2003年12月25日(木) |
テヲノバシテホシガツカメルトイウノナラ |
届くはずもない星に つい、手を伸ばしてしまうのは
手を思いきり伸ばしたら もしかしたら届くのではないかと思うから
だけどどこかでそれは無理だと知っていて それを無理だと思っている自分が嫌になる
一方では手を伸ばそうともしないくせに 転がり落ちてこないかなんて 馬鹿げた期待をしてもみるんだ
そして自分が欲しいと思うのは本当に星かと 考えこんで自身をなくしたりもするんだ
それでも照明のない夜の暗い道で 空を見上げて星が光っていると
つい、手を伸ばしてしまうんだ。
帰り道の寒さに負けて買ったココアの缶は 中身がなくなるとすぐに冷えて
真っ暗な夜の空には 見えるような雲はなく
冬の星座がきらめいて 過ぎ行く時を私に伝える
家立ち並ぶ見慣れた風景の 道路の真中に立ち止まり
首だけあげて空を見た
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