ぽあろの新婚＊＊＊＊日目。
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今日は、僕の仕事場の、
利用者さんだった方のお葬式。
お亡くなりになってから、
妻と思い出話を繰り返した。
僕の働く施設から、
妻の働く医院へ入院したからね、
二人ともその方の思い出があるからね。
そのことに、今回はずいぶん救われたよ。
葬儀場から帰宅、
車を停めて見上げると、
ベランダで手を振る妻と娘。
うん、元気出さなくちゃね。
喪服で思いっきり手を振るのも変だけどね。
妻に塩で清めてもらって、
妻の作った焼うどん食べて。
よし、元気に生きましょう、
そんな新婚３０９３日目。
お風呂も終わって、
ラジオ体操も終わって。
妻が娘を寝かしつける間に、
僕はお風呂の掃除をやって。
寝室からはまだ話し声、
今のうちに、洗濯物を畳んでおこう。
話し声のトーンが下がってきたので、
寝室にいって、妻と交代。
昨日出したＣＤのおかげもあって、
今日も娘はすんなり、すやすや。
寝室を出て、妻とおしゃべり。
だらだらと、まとまりもなく。
仕事の話をして、
亡くなった利用者さんの思い出話をして、
昨日買った漫画の話をして。
日付変わる前に寝なくちゃね、と寝室へ。
その辺の心掛けは悪くないんだけどなあ。
寝室でおしゃべり再開、
そんな新婚３０９２日目。
今日は妻が夜勤でいなくて。
娘がなかなか寝付けない。
ふと思い出して、夏川りみのＣＤ。
赤ん坊のころ、よく聞かせてたやつ。
あれれ、たちまち寝ちゃったね。
夜勤中の妻に電話。
ＣＤの件を報告する。
そっかー、と妻の弾んだ声。
きっと、僕の声も弾んでたんだよね。
明日の夜も、このＣＤつかっちゃお、
そんな新婚３０９１日目。
妻と真剣に相談。
家の大きさはこんなもんかな、と妻。
そうだね、あまり大きいのもね、と僕。
配置はこのへんかな、と妻。
そうだね、動線的にもそれでいいね、と僕。
デザインは迷うね、と妻。
そうだね、いろいろ調べたほうがいいかもね、と僕。
いよいよ僕らも、ってわけではなくて。
娘が遊ぶ、段ボールのお家。
生協で注文しようか、
ネットで頼もうか、
それともおもちゃ屋さんに見に行こうか、相談中。
僕らの家も、考えなくちゃね、
そんな新婚３０９０日目。
妻が遅番なので、
先に娘を寝かしつけ。
珍しく、あっさり寝ちゃったね。
妻が戻ってきて、
とるものもとりあえずお菓子を開いて。
紅茶でもいれようか、と僕。
たくさん飲みたいな、と妻。
ああ、最近紅茶を飲むときは、
小さいカップにしていたもんね。
ティーバッグ１つで２杯いれてたからね。
その辺は気づいていましたか、やっぱり。
でもティーバッグ２つ使うのは、
もったいないような気がしちゃうんですよお。
妻に紅茶、僕はコーヒー、
そんな新婚３０８８日目。
妻が実家で野菜をもらってきた。
いつもいつも、たすかります。
娘を妻に任せて、
ひとりで車に野菜をとりに行く。
大丈夫大丈夫、
今晩使うレタスだけとってくるから。
外はもう真っ暗で、
車に一杯積まれた袋の、
どれがレタスかわかんないや。
手探りでさがしてみる、
うん、これは確実に大根だよね。
突き止めるのも面倒だから、
持てるだけ持っていくことにしよう。
うん、これは確実に大根だから置いてこう。
どんどん車から出していく、
これはその気になれば全部持てるかな。
よし、この確実に大根の袋も持って。
そこへ妻がさっそうと登場、
手伝ってくれるんだね、ありがとう。
うん、そっちのカタマリのほうが軽いと思うよ。
少し歩いて、あれれと思う。
そっちのカタマリのほうが重かったかもしれないぞ、
わるいことしちゃったなあ。
さらに歩いて、きっぱり確信、
いや、やっぱこっちのほうが重いみたいだ。
だって、例の確実に大根の袋があるし。
よろよろと妻について歩く、
そんな新婚３０８７日目。
娘を寝かしつけて、
夜勤中の妻に電話してみる。
忙しいと出られないんだよね。
出てくれるといいけどなあ。
結構あっけなく、妻が出てくれて。
今大丈夫？
うん、大丈夫。
いつもどおりの会話から始まって。
娘の様子を報告。
あした遊びに行きたいんだってさ。
お友達のいっぱいいるところがいいんだってさ。
じゃあ連れていくよ、と妻。
夜勤明けなんだからあんまり無理しないでね、と僕。
じゃあお仕事がんばってね、と僕。
うん、がんばるね、おやすみ、と妻。
いつもどおりの会話で電話を切って。
寝室に戻ると、娘が見事なまでの熟睡。
