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Sail ho!
Tohko HAYAMA
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Sail ho!:映画「マスター&コマンダー」と海洋冒険小説の海外情報日記
海外への葉書送付(ホーンブロワー・リクエスト)

先週ご紹介した、「ホーンブロワー」リクエスト葉書キャンペーン、

BLANCAさんが、海外への葉書の書き方に関する詳しいページを下記にupされています。
皆さまよろしくお願いいたします。

海外への葉書送付など

この3連休、多忙のため、ニュースはあるのですが、テキストを作成してupしている時間がありません。
この更新は来週の週半ばか、次の週末にずれこむかもしれません。
あしからずご了承くださいますよう。
今日のこのページは事務連絡のため、来週早々には削除します。


オーブリー&マチュリン6巻でましたね〜。
秘密情報員としての、先生の面目躍如ですよね〜。

今回の主役は、しかしやっぱりウォンバットかな〜?
私、おととしオーストラリアまで映画の先行上映を見に行った時、思わず帰りの空港のデューティーフリーで買ってしまいましたよ、ウォンバットのぬいぐるみ。
でもその時点では荷物はチェクイン済みで、もうハンドバック一つになっていたので、しかたなくウォンバット抱きかかえて飛行機にのりました(いいとしをしたオバサンが…)。

そうそう、今回の6巻、ボライソーの22巻と付き合わせて読むと面白いです。
アダムもこの戦争で乗艦を失ったうえ重傷を負い、ボストンで治療を受けてますので、
ボストンにいた時期が微妙に…3ヶ月ほど…ジャックたちとずれるんですけどね。

明日は藤木さんと晴海にいきます。
ポーツマスの海兵隊博物館で入手したロイヤル・マリーンのポロシャツ着ていきますので、見かけられたらお声おかけください。


2005年09月24日(土)
「ホーンブロワー続編」葉書リクエスト・キャンペーン

8月12日の日記でご紹介した「ホーンブロワー」続編リクエスト・キャンペーン、
usHHfanさんの署名ページは2000名を突破していますが、9月末に第二弾として、「製作会社に葉書を出そう!」キャンペーンが全世界規模で展開されます。
宛先は、アメリカのA&E社とイギリスのグラナダTV(ITV)の2カ所。

ホーンブロワー・サイト「順風満帆」のBLANCAさんが、キャンペーン・ページ「Postcard Drive」を日本語に訳していらっしゃいます。

Postcard Drive(日本語ページ)

官製はがきに、宛名を書いて70円切手を貼って、航空便で投函してください。
英文レターなんて書けない…という心配は無用。
上記のページには、英文のサンプル例も紹介されています。

いや日本からだったら「More Hornblower Please」とだけは必ず英語で書いて、あとは日本語で短い一文を書いても良いのではと思います。
たぶん日本語の部分は読んでもらえないでしょうけど、でも、気持ちは伝わるでしょうから。


このページ、トップのキャンペーン・ビデオクリップが涙モノです。
これはusHHfanさんが編集されたもの。

日本語版の字幕はBLANCAさんがつけていらっしゃいますが、ちょっと翻訳のお手伝いした関係で、私も事前に英語字幕は教えていただいてました。
でも、まさか…ここにあのシーンのこの映像がつくとは思わなかったのよ(大泣)。
まさにぴったりのシーンセレクションで、ツボ突きまくりというか、これはもうfanでなければ作れない映像ですわ。感涙。

ネット署名の上になぜ葉書攻勢をかけるか?
ネット署名は偽造が可能なので、製作会社は頭からこの数を信じるわけではない…というのがその理由です。
また、封書ではなく葉書である理由は、アメリカ、イギリスのテレビ局では同時テロ以降セキュリティーが厳しくなっていて、封書より葉書の方が面倒が少ないのだとか。

アメリカとイギリスの双方に送っても140円ですから、どうかあなたのコーヒー一杯分を、陸に干し上げられた哀れな船乗りたちのためにご提供ください。
ショーン・ビーンのシャープもロケハンまで話が進んだそうですから(まぁ同じITVと言ってもあちらはCarlton、こちらはA&Eで製作会社が違うのですが)、ホーンブロワーもプッシュしてみる価値はあると思います。


2005年09月19日(月)
9月19日は「世界・海賊言葉で話す日」

9月19日は「世界海賊言葉で話す日」だそうです。
…とまぁ、こんな書き込みが米国のパトリック・オブライアン・フォーラムにありましてね。
現時点ではまだ全く非公式なものですし、世界と言っても、とりあえず英語圏だけでほそぼそとやってまして、アジアにはまだ全く紹介されていないらしいんですけれども。

この日を海賊の日と決めたのは、ジョンとマークという2人のアメリカ人。
1995年のある日、ラケットボールに興じていた2人は、海賊スラングでの会話の楽しさに突然目覚め、「海賊言葉で話す日」を制定しようと思いつきます。
それが何故9月19日かって? それはこの日がアメリカでは休日で、おまけにマークの別れた妻の誕生日だったから、覚えやすかったという。それだけの理由。

最初は2人の冗談から始まったこの日が、世界に衝撃を与えた(笑)のは2002年、この話を聞いたアメリカ地方新聞の人気コラムニストが、この「海賊言葉で話す日」を新聞コラムで紹介したのがきっかけでした。
この話を読んだラジオ局が2人を取材、それがきっかけとなってジョンとマークの2人は全米各地のラジオ局から呼ばれ、ついには海を越えてオーストラリア・シドニーのラジオにも出演。この日、「海賊言葉で話す日」は世界の記念日となったのでした。

という冗談のようなホントの話が、下記のホームページに紹介されています。
http://talklikeapirate.com/piratehome.html

ジョンとマークはこの記念日を本当に世界規模に広めたいらしいのですが、まだアジアからは何の反応もなく、
「シンガポールに海賊はいるだろう! 日本には海賊はいないのか?」
などと書かれてしまいますと、やっぱり…ねぇ、ここはやっぱりこの話、乗らないわけにはいかないでしょう?

