2009年07月30日(木) |
温泉・ほうとう・滝・ワインwith親友 |
少し前のことになりますが、大学時代の親友たちと山梨まで遊びに行ってきました。
知り合いの伝手だとかで、皇族もたびたび訪れるような立派なお宿に手ごろな価格で泊まることができました。 宴会やるような広ーいお部屋の真ん中に7つの膳を置いてのお食事は必要以上に贅沢な感じがして良かったです。
1日目は温泉だったり、お酒&お喋りでゆったり。 基本的に昔と変わってないと思うけれど、それでもやっぱり、みんな少し、おじさんになったね。 女の子たちはあんまり変わってなかったかな。
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2日目は観光。
昇仙峡と山梨ブドウのワイナリー。
ワイナリーでは出来立てのワインの試飲をさせてもらえます。 稲葉ともう1人の女の子はお酒が飲めません。
そんな稲葉たちにはジュースが出されました。 しかしそれは「なっちゃんりんご」でした。 これだってじゅうぶんに美味しいけれど、どうせなら目の前のブドウ園のブドウジュースが良かったなあ。
で、2台のレンタカーは稲葉と彼女が運転するわけですね。 お酒が飲みたいよう。
ただ、盆地を見下ろしながらの山道運転は爽快でした。 ま、お酒が飲めなくても良いか。
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大人になると、仕事だったり家庭だったり、などでなかなか都合が合わないですね。 学生のころは毎週のように飲んでたのにさ。
それでも久しぶりに会えたのは大変にうれしかったです。 みんな少しおじさんになりはしたけれど、それでもやっぱり変わってなかったですわ。
日食です。
そりゃあエリカ様やハイパーメディアクリエイターさんのように南の島まで行ってはしゃぎたいけれど、現実的に無理。 ですから日食は東京で見ます。
それだって60〜70%は欠けるんでしょ? じゅうぶんですよ。
でも悪石島は日食開始に合わせるように暴風雨に襲われたそうで。 ほんと、お察し申します。
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東京も暴風雨ではないけれど厚い雲がながれています。 雲や雨には天体イベントなんか関係ないんだね。
いつもより30分早く家を出て、勤務地の目の前、皇居のお堀端から空を眺めます。
見えました。
灰色の雲は厚いけれど、それでもたまの切れ間から三日月みたいな太陽がはっきりと。 形は三日月なんだけど、月のそれよりもはるかに力強く輝いています。 紛れもなく、あれは太陽なんですね。
忘れがちですけれど、これって太陽と同時に月も見てるんですよね。
1分も拝めませんでしたが、じゅうぶんに宇宙の偶然の神秘を感じることができました。 1人で静かに、しかし確実に興奮していました。
たぶん、だらしなく口なんか開けてたんでしょうね。 そんななりながら、ぼけーっと空を眺めてたんでしょうね。 普段からそうだとちょっと危なくて可哀想な人かもしれないけれど、日食のときくらいは良いよね。
そんな稲葉の横を、空のことなんか無関心といった感じで丸の内のサラリーマンが足早に通っていきました。
次の日食の日は晴れると良いね。
たとえば。
レイが「あなたは死なないわ。私が守るもの」と言えばちょっと期待して良いとか。 シンジが「笑えば良いと思うよ」と言えばボーナス確定だとか。
ずっとそういうお付き合いをしてきました。
エヴァといえばパチンコやスロットの液晶画面の中でしか見たことなかった稲葉。 しかしようやく、おうちのテレビ画面で見ました。
稲葉、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』でようやくエヴァデビューです。
デビューといっても、パチンコやスロットでの付き合いは長いんですな。 だからキャラの名前と顔、性格も知っているし世界観にも馴染んでいるのですぐに入っていけました。
「ヤシマ作戦」なんて数え切れないくらい見てきてるし。
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この作品では宇多田ヒカルがテーマ曲を歌っています。 しかし稲葉が見たのはテレビ版で宇多田は流れませんでした。
今回に限りませんけれど、テレビで映画をやるときって、エンドロールを流さないことが多いんですよね。
まあ洋画だとエンドロールだけで10分くらいあったりして、それを全部流すのは難しいかもしれませんね。 何が書かれてるのかほとんど分からないしね。
でも邦画なら流しても良くないですか? 作品によってはそこでしかテーマ曲が流れなかったりするわけだし。
本来はそこまで含めて「作品」なはずですし。
さて、これからレンタル屋でエヴァのDVDを1巻から順番に借りていきましょうか。
7年前の7月7日。 この日は稲葉の10700日に及ぶ人生の中でもベスト3に入るであろう良き日でありました。
この日、稲葉は自分が作・演出した舞台の千秋楽を迎えていました。
江古田ストアハウス、という劇場で。
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母校である日本大学芸術学部もある江古田。 駅の南口から徒歩10秒の雑居ビルの中にある小さな劇場。
稲葉が本格的にお芝居を始めて最初に立った舞台もここでした。
小さな劇場からあふれ出るほどに、多くの経験・思い出・愛情が詰まっている劇場です。
そのストアハウス。
今月いっぱいで閉鎖されるそうです。
移転先を探しているそうですがいまだ決まらず、事実上の閉鎖。
ストアハウスから届けられた閉鎖の通知を読み、空虚感に包まれていました。 寂しい、なんてもんじゃないですよ。
役者として売れて有名になってから。 身内や仲間や古いお客さんだけを集めて(だって小さい劇場だからさ)凱旋公演を定期的に行うつもりでいたのに。
閉鎖されたらできないじゃないですか。
しかたがないから、 いつか江古田に劇場を作ることにしました。 小さな劇場を。 もちろん日芸生には特別割引で。
夢がひとつ、潰されてしまいました。 その代わり、にはほど遠いかもしれないけれど、 夢をひとつ、むりやり作ってみました。
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卒業してから江古田に行くたびに、「あの店なくなっちゃったんだ…」という寂しさに襲われてきました。
その中でも江古田ストアハウスを失う辛さは一入ですわ。
2009年07月01日(水) |
『home』と『RENT』 |
病の床に伏しています。 頭が激しく痛いです。 暑いからとて油断せず、皆様もご自愛くださいませ。
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こりゃあ倒れるぞという予感を得て、帰宅前にDVDを購入。 ラーメンズの初期の舞台。 『home』っていう作品。 お布団かぶって観ましょう。
ビデオテープでは出ていたんですけれど、発売元が倒産して絶版となっていたもの。 それが会社を変えてDVDで発売となったそうです。
詳しい事情は分かりませんが、嬉しいですわ。
頭が痛いながらも楽しみました。
あとはバイト先の女の子が「イチオシですぅっ」って貸してくれた『RENT』。 名作ミュージカルの映画版です。 舞台を観たかったんですけれどもね、観られなかったんでせめてDVD。
薦めるだけあって満足する作品です。 ますます舞台を観たくなりました。
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しかし稲葉のようにしょっちゅう倒れていると、病床で観るDVDはいくらあっても足りません。
ウォークインクローゼットですか、そういう衣裳のための部屋があるじゃないですか。 稲葉はあの部屋をDVDで埋めてみたいのです。 そういう家に住みたいのです。
DVDで埋めた部屋ともうひとつ、本で埋めた部屋がほしいです。 4面ある壁の全部がDVDもしくは本。 しかも全て自分が好きなものですよ。
DVDのためだけの部屋と本のためだけの部屋。 そんな部屋を持てたら、いくら風邪をひいても安心ですね。
いや、丈夫になれよっつう話ですけれども…。
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