詩。
ゆあ



 内心。

あの歌手が好き
あのお菓子が好き

好きという言葉を
君が口にする度に

その対象が
自分ならいいのに
いつもながらに思う



君が 好きだよ

2002年05月31日(金)



 問い掛け。

もう いいですか
忘れることは出来ましたか

まだ だめです
忘れることは 出来ません

尋ねる声は
答える声は

少し 震えていました


何が 起きたのか

分からず屋の私にも
理解することが出来ました


手と手をつなぎ合う2人を

この目で 見ました


もう いいですか

もう いいですか

        
      まだ だめです


彼のことが 好きなんです

2002年05月30日(木)



 直面。

私の声は
もう あなたには聴こえない

私の想いは
もう あなたには届かない

思い知らされる度
強くなれる気がした

あなたがいない毎日を
独りで生きていけると思った


好きだと 伝えてくれる唇は

もう 動くことは ない



思い知らされる度
弱くなった


あなたがいないと

生きていこうと思えないよ

2002年05月29日(水)



 暗黙。

当たり前のように
2人で並ぶ あの人と彼女

やりきれない虚しさは
心を覆いつくす

その姿は
哀しいほどに お似合いで

不細工な 醜い私の心を

誰かが救ってくれるなら
どんなに幸せだったでしょう


見たくない姿

彼だというだけで
無意識に姿を追う目

なくなってしまえばいい

何度となく 思った


哀しい叫びは 心の中に木魂する

誰にも 聞こえないように

蓋をして 閉じ込めておくの



この想いは

どうすればいい


どうすればいいの

2002年05月28日(火)



 音波。

好きだよ

そっと呟く

あなたの姿 
目で追いながら


この独り言が

あなたの耳へ届けばいいのに

あなたの心へ届けばいいのに


誰かに頼ってばかり
自分から行動を起こさない


こんな私を

誰か愛してくれますか

2002年05月27日(月)



 唱。

何も要らないなんて嘘だよ

こっちを見てよ

いい子のフリをして
結局何も手に入れることが出来なくて

子供のように駄々をこねる


愛されなくていいなんて嘘だよ

あたしを愛して

後悔は
音も無く現れ
静かに消え去るものなの?


何も知らない子供のように

ただ泣き叫べば
誰かが手を差し伸べてくれる?


お願い
遠くへ行かないで

ただ 愛して欲しかっただけなの

ただ 愛していたかっただけなの

2002年05月26日(日)



 縄。

あの人がいないなら
生きている意味がない

横たわる あなたを
私は どんな目で見つめたでしょう

どんなに哀しかったことでしょう

哀しいという感覚は
麻痺することもなく

永遠と付き纏う

想いは

何処へ向かうことも出来ずにいるよ


こんなに好きなのに



どうして 


どうして______

2002年05月25日(土)



 純真。

彼を好きだという思いは
長い間 心に居座っていた


あの人の隣を歩く女の人は
綺麗で すごく優しそうだったから

敵わないことくらい

すぐに わかったけど



好きでいたかった


ただ好きでいたかった

2002年05月24日(金)



 再来。

いつの日からか
私を想う君は消えて

2つに枝分かれした道を
何度も振り返った

振り返り眺めては  涙を流した


2つの枝分かれした道が

いつの日か
また1つになることを祈りながら
流れた涙を拭った

君の隣を歩ける日が


また  来ればいいのに

2002年05月23日(木)



 またね。

煌めく夜の破片を

眺めては 目を凝らした


今でも好きな あの人と
肩を並べて見上げた景色


雲は形を変えていくけど

夜空の形は
あの頃と あまり差がなくて


涙が 出そうだ



夜空に浮かぶ欠片のどこか

あなたを探し 呟く

「会いたいよ」



優しい言葉
優しい笑顔

くれるあなたは 帰らぬ人


眩しいほどに光り輝く
きっとあれが貴方でしょう


見つめながら
そっと囁く

「大好きよ」



聞こえますか



聞こえますか



2002年05月22日(水)



 時代。

時計の針が時を刻む

ほとんどのもの

何も変わらないようでいて
少しずつ変わっていく

泣いたり笑ったり
繰り返しながら

そんな中
変わらない事実 数少なく在る


この前も
今日も


どんな人ごみの中でも


目に映るのは


あなただけ

2002年05月21日(火)



 濃霧。

ずっと大事にしていたもの

深い霧の中
見失いかけて

目を凝らして 探す



その『大切』は


目に見えるものでは ないけれど


2002年05月20日(月)



 脳裏。

出会わなければよかったのかな

頭の中
浮かんでは消してきた考え

だけど幸せだから
幸せだったから

出会えてよかったんだと

自分に言い聞かせ


前を向いて歩いていくから


2002年05月19日(日)



 僅。

うまく笑うことができない

君がいないと
笑うことすらできない

泣いてばかりいる

もう 限界で


会えなくて
会えなくて

痛い
苦しい


諦めなんてつかない


もう嘘は吐きたくない

2002年05月18日(土)



 濁。

がんばっている人たちは
キラキラと光っていて

周りの輝きに対し
色褪せて醜い私

がんばっている人は
それなりの苦労と引き換えに

それ以上の何かを
少しずつ手に入れていくというのに


どうして私は

こんなにも


前に進むことが


出来ないんだろう

2002年05月17日(金)



