なべて世はこともなし
日記アーカイブ(インデックス)へ前日の日記はこちら翌日の日記はこちらアイルランド真実紀行へ


2007年07月20日(金) Snigel流、参院選投票のススメ

日本は選挙選挙のようですね。


私、選挙が大好きです。…と言っても、選挙カーで候補者の名前を連呼して回ってるようなのはうるさくうざいだけなので、迷わず虹の大橋から突き落としたいところですが(無理)。


実は総選挙の開票速報をリモコンでチャンネルを変えながらいろんな候補者の悲喜交々を見るのが大好きなんですよね。趣味が悪いといわれようと。当選すれば議員のセンセイ、落ちればただの人、そりゃ本気にもなりますわな。考えてみると、私がテレビの前にくぎ付けになったのは紅白歌合戦でもキャンディーズの引退コンサートでもなく(いつの話だ)この開票速報くらいです。


当然アイルランドに来てからは日本のテレビは見られないのでこの開票速報を楽しむことはできなくなったのですが、それでも参政権は放棄したくない…というわけで、99年以降国政選挙があるたびにかならず日本大使館に投票に行ってます。気がつくともう日本大使館で6回も投票してるんですよね。今回の参議院選挙も1票を投じてきましたよ。


とりあえず、このニュースをご覧ください。


在外有権者の登録増加 ソロモン投票率は55%超
2007年07月21日01時31分
 海外の日本人有権者を対象にした在外投票が、19日(現地時間)から順次締め切られ始めた。ピークは21〜22日。世界で最も早く締め切った南太平洋のソロモン諸島では、有権者登録をした18人中、10人が投票を済ませた。「投票率」は55%を超え出足は好調。比例区に加え、今回から選挙区も投票できるように法改正され、選挙への関心が一段と高まったという見方もある。
 外務省によると、「郵政解散」の05年衆院選では、ソロモン(登録者12人)の投票者は3人だけだったという。ソロモンは交通機関の便が悪いため、パラグアイのエンカルナシオン出張駐在官事務所(登録者約170人)と並んで締め切りが早い。投票用紙は外務省職員が外交官用バッグに入れて機内持ち込みで厳重に管理される。ソロモンから空路、豪州・ブリスベン、シドニーを経由して日本に運び、各市区町村選挙管理委員会に郵送される仕組みだ。
 在外の推定有権者数は約79万8000人だが、事前に在外選挙人名簿へ登録したのは10万7000人にとどまる。ただ、その割合は05年衆院選の11.5%から13.4%に上昇した。
 衆院岩手1区、同熊本3区の両補選も対象となり、補選の在外投票が初めて可能になる。外務省は登録者の増加について「制度が有権者に浸透してきたことや、選挙区も投票可能になって投票行動への関心が高まったのでは」(領事局政策課)とみている。
 一方で課題もなお多い。投票所となる大使館や総領事館が居住地から遠いケースが多いことに加え、選挙公報が届かず政党や候補者の情報が乏しい。
 外務省は今回、総務省に掛け合い、総務省のホームページに政党、候補者名の一覧が初めて掲載された。インターネットを選挙に利用することは禁じられているが、「選挙活動とは別」との判断だという。


出典:asahi.com 7月20日付


そう、今回から比例区のみならず選挙区でも投票できるようになったんですよね。で、東京の某三流私大を卒業後そのままアイルランドに来てしまった私は日本で最後に住民票があったのが東京の某所だったりするのです。ゆえに、東京選挙区に1票を投じてきました。これもまたヘンな話なんですよね。私、誰が何と言おうとO分県人ですので。選挙の情報の入手方法も含めて、この海外での投票にはいろいろな改善点がありそうです。


それはともかく、今回もダブリンの在アイルランド日本大使館にて投票して来たのですが、数日前の夕方に行ったところ、例によって係の人(立会人っていうんですか?)以外誰もいない。実は6回投票に行って、ただの一度も別の投票をしている人と一緒になったことがない。大使館の方と思われる3人の係の人もいつも手持無沙汰な様子。


そりゃそうだ、上の記事から計算すると、たった120人の人しかアイルランド内で在外選挙人名簿に登録されてないということになる(アイルランドにいる日本人900人のうちの13%が在外選挙人名簿に登録されているとして)。さらに、そのうちの投票率が日本同様60%とすると72人。で、明後日日曜日まで10日間の投票期間があるから、単純に割れば、一日にたった7人の人しか投票に来ないということになる。


考えてみたらすごい数字だと思う。そりゃ3人の係の人は通常大使館にお勤めなんだろうけど、通常勤務を投げ打って選挙に従事されているんだろうから、かなりの人件費がかかっていると思われる。


さらにさらに、上の記事を読んでぶっ飛んだのだが、私の投じた1票、勝手にDHLだかUPSで日本に送られて、そこから各市町村の選挙管理委員会に送られると思ってた。ところが、なんと外務省の係の人が「外交官バックに入れて」手で運ぶときた。


ちょっと面白半分で計算してみた。


係の方3人が10日。一人勝手に時給2000円として(その数字にさしたる根拠はありません。たぶんもっとじゃないかなと思うけど)10日間で48万円。で、外交官人の方のヒコーキ代が20万円。それから投票所の設置代とかあるだろうけど一切無視して、人件費だけで70万円かかっている計算になる。でたった72人の人しか投票していないとなると、


私の1票にかかった費用は1万円。


…非常に大雑把な計算でツッコミどころ満載ながら、そういう計算もできるわけで。もちろん日本国内では開票作業などにさらに金がかかることも事実。こうやって考えると、貴重な一票と言うか、ずいぶん税金を使って申し訳ないというか。こと、日本の税金を払ってないのに権利だけ主張するというのもどうかと。逆に、何もしてくれないアイルランド政府に相当な税金を払っているのも事実ですが。


というわけで、アイルランドをはじめとして海外で在外選挙人名簿に登録されててまだ投票されてない方は、ぜひ投票に行ってください。あなたの投票は1万円の価値がありますです(説得力があるようなないような)。もちろん、日本国内にお住まいの方もね。





そういえば、前日の日記で書いたクレジットカードの件。火曜日に申し立てて、木曜日にすでに新しいカードが届きました。やればできるじゃないか。BOIさんよ。




Snigel |MAILアイルランド真実紀行へ掲示板へ