2007年03月31日(土) |
夜砕アンソロ修羅場明け |
BLEACH夜砕アンソロ『雪月花』の修羅場開けました。 いや〜いつも、修羅場レポ書こうかなと思うんですが、雑記書き始めると時間を食うのでついつい億劫になってしまいますね……
今回は『願いはその夜、蜂に残して』という題名で夜一様視点のお話を6P書かせて頂きました。内容は、夜一様が尸魂界を離れた「もう一つの理由」を夜砕風味で捏造といった感じです。
ちなみに、アンソロなので明示的なリンクは避けましたが、前回書いた砕蜂視点の『砕けぬものはただ一つの想い』とは対のお話という気持ちで書いています。もちろん、どちらも単品で読めますが。 前回の砕蜂の「誓い」に対して、今回は夜一様の「願い」です。 夜一様の人間味を掘り下げてみたら、若干情けない夜一様になってしまったような気もします……
『砕けぬものは』を書いたときに、あとがきで「夜一様視点のお話を書くなら「夜」と「蜂」の入った題名で」と書いていたのを達成できたのが密かに嬉しかったり。 蜂という字の主張が強くて、それに引っ張られてエピソードが決まってしまったりはしましたが、それはそれで悪くない感じにはなったかなと。
それにしても、砕蜂視点だと放っておいても百合になりますが、夜一様視点だと難しいですね…… 結局最後まで、夜一様が姉思考から抜けてないような気がします。 なので、百合と言えるかどうかは……ちょっと悩みどころ。 夜砕なのは確かなんですが。
そう言えば、個人サークルになる前から編集も製本もずっと自分が携わっていたので、原稿だけを人様にお預けして、あとは本が出来上がるのを待つばかりという経験は初めてです。 なんだか新鮮な気持ちがしますねえ。楽しみだ。
初売りは5月のインテ大阪だそうです。 詳しくはこちらからどうぞ。 私の作品はまあ……置いておいても、これだけの数の夜砕が一気に読めるなんてそうそうないと思います。 夜砕好きの方は要チェックですよ!
以下、夜砕を書くためにアニメ版BLEACH57話を鑑賞していた時に思いついた小ネタ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ところで、砕蜂」 任務後、銀杏並木の落ち葉の上を歩きながら、軍団長閣下はちょっと意地悪な目をして言った。 「今後、儂はおぬしに『軍団長閣下』と呼ばれても、返事をせんことにしたからの」 「えっ」 「いつまで待っても、おぬしは呼び方を変えようとせんからのう」 言いたいことは言ったという風に、軍団長閣下は砕蜂に背中を向けてどんどん歩いていってしまった。 「軍団長閣下ぁ」 追いかけても、宣言通り振り返りはしない。 「無視されとうなかったら、ちゃんと呼ばんか」 わかっておるじゃろ、って目を見ないですまして歩いていく。砕蜂は、ぽりぽりとこめかみをかいた。なんだか、無性に照れくさい。 「……さま」 「聞こえんのう」 こうなったら、絶対言わせるつもりらしい。 砕蜂は、観念して辺りを見回した。幸い、マリア様しか見ていなかった。 「夜一様!」 銀杏並木の中で、砕蜂の声は妙にはっきり通った するとマリア様のように綺麗な夜一様は、よく響く声で「おう」と振り返って、満足げに笑ったのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− マリア様がみてる 黄薔薇革命ラストよりダブルパロ。 なんというか、「夜一と呼べと言うたじゃろ」にどうしても既視感が…… 試しにやってみたら、名前と口調アレンジしただけではまるはまる(笑)
マリア様と差し替える言葉にだけ悩んでしまってそのまんま。 菩薩様とかかなあとも思いましたが、尸魂界に菩薩様もなんか違う気がするし。 いっそのこと某所の「元柳斎様がみてる」にしてしまおうかとも思ったけど、綺麗の形容がおかしくなるのでやめました。(問題はそこか?) しかし、どういう世界なんだ、これ……
