馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2003年07月29日(火) 玄孫の代

べディックの上映会に行ってまいりました。

べディックというのは稲葉が大学で所属していた部会です。
演劇・映画・放送の作品を創っています。

今回は前期上映会。
春から創られた作品です。
企画自体は春よりも前から立っていることがありますが、ともかく、1年生が初めて関わる作品たち、ということになります。
ここで作品創りというものに触れて、今度は1年生たちが監督となってまた新たな作品を創っていくのですな。
こういう人のつながり方が好きです。

   ◆

昨年までの上映会だと、作品に出てくる役者のほとんどは知っている顔でした。
だからその作品創りに直接の関わりが無くても、客観的視点になりきることができませんでした。
製作途中の話とかも耳に入ってきちゃうし。

ただ、今年の上映会はすこし変わっていました。
少しずつ少しずつ、知らない役者が増えてきました。
まだまだメインは知ってる顔なんですが、脇とかに少しずつ少しずつね。

稲葉は今年大学を卒業したわけで、今の1年生を知りません。
顔と名前が一致する程度ならそこそこいるんですが、キャラクターまで掴んでいるという意味では1人も知りません。
後輩、には違いないのだけど、現2年生以上の後輩とはもうまったくベツモノの感じがします。

そんな彼らが出てきてやっと、すこし客観的に観ることができました。
まだ完全にじゃなくて、すこし、ですが。

後輩へのちょっと新しい視点をみつけた。



2003年07月28日(月) 深夜にスポーツを眺めながら

なんですか、世界水泳が盛り上がってましたが。
ふむ。
世界新記録での金メダルってのは文句なしにカッコいいですな。
しかも2回も。
北島選手、そうか、稲葉より3つも年下ですか。
ありゃあ。

稲葉は、たとえば水泳には直接の興味はあんまりありません。
興味はあんまり無いんですけど、世界的な大会が行われてる雰囲気というか盛り上がりは好きだったりします。
オリンピックとかね。
サッカーのワールドカップも日本開催でない方が、個人的にはもっと盛り上がれるんだけどね。
実際のところは良く知らなくて、ちゃんと観ているわけじゃあないんだけど、でも空気的にわくわくするものがあります。

   ◆

今回の世界水泳の中継を見てて目に入るのが、各コース上に表示される順位。
選手がゴールに到達すると、選手が泳いでいたコース上にその選手の順位がサッと出てくるの。
あれ、プールの底にでかいモニターがあって表示されてるって思ってました。
違うのね。
選手と一緒にプールを走る世界記録の赤い基準線もプール底のモニターで表してるのかなって。
そんな基準線が本当に走ってたら選手は気が散るわなあ。

あと解説者も気になります。
世界規模のスポーツの祭典で、まともに解説してる解説者を見たことがない。
競技前は日本人選手はみんな調子良いみたいなこと言ってますが、まあ解説っぽいかな。

でも競技が始まると「いけー!」とか「いいぞぉ!」とか、ひどいのだと「うおぉー!」とか。
あれは仕事量としては限りなくゼロに近いと思う。
だから、競技前にいろいろとしゃべっていただいて、スターターが現れたら解説者は退場してもらうのが良いです。
「さあ、いよいよスタートです。本日の解説は100m銀メダリストのゴンドウさんでした。ありがとうございました」とか。
んで、競技終わって興奮が冷めやんできたところで再登場させて冷静に分析していただくの。

   ◆

さて、一般論としても言われているし、稲葉の後輩も自分の日記に書いてましたが、なんでこれをゴールデンタイムで流さないんですかね。
そりゃバルセロナでやってるわけで、生放送が深夜になるのは仕方がない。
確かに、深夜遅くまで眠気を我慢してテレビ観るというのも、世界大会ならではの楽しみ方かもしれません。

でも録画でゴールデンタイムでも流したほうが良い。
優勝の可能性がほとんどゼロのチームの野球中継より、どれしこ意義があるか分かりません。

北島選手が世界記録を叩き出した瞬間の表情ってのは何度観ても良いものです。
一方で、このあと世界記録を出すことになる選手の入場の表情、ってのも見応えあると思うけどな。
緊張が垣間見えたり図太いくらいに落ち着いてたりしてね。