まぁその、海軍さんのホームページをやっている関係上、私が先頭に立って旗を降るわけにはいきませんが、
(ノリントン提督に申し訳がたちませんので)
このページを読まれた皆さん、明日は海賊言葉で話してみるのはいかがでしょう?
まぁ日本で話されているのは日本語なので、海賊言葉と言っても決まったものがあるわけではありませんが、とりあえず仲間うちで集まって、海賊旗を立てるとか、ラム酒を飲むとか。

ちなみに、先ほどのホームページには、「海賊言葉の話し方:初級編、上級編、」というページもあり、初級編は実に簡単。
19日は、「ハロー!」と言う替わりに「アホイ!」と呼びかけよう。
呼ばれたら「イエス」と答える替わりに「アイ」と答えよう。
アルコール飲料のことを「グロッグ」と呼ぼう…などなど。
これくらいなら、日本語でも対応できますね。

海賊言葉:初級・上級・応用編のページ
http://talklikeapirate.com/howto.html


2005年09月18日(日)
オーブリー艦長、次の航海のご予定は?

9月の来日はスカでした…なんて言ったらヨンさまファンからはタコ殴りかしら?
結局、ラッセル・クロウは「シンデレラ・マン」のプレミアに来ませんでしたね。レニー・ゼルウィガーのみの来日になりました。
ヨアン・グリフィスも来られなくて、「ファンタスティック・フォー」がスリーになってしまったんでしたっけ。
今日、駅で電車を待っていたら、目の前に巨大に伸びたヨアンが止まってビックリでした(…JR山手線の車体広告にファンタスティック・フォーが出ているんです。やめて〜)
明日から「シンデレラ・マン」と「ファンタスティック・フォー」の日本公開が始まります。

ラッセルはヴェネチア映画祭に出て、それから「シンデレラ・マン」のロンドン・プレミアに出て、その間のどこで発言したのかわかりませんが、今週初めのネットにこんな記事が載っていました。

http://www.cinematical.com/2005/09/12/lots-more-jack-aubrey/

「ところでキャプテン・オーブリー、あなたは何時、彼(オーブリー)がまた船出するとお考えですか?」
銀行員や、医者、弁護士など僕が会ったホワイトカラーの多くは、僕をちょっと脇に引いてこう尋ねるんだ。
大勢の人々がクロウのオーブリー艦長を愛していることを彼はひしひしと感じており、それは素晴らしいことだと述べている。

クロウによれば、マスター&コマンダーの続編について、実のところ彼自身は契約で縛られているわけではない。
ポール・ベタニーの契約には、続編のオプションがついていたようだが。
しかしフォックス社には最低2本、続編製作の計画があるのだという。


いや…別にこれ、新しいことは何も書かれていないんですけど、
ポールの契約の話しは、以前にポール自身がどこかのインタビューで触れていたと思いますし、
フォックス社にあと2本計画がある…という話は、ビリー・ボイドが先日洩らしてましたよね(そのうちの1本は19巻らしいことも)。

まぁこの記事が本当なら、ラッセル自身がオーブリー人気を自覚しているってことが重要ってことでしょうか?
世界中の人がもっと彼に、「艦長、次の航海はいつですか?」って尋ねてくれたら、それがプレッシャーになって…くれると良いのですが。

それにしても「シンデレラ・マン」は、中村勘三郎と蜷川幸雄を動員して、素晴らしい宣伝CM流してもらえてうらやましいです。
やはり某社は前回の広告の件で思うところがあった…ということかしら?
まぁラッセル・クロウ・ファンの方はこれで少しは救われるかもしないけれど、でもオブライアンとマスター&コマンダー・ファンには救済がないんですけど。
江戸の仇を長崎でとっていただいても…ねぇ。


宣伝予告といえば、先日のレディース・デイに丸の内ピカデリー1で見た予告編群は豪華でした。
「シンデレラ・マン」、「ハリーポッター」の新バージョン(ハリー君というかダニエル君大人になりましたね)はともかく、面白かったのは、12月公開の「SAYURI」と、「マスク・オブ・ゾロ2」。
「SAYURI」は確かに、映像的にはとても綺麗ですね。明治時代の古き良き幻想の日本の風景を再現することには成功していると思います…けど、やっぱりヘン…みんな英語しゃべるし。
まぁこの頭がおかしくなりそうな感覚を楽しむつもりで…ファンタジーを、それこそハリーポッターを見に行くつもりで行けば良いのかしら?

