雲越しの陽はとおい 肌に水滴がはりつく
こんな寒い日には あなたを着て ミルクを飲んで 猫になりたい
抱きしめられるだけでいい キスはいらない 言葉はもっといらない
溶け合って トロトロのまま宇宙に流れたい
地球から 私たちのミルキーウェイを 見上げる恋人たちに 幸せをあげる
部屋は月の反射光でいい ライトはいらない カーテンはもっといらない
女の子がそこにいる まるで私の知らない 過去の私
体を重ねる度にずぶとくなる神経 夜明けを見る度に薄れる遠慮
怖くてふるえたまつげも 恥ずかしさにこぼれた涙も ずっと 過去のもの
かつて私が語った愛とは何? 今の私に 愛は語れない 「あなたのためなら死ねる」と思うよりも 今あなたのためにできる最大限の行動の方が貴く思える
飛び越したい現在を這いずり回って未来を生きる苦しみ これが私のあなたへの愛
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