Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
岐阜での海洋画展
今年もまた、勢古宗昭氏の海洋画展が開催されます。 東京渋谷 東急本店画廊では7月中旬からですが、今年はその前に岐阜市の画廊にて来週末から10日間の新作展が開催されます。 名古屋圏にお住まいの方は是非。
「海と帆船に魅せられて 勢古宗昭 新作洋画展」 期間:2008年7月4日(金)〜7月15日(火) 場所:画廊 やまなか(岐阜市金園町1−2−3 TEL:058-267-7753 水曜定休) 定休日:水曜日
東急百貨店本店 8階美術画廊での個展は、この後、7月17日から開催されます。 こちらの詳細は、もう少し近くなりましたら。
2008年06月29日(日)
M&C ブルーレイ
米国のサイトで映画「マスター・アンド・コマンダー」のブルーレイ版レビュー記事を見つけました。 http://www.bigpicturebigsound.com/master-commander-blu-ray-1589.shtml
このレビューによれば、やはり映像が格段にクリアらしい。 夜のシーンでは影の部分もクリアに見分けられ、夜や甲板下の闇が曖昧になってしまうことが無いそうです。 甲板の木目などもはっきりとわかる。ラッセル・クロウの無精ひげもよく見える←と本当にレビューには書いてありますが、これはちょっと勘弁。
ブルーレイは私もまだマシンを持っていませんが、聞くところによると、アメリカと日本は今度は同一リージョンコード(リージョンA)になるそうで、通常のDVDとは異なり、アメリカのブルーレイディスクがそのまま日本のプレーヤーで再生できる筈です。 その代わり今度はヨーロッパ(リージョンB)とはコードが違ってしまうようですが。
このブルーレイ版、アメリカでは5月13日発売だったようです。(1ヶ月近くも気づきませんでした。見張り失格ですね私) Amazon.jpにはまだ入ってきていないようなので、現時点では米国Amazon.comに直接オーダーをかけるしか無いようです。
Master and Commander(Blu-ray) http://www.amazon.com/Master-Commander-Side-World-Blu-ray/dp/B000VDDWDS/ref=pd_bbs_sr_2?ie=UTF8&s=dvd&qid=1213968288&sr=8-2
夜の画像がクリアに…と言われるとちょっと見てみたいなとも思いますが、それ以前に私はまだ2002年購入のアナログDVD機暮らしで、ブルーレイ機どころかデジタル対応機も持っていません。 結局、S-VHS機を購入しなかった私には、ブルーレイなんて高画質も無縁だろうと思っていましたが、アメリカのDVDをそのまま見られるとなると、ちょっと考えも変わりかけたり?
米国版ブルーレイが25ドル×107円=2700円+送料なら、とりあえず機械がなくても、買うだけ買っておく…という手もあるかもしれませんが、でも、あら? アメリカのブルーレイ・ディスク、日本より安い? 日本でブルーレイと言うと、洋画だと4000円超、2倍近い値段がすると思うのですけれど、
気になったので、日米両方で通常版、ブルーレイ版が出ている「ナルニア国:ライオンと魔女」、日米のアマゾンで比較してみました。 通常版:日本 1,453円、米国 $15.00=1,600円 ブルーレイ版:日本 4,242円、米国 $23.95=2,570円 やっぱり…ですよね? このアメリカのブルーレイ・ディスクの安さは何なのでしょう?日本版は映像特典とか付加価値が多いのでしょうか? 何故だかとっても不思議です。
2008年06月22日(日)
NHKBS ミス・マープル2
海洋小説情報HPに何故アガサ・クリスティー?とお思いでしょうが、 答えは、今回が副長特集だからです(笑)。
…といいますか、サプライズ号の副長役だったジェームズ・ダーシーと、ホットスパー号の副長役だったポール・マッガンが、このドラマにゲスト出演いたします。 マッガンが6月23日(月)21:00〜22:33 BS2放映の「スリーピング・マーダー」に。 ダーシーが6月25日(水)21:00〜22:33 BS2放映の「動く指」に。 詳細は下記です。
NHK BS海外ドラマホームページ http://www3.nhk.or.jp/kaigai/marple2/index.html
この「ミス・マープル」、「2」とあるからには、1があり、これは一昨年2006年12月に放映され、M&C関連ではアレン航海長ことロバート・パーがゲスト出演していました。 この時ミス・マープルを吹き替えられたのは岸田今日子氏でしたが昨年他界され、マープル2はどうなるのか?と案じていたのですが、今回放映が実現され何よりです。
新マープルは草笛光子氏ですが、確か以前NHKで日曜19:30から放映していたアガサ・クリスティのアニメで、マープルを演じていらしたような記憶が。 あの時のマープルは、このドラマでジェラルディン・マクイーワンが演じていたマープルとはちょっと感じの異なるおっとりとした老婦人のイメージでしたが、今回はどのようなトーンになるのか、ちょっと楽しみです。
2008年06月15日(日)
ビクトリー号のお化粧直し?