「マスク・オブ・ゾロ2」は、もちろんバンデラスは格好いいんですけど、私の目はもうエレナのキャサリン・ゼタ・ジョーンズに釘づけ。
あぁダイアナだわ、ダイアナ!
アメリカのオブライアン・フォーラムの皆さんが、ダイアナにキャサリン!っていうのも無理はありません。
ゾロ1の時のまだ青い娘時代のエレナと違って、ゾロ2のエレナは毅然としつつ女ざかりの魅力に溢れていて。
あぁこのキャサリンでダイアナを見たいです。ほんと切実。

14日の丸ピカ(丸の内ピカデリー)に何を見に行ったかというと、上映終了直前駆け込みで「亡国のイージス」でした。
そう、まだ行ってなかったんですよ。ついに原作を読むのが間に合わなくて、でもこれを大画面で見なかったら後で後悔するだろうと思って、原作より先に映画っていうのは私には異例のパターンなんですけど、もはや致し方ないと。

全体の感想は、ちょっと待っていただけますか?
原作を読み終わってからでないと今はなんとも。
映画だけを見れば、人間ドラマだった「ローレライ」と比べるとこっちはポリティカル・アクション・スリラーとしての傾向が強くって、人間関係もじっくり描かれていたのは仙石と如月のやりとりだけのように見えるけれども、原作(まだ上巻の途中です)だともっと書き込まれているのがわかりますから、現時点で両者を単純に比較することはできないなぁと。

宮津と部下たちをめぐるドラマは、原作にはもっと書き込まれているのだろうと推察します。
あの俳優陣だったらローレライの発令所にまさるともおとらぬドラマが出来た筈だと思うんですけど、いそかぜのCICでそれをやったらストーリー・バランスが狂ってしまうんでしょう。
逆に、ストーリーの鍵となる4人の主人公(仙石、宮津、ヨンファ、渥美)の対立は、最後の仙石とヨンファのアクションを除いては、全て通信機ごしになるので、名優直接対決を期待するとハズされる。

というわけで、トータルの感想は、原作を読み終わってから(いつになるやら?現在まだ上巻の途中)
「亡国のイージス」の映画について簡単な雑感だけを言わせていただくと、
原作者の福井晴敏は自他共に認めるガンダム・ファンですが、「ローレライ」の時は、原作はその影響が感じられたのに映画になったららしさが薄れたように思います。
逆にイージスの方は、原作を読んでいる時は、全くガンダム的なものを感じなかったのに、映画を見たら、あれ?なんだかやっぱりガンダムの影響…ある?…みたいな?

でもこれは原作者の影響ではないのかもしれない。
イージスに感じるガンダム的は、昔のファースト・ガンダムではなく、今現在TBS毎日系テレビで放映中のSEED Destiny的なもので、これってたぶん福井氏のオリジナル・テイストとは別物ではないかと思います。
というよりむしろ、1960年代生まれが中心になって映像作品なり小説なりのドラマを再生産した時に共有する価値観とかドラマツルギーみたいなものがあって、それが同じテーマを扱ったイージスと、今現在放映中の新ガンダムで似てしまう…ということなのかもしれません。
そして私はただの視聴者で読者だけれど、同じ60年代生まれとして何となく共有できるものを感じる…のかしら?
だからここでいうガンダムというのは象徴的な意味で、特定のアニメ作品をさすものではない…というイメージなんですけど。
なんだかうまく言えません。これってかなり感覚的なものですね。
同じことを感じられた同世代の方はいらっしゃるでしょうか?



2005年09月16日(金)
プライド・オブ・ボルティモア鏡す罐咼好院赦僂妊泪好搬蚕

映画「アミスタッド」の撮影にも使われたアメリカの復元帆船プライド・オブ・ボルティモア鏡す罎、9月5日フランスのビスケー湾を航行中にバウスプリットを破損、連鎖反応でフォアマスト、メインマストも倒れ、フランスのサン・ナゼール港で修理にあたることになりました。
幸いにも怪我人などはありませんでした。

この事件の詳細は下記。
写真なども掲載されています。
http://www.intandem.com/NewPrideSite/Pride2/Logs/090505RigFailure.htm

いやボルティモア号のクルーにはたいへん申し訳ないのですが、そして、こんなこと書くと不謹慎だと非難されるのは承知ですが、
実際のところ本当にバウスプリットが折れたり、マストが倒れたりしている船の写真ってそう簡単に見る機会はありませんので、これはなかなか貴重だと思います。今後海洋小説を読んで行く上でも参考になるのではと。

それにしてもバウスプリットで本当に重要な役割を果たしているのですね。
今回の破損事故、バウスプリットが折れた5分後に、フォアステーを失ったフォアマストが倒れ、それに引きずられてメインマストも倒れたそうです。帆船のマストが相互に支柱策で支えあっていることは頭ではわかっていましたが、実際にこれを見てしまうと、身に染みてその構図を知る次第です。

プライド・オブ・ボルティモア鏡す罎蓮1812年の米英戦争時代(来週22日に発売されるオーブリー&マチュリン6巻の舞台ですね)に私掠船として活躍したボルティモア・クリッパーを復元した帆船です。
実は鏡す罎鷲元船としては二代目で、ボルティモア祇す罎蘯造1986年に嵐で沈んだのだとか。
昔ながらの帆船である以上、たとえ様々な補助機器が発達した現代でも、嵐の危険は昔と同じということなのですね。


2005年09月15日(木)
[Sea Britain 2005] 9月16日テムズ艦隊行列の詳細

来週末にあたる9月16日(金)、ロンドンのテムズ川で、「トラファルガー海戦200周年」を記念して、ネルソン提督の国葬時を再現した葬送艦隊行列の再現が行われます。
1週間前に当たりますので、その詳細なタイムテーブルをご紹介。
「Thames Nelson Flotilla 2005」というのがこの行事の正式名称です。

セシル・スコット・フォレスターのホーンブロワー・シリーズを読まれた方ならご存じかと思いますが、ネルソンの国葬は翌1906年1月8日と9日に行われ、葬送艦隊行列は1月8日、グリニッジを出発し、官庁街であるWhitehall Stairsまで、小雪舞うテムズ川を遡りました。
国葬全体の指揮をとったのは、Sir Issac Heardという人物ですが、艀が浸水するようなアクシデントがあったのかどうかは定かではありません。
ネルソンの棺は翌9日ホワイトホール(官庁街)の海軍省を出発しセント・ポール寺院に向かったとのことですが、両日で10万人の市民が河岸および沿道に並び提督を見送ったとのことです。

