をしたくてしたくてたまらないと言うのがありありとわかるのだ。こっちがさりげなく話題をそらしてもその話題に持ち込もうとするわけ。幸い、彼の日本語能力より私の日本語能力のほうが勝っていたので(負けてたら困るだろ)そっち方面に話が進むことはなかったのだが。
そりゃさ、仲良くなってその上で出てくるならまだわかるけど、ほぼ初対面の状態で政治とか宗教の話を始めようとするのはまずいでしょう…というのが私の中での常識なのだが、うーむ、この常識が通じない人もやっぱりいるんだなと認識。
私、宗教そのものを否定するつもりはまったくないです。例えば、なんかの宗教を信じたらガンが治ったとかそういうこともありえると思ってます。しかしねえ、同時に宗教の独善性ってのが嫌いなんですよ。「この宗教はすごいからお前もやれ」って。そのときの「この宗教がすごい」ってのはあんたにとっての物差しで計ったもんで、それは私と同じものさしであるとは限らないでしょ…と言いたいのです。
平たく言えば、日本国憲法で保障されている信教の自由の裏側には信じない自由もあると思うんですよね。もっと平たく言えば、タバコと一緒で吸いたい人はどうぞ。でも、私は吸わないよ。もし万一吸いたくなったら自分で言うからそれまで放っておいてね。いかにタバコがおいしくても勧めてくれる必要はないよ…ということなのです。
この新人の彼、私と話をもっとしたい模様。それ自体歓迎ですが、もし、このビミョーな話ばかりをしたいようなら、ひとこと言わないといけないかな…とか思ってます。ただ逆に、知りもしないのに胡散臭さだけで、彼と距離を置くようなこともしたくないとは思ってますが。
ビミョーなネタながら、どーしてもコメントしたいという人はこちらへ。ちなみに、こーゆー日記を投稿しておいてなんですが、うちの掲示板、宗教ネタは禁止されております(こらこら)。
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