「お姉さまとお呼びしても」というダブルパロは色んなとこで見ましたが、このパターンは見たことないなと。どこかでやってるかもしれませんが。 まあ、これはマリみてもちゃんと読んでないと通じないですしねえ。
ええっと……お久しぶりですorz ゆりけっと2参加のお知らせすら書いてませんでしたね。すみません。 ゆりけっと2の方は、新刊も出せず仕舞いでまたしても微妙な外伝話でお茶を濁すと言う状況でございました…… 次回イベントですが、前回の雑記で書いていた「風花(仮題)」の執筆の目処が付き次第参加イベントを決めようと思っています。夏コミには参加申し込みしていませんので、秋口くらいのコミティアとかになるかなあと思っています。 ただ、次回作は夜砕アンソロジーに参加表明を出していますのでそちらになります。
ゆりけっと2は結構楽しかったです。新刊出せなかったけどorz お隣の縞苑路さんと喋り捲っていました。知り合いの方と隣同士になったの初めてだ〜と喜んでたら、BLEACHやってるの2サークルだけじゃんと。そりゃ隣にもなりますな。 夜砕話とか色々できて楽しかったですよ〜(私信返し)
そうそう今回気になったのは、今までずっと百合界隈では書き手が女性ばかり買い手は男性ばかりだったのが、なんか書き手にも男性が急増してる?ってことでした。 でもよく見たらどうも、原作に百合要素がある作品の二次創作サークルさんに男性が多いようですね。創作系はやっぱり女性が多目でした。
さて、かなり今更ですがトリニティ・ブラッドにはまってしまいました。未完だとわかっている作品だったので、なかなか手が出なかったんですけどね。 百合は関係無しで、ゴシックな世界観とか苦悩系ヒロイックファンタジー(?)とかが好きで読んでたんですけど、未完のRAM最終巻でケイトさんの独白つきピンナップにしてやられました。
「貴女の命は私のすべて」に驚いて読み進めたんですが、ケイトさんクローズアップされてるシーンは残念ながら書かれることの無かった章にあったみたいですね。後半プロットの第三節を読んで、ずっと立体映像のみだったケイトはやっぱり生身の人間じゃなかったのかと思いましたが、本当ならこのシーンでケイトの正体に絡めてチラッと位は過去話&カテリーナ様への思慕を書いてくれたんじゃないかなあと思うと非常に残念です。
もう、神学大全に載っていたケイトの設定読んだら、あまりにも切なくて。 カテリーナ様を庇って重傷、全身麻痺、その後航空戦艦を身体代わりにって……ヒューマノイド技術があるのに、あえてそんな選択(いや、いくら教授でもケイトの意思確認くらいはしていると思いたい)するなんて、その方がカテリーナ様の役に立てるとかいう考えなのかなあと。 でもてっきりケイトは、教授の死んだ婚約者の擬似人格か何かかと予想していたので意外でした。
ケイト→カテリーナの熱い友愛話(百合までいくかどうかわからないけど)を書いてしまいそうな自分がいます。今は他の物書いてる暇無いってのに。 ほんとに、主従関係(命懸け系)に弱いんだなあと痛感。 女主人とメイドとかはそれほどでもないんですけどね、戦闘が絡むのが好きなので。 ……なかなかそういうの見当たらないですけどね。
以下独り言
夢でなんて会いたくも無いのに、どうして今日に限って未練がましい夢を見てしまうのか。 憎らしいほど晴れ渡った空は繋がっているのだろうなと思って「おめでとう」と呟いたけれど、そちらの天気は季節外れの大荒れだそうで、苦笑してしまう。
この時期はダメだな。「あれから何年」なんて数えたくなる事柄がいくつもあって。 気が付けば、諦めたように認めたあの時からもう十年が経ってしまっていて。でも大した進歩はしていないのだなと思う。
十年後にこの文章を読んだら、「青いな」とでも言いながら笑い飛ばせるんだろうか?
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