優しさを回収しようと。かたくなに閉ざされた扉を。叩いて。頭脳戦にうんざりして。救いも現れなかった。求めなかったので。いや。当然の帰結と。なんとなくにダメージをまた喰らう。そもそも。期待に応えて。計算ずくで。偽善とプライドと。ほんとうの欲望と。熱情と。どこかでバランスをとろうとして。いまさら本気になったとして。
現実をうつす鏡を。人びとは去って。厳しい現実がない代わりに。楽しい現実もまた。夢をみないなんて。うつろいゆく。あの人もまた。不安でたまらずにいて。乱反射して強いふり。見えなかった。