ちなみに当時のテムズ川葬送艦隊行列の構成は下記の通りだったそうです(冒頭の番号は順番を示す)。
(1)1st Mourning Barge、(2)2nd Mourning Barge、(3)Nelson's Body(ネルソンの棺を乗せた艀)、(4)4th Mourning Barge、(5)His Majesty's Barge(国王御座船)、(6)Admiralty Barge(海軍高官の艀)、以下ロンドン市、ロンドン市の同業者組合(水先案内人組合が二番目に航行する)と計17隻が続きました。

これに対して2005年の再現行列では、参加船は10隻と規模は小さいですが、このほかに40隻近くのカッターボートの随伴があるとのこと。
ロンドン市長と海軍第一委員(むかしの第一海軍卿、現在の英国海軍のトップ)は再現艦隊行列に同乗するようです。
注目すべきは、実際のビクトリー号の艦載艇が先導艇として参加すること。
この艦載艇は9月15日にテムズ河畔のカナリー・ワーフ(テムズ河畔の複合商業コンプレックス=東京の汐留地区のようなところ)で1日展示されるそうです。

9月16日(金)のタイムテーブルは下記の通り(ロンドンの地図をお手元にご覧ください)
11:00 グリニッジのOld Naval College, Painted Hallにてセレモニー
      (1906年当時実際にネルソンの遺体を安置していた建物)
11:15 第一海軍委員などVIP、艀に乗船。葬送艦隊グリニッジを出発。
11:45 カナリーワーフ地区通過。
12:00 タワーブリッジを通過。
12:05 HMS Belfastから礼砲。
      (ベルファスト号は第二次大戦で活躍した巡洋艦、テムズ川に記念艦として停泊)
12:15 シェークスピア記念グローブ座の横を通過。
12:30 Kings Reach(ウォータールー駅付近)到着、VIP下船。
13:00 艦隊はそのままウェストミンスター橋まで進む。ここが終着。

いいなぁ。この目で見たいなぁ。17日朝にNHKBSで放送する前日のBBCニュースは一応録画かけておこうかしら。
当日はタワーブリッジが開くんでしょうかねぇ? タワーブリッジって、ロンドンの絵葉書などで有名なあの跳開橋です。
M&Cのロンドン・プレミアで、復元船のエンデバー号がテムズ川を遡った時には開いてくれましたが。
ただしこの橋を開くためには、ロンドンのど真ん中の主要道路を一時通行止めにしなければならないので、渋滞混乱は必至ですが。
でもロンドン市長も艀に乗るんだものね。現代の市民も提督のためなら渋滞を我慢してくれるのか(でも金曜日の昼日中だわ)。

このHPにてご紹介した9月16日の行事について、詳しい情報は下記HP参照
http://www.thamesnelsonflotilla.org/index.php

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200周年記念の日、10月21日が近づいて参りました。
この日を狙って英国に行かれる方は、もうチケットの手配などにかかっておられるようですね。
私自身はいまだに行けるかどうかわかりません。
9月末から始まる仕事が、無事に10月中旬までに終われば、22日に発ちたいなと思ってますが、ちょっとでもトラブったら無理でしょうねぇ。そして予定通りに終わるかどうか見えてくるのはたぶん、10月の連休明けだろうと。
格安航空券は、残っていさえすれば5日前でも手配できるんですけど、10月の土曜発のチケットなんて5日前まで残ってるんでしょうか?
いやもう本人は何も期待せずに、とりあえずはお仕事に邁進しようかと、全ては成り行き次第ということで。


2005年09月11日(日)
オブライアン6巻は9月22日(木)発売

昨日は10日でしたので、いそいそと本屋に出かけました。
いえ、本を買うためではなく、9月上旬発売分のハヤカワ文庫の中に挟み込まれている、チラシをチェックするために。
これって、ただの立ち読みだけの客と比べてどっちがより嫌な客でしょうね? 
本やさんごめんなさい。22日は必ず同じお店に行きますから。

というわけで、
ハヤカワ文庫NV オーブリー&マチュリン 6巻
「ボストン沖、決死の脱出行」は、連休直前の 9月22日(木) 発売です。
たぶん早いところは21日(水)の夜に出ます。

22日の早川はまたまた、谷甲州氏の山岳小説が同日発売で、林穣治氏のSFも出るんですね。
ついでに、7月から発売が延びている創元のSFは9月も駄目みたいですよ。

早川10月は、キッド・シリーズの4巻が出ます。ノアの反乱が舞台の話だそうです。
読書の秋到来!ですね。


先週ゲットしたもう一つの、私にとって嬉しかったニュース。
サー・ウォルター・ローリーにかこつけて、これも海とは無縁でないということで、ご紹介させてください。

シェカール・カブール監督の歴史映画「エリザベス」、続編の製作が決定したそうです。
「Elizabeth : The Golden Age」というタイトルで、2006年春から撮影開始。公開は2007年でしょうか?

