セキセイインコ ゴン助の精巣腫瘍闘病記録

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2002年08月31日(土) 14 捕まえるのが大変

薬を相変わらず一日二回飲ませているが、
ケージから出すのが大変だ。
とにかくブランコから足を離さない。

ひっぱるわけにも行かない。

『こら!出ておいで』
『グギャ!』

『出てこいって!』
『グギャギャギャ!!』

放っておけば勝手に出て来るが
待っていられる程ヒマではない。

『出ろってば!!』
『グギー!!!』

.....病気を忘れて切れそうになる。
かといって薬は欠かせない。

今のところ指を一本一本ひっぺがして
捕まえている。

一応手乗りインコなのだが。
可愛い小鳥だなんて大間違いだ。
生意気で内弁慶で甘ったれのうんこたれ。

....鳥って小さいから可愛く見えるが、もし
犬くらい大きかったら絶対凶暴な猛禽類に違いない。
恐竜に一番近いのは鳥、という説もある。
ジュラシックパークのラプトルとか見てて
そう思う。あいつら妙に頭良くて嫌だ。

セキセイもけっこう悪知恵が働く。わざと
ブランコをたたき落して拾え!と要求しては
またわざと落として遊んでみたり。


生き物を相手に生活するのは、楽ではない。
...笑えることもかなりあるが。
一度、落としたブランコが自分の頭の上に
落ちて来てパニックになっていた事があった。
なんだかすっきりした。(菜っ葉をやってなだめたが)

面白すぎる生き物かもしれない。


2002年08月29日(木) 13 小康なので....



現在、非常に安定。
人間も今のうちに休憩。
処置は毎日欠かさず同じ事をやっている。
少し更新は数日おきに。
なんの変哲もない積み重ねがけっこう重要なのだが
記入するのに地味なものは省く事にする。


2002年08月27日(火) 12 飲み物


数日、相変わらず良好。
ただ、足を踏み外す懸念がこわかったので
止まり木を少し下におろす。ブランコはそのまま。

丁度良い木が無かったのでノコギリとヤスリで
削って作った。けっこう大変だった。
しかもサイズを計るためにケージに手を入れると
間髪を入れずに襲ってくる。

おとなしい方ですよ、と言われたが
知らない人にだけや、こいつ。


昼間、ケージの前で飲み物を飲む。
コーヒーカップに冷たいバナナミルクという
無茶苦茶な組み合わせ。(大振りのコップが
無かった。ミキサーで作ると多すぎるのが困る)

ゴン助はシロップが大好きだ。いつも市販の鳥用の
甘くて黄色いシロップを飲ませていた。
喜んでなめにくる。

人間はよくハーブティーも飲む。カモミールと
レモングラスを適当に放り込んだそれだけの
ブレンド。ほんのりと黄色で眠るのに最適。
砂糖など入れない。

ゴン助はいつも狙っていた。どうやら、いつも少ししか
なめさせてもらえないシロップを人間はたんまり
飲んでいる、と思い込んだようだった。
肩に止まったまま視線が飛ぶ。
じりじり寄って来る。こちらは熱いカップの中に
飛び込まれでもしたら、えらい事になるので隠す。

あきらめない。
睨んでいる。
今、なんかええもん、隠したやろ。
顔のそばにきて睨む。
家人は特に甘いので格好の獲物。

私は、安全な場所でゆっくり飲む。
『ギャー!!』

やられたな、と見に行く。顔をかじられていた。
甘い物よこせ、と襲われていた。

だが、今はもうシロップは捨てた。胃を刺激する。
また泡を吹かれてはたまらない。

ケージの中でも狙っているのがわかる。カップの
中がコーヒーだろうとジュースだろうと
とにかくなめたいのだ。
もちろんやらない。人の食べるものなどやった事はない。
菜っ葉のみ。それなのに色だけでこんなに執着する。
特に今、もうもらえなくなったシロップ。

ケージの網にへばりついてねだる。
無視。悪いが私は冷たい。
問答無用で嫌がる事もする。
知らん顔で飲む。いちいち人間様が移動させられて
たまるか。睨んでいるのを放っておく。


でんぐりがえりを始めた。
ぶら下がって逆上がりのようにぐりぐりまわる。

どこで覚えたのかよくわからない。


本日の体重、変わらず。薬も3種。
菜っ葉,相変わらずたくさん食べる。
最近、細長い給水器に頬を寄せて求愛している。
ホルモン異常のオカマインコらしいのだが、(本来オス)
相手(水入れ)がオスなのかメスなのかが謎。