放映権を握っているテレビ局(今回はテレ朝)はそれくらいのことはしていただきたい。



2003年07月24日(木) いつか、かめはめ波を撃つその日

ある人体図鑑に、小人さんたちが食べ物の消化・吸収をしている図が載っていた。
胃袋の小人たちは口から入ってきた食べ物にホースで胃酸をかけながらかき混ぜ棒でこねこねしていた。
小腸の小人たちはドロドロになった食べ物からスプーンを使って栄養をすくいとり、大腸の小人たちは防臭マスクをしながらウンチを一生懸命に黄門から押し出していた。
そんな図解を見たものだから、幼いころ、人の体内では無数の小人さんが働いていると認識していた。
吐いたりウンチしたりのときに小人まで出てきやしないかと心配したものだ。
小人の体内にもまた小人がいて、その中にもまたさらに小さな小人がいて……と、幼いながらも自分の内に宇宙を感じていた。

   ◆

怪獣映画が大好きだった。
『ウルトラマン』も大好きだった。
チビのころからウルトラマンやゴジラといったヒーロー・怪獣が創りものであることはなんとなくわかっていた。
だが科学特捜隊(『ウルトラマン』に登場する防衛チーム)は実際に存在する組織だと思っていた。
怪獣と戦うことはなくても、宇宙の監視などはしているものだとばっかり……。

数年して、どうやら科学特捜隊も実在しないらしいということがわかってきた。
だがしつこいことに、地球防衛軍は本当にあるとさらに数年は信じていた。
国連軍っていうのがそれに近い組織なのかな、なんて。

   ◆

ちゃんと力を込めればかめはめ波は出せるものだと思っていた。
家の中で本気で構えて練習した。
いざ撃てちゃって家が壊れたらまずいと子供なりに気を使って、窓から空に向けて練習していた。
思い込みというのは怖いもので、あとちょっと努力(具体的には腹筋運動とか腕立て伏せ)をすればもうすぐ出るぞ、といった確かな手応えを感じていた。
また、空に向かって筋斗雲を呼んだこともあった。
あのころは『ドラゴンボール』にはまっていたなあ。

   ◆

メラゾーマ(火炎呪文)やギガデイン(電撃呪文)は無理だと知っていたが(かめはめ波は出せると思っていたくせにこいつは…)、ルーラ(瞬間移動呪文)は練習次第だと思った。
『ダイの大冒険』という漫画の中でルーラを使うコツみたいのが言われていたためだ。
目的地をイメージして魔法力そのものを放出しろ…って具合だ。
こういうふうに漫画の中で「コツ」を紹介されるとなんとなく出来そうな気がしてくるのだ。
同じ理由で『幽遊白書』の霊丸も実際に努力をした。
すべての力を指先に集めるイメージをする。
すると霊力が指先に集まって熱くなるのだ。

   ◆
   ◆
   ◆

上はどれも稲葉が子供のころに本気で信じていたことです。
ねえ、子供って馬鹿なこと考えてますね。
自分のことながら怖いくらいに馬鹿なこと考えてますね。
やれやれです。

もちろん体内に小人はいませんでした。
科学特捜隊地球防衛軍なんて組織は作られておらず、ましてや全滅もしていません。
かめはめ波が出たためしはないし、筋斗雲は気配もしませんでした。
ルーラはたったの1メートルさきに無事着地する結果となり、霊丸は人差し指が熱くはならず痛くなりました。

どれもこれも、子供が信じた他愛もない夢です。
結果として裏切られた、と言ってもよいかもしれません。

しかし、小人がいなくても人体の働きに興味があるのは変わりありません。
科学特捜隊地球防衛軍がウソだとしても、今だって『ウルトラマン』は好きだし登場する怪獣や超兵器はやっぱりカッコいい。
かめはめ波ルーラ霊丸も使えなくたって『ドラゴンボール』『ダイの大冒険』『幽遊白書』は名作だと思うし、たまに読み返しもします。