エリザベス一世のケイト・ブランシェットと、サー・フランシス・ウォルシンガムのジェフリー・ラッシュはそのまま。
レスター伯がジョセフ・ファインズから、ジェレミー・アイアンズに替わりますが、これは今回登場するエセックス伯との年齢差を考えると致し方ないことでしょう。個人的には楽しみです。アイアンズのレスター伯。
そのエセックス伯は、ヒュー・ダンシー(「キング・アーサー」のガラハット)。
そして今回の続編で重要な役割を果たすらしいのが、サー・ウォルター・ローリー、演じるのはクライブ・オーウェン。

ウォルター・ローリーは船乗り・探検家として有名ですが、この続編にその部分を期待するのは無理だろうと思っています。
ローリーにはもう一つ。エリザベスのスパイ・マスターとしての顔がありましたから、むしろ今回重要になるのはこちらでは?と推測しますが、どのようなストーリーになるのかは、現時点では不明です。

まぁ私好みの時代、私好みのキャストということもあるんですが、私にとってそれより嬉しかったのは、ハリウッドのメジャースタジオであるユニバーサル映画が、この地味な映画の続編製作を決意してくれたこと。
「エリザベス」はアカデミー賞7部門にノミネートされた、大変クォリティの高い映画ですが、ストーリーは地味だし暗いし、高く評価はされても、決して観客動員の期待できる人気作品ではありません。
でもおそらく、そのクォリティを考えた時に、ユニバーサル映画としてはこの作品の続編を作る価値があると考えたのでしょう。

このニュースを聞いた時私は、9月2日の日記でちらっと触れた、M&C続編の可能性に関するハリウッド業界人マックスさんのコメント解説を思い出しました。
オブライアン・フォーラムの掲示板への書き込みの中で彼は「ハリウッドはクォリティの高い映画については、製作スタジオのステータスを高めるためにも、続編製作を決める場合がある」と言っています。
たぶん「エリザベス」の製作決定は、この考え方にのっとったものでしょう。
たとえ「エリザベス」の続編が興行的に成功をおさめなくとも、アカデミー賞などで高く評価されれば、ユニバーサル映画のステータスにはプラスとなるという考え方。
だからM&Cの続編も希望を捨ててはいけない、M&Cはアカデミー賞10部門にノミネートされ高いクォリティを証明、米国での興業収入こそふるわなかったものの、海外での興収とDVD売上は十分に20世紀FOX社に利益をもたらしているのだから…というのがマックスさんの結論なのですが。

「エリザベス」は1998年の映画です。続編の決定までに7年かかっているというわけ。
なんかちょっと、元気が出てきた…というか、M&Cも気長に待とうという気になりました。
それと同時に、ひそかに「エリザベス」を応援しようと。
これでユニバーサル映画が成功をおさめれば、20世紀FOX社も考えが動くかもしれませんし。

でもきっとまたこの映画、前作同様、暗くって陰謀ドロドロの展開になるんでしょうねぇ…。
もはやベテラン、キャリアも十分なガラドリエル様…じゃなかったケイト・ブランシェットがどのような女王を演じてくれるかも楽しみです。


2005年09月10日(土)
英国人の選ぶ絵画ベスト1はテメレア号

英国BBC放送が、ナショナル・ギャラリーの協賛を得て「英国で最も素晴らしい絵画」を選ぶ投票を行いました。
その結果、第一位を獲得したのは、ターナーの「Fighting Temeraire」でした。

「Fighting Temeraire」とその他ベスト10の投票結果。
http://www.nationalgallery.org.uk/what/news/gpib.htm

この情報はYさんからご提供いただきました。ありがとう!

Fighting Temeraireは1839年に発表された絵で、解体のためにテムズ河口へと曳航されていくテメレア号を描いたもの。
テメレア号は1805年のトラファルガー海戦で目ざましい働きをした98門戦列艦で、その果敢な戦いから「Fighting Temeraire」のニックネームを送られた帆走軍艦。
この絵の発表される前年まで就役していたが、1838年にその役目を終え、解体されることになった。
この絵は、海軍力の落日を表していると考えられる。
背後に描かれた落日と、解体のため曳航されるテメレール号の姿が重なる。
帆走軍艦を曳航していく蒸気船のタグボートは、小さく味わいないものとして描かれている。

これは、この絵に付された解説文(http://www.nationalgallery.org.uk/cgi-bin/WebObjects.dll/CollectionPublisher.woa/wa/work?workNumber=ng524)なのですが、これは海軍力の落日というよりは、帆走軍艦時代の落日では?と私は思います。
英国自体はこの後、ビクトリア女王の時代を迎え、海外に植民地を拡大、海軍は汽走軍艦の時代に入ります。
だから必ずしも海軍力の落日とは言えないのではないかと思うのですが…。

私は20世紀後半に生まれているから、英国海軍の落日と言われると、どうしても第二次大戦以後の、植民地が独立しもはや七つの海の全てに君臨する必要のなくなった英国、のイメージが強い。
そして、ナポレオン戦争時代の海洋小説を読み慣れた目でこの絵を見ると、「古き良き帆船時代の落日」にむしろ胸痛くなりますが。

私は帆船好きなせいか、どうも鋼鉄の軍艦に苦手意識があって、いやお好きな方には大変申し訳ないのですが、第二次大戦当時の上部構造物過剰な戦艦がどうしてこうも人気なのか…首をかしげる、すみません。鋼鉄の美学がわからない奴なんです。

でも、ターナーは同時代の人ですからね。1839年に生きた英国人として、彼は去りゆくテメレア号に何を思ったのか。
またターナーが何を思ってこの絵を描いたにせよ、当時この絵を見た人々は、この絵から何を感じとったのか、
当時の英国には、昭和30年代や40年代の日本のように、新しくて速くて綺麗なものを求め古き良きものには注意も払わないような雰囲気があったのか、なかったのか?

たぶんそれは、現代の英国人がこの絵を「もっとも素晴らしい絵画」に選んだ動機とは異なるものだと思うのですが。
現代の英国人がこの絵を選んだ理由は何でしょうね?


