日英双語育児日記
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Sが、アルファベットの大文字がだいたいわかるようになってきた。
「Sは絵を書くのが好きだから、書いて覚えさせてよう」というDの方針通りにやってみたのが、うまくいったよう。
アルファベットの入門期の教材はあれこれ買ってつんであるので(何回かTにやらせようと思って買って頓挫したもの)、それを使って、ABCをなぞったり書いたりしているうちに、覚えてきたようだ。
今朝は、ABCと一度ずつなぞって、そのあと二回ずつ書くページをしていた。
Sは、こういう作業をやりはじめると、一人でどんどんやるので、私はTが本を読むのを聞いてやりながら、Sにときどき、それなに?と今書いている字がなんの字かわかっているのかを確認。
Rがなかなか覚えられなかったのだが、ピーに滑り台がついているのがアールと言ってやったらようやく覚えられたよう。Pは、駐車場でよく見かけるので、比較的早くから覚えていた。(あと、自分のSと、兄のTも)
Yを書いているときに、「それなに?」と聞くと、わからなかったらしく、ページの最初から「エイ、ビー、シー、ディー」とアルファベットの歌のメロディにのせて歌いながら(それも途中でつまるので、何度か、振り出しに戻りながら)、ようやくワイまでたどりつき、「これ、ワイやで〜」と教えてくれた。おつかれさま
この夏初めて、子どもたちをプールに連れて行った。
春から、週一回、水泳教室に通い始めていて、最初の四ヶ月のタームがおわったところ。Tはふしうきばたばた、Sは頭までもぐること、ができるようになった。
正直なところ、四ヶ月たって、毎週一時間半で、これだけ?とちょっと物足りない気持ちがないでもなかった。習いにいくまでは、Tは頭までもぐれるだけ、Sは顔を水につけるのがこわい状態だったので、進歩したともいえるけれど。
ただ、今回実際にプールにいっしょに入ってみて、ああ、随分、水に慣れているし、プールが好きになっているのだなあ、ということがよくわかった。
たとえば、Tは、水泳教室では、まだ始めたばかりのゴーグルをつけてふし浮きばたばたというのを、プールで何度も自分でやっていた。あとで聞くと、それが一番たのしかったらしい。造波プールよりも、滝よりも、滑り台よりも、何よりも。浮き袋も使っていたけれど、使わないのも、楽しかったよう。
SもTのゴーグルを借りて、ぶくぶく潜って、うれしそうだった。昨年は、浮き袋があっても、こわいこわいと私にしがみつきたがったのに。
私は、毎週、水泳教室の最後の15分くらいを、上のギャラリーから見ているので、大体の様子はわかっているつもりだった。
でも、やっぱり、実際にプールに一緒に入ってみないと、わからないものだなあ、と思った。
水泳教室では、決められたことを、言われたとおりにやっているだけで、自分で自由にもぐったり、ふし浮きしたりできるわけではないものね。
Tの、うれしそうな様子を見ていると、なんというか、外国語を習い始めて、少し調子が出てきたときに、その外国語が使われている国へ旅行してみて、おそるおそる、でも、わくわくしながら、通じるかどうかやってみる、そんなときの気持ちを思い出した。
Sも、Tのゴーグルを何度も使いたがるので、じゃあ、まだ教室ではいらないけれど、今度買ってあげるね、と約束。
そういえばSは、このあいだ水泳教室で、新しいタームが始まり、担当コーチが変わるというときに、「新しいコーチになったら、むずかしいことやらされる。おぼれるー。いきたくないー」とだだをこねていたSだが。実際には、新しいコーチでも大丈夫だった。
2007年08月25日(土) |
楽しみながら学べる本 |
ということで、TとSの英語読み書き習得をもう少し強化しなければ、と思い、これまでに、折に触れて買い込んでは、使わないままになっていた本や教材をもう一度見直してみた。
というのも、TにLongman English Playbooks のFirst Wordsをさせてみたところ、一ページやるのに、30分くらいかかり、やる気が全然でないようなので。
挿絵が多いとはいえ、一ページに、あるテーマ(たとえば、familyとかanimalとか)に関連した単語が6つ出てきて、それぞれについて、見本の下に、二回繰り返して書く、という作業は、確かに、いかにも「お勉強」で、おもしろくない。
もう少し面白い本はないのかなあと思ったのであった。
そこで見つけたのが、(以前に買っていたと思われる)BBC Primary Learning Age 4-5, 10 minute top-ups Englishというもの。
見開き一単元を10分でこなすようになっており、問題も、クイズ形式になっている。Tに見せたところ、興味を示したので、見開き2ページ、といってやらせてみたら、もう1ページやる!と3ページ目もやってしまった。
実際には、3ページ目の最後には、飽きてしまったようだが、こういうことは、めったにない。子供心に、これは、簡単でよくできるので楽しい、はかどって楽しい、という実感が大事なのだだな、と改めて実感。