糞は、良い形(なると型)だがふんばってするのは変わらない。
やはり腫瘍は腸のあたりを圧迫しているのだろう。
昔は、もっと軽快にプリプリして、外に出すときティッシュを
持って用心していた。

臭くはなく穀物の匂いがかろうじてするような物体。
たくさん飼えば、臭いかもしれないが。
一羽しかいないので、マメにケージの敷物を変えていれば、
雨の日も匂う事はない。
ねずみは臭いらしいが、飼った記憶がないのでわからない。

犬猫は、気を付けても匂う。かといって匂いが
無くなる薬など飲ませるのはこわい。

今、犬は実家にしかいないがたまに帰ると雨の日など
庭は犬臭い。もう十数年犬が庭で生活している。

それでたくさんローズマリーなど強い香草を植えているが
犬の匂いとまじっているハーブの香りはワイルドだ。
晴れた日は友人が、この庭、ハーブのいい香りがするね、と
思いきり吸い込んで行くのを
犬がニコニコしながら眺めている。私も笑ってごまかす。

室内で飼うのはさぞかし大変な事だろう。


それでも、私は犬や動物臭が嫌いではないので、
友人の犬を抱いて匂いをかぐのは、都心に暮らす
楽しみのひとつだったりする。よく世話された犬を抱くと
晴れた日にはお日さまの匂いがする。

ゴン助も粟やヒエの匂いがするが、鼻なんか近付けたら
喰いついてくるので、絶対やらない。


2002年08月25日(日) 11 病院へ。



朝、早く病院へ行った。混み合う前に出かける。
様子は元気で体重も安定。

獣医さんがこれなら、しばらく様子見で、
いつも通りの環境で良い、と判断。
ホッとしつつ、小さくはならない腫瘍に
やはり誤診では、なかったか....と
失礼ながら思う。


ほぼ以前の元気を取り戻したゴン助。
足を踏み外したり、容態が悪化しない限り
ブランコも許可が出た。
腹水がたまる症状の懸念を先生は
想定されていたようで、ひとまずお互い
良かったですね、と喜ぶ。

....失礼千万ながら、この先生は若い女性。
下手すると自分より年下かもしれない。
そんな事は、どうでもいいのだが、腫瘍だ、と
告知をされた時、声が上ずっていた。

表情は変化もないが、上ずった声で、
『助けてあげられる病気では、ありません』
そう告げたのだ。
おかげでこちらの方が、冷静になれた。
それでも処置は的確。検査も口にチューブを
入れたり、相当痛い事をしているのに
ゴン助が鳴き喚かない。

何より処方された薬と、アドバイスの実行で
見違える程元気になった。
とても良い先生になられるのではないか、と
思うが、当然口には出さず。

今後は、薬を内容を変えつつ、腫瘍と付き合って
寿命を達成させる方針に。
薬も抗生物質で、症状が落ち着くも、免疫力が
落ちるため、できれば最小限にとどめたい、との事。
胃薬も吐き気を止めるものだったのを、荒れた胃を
回復させるものへ変更。

あとはひとまず同じ物を続行。
受けた注意は、季節の変わり目で温度が急変するため
温度管理に気をつけること。
免疫力が落ちると、カビや細菌にあっと言う間に
やられてしまう危険がある。

保温にライトと温度計を使っているが、それでいい、と
言われた。ひとつだけ、左足がむくんでいるようだ、と
指摘される。現在動きに問題がないため、様子を見る。

黄疸も消えた。


それから間違っていた事。

ソノウに餌がたまるのが健康、と書いてしまったが
勘違いだった。念のためソノウがふくらまない、と
話したところ、たまった方が異常だ、と説明された。
ヒナならいいが、大人でそれは胃の異常か、
異物がたまった状態で良くないとのこと。

何ごともエキスパートの言う事は聞くべきものが
ある、と思った。鳥は、物心ついた頃から飼っているが
やはり、医学の知識に裏付けされたものとは
比べ物にならない。費用は、かかるが仕方ない。


本日、ソノウの検査と薬3種で5565円。
次は2週間後。安くはないが半端な死なせ方を
して苦い記憶が残るよりはマシだ。
半端に死なせると、本当に辛くて立ち直れなくなる。
固体の価格をはるかに上回るので、小動物を獣医に
連れて行くのは、抵抗がある、というのも
わからないではない。

それもあって自分では寿命が8年以上ないものは
飼わない事にしている。そしてエキゾチックアニマル
など、獣医がまだ完全に、対応しきれないものも
飼わない。そうなるとよくなつくセキセイインコ
(中型インコは声が大きすぎてうちの環境では
近所迷惑になる)
か犬ばかり飼う事となった。猫は鳥がいれば
当然飼わない方が身のためだ。