それにしても、1839年ですか。
ジャックやラミジは引退している可能性が強いけど、アダム・ボライソーはまだぎりぎり現役。
アネモネ号やアンライバルド号を心から愛していたアダムがこの時代に立ち会ってしまうのは、どうなのかしら?
彼の性格があのままならば(というかまぁ30台半ばにしていま現在あぁなんだから、60才近くなって変わるとは思えませんが)こういう事態は彼には辛いだろうな…などと余計な空想までしてしまったりして。
(ここでホーンブロワーの名前が出てこないのは、C.S.フォレスターにはこの時代を描きかけた短編があるからです。)


2005年09月09日(金)
6月の国際観艦式が動画で見られます

6月末に行われた「トラファルガー200周年記念国際観艦式」、その映像を約54分間にわたって見る事の出来るサイトを教えていただきました。
Vさん>本当にありがとうございました。
見終わって直ぐに御礼のメールを返信でお返ししたのですが、戻ってきてしまいまして、未だ直接に御礼を申し上げられず、お礼が公開の形になってしまい恐縮です。
感謝感激雨あられとは本当にこういうことなのだと実感しました。
日本にいる限りはあきらめていた光景を見ることが出来て、正直、感涙してしまいました。

何と言ってもですね、皆さま>
スピッドヘッド沖に帆船が群れをなして錨泊しているのですよ。
横静策の網模様ごしに、通過していく帆船が見えるのですよ。
それも動画で。
そりゃあ、ホーンブロワーやM&Cで実際の帆船を目にしたと言っても、それはあくまでの1隻2隻の話で。艦隊は模型かCGで。
それが…、あれだけの数のホンモノが、実際にポーツマス沖に揃うところなんて…この現代にこの目で見ることができるなんて…。

ただしこのサイト、イギリスのものではありません。
なんとイタリア国営放送Raiのサイト。
これはイタリア国営放送製作のトラファルガー記念観艦式特別ドキュメンタリー番組とのことです。
http://www.raiclicktv.it/raiclick/pc/website/0,4388,4-1121-1121-CTY11-CID28614-0-0-0---1-2-ABB0,00.html
こちらのサイトはアメリゴ・ヴェスプッチ号に関するもの
http://www.raiclicktv.it/raiclick/pc/website/0,4388,4-1121-1121-CTY11-CID29820-0-0-0---1-1-ABB0,00.html

私はイタリア語からきし駄目なので、Vさんのお手紙にありました解説におすがりしますと、
この番組は、
>式典に参加したイタリア海軍練習船アメリゴ・ヴェスプッチ号船上からの中継映像を中心としたものです。
>練習船アメリゴ・ヴェスプッチ号は姉妹船クリストフォロ・コロンボ号とともに1930年代に造船されており、
>進水式のニュース映像がこの番組でも挿入されていました。
>コロンボ号は第二次世界大戦中にソ連に拿捕され、破壊されたようですが、
>ヴェスプッチ号はエリザベス女王戴冠の際に行われた国際観艦式にも参加したということです。
>そちらもニュース映像がありました。

25分を過ぎたくらいから、歴史ショーの映像が始まります。
昔ながらの装束(軍服)の士官や水兵たちが登場しますよ。
今回、イタリアのヴェスプッチ号の役割は、狙撃兵役だったそうで、赤海老さんたちが艦上を走り回り、マスケット銃を発射する映像を見ることができます。
ヴェスプッチ号から見たグランド・ターク号(TVドラマ「ホーンブロワー」のインディファティガブル号役)も必見です。


でもこれ、トラファルガーとは関係ありませんが、思わず苦笑してしまったのは、
イタリアの練習帆船がクリストフォロ・コロンボ号とアメリゴ・ヴェスプッチ号だということ。
コロンボってコロンブスですよね? スペイン王家の援助で新大陸を発見した、でもイタリア・ジェノア人の。
で、そのスペインの練習帆船は、エル・カーノ号。エル・カーノは、スペイン王家の援助で世界一周しようとしたポルトガル人マゼランの部下で、生き残ってスペインに戻ったスペイン人の船長。
そして、アメリゴ・ヴェスプッチは、ポルトガルの援助でアメリカを発見した、でもイタリア・フィレンツェ人。

いやその、何と言いますか、練習帆船の国籍を覚えていると、世界史のテストで誤った解答をしそうだ…というか、
歴史にはスポンサー国の名が残るのですが、必ずしも船長の国籍はスポンサー国とは一致せず、そしてイタリアもスペインも意地と誇りを持って、自国の練習船に自国人の名前をつけているところが…なんともはや、ほほえましいというか無理もないというか。


ドキュメンタリー番組と言えばもう一つ。
先週末、イギリスの民放テレビ局チャンネル4でトラファルガー200年関連の歴史ドキュメンタリーの放映があったらしいのです。
実は私もこれ知ったのは放映終了後の31日水曜で、すみません。27日の夜行で旅行に行かなければ事前にわかってたかもしれないんですが、この情報、オブライアン・フォーラムに書き込みがあったのが、日本時間の27日か28日だったんですよね。

ともあれ詳細情報は下記URL。
http://www.channel4.com/history/microsites/T/trafalgar/index.html
「Trafalger Below Decks」というタイトルで、8月27日(土)20:00、21:00、28日(日)21:00の3回シリーズ、各回1時間のドキュメンタリー番組だったようです。

「Trafalger Below Decks」は直訳すれば「下甲板のトラファルガー海戦」つまり、士官ではなく水兵たちのトラファルガー海戦という意味ですが、第1回の主人公がネルソン本人で第3回の主人公がビクトリー号の軍医ですから、内容を反映すれば「トラファルガー海戦の人間ドラマ」とか、そのような感じのタイトルですか?