英国ポーツマスに現存する、トラファルガー海戦のビクトリー号と言えば、黒く塗られた船体にオレンジ色の砲門のストライプが特徴…ですが、 いまげんざいは保存修復作業のため、ずいぶんと様相が変わっているようです。
http://www.hms-victory.com/index.php?option=com_content&task=view&id=157&Itemid=1
黒の船体は灰色に、オレンジのストライプは白に、砲門は薄桃色に。 なんだか、とつぜん、パステルカラー? 英文を読みますと「facelift」のため、とあります。 faceliftは化粧直しという意味もあるんですが、改装・モデルチェンジという意味もありまして。あ…じつは美容整形という意味もありますが、これはこの際除外させていただく…としても、
これ修復作業が終わったら元の色に塗り直すのでしょうか? それともずっとこのパステルカラーで行くんでしょうか? それは、まぁ、現在の英国海軍の艦船はこの灰色ですから、現代風って言えば現代風…時代に合わせたイメチェン?…になるのかもしれませんが。 改装終了時には以前の、黒とオレンジのストライプに戻ることを、個人的には希望いたしますが。
そう言えば…以前にH.M.S.リバプール(英駆逐艦)が晴海に来た時に思ったのですが、英国海軍の…というか大西洋の軍艦って、自衛隊の護衛艦より明るい薄い灰色なんですよね。 並んで碇泊していると、自衛隊の護衛艦が濃ねずみ色なのがよくわかる。 これって何か不思議で。 …というのは、イギリスの海って日本の海よりもっと灰色が濃いいんですよ。 もし軍艦の色が保護色なのだとしたら、北大西洋の艦の方が濃いねずみ色になるのではないか?と思ったのですが。
2008年06月08日(日)
「ギャラクティカ」レンタル開始
「バトルスター・ギャラクティカ」のDVDが5月23日に発売、レンタルも開始されました。 実は25日の月曜日に石丸電気ソフト館の海外ドラマ・コーナーに行ったら、ぺろっと手書きの白い紙が「ギャラクティカ完売しました。次回入荷予定未定」と書かれて貼られていてちょっと愕然…うわ、そんなに人気あるの?
このアメリカのSFテレビドラマ、「ホーンブロワー」でアーチー・ケネディを演じたジェイミー・バンバーが出演していることから、以前にもご紹介したことがあると思いますが、今年の冬〜春にかけてスーパードラマTVで放映されていました。 今回はこの放映分(シーズン1)のDVDがセル・レンタルに出たのです。
私は放映時に友人に録画してもらった分を、先日から少しずつ見ているのですが、 スペシャル版(WOWOWで放映)から、45分の連続TVドラマになってもクォリティが全く落ちない…どころか、逆にストーリーの連続性を利用して話を深めていっています。 1回に1話ずつ、現在5話まで見終わったところですが、この45分の密度が異様に高くて、正直言って連続ではとても見られません。 こちらの神経というかテンションが持たないんですよね。
それは第一話のように息も抜かせぬサスペンス・アクションだったり、4話〜5話のように重い人間ドラマだったり様々ですが、見始めると引きずりこまれてしまいます。 この緊張感、見終わった後の精神的疲労感と引き替えの充実感は、映画「Uボート」に共通するものでしょう。 まぁ宇宙船という閉鎖空間の中、外は真空の闇で、無数の敵に追われながら逃げている…という状況は、ある意味同じですから、 「ギャラクティカ」、海洋小説ファンにはおすすめだと思います。
老朽化のため退役することとなった宇宙空母ギャラクティカの、退役式典のその日、人間が作り出した筈の機械生物サイロンが叛乱を起こし、ネットワークに接続された全ての航宙艦はシステムを乗っ取られ破壊された。 旧型ゆえにネットワークに接続していなかったギャラクティカのみが難を逃れ、生き残った民間船を護衛しながら、サイロンの追っ手をかわして宇宙空間を逃げる…というのが基本ストーリー。
ジェイミー・バンバーが演じるリー・アダマは、艦載機の飛行隊長だが、弟の死をめぐり、父でギャラクティカの艦長であるウィリアム・アダマとの間にわだかまりを抱えていた。 本来リーは、ギャラクティカの所属ではなかったのだが、生き残った空母がギャラクティカのみという事態に、不本意ながら父の指揮下に入ることに。 ギャラクティカでリーは、弟ザックの婚約者で飛行教官だったパイロットのカーラと再会する。 この複雑な人間関係がドラマに魅力的な陰影を与えています。
M&Cの面白さに一つに、オーブリーとマチュリンの公私の使い分けのドラマというのがありますが、艦長と軍医という厳格な軍の上下関係の中にありながら、プライベートでは親友というこの関係の複雑さが、M&C人間ドラマの魅力の一つ。 同じことがギャラクティカにも言えます。 ギャラクティカ艦長ウィリアム・アダマとリーは、親子でありながら艦長と飛行隊長の位置関係にあり、弟ザックの死をめぐって対立、 一方リーとカーラは隊長と部下のパイロットでありながら、ザックの思い出と傷を共有する親友同士でもある。
敬語のほとんど無い英語の、ミリタリードラマにおけるポイントは、相手への呼びかけで、この名前が公私を分けている。 M&Cにおいては、キャプテン、ドクターと言った役職名と、ジャック、スティーブンというファースト・ネームの使い分けがこれに当たりますが、 ギャラクティカでも、役職名、コールサインがファーストネームに変わるタイミングが絶妙で、また人類の存亡がかかった絶望的な状況で、次々と犠牲者が出ていく中でふと生まれるプライベートな思いやりのシーンだったりするので、毎回ぐっと胸が詰まってしまうのでした。
今日の午後にレンタルショップをのぞいて来たら棚に並んでましたので、皆様も是非、 でも見ると消耗するから1回に1巻ずつね。 ただし3巻と4巻は、4話と5話が連続している関係で一緒に借りられることをお奨めします。でないと先が心配でじたばたするかもしれません(この2話だけは私も連続で見てしまいました)。
2008年06月01日(日)
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