友人がシーズーを数頭ひとりで飼っているが
獣医に苦労しているらしい。とにかく行く度に
一頭で、数万かかるのだ。獣医選びは大変だ。
私は運が良かったらしい。

できる範囲で充分世話できる生き物だけを
何度もずっと飼っていたい。

ゴン助、小康、機嫌も良好。


2002年08月23日(金) 10 歌って踊って。

本日も変化なし。非常に良い状態で維持。
体重がもっと増えれば尚良し。

音楽をかけていたら、ここ数カ月でも最高のノリで
踊っている。教えた言葉をしゃべりまくり
右と左を駆け回り、大変な事になっていた。

止めてみた。

静かになった。


再び音楽を流してみた。
一秒でノリノリモード突入。
歌いまくり踊りまくり。


止めてみた。

静かになった。


面白いが、あまり繰り返して心臓発作でも
起こされてはたまらないので
そのまま音楽を流しておく。


よくわからないのは、掃除機のモーター音でも
ノリノリで張り合う事。
鳥の音楽の基準っていったい........。


薬を嫌がるのは相変わらずだが人間が、うまく
飲ませられるようになったので
ギャーギャーわめくのはほんの1?2分になった。
前は、虐待しているのか、と思われそうなくらい
ずっとグエ?グエエ?!!と鳴き叫んでいた。


日曜日に病院へ行く予定。この調子ならあとは
寿命の問題だけだと、思う。
出来るだけいつも通りで、日々過ごさせてやれれば。 2002/08/23

本日も変化なし。非常に良い状態で維持。
体重がもっと増えれば尚良し。

音楽をかけていたら、ここ数カ月でも最高のノリで
踊っている。教えた言葉をしゃべりまくり
右と左を駆け回り、大変な事になっていた。

止めてみた。

静かになった。


再び音楽を流してみた。
一秒でノリノリモード突入。
歌いまくり踊りまくり。


止めてみた。

静かになった。


面白いが、あまり繰り返して心臓発作でも
起こされてはたまらないので
そのまま音楽を流しておく。


よくわからないのは、掃除機のモーター音でも
ノリノリで張り合う事。
鳥の音楽の基準っていったい........。


薬を嫌がるのは相変わらずだが人間が、うまく
飲ませられるようになったので
ギャーギャーわめくのはほんの1?2分になった。
前は、虐待しているのか、と思われそうなくらい
ずっとグエ?グエエ?!!と鳴き叫んでいた。


日曜日に病院へ行く予定。この調子ならあとは
寿命の問題だけだと、思う。
出来るだけいつも通りで、日々過ごさせてやれれば。


2002年08月22日(木) 9  変化なし。



いつもと同じ処置。
体重は45グラム。
良い意味で変化がないので、人間も休める時に
休む事に。様子はとても楽し気。

病気発覚で、薬の時間とはいえ、必ず毎日2回出して
かまってもらって、注目をあびているのが
嬉しくてたまらないようだ。

こちらも改めて、鳥のけっこう細やかな感情など
再確認。

暖める事だけはまだまだ、必要。やはり秋の空気の
せいか寒そうにしている。人間は気持ち良いくらいの
気候なので、気をつける必要がある。

....えーと何日めだっけ....


2002年08月21日(水) 8  1グラム増加。



本日の体重、45グラム。
やっと、1グラム増えた。

気持ちの良い太陽の明るさが生き物に
与える影響は素晴らしい。

同じ処置を連日続けて、結果が出るのは嬉しい。
50グラムもないものに、こんなに一喜一憂
させられる。

飼ってて良かったな、と改めて思う。


2002年08月20日(火) 7  丁度七日め  



今朝の体重37グラム。焦って薬を与えた後
手から青菜を食べさせる。

ガツガツ食べた。試しに体重を計ってみる。
44グラム。

青菜少々でこんなに変わるのか。
その後、せっせと餌を食べ始めたので安心。


今日は良い天気。風が吹いて過ごしやすい
気持ちの良い日だ。
そのせいか一日ライトなしでも大丈夫だった。

気持ち良さそうに羽つくろいをしては
おもちゃと遊んでいた。水と餌を
ひんぱんに摂取していた。昨日程寂しがっていない。

それでも朝、目覚めて起き上がっただけで
ケージの入り口に飛んで来る。
散々薬を飲まされて、怒っていた割に、外へ
出られるのが楽しみな様子。

以前は目が合ったら最後、外に出られるまで
騒ぎまくっていた。今は一日二回の薬の時間のみ
ケージから出す。それでも嬉しいようだ。

糞の位置があちこちに移動。けっこう動いたようだ。
とにかく青菜をよく食べる。昨日より元気に
遊んでいた。眠りもするが、歌いながら寝る。
おそらく気持ちが良くてさえずったり、歌ったり
するのだろう。診察が誤診じゃなかろうか、と
思える程、よく鳴く。腹部はやはり重そうだ。