第1回(27日20:00〜21:00放映)は「Nelson's War:ネルソンの戦い」。
ホレイショ・ネルソン提督本人にスポットライトをあて、伝説の英雄の真実の姿、その実際の人となりをさぐろうとしたもの。

第2回(27日21:00〜22:00放映)は「Rum, Sodomy and the Lash」
直訳すると「ラム酒と男色と鞭打ち刑と」という、かなり刺激的なタイトルになってしまうのですが、これ英国ではかなり有名なサー・ウィンストン・チャーチル(第二次大戦時の英国首相、第一大戦時の海軍大臣)が海軍を評して言った言葉です。
まぁ要するに、19世紀当時の下甲板の水兵たちの日常をチャーチルが評した言葉…というか暴言、これもまたよく言われることですけど「これは毒舌であって、実際はこれほどひどくはない」。
番組はこのチャーチルの言葉の真偽を、検証するような内容になっているとのことです。
確かに水兵たちは一日中、配給酒で飲んだくれていました。ささいな規律違反でも鞭打ちの処罰が行われました。そして、男色に対する刑罰は、死刑でした。ですから基本的には、二番目については発覚即死刑ですから、実際はありえないことなんですけれどもね。

第3回(28日21:00〜22:00)は「Trafalger Battle Surgeon」
第3回はドラマ仕立てのドキュメンタリー、トラファルガー海戦を旗艦ビクトリー号の軍医William Beattyの目から見たドラマだそうです。
Beattyは当日の模様を詳細に記録に残していたらしく、このドラマはその記録をもとに作られているとのこと。
これはちょっと…見てみたかったかな…と、このシリーズ、いずれDVDで発売されたりとかしないんでしょうか?

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明日5日(月)14:30〜16:25NHKBS11にて何故か突然「戦艦シュペー号の最後」の放映があるようです。
第二次大戦のドイツ戦艦の映画ですが、ご興味のある方はどうぞ。


2005年09月04日(日)
最近のウィアー監督インタビューなど

8月30日の米シアトル・タイムズ紙に掲載されたピーター・ウィアー監督のインタビューで、ウィアーは「ネットではいろいろ噂があるようだが、私はM&Cの続編を作る予定はない」と答えています。
(このインタビューの原文はこちら。)

この記事について、米国のオブライアン・フォーラム(掲示板)でもいろいろな意見や見解が交わされていましたが、ハリウッド業界人のマックスさんの書き込みによれば、これはあくまで「ウィアー監督がもう予定がない」と言っているにすぎず、FOX社が製作を諦めたと考えるのはまだ早いのだそうな。

ただし、これは今すぐに決まる話ではなく、FOX社内の人事なども絡んでいるらしいことから、気を長く持って待つ方が良いとのこと。
「あなたの希望はリドリー・スコット監督にかけよう。彼の手が空いた時がいちばん可能性が高い。」
…というのですが。

そのリドリー・スコット監督、次の仕事はまたラッセル・クロウとだそうです。
ただし歴史アクションではなく、「南仏プロヴァンスの12ヶ月」。
何年か前に日本でもベストセラーになったピーター・メイル原作の映画化。
ラッセルが演じるのは、ロンドンから南フランスに居を移す英国人ビジネスマン。
いったいどんな映画になるのでしょう?

ところで、ラッセルがニューヨークのホテルでの起こした電話トラブル、和解が成立したそうです。
詳細は双方とも明らかにしていませんが、刑事裁判になることは避けられた模様。
9月には次作「シンデレラ・マン」が日本でも公開され、来日も予定されています。

そういえば「ダークウォーター」の公開にあわせて、ジェニファー・コネリーのインタビューも読むことができました。
原文はこちら
インタビュアーの誘導尋問的な質問がちょっと笑えます。
でもこれによれば、ポールとジュード・ロウとの共演の話しはまだ具体化していないようですね。
「ダークウォーター」の撮影中はまだ授乳期間中だったらしく、撮影現場のモーターホームでは次男のステラン君を、ポールがずっとついていて見ていてくれたそうです。


話しは前後した上に、大胆に頭上を飛びますが、
今日CD屋さんに行きましたら、10月7日発売のDVD、リドリー・スコット監督の「キングダム・オブ・ヘブン」のチラシが出ていたのですが、このDVD、メイキング付き2枚組の2枚目には、メイキングの他にA&E製作の十字軍歴史ドキュメンタリーも洩れなくついてくるのですね。
あらら?A&E?
「ホーンブロワー」の続編リクエストを出す時に、このあたりベタ誉めのネタになるかしら?
いや真面目な話し、A&Eはこういうところで良い仕事していると思いますが。
そうそう、先週NHKBSで放映のあったクリスティの「ポワロ」も製作にA&Eが絡んでいました。
また一つ、リクエスト手紙の誉めネタが…。

アメリカのusHHファンさんが呼びかけている署名運動は、パトリック・オブライアン・フォーラムの救援も得て、現在1700名を突破する勢いです。
これを見たオブラアン・ファンのおひとりが「そうだ!M&Cだって、FOXテレビジョンという手がある」と掲示板に書き込みしていらっしゃいましたが、まぁできればやっぱり、TVよりは映画の方が良いだろうと思います。