ああ、ママに似てるな、この熟睡っぷり。
って、感心するのもいつもどおりだったりする、
そんな新婚３０８５日目。
久々なのかな、
ちょっと言い合いになっちゃって。
ヘンに我慢してるのも、
かえって良くないからいいよね、これも。
言い合いが１０分ほど、
そのあとまじめな相談事を３０分、
あとはあれこれよもやま話が延々と。
別に面白い話をしたわけでもないけれど、
しゃべりおわって、なんだかすっきり。
残ったのは、眠気と眠気と眠気と・・・
そんな新婚３０８４日目。
買い物が終わって、
妻と母はいったん家へ、
僕は娘と公園へ。
娘とボールでしばらく遊ぶ。
けるのが上手になったなあ、
走るのも上手になったんだねえ。
負けじと僕もはりきって。
遅れて妻たちもやってきた。
娘はすでに飽きていたのだけれど、
僕はすでに疲れていたのだけれど、
ママに見てほしいものだから、
妻に見てほしいものだから。
娘と二人、もうひとはりきりですよ、
そんな新婚３０８０日目。
バレンタインだけど、
我が家ではチョコはなしってことで。
昨日のおでん屋さんのおごりが、
妻と母からのバレンタインってことで。
ってことは、
３月には僕が二人におでんをおごるってことだね。
なんか割に合わない気がするけど、
まあそれでいいってことにしとこうね。
急に暖かくなったせいなのかな、
それとも疲れがたまっちゃったのかな、
夜になってなんだか頭が重いや。
娘の相手を妻に頼んで、
先に寝室で横になる。
なんだろう、なんでだろう。
それが気になって寝ることもできなくて。
でもそんなとき、
妻はちゃあんと、僕を見てくれてるもんね。
それ、花粉症なんじゃない？
なるほどと納得、とたんに眠気、
そんな新婚３０７９日目。
二人ともお休みで、うれしいね。
やりたいことがいっぱいあるから、たのしいね。
ショッピングセンターにみんなでお出かけ。
娘のジュニアシートを買って、
コールドストーンクリーマリーを初めて食べて。
お家に帰ってお昼ごはん、
うとうととお昼寝、これもわすれちゃいけないね。
晩御飯は近所のおでん屋さん、
僕らの大のお気に入りのお店。
やっぱこの季節はおでんがいいね、
このお刺身もおいしいなあ、
おでんのつゆで豚しゃぶ、ってうまいねー、
鍋あとのうどん、最高だね。
娘は店員のお兄さんを気に入ったみたい。
男の人にはあまりなつかない子なのになあ。
ありゃ、駆け寄って抱きついたぞ、
父としては心穏やかじゃないなあ、
なんて言ってると妻に笑われちゃった。
なにはともあれ、大満足の一日で。
シメは娘を寝かしつけたあとの、
紅茶とお菓子とおしゃべりで。
それはいつもとおんなじだね、
そんな新婚３０７８日目。
僕も夜勤明け、妻も夜勤明け。
仕事の買い物やってるうちに、
妻はもう家に着いてるみたい。
僕は皆のお昼ごはんを買って、
家から離れた駐車場へひた走って。
ちょっと、荷物が多すぎるなあ。
妻に電話をして、
玄関先に受け取りに来てもらう。
母も娘も出てきてびっくり、
あ、ついでにごみ捨てなんだね。
駐車場に車を止めて、
再び家に向かって歩き出す。
信号の向こうに、見慣れた姿。
妻と母と娘がこっちへ歩いてくる。
まるで、映画か何かのワンシーンだね。
父の帰りを出迎えに来る家族、かあ。
あ、ドラッグストアへ買い物だったのね。
まあ、それも楽しいけどね。
え、だれも財布持ってきてないの？
そんな新婚３０７７日目。
今日は二人とも夜勤なんだよね。
午前中は買い物に行って、
お昼をみんなで食べて、
こたつで昼寝して、
一緒に出かけて、
車は二台にわかれるけどね。
僕の車を止めている駐車場まで送ってもらって、
僕が車に乗り込んだりエンジンかけたりする分、
妻の車は先に行くのだけれど。
そこは何とか早く追いつこうとする僕。
無情にも最初の信号で目論見は崩れ。
あーあ、と言いつつ車を走らせる。
コンビニの駐車場に入る妻の車発見。
僕も夜勤のおやつを買おうっと。
１０分ぶりの妻との再会だね。
再び二台にそれぞれ乗り込んで。
同時の出発なら僕のほうが速いよ。
しばらく走って、
後ろに妻の車が見えないことが気がかりで。
うーん、我ながらおめでたいなあ、
そんな新婚３０７６日目。
僕は仕事休みで、朝寝坊。
目が覚めたら、妻は出勤した後で。
僕は休みは休みなんだけど、
夕方にミーティングがあって。
妻が仕事から帰ってくる前に出発、
妻が仕事から帰ってきた後に帰宅。
ようやく会えた妻は、
カレーライスの食べすぎで苦しそう。
なんだか、わらっちゃいそうだよ。
僕も負けじと、食べ過ぎて、