そんなふうな、裏切られてなお楽しい夢を大切にしよう。
そういった夢を創っている人たちはとても素敵です。
そういった夢を子供に与えて鮮やかに裏切る、早くそんな大人になりたい。

いまでも稲葉、1人のときになんとなくかめはめ波のモーションをしてたりします。



2003年07月22日(火) 怪物を見た

当日記の日付は22日となっていますが、25日付のロイターに面白い記事がありました。

犬を飲み込んだ“伝説の大ナマズ”、ドイツで死亡を確認

ドイツの湖に生息、犬を飲み込むなどして長年にわたり地元住民に恐れられてきた巨大ナマズの死がいが今週、湖岸に打ち上げられた。
しかし“殺し屋クノ”の伝説は生き続けている。
……略……
クノは2001年、水中から突然現れ、ダックスフンドの子犬を丸飲みしたことでその名が知れわたった。
これまで繰り返し捕獲作戦が実施されたが、いずれも失敗に終わっている。


   ◆

「水中から突然現れ、ダックスフンドの子犬を丸飲みした」の1文がすごいですな。
怪物映画のシナリオですかね。
おちおち湖畔を散歩もできないわけで、地元住民もそりゃ恐れます。

繰り返し行われていずれも失敗したという捕獲作戦ですが、その過程で怪獣映画のように沢山の軍艦が沈められてそうな趣が漂います。
ドイツの湖はあなどれません。

   ◆

そういえば、つい最近、中国の湖で20匹の怪獣が目撃されたってニュースもありました。
さすがにこちらは眉唾の度合いが強いですが、稲葉はこの手のニュースにわくわくします。

そりゃゴジラみたいのは無理としても、怪獣というべき生物がいるってのには興味以上のものがわいてきます。
幼いころに心弾ませた空想の世界をリアルに見られる喜びとでもいいますか。

もっとも丸飲みされた子犬とその飼い主、恐怖のズンドコにあった地元住民はそれどころじゃないんでしょうがね…。



2003年07月20日(日) 脱皮の準備

前回の日記や帯に「スイカの美味しい季節」なんて書いてますが、おかしいくらいに涼しい夏です。
やっぱり暑くなけりゃあ夏じゃあねえ。
なんなんでしょう、お米とかって今のうちに買いだめしといた方が良いんですかね。

夏が涼しいと寂しいし、秋のお米も心配だわ。

   ◆

雨も降ったり降らなかったりです。
降りそうで降らなかったり降らなさそうで降ってたり。
そんなだから傘を忘れて、後日2本の傘を持ち歩くハメになる。
恥ずかしいなあ。

気温も微妙です。
暑くなりそうでならなかったり、涼しいかと思ったら暑くなったり。
そんなだから長袖着て暑くてイヤになる。
くやしいなあ。

なんとなく暗くてジメジメしてます。
稲葉の周りにも、本当は明るいのにジメジメしてる人がいるぅ。
稲葉は今のところカラッと元気(カラ元気ではない)ですが、ジメジメ人にエネルギーを持ってかれる感じがするのは確か。

ジメジメしちゃう時があるのはわかる。
誰も悪くないんですね。
誰も悪くないことにしちまいましょう。
この曖昧な天気のせいにしちまいましょう。
もうすぐして、本当の夏が来たら、ジメジメした人もはっちゃけられる。

だったら良いな。



2003年07月18日(金) 稲葉とスイカ、今も昔も

なかなか梅雨が明けませんね。
夏休みだというのに折り畳み傘が手放せません。
あれってカバンの中でけっこう邪魔なのよ。

   ◆

とはいえ夏には違いない。
そろそろスイカの季節ですね。

スイカは稲葉の好きな食べ物、23年連続ナンバーワン。
おめでとうおめでとう。
春巻きも回鍋肉もお蕎麦もお寿司も炊き立ての白いご飯も文句無しに好きなんですが、スイカは「夏」というオプションが付いて逃げ切り。
みかんも冬の味として大好きですね。
ただ、夏と冬で比較した場合、オプションとしての強さは圧倒的に夏でしょう。
そんなわけでスイカが好き。