ひとつ前に話しはもどって、先週NHKBSで放映があったA&E「ポワロ」は、やはり見応えありましたね。
犯人隠しはいわば騙し合い合戦ですから、役者さん皆さん上手いとたまらない。
脇にまで、本来なら主役級の豪華な俳優陣を惜しげもなく投入してくださるし。
それはまあ、殺人事件に立ち会った全員がいわば主役なわけですから。

「杉の柩」のマッガン副長はお得な役どころでした。
お医者さんの役なのですが、なんか「ドクター」と呼ばれるマッガンって何か…その…、いや別に「ドクター」は誰かさんの固有名詞ではなく一般名詞だってわかってはいるのですが。

「ホロー荘の殺人」。かつてのワトソン(エドワード・ハードウィック)はすっかり好々爺になっておられました(役柄もありますが)。
ガション執事役のエドワード・フォックスは期待通りで。
いや私、やっぱり、英国のクセモノ老執事って好きかも…「バットマン」のマイケル・ケインとか。


2005年09月02日(金)
カピタン・アラトリステ

「エル・カピタン・アラトリステ」というスペインの歴史映画は、主役のアラトリステをロード・オブ・ザ・リングのアラゴルン王ことヴィゴ・モーテンセンがつとめることで話題となっていますが、映画化がきっかけになったのか、この小説の英訳版がイギリスで出版され、ザ・ガーディアン紙に書評が載りました。

ザ・ガーディアン紙書評:
http://books.guardian.co.uk/review/story/0,12084,1538383,00.html#article_continue

この作品は当初海洋ものという紹介され、映画の撮影でも海岸沿いの沼沢地に帆船のセットを組んだという話が伝わって来ていたのですが、この書評を読むと、確かに歴史冒険小説には間違いないけれど、海洋ものと言ってよいのかは疑問です。
もっとも原作者のアルトュロ・ペレス・レベルテ(Arturo Perez-Reverte : Perezの最初のeに´あり)は、「Cabo Trafalgar」というトラファルガー海戦をスペイン側から見た小説なども書いているようです。ただしこの小説はスペイン語のみのようでまだ英訳されていません。

ともあれ、書評記事からあらすじをご紹介しようと思います。
舞台は17世紀のスペイン、主人公はex-soldierのカピタン・アラトリステ。
はっきりsoldierって書いてあるんですよね、sailorではなく。
英語でsoldierというと陸軍とイコールなんですが、これスペイン語からの翻訳だからどうなのか???(スペインの当時の制度ってよくわからないわ)
もし以前に陸軍にいた…という経歴なら、その場合カピタンは船長ではなく大尉か隊長クラスという訳になるのか?(17世紀のスペイン陸軍の知識は皆無なので…すみません)。

アラトリステ(Alatriste)という名は、悲しみ(triste)という言葉を想起させる。
彼は確かに、メランコリックな運命を背負っているのだろう。
狼のような灰色の瞳、戦いの傷痕、戦士の名誉を重んじ、申し分のない勇敢さ、それは完璧にある人となりを示している。
1620年代のマドリッド。だがアラトリステは古き良き過去を懐古する者、ものごとの善悪がより明快であった時代を。
この時代すでに、剣は火薬の前に膝を屈しつつあった。

アラトリテはその腕を買われる剣士ですが、英国人旅行者2人の襲撃事件に巻き込まれてしまいます。
問題は、その2人が実は、スペインの王女を手に入れようとやって来たバッキンガム公爵と英国皇太子だったこと。

アラトリステは自身が複雑な政治的陰謀の渦に巻き込まれたことに気づく。そして暗い夜道で待ち伏せされるか、処刑台に送られるかという運命に追い込まれるのだ。
読者の興味は、主人公がいったいどうやってこの運命を逃れるのかに絞られる。

主人公と同様に重要なのが敵の存在である。
アラトリステと秘密を共有するのは黒装束のイタリア人。アラトリステ同様の優れた剣の使い手だが、立ち合いの最中に短剣を投げるなど卑怯な手を使うことを厭わない。
だが彼は道徳律を持たない単なる傭兵にすぎない。真の悪役はボカネグラという名のドミニコ会修道士である。
宗教裁判の判事だが、その瞳は狂信的に輝く。
2人の悪役の存在は、この物語の構図を魅力的なものにしている。

とまぁ、だいたいこのような感じです。
私、西洋史は知識不足なのですが、このバッキンガム公って、あの…つまりデュマの「三銃士」に登場する、あのバッキンガム公?
リシュリューがフランスの宰相に就任したのは1625年だそうなので、ぎりぎり年代が合うのかしら?

まぁでもだいたい、これは三銃士の時代(またはその直前)のスペインの話…というわけですよね。
このあたりのスペインは歴史的にも小説的にも、私には全く空白地帯なので楽しみです。
映画公開に連動して日本語訳が出ると良いのですが、その前にまず映画…日本で公開されるのか?
楽しみに待ちたいと思います。

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upがすっかり遅くなってしまってすみません。
夏休み(北陸旅行)前に上げていくことができませんでした。

お詫びでもありませんが、加賀白山みやげ(写真です)。
岐阜県・石川・富山県境の白山は、実際は三つの峰(御前峰、大汝峰、別山)の総称です。
観光新道を登り、室堂で一泊、御前峰の頂上で御来光を拝してエコーライン、砂防新道経由で下りてきました。

白山(御前峰)



朝焼けの白山(別山)御前峰より



ハクサンフウロ


ハクサンフウロは、漢字では「白山風露」と書きます。中部山岳や東北の山でも見ることができますが、やはり白山の風露が本家本元。
私はこの花が見たくて行ったので、満足まんぞく。
北海道に咲くこの花はもう少し色が薄くて(白っぽい)チシマフウロと言います。


2005年09月01日(木)