2007年08月24日(金) |
小学校1年生と3年生 |
(一)
夏に二週間、イギリスの夫実家に子どもたちを連れて行く。
昨年から、そのときを一つの目標に、英語の読み書きを子どもたちに教えている。夫両親から特に何か言われているわけではないが、やはり気になるだろうし、私も気になるので。
去年は、そのために五月ごろから、Tの読み方の練習を始めた、八月に、ようやくごく簡単な本(Ladybird level 1)が読めるようになった。
今年は、八月を目前に、Tは文字が一応書けるように練習を始めた。Sは、アルファベットが覚えられるように、書く練習を始めた(書くのがすきな子なので)
自分なりに、万全とはいわないまでも、それなりにしっかりやっているつもりだった。書くのはともかく、Tは、読むほうは、かなり読めるようになった、と思うので。
(ニ)
でも、実際に、イギリスに連れて行ってみると、これではまだまだだなあ、と強く思わされた。
何よりも、Tの読む能力に夫母の評価が、低かった。いや、低いというよりも、そもそも「教育的配慮から褒める」ということをしない(というより、できない)ひとなので、本当に自分が感心したときしか、ほめない。そして、Tの読み方能力は、それには値しないらしかった。書き方は、読み方より遅れているのは、私も自覚があるので、論外というかんじか。
ある日など、私が居間でTに本を読んでやっているのが、台所にいた夫母に聞こえたらしく、居間にやってきて「あら、Tが読んでいるのかと思ったら、ちがったのね」と、夫父に言っていた。
案外上手に読めるものだ、と思って出てきてみたら違ったということだったのだろう。それを耳にして私は、「ああ、そうか、夫母は、こういうレベルの、安定した読み方(途中でつまらない一定の速さ、大きな声、途中でつま明確な発音、落ち着いた読み方)を、Tくらいの子どもの読み方に、期待しているのだな」と思った。教室で、教科書朗読を当てられたときに、上手に読める子の、読み方。
(三)
夫母の期待は、イギリスの教育制度に照らしてみれば、おそらく特に無茶なものでもない。
イギリスの公立小学校primary schoolは、5歳から7歳までのinfant schoolと、8歳から11歳までのjunior schoolに分かれている。ただ、このときの年齢は、「その学年の間に○歳になる人」を、指しているので、日本式の数え方でいうと、小学校入学は、4歳になる。
そして、その制度に従うと、イギリスに住んでいれば、この9月からTは小学校三年生、Sは小学校一年生となる。
実際、今回イギリスの書店で、小学校一年生から三年生までの、英語の練習問題集、予習復習ドリルを手に取ってみた。そのレベルの英語力を、日本にいながらにしてTとSに付けていくことの困難に、ちょっとくらくらした。
(四)
とはいうものの、TもSも日本で暮らしており、日常的インプットの95%は日本語なのだから(英語のアウトプットは、父に対してのみ。インプットは、父からとテレビを少しくらい)、イギリスの小学生と同じ英語力が身につくはずはない。そして、おそらくその必要もない。
というのも、この年齢の子どもにとっての読み書き能力習得は、言語知識であると同時に、論理的思考、知的情報処理、コミュニケーション能力の習得でもある。
つまり、BICS(Basic Interpersonal Communicative Skills、生活言語) とCALP(Cognitive/Academic Language Proficiency、学習言語)でいうところのCALP。
そして、実際、日本の小学校で教育を受ければ、日本語で身に付けていくことになるわけだ。
(五)
ともあれ、TとSの英語読み書き学習に、もう少し時間と気持ちを傾けてやろう、と思ったことであった。一日三十分でいいので、できるだけ毎日継続して。
7月22日の読み書きリストは、
Tが (1)Writing(書く練習) (2)First Words(書く練習) (3)Thomas and the Jet Engine. (4)Merry Christmas, Geronimo! (5)Shipwrecked on the Pirate Islands
Sが (1)Uppercase Alphabet(書く練習) (2)Lowercase Alphabet(書く練習) (3)alphabet cards(カード) (4)Maisy's Bathtime (5)Maisy's Bedtime
だったけれど、それからの二週間の間に、 Tは、 (1)と(3)を終え、(4)と(5)はやはりまだ難しいことがわかったので、もう少し簡単な二冊に変えて、そちらを読了。
Sは、(1)(2)を終え、読むほうはせずに、三冊目の書く練習の本にとりかかった。
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