二人で苦しいね、と言い合ってみる、
そんな新婚３０７５日目。
夜勤が終わって、家に帰って。
半日仕事の妻の帰りをのんびり待つのだけれど、
うーん、お腹が減ってきたなあ。
妻の帰りを出迎えて、
一緒にお昼食べて、
娘も連れて少し散歩して、
それからちょっと昼寝して、
なんかいい午後を過ごせそうだな、
なんて思っていたのだけどね。
母が用意してくれたチャーハンの、
香ばしい香りに負けちゃったよ。
先にお昼食べちゃって、
妻の帰りは出迎えたけれど、
早々と一人で昼寝しちゃって、
娘の散歩は妻にやってもらっちゃって、
午後は丸々昼寝しちゃったよ。
思うようにはいかないよね。
それでもお出迎えできただけでも、
なんかいい時間を過ごせた気がする、
そんな新婚３０７４日目。
久々に、一緒に出勤。
僕が運転、妻は助手席。
借りてきたＣＤを鳴らしながらのドライブ、
じゃないや、通勤だっけ。
妻は途中でコンビニに。
お昼ごはんを買うんだよね、
まだ余裕はあるから、
ゆっくり探しておいで。
車を降りた妻は、
店内に向かってテテテテテッ。
そんなに急がなくてもいいのになあ。
とりあえず、後姿に見とれてみたり、
そんな新婚３０７２日目。
娘を寝かしつけて、
妻と二人で隣の部屋へ。
僕が紅茶を入れてる間に、
妻はお菓子を用意してくれていて。
あれやこれやしゃべったり、
ニンテンドーＤＳをいじったり。
早く寝なくちゃいけないのにね、
気がつけば時計の針が、
ぐーんとまわっちゃってるけどね。
そろそろ寝ようか、と言いながら、
次の話題にはいっちゃって。
続きは夢の中で話せるといいのにね、
そんな新婚３０７１日目。
夜勤から妻が帰宅。
昨日のメールのムービーのことで、
しばし盛り上がる。
さっそく、娘が妻に腕前を披露。
あれ、昨日みたいにうまくいかないね。
妻の前だと張り切りすぎちゃうのかな、
そんなところまで父に似たんだね。
夕食後、皆でテレビ。
おでんの映像が流れて、
おでんいいね、って話になって。
家の近所のおしゃれなおでん屋さん、
今度皆で行きたいな。
そんな話をしていたら、
娘は今すぐ行く気になっちゃって。
あんまり気が早いから、
僕と妻は顔を見合せて大笑い。
気の早さまで僕に似ちゃったんだね、
そんな新婚３０７０日目。
今日は妻が夜勤。
僕らは夕食終わって、テレビ見て。
懐かしの映像の、
サワヤカリツコさんに、娘が感化されちゃって、
ペットボトル相手に、ボーリング開始。
じょうずじょうず、プロになれると親バカ発揮してみたり。
これは妻にも教えなくちゃ。
ケータイで写真をパチリ、
あたりまえだけど、動いてるからむずかしいね。
動画に切り替えて、しばし撮影。
カメラを意識すると急に下手になるなんて、
娘よ、父の血を引いてるな。
メールに添付して、
妻に届けとメール送信。
いそがしいんだろうな、
落ち着いたら返事来るだろうな、
その時は少し電話で喋りたいな。
なんて思っているうちに、
ぐうぐう寝てしまって。
夜中、あわてて飛び起きてケータイ見ても、
メールも着信も来てなくて。
ほっとするような、
がっかりするような。
も、もうちょっと起きてみてようかな、
そんな新婚３０６９日目。
今日は節分、ってことで、
鬼のお面を僕がかぶって、
妻と娘が豆をまく。
精一杯怖そうな鬼をやってあげよう、
うがー、とか、
がおー、とか。
まかれた豆にも少々じゃひるまないぞ。
ぶち、と足元で音。
あ、豆踏んじゃった、ごめーん、と僕。
いいよ、気にしない気にしない、と妻。
あやまる鬼がどこにいる、
そんな新婚３０６８日目。
今日は僕が夜勤の日。
妙にあわただしい時間が過ぎて、
合間に妻にメールしてみる。
時計を見ると、
うーん、ちょうどお風呂に入ってる頃かな。
しばらく仕事に集中して、
ＰＣのモニターの時計に目をやると、
うーん、もう寝ちゃうんじゃないかな、
このくらいには。
電話するなら今のうちかなあ、
でももう寝始めてたら悪いよなあ、
娘寝かしつけた直後だと、
目も当てられないしなあ。
迷った挙句に電話してみると、
ありゃ、でないや。
お風呂に入るのが遅かったのかな。
でもこれ以上遅いと電話できないなあ。
なんて思っているうちに、
テレビ電話がかかってきたよ。
画面には、妻と娘の満面の笑顔。
二人の笑顔をじっと見ていたいけれど、
画面右下の自分の表情のほころびっぷりが気になる、
そんな新婚３０６６日目。
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