先日も冷蔵庫開けたら、半球状スイカ×2 が庫内を占拠してました。
マーガリンが肩身狭そうでかわいそうで。
この圧倒的な存在感もスイカならではですね。

   ◆

小学生の頃の稲葉にとって、スイカは大好きな食べ物であると同時に、最も注意すべき食べ物でもありました。
スイカを食べた翌朝、かなりの確立でおねしょしてました。
いい加減おねしょなんてしない年頃ですが、スイカだけは別物でした。
食ってるときは嬉しいんだけれど、すぐに翌朝が不安になってね。
ずいぶんと布団を濡らしたものです。
へへ。

調子に乗ってね、食べ過ぎちゃうんですね。
当時の稲葉は八分目なんて言葉は知りませんから。

   ◆

いくらなんでも今はおねしょなんてしません。
しませんが、かなりの確立でお腹が痛くなる。
今では、好きだからって馬鹿食いはしません。
節度をもって食べます。

ただ、いくら抑えても、お腹はいたむ。
稲葉はお腹、胃腸が弱いようです。
スイカに限らず、結構な頻度で腹痛を患っています。
350ミリリットルの缶ジュースを一気に飲もうものなら確実にアウトです。

スイカも350ミリリットルと同じ。
症状の程度の差こそあれ、ほぼ確実に腹を壊します。

しかしそれでも、スイカが好き。
多少のリスクを背負ってでも食べたい。

今日もギザギザスプーンでスイカの赤い実をくりぬきます。
スイカの美味しい季節でうれしい。

稲葉に食べられるスイカは、スイカの中でもきっと、段違いに幸せなやつです。
やつらはそのことを知ってるんですかね。

   ◆

しっかしスイカって英語では「ウォーターメロン」になるんですね。
水っぽいメロン、みたいでこの訳はどうにも納得がいきません。



2003年07月16日(水) 身近な地雷・ぐうたらな朝編

連日のバイトで、大学に通っていた頃よりもずっとずっと規則正しい生活をしています。
けっこうなことです。

そんなですから、たまのお休みが実に心地よいですね。
お休みの日の午前中はおうちでダラダラしていたい。
出かける予定があるにしても午後からってのが良いです。
朝は死にかけた頭でワイドショーなんかをぐうたら見ていたいものです。
たまに寝ちゃったりなんかしてね。

ぐうたらするときは大抵パジャマ姿です。
髪の毛もくちゃくちゃ。
メガネだっておうち用のダッサイやつ。
とても人に見せられる姿じゃありません。

   ◆

そんなときの不意の来訪者はたまりません。
いちばん厄介なのが宅配便のおじさん。

マンション下、宅配おじさんの姿が我が家のモニターに映り、オートロックを解除します。
このあと、稲葉と母親とで軽い口論が起こります。
つまり、どっちがおじさんの相手をするか。
稲葉もその母親も、あまりカッコいい姿ではありませんからね。

母親の場合、パジャマ姿のままってことはまずありません。
家事をするに充分な格好をしています。
ですから普通に考えれば母親の方がおじさんの相手をするべきなのです。
口論すること自体がおかしいはずなんです。

んだのに勝率はおよそ5分と5分。

おじさんは既にマンション内にいて、エレベーターで4階へ向かっています。
そうそう長い間、口論はしてられません。

10秒くらいでさらりと、しかし真剣に口論を済ませます。
で負けた方が次の10秒くらいで急いで身支度を整えます。
とはいえ服を着るくらいが精一杯です。
メガネ変えたり、ましてや髪を整えるなんて絶対不可能です。
服だってパジャマ脱がずに、その上に着たりします。

   ◆

宅配のおじさんだって、恥ずかしい格好の人は仕事柄たくさん見ているはずで、いまさら気取っても意味無いはずなんですけどね。
とにかく、ぐうたらした朝のチャイムはドキリとします。

