2006年06月20日(火) |
思い付き一言日記(表) |
みんなそれぞれ、魅力がある。 どんなにクソッタレな人だったとしても、魅力がある。 それが他人に認められるかどうかは、また別として。
人が人を好きになるのに、理由なんざ無いってコト。
《なんで私のことが好きなの?》
聞かれても、答なんかすぐには表せない。 その問いが如何にくだらないかなんて、言われてみないと分からないもんだ。 そう、くだらないんだ。 魅力があって、それで人を魅了したって、くだらないことなんだ。 世は無常――その魅力だっていつかは衰えるし、あるいは場違いなものになるからな。
自分の経験と、いろんな人の経験談と、物語から空想してきたことと、 それらみんなが、俺に教えてくれたんだ。 魅力なんてものは、大してイイもんでもない。 口汚く言うならば――騙されているに過ぎないんだよ。
騙し、騙され、それが積み重なって、人間関係は紡がれていく――もしくは破綻する。 その違いはね、きっと――騙りを真に変えられたかどうか、なんだろうね。 本当も嘘もない、ただ《本当》になったものだけが続いていく‥‥そういうもんだと思うんだ。
‥‥で、何を言いたいのかと言うと、だ。 あなたがあなたであるからこそ、俺はあなたに惚れたんだ―― 好きになる理由なんて、それくらいしか思い付かんぜ。
> 至言(およそ)50 なるほど、俺は確かにペテン師だ。 けど、俺が得物を抜かないのは、輩を傷付けたくないからだ。
忘却したとき、それは初めて過去になる。 記憶に残っているから、いつまでもそれに囚われる。 時制で言うと、現在完了ってところかしらね。 いつまで経っても、《過去》にならない。
あのときの言葉が、あのときの仕草が、あのときの質問が、あのときの優しさが。 なかなか消えてはくれない、記憶にずっと残り続けている。 記憶力がイイって言えば、それまでなんだけどね。 ‥‥あぁ、この記憶力も天才故かv なるほど、それならば認めるしかないな、俺の天才性を。
クソったれたもんだけどね。 俺自身を懊悩させる要素など、それが天賦のものだろうが欲しくはなかったなぁ‥‥。 まぁ、しょーがない。 持って生まれてしまったものとは、共存しよう。
忘れ去ることをこんなにも羨ましく思う日が来るとはね。 自分のことなんて、一番要らないのに‥‥。 自分のことなんて、真っ先に忘却してくれて構わないのに‥‥。 記録されてるわけでもないんだから、記憶から消えればそれで終わるのに‥‥。
いつかは消えるんだろうか‥‥? そしたら、俺はそれを喜べるのかな‥‥?
> 至言(およそ)50 全てが終わったあとで後悔するなんて、ラクな話よね
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