 印。

『BIRTHDAY』

そう一言だけ
カレンダーに書かれた赤い文字

黒いペンで隠した


少しずつ貯めていた お小遣い

衝動買いしたバースデーカード


すべて 
意味のないことだったのかな

すべて
嘘だったのかな

愛の言葉も
あの日の思い出も



どうしてかな


今も 好きみたい


カレンダーの前
1人泣き崩れて

あなた 思い出す



好きです



好きです

2002年05月16日(木)



 正直。

出会わなければ よかった

そう 自分に言い聞かせて

あの人への想いを
消し去ろうとする


誰かに相談するわけでもなく
彼に告白するわけでもなく

静かに静かに
少しずつ姿を消す もう1人の私は

哀しそうに 私に言う





            出会えて よかった



2002年05月15日(水)



 子供。

ぷかぷかと
波に揺られ

水面で跳ねるイルカに手を振る


絵本に出てきそうな光景を
夢で見た

小さな頃の思いや夢は
今も変わらず心にあるようで

なんだか安心した


あたしは あたし

他人と比べたって
その人には なれない

わかりきっていることも
忘れかけているんだ


少しずつでいい



変わり行く私


理想の姿になれますように

2002年05月14日(火)



 真理。

恋という名の海に溺れ

なにもかも
見えなくて

成す術がなく
立ち止まる


振り返り
振り返り

来てくれるわけもない人を

永く待ち続ける


愛を望むわけではない



ただ 会いたいだけだよ


2002年05月13日(月)



 白波。

青い海
白い砂浜

少々季節外れの花火

子供のように はしゃぐ君が
なんだか可愛い



月明かりの下
手をつないで歩こう


2つの影

1つに重なる

2002年05月12日(日)



 弓矢。

前から言いたくて
だけど言い出せなくて
心に閉じ込められていた気持ち

好機が訪れ
矢のように放った言葉
君の耳に届いた


何を考えているかわからない君の瞳が

私を捕らえる



君は口元を緩ませ

おいで と一言放つ



私の体を強く抱き締め



耳元で囁くは 愛の言葉

2002年05月11日(土)



 森。

深い森の奥で

キラキラと光り輝くものを見つけた


そんな感じだった

あなたに出会った瞬間

永い間 眠っていた時計は
ついに針を動かした

休むことなく
変わりつづける

1つの針と 

2人の距離

2002年05月10日(金)



 雨上り。

黒い雲が
青い空を隠して
全てを見えなくした

光り輝く太陽さえ
黒い雲に勝てなかった


きっと今日も
そして明日も

この黒い雲は空を覆い
どしゃ降りの雨が
降り続けると思った




しあわせ
うれしい
たのしい

ある日 そういう感情を
久しぶりに感じた


黒い雲は七色の光へと姿を変えた



雨上がりの虹は



とても綺麗だった

2002年05月09日(木)



 消灯。

せつない
つらい
くるしい恋

スイッチ1つで
電源を切れるような
そういうのだったらいいのに


仲良さげに肩並べて歩く

あの人と
笑顔が綺麗な彼女


いい加減 諦めろよ

自分自身に呆れる

馬鹿みたい

自分自身に呟く



変わらない事実

否定し続ける様は醜い


まだ好きなの?

自分自身に問う


返答は返さぬまま



頬を伝う涙は 消えない事実を物語るけど

2002年05月08日(水)



 孤独。

深い深い海の底に住み
独りきりで泣いていた

涙は海へと溶け
少しだけ
海の水を甘くした


哀しい声が
聞こえますか

あなたには
聞こえますか


見つけてくれる誰かを待ち続けて

     さまよ
今日も 彷徨う


あなたが来てくれることを信じて

2002年05月07日(火)



 夕日。

例えば 私が涙を流したら
下手な慰めよりも
そっと頭を撫でていてね

笑顔が取り戻せた後は
泣いた理由は聞かずに そっと
想像のみに任せておいてね

それから時が経って
理由を話す時が来たなら
どうか そっと耳を傾けてね


私が愛の言葉を囁いたなら

どうか心を開いてね

2002年05月06日(月)



 水。

目を閉じると
浮かんでくるのです

楽しかった頃の私
隣には あなたが


突然の あなたからの
別れようの言葉

今も まだ
傷は癒されることなく

目を閉じれば
あなたの笑顔

幻想も夢も
全てが泡となり


残されているのは
   たたず
独りで佇む あなたへの想い


ひとつだけ


消えることなく

2002年05月05日(日)



 時。

あなたに恋焦がれ

朝も夜も
あなたのことばかりで

考えなきゃいけないことも
やらなきゃいけないことも

いつも つい後回し

何かが
変わり行くなら

何かを
変えて行けるなら


きっと


それだけで幸せ

2002年05月04日(土)



 恒星。

覚えていますか

あの日の約束
2人での指切り

― ずっと 一緒にいよう―

2人で交わした
2人だけの約束

あなたは
もう 叶えることが
出来なくなってしまいましたね

どんなに叫んでも
あなたは見当たらず

私は1人で願うのです


昨日が 訪れてくれることを

あなたと2人 歩いていけることを

2002年05月03日(金)



 楽観。

何をやっても上手くいかない

そういう時って
ありませんか


だけど 不思議なくらい

その後には必ず
嬉しい出来事が待っていて


だから

がんばって


乗り越えていこう

2002年05月02日(木)



 送信。

好きです

そう一言だけ書いて
送ったメール


返事は 来ませんでした


送信箱を確認してみたけど
エラーが出た様子はなくて


けれど 不思議と
後悔は しませんでした

少し

涙が出ただけでした


2002年05月01日(水)
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