ハンコを捺して、おじさんが引き揚げたら、パジャマの上の服を脱ぎ散らしてワイドショーに戻ります。
ぐうたらの続き。
まさか2人目は来ねえだろう。

お中元シーズンは要注意ですな。



2003年07月14日(月) 腰で感じる幸せ

前回書いた吐き気をもよおすことや、急激な胸の痛みは稲葉にとっては長い付き合いの異常です。
これとは別に先日、身体に新たな不調をきたしました。

強烈な腰痛。
腰の周辺を動かすたびに全身に痛みが走って動けなくなりました。
寝ている身体を起こすそれだけのことに、壮大な決断と労力がかかる。
丸1日、寝たきりの生活をすることになりました。
寝返り打つたんびに軽い悲鳴が上がる。
うあー。

しかしバイトもあるわけで、いつまでも寝たきりってわけにゃあいきません。
湿布を貼って、ゴムのベルトで腰を強く強ぉく締め付けて、ひいひい言いながら出かけました。
お相撲さんも言ってることですが、腰痛のときはとにかく腰を強く締めるのが良い。
こうすりゃなんとかゴマカシがききます。

もうね、電車内ずぅっと「座らせろ座らせろぉ…」とぶつぶつ。
んで座ったら座ったで、目的地で立ち上がるのに一苦労。
あまりに辛くて杖を購入。
杖ってね、本当に楽なんですねえ。
お年寄りが杖持ってるの、わかるわあ。

   ◆

そんな状態がおよそ2週間ほど続きました。
一時はずっとこのままなんじゃないかとヒヤヒヤしました。

現在は腰の異常はまったくなし。
思い切り走れます、だぁーって。
硬い身体ですが、それでも折り曲げることができます、ぐにゃあって。
寝返りが打てます、ごろごろーって。

身体が思うように動くってのは良いものです。
当たり前のことがかなり大きな幸せです。

こまごまとした異常を背負いながらも、稲葉は概ね健康です。
おおいにけっこう。

   ◆◆◆

【関連記事リンク】
2003年7月12日『健康≧不健康』



2003年07月12日(土) 健康≧不健康

いっつもどこか患っている。

健康か不健康かと言われれば、健康です稲葉は。
入院したことなんかありゃしません。
でも、「万全さ! どっからでもかかってこい!」 とは言えません。
健康な中にちくちくとダメな部分があります。

   ◆

月に2〜3回ほどかな、強烈な吐き気に襲われます。
一度かかってしまったら、あとは悪くなる一方でもう寝るまで治りません。
原因は不明。
ただし眠って翌朝を迎えたらもう大丈夫。
その日限定で翌日に持ち越すことはほとんどありません。
なんだろ、これ。

襲われるとテンションはがた落ちとなり、集中力がゼロになります。
芝居の稽古やバイトなんかにやられると深刻です。
これがために友人の芝居を観られなかったり、飲みの誘いを断ったり、非常に勿体無い思いを何度もしてきました。

前日に予兆があるなら対処のしようもあるんですが、唐突に来るのがタチ悪い。
お腹のばかやろうって思う。

   ◆

また、月に3〜4回ほどかな、胸の強烈な痛みに襲われます。
息を吸って肺が膨らむ際に、肺に針でも刺さったかのような痛みが走る。
そうなったら息を吸うことも吐くこともできなくなります。
そんな時は胸を叩く。
激しく強く何度も叩く。
そばに友人がいて不審がられたこともありますが、必死なんです。
叩きながら少しずつ息を出し入れして、痛みの無くなったのを確認します。

これも原因不明で予兆なし。
タチ悪いわぁ。
左側の肋骨がちょっと曲がってて(痛むのは決まって左の胸)、それが肺に当たってるんじゃないかと密かに思ってます。

これとは別に、胸が押し潰されるような感じで呼吸が出来なくなるときがあります。
ツライ。
肺のばかやろうって思う。

   ◆

去年までの学校の内科検診では毎年異常なし。
精密検査とかした方が良いのかな。
でもイヤなの見つかったらイヤだな。

「胸の痛み」って言うと、歌の歌詞によく出てくるフレーズだったりしますが、稲葉にゃ現実問題として厄介です。

ひょっとして、こういった吐き気や胸の痛みって、皆にあることなんですかね。
こういう経験をされている方、情報ください。
上に書いたようなその場しのぎではない、抜本的な効果的な対処法を知っておられる方は教えてください。

