- 2005年08月10日(水) 17色の東京という街を離れて 山と川とできれば海が近くにある リビングとベッドルームと 使いやすいキッチンのついた 茶色い小さな平屋に あなたと私とそして私たちの宝物と 青い空の下で あなたと作ったサンドウィッチを 籠にたくさん詰めて 川に魚を釣りに 白い水の中であなたは魚を追い求め 小さな宝物はあちこち飛び回り 私は大きすぎる麦藁帽子をかぶって ランチの準備をする 赤くなった一日の終わり ほどよい疲れ ひりひりする肌 木の香りのする家で 4色の野菜を煮込み ただすする宝物と 真紅のワインを口にするあなたと私 紺青の温もりのあと 白いいベッドルームで眠りにつく 薄紫白の朝がくるまで ... 花火 - 2005年08月05日(金) 田舎の小さな町の花火大会 グラウンドの片隅に あなたと並んで座った あなたのビーチサンダルからのぞく足の きれいに切り揃えられた爪を見て あなたの命が奪われてしまうんじゃないかと 不安になった 私たちはまだとても若くて 降りかかる火の粉に触れてみたくて 手をのばすけれど それは届く前に黒い灰になって 風に流れていく 麻痺してきた耳と火薬の匂い 瞳に映った光の影をお互いの目に 探した遠い夏の日 ...
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