病院行けって?
でも概ね健康なんですよ。

ほら、ちゃんと綺麗に録画・再生ができるビデオデッキでも、テープを巻き戻すときだけ、なぁんか嫌な音がすることあるじゃないですか。
稲葉の身体もそんな感じなんです。
修理に出せばいいんだろうけど、でも普通に使えるしなあ……みたいな。

早寝早起き健康結構。
油断は大敵……うぅむ。



2003年07月07日(月) 雲厚き七夕の空

七夕ですね。
しかしあいにくの曇り空。
ふう。

ひとりの後輩から「あれから1年が経ちました。時が経つのって早いですね」ってメールが来ました。
なんのこっちゃかすぐに気づきませんでした。

実は1年まえの今頃、大学の後輩たちとお芝居をやっていました。
7月5日が初日で7日が七夕千秋楽でした。
そっか、あれからもう1年ですか。
確かに早いなあ。

稲葉の作品で初めて本格的に演劇に触れた当時の1年生はいま、いっこ先輩になってやっぱりお芝居をやっているようです。
また機会を見つけてやりたいとは思ってるんですけどね。
学生じゃないって立場は難しいですねえ。

短冊に「やりたいことしたい!」って書いて笹に吊るしたいな。
いや、すでにある程度やりたい放題の生活してるってのは重々承知してますが。
でも学生のときには無かった(…と思う)足かせみたいなモンが今は付いてる気がする。
うー。

ま、とりあえず七夕は晴れてほしい。



2003年07月04日(金) お振込み・お引き出し

大学を卒業して3ヵ月。
自分でも忘れていたようなタイミングで卒業祝いを頂きました。
しばらく会う機会のなかった親戚ってあなどれないですね。
ここでの臨時収入はとてもありがたいです。

そういえばかなり前にも、夏休みに遊びに行った先で「お年玉」をもらったことがありました。
みなさん、ありがとう。
有意義に利用させていただきます。

   ◆

銀行の預金通帳を更新しました。
さくら銀行の通帳が三井住友銀行の通帳になりました。

以前の通帳ですが、破って捨てたりはしません。
保存してあります。
お金の動きから自分の動きが見えてきますね。

春先にゴソォッと引き出されてるのを見て、部活の合宿を思い出しました。
部員の参加費を立て替えてたんだっけ。
あの春は楽しかったな。

その1年後の春。
やっぱりゴソォッと引き出されていました。
稲葉作・演出のお芝居で劇場代を払ったんだっけ。
あの春も楽しかったな。

いっぷう変わった日記帳のようで見ていて飽きません。
新しい通帳はこれからどんな数字を刻むのかな。

増える一方だったら良いのにな。
でも、たまにゴソォッと引き出すから面白いんだろうな。
無駄遣いはやめよう。



2003年07月02日(水) ひとつの節目

今日の正午が、1年のちょうど真ん中なんですね。
夏至も過ぎ、2003年も後半戦突入です。
はやいなあ。
夏休み終わってからが後半、って考え方はやっぱり学生かな。

さあ、今後も気張っていこう。
たまに休みながらね。
ふう。

   ◆

さて当日記『馨絵詞』ですが書き始めてからもう丸2年が経ちます。
はやいなあ。
今までご覧になってくださいました方々にあらためてお礼申し上げます。

   ◆

初期は読者がごくごく一部に限られていたので、内輪の話が多いですね。
ちゃんと「日記」といえる内容になってます。
読者層を広げることを意識してる今では、昔のような書き方はできません。
でもあんな底抜けな書き方、それはそれで楽しかった。

今読み返すと「コイツぁ何を言ってんだ?」と思うような記事も結構あって恥ずかしいです。
たかだか1年前、2年前の記事。
でも確かに今より若い自分がいました。
いやん。
人に歴史ありー。

早く何か華々しい記事を書ける日が来るといいなと思いつつ、明日もキーボードを叩きます。
そんなわけで『馨絵詞』今後ともよろしくお願いいたします。


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稲葉 馨

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