部屋で飛ぶ度、人間は心臓が止まりそうになる。
着地に失敗して、腹部をぶつけでもしたら
ショック死の可能性がある。
手で掴んで薬を無理に流し込むのだが、
持つ手も胸を圧迫しないよう、そろりと持つ。
エビぞりに逃げたりするので油断がならない。

よしよし、となだめながら、薬を流し込む。
きょうは6回咬まれた。
尤も慣れてないセキセイに咬まれたら出血ものだ。
充分痛いが、血は出ない。一応手加減しているようだ。
ケージの水替え、ゴン助が狙っているのがわかるので
注意をそらしながら迅速にやらねばならない。



とても穏やかな一日。
七日め。


2002年08月19日(月) 6  再び眠りがち

天気が悪い。すこし気温が下がって、暗いせいか
眠ってばかりいる。ライトをつけて様子を見る。

朝の体重は44グラム。だがそれから寝てばかり。
糞も少ない。必要なら再び粉エサを与えよう。

抗生物質、肝臓の薬、胃薬を与える。
嫌がって飛んで逃げる体力はまだまだある。
おしゃべりも少ない。
寂しがる傾向が増えた。

出かけて数時間人がいなかったら、やたら呼ぶ。
犬もそうだが、具合が悪いと動物は、なんで?
という表情ですりよってきたり、不安で寂しがったり
するようだ。

傍に行くと、チュルリ、と甘え声を出す。
嘴をくちゃくちゃさせなくなってきた。
これは吐き気の前兆らしいから
しなくなったのはいい事なのだろう。

人間の方は疲労ぎみ。張り詰めていたせいか。
気晴らしに遊びたいが、家を空けるのは心配。
長期戦になるなら人間も万全にしておきたい。


ケージの外に出すな、と指導されているので
薬を与える時のみ、なでて遊んでやる。
苦い薬のあと必ず青菜を手で与え
頬をなでる。相当薬で怒ったらしく
薬だけだと、触るだけで噛み付いて手がつけられなく
なりそうだ。

頬を撫でると目を閉じ、撫でてほしい部分を
押し付けてくる。どんなに怒り狂って叫んでいても
撫でるととりあえず、おとなしくなる。

体重を計るハカリにのせるのは楽だ。病院ではタッパに
入れて軽くふたをしていた。
家ではハカリにビニールをひいている。
それをひっぱってカサカサいわせるのが、楽しいようだ。
デジタルのハカリで誤差のないように計る。


六日め。


2002年08月18日(日) 5  体重安定


朝の体重44グラム。夜、44グラム。
安定したようなのでこれから、増加させるのが
目標。ケージのあちこちに菜差しとエサ入れを
置き、あまり動かずにいてもエサを食べられるようにした。


薬は朝晩2回。粉フードは休止。
青菜はひんぱんに変え、いつもたっぷり置いておく。
喰い散らかしているが、楽しんでいるようなので
好きにさせる。たくさん食い散らせば
少しは口に入れて食べる分も増える。


鳥も楽しい方が食欲が増すだろう。
おしゃべりが増えた。
ひっきりなしに、何か申し上げている。
鈴の音を真似てチリチリ鳴いたり、ずっとしゃべって
歌って過ごすようになった。

相変わらず、すぐ飛んで来る事だけはないが。
羽を膨らませているが以前程ではない。
羽つくろいもひんぱんにやっては、ブランコに
頭をすりつけて気持ちよさそうにしている。


ケージに手を入れると怒って咬み付きに来る。
エサをとりかえながら何度も咬まれた。
それでも頬をなでろ、とねだってくる。

五日め。


2002年08月17日(土) 4   歌


今朝の体重、43グラム。昼に計ると44グラム、
一時は37グラムに落ちていたので喜ぶ。


いつも窓辺にゴン助を置いている。遮光カーテンで
明るいが直射日光が当たらないようにしていた。
昔外に吊るした所、カラスが来たので絶対外には
出せない。

連日の猛暑でさすがに暑いのは毒だろう、と昨日
スダレを更に掛けた所、眠りっぱなし。
朝、上げてみたら、途端に盛り上がりまくった。
朝日とはいえ、ちりちりするような暑さ。
それでもゴン助はかえって調子が良くなった。


歌いまくる。踊りまくる。鈴をむんず、と足で掴み
蹴り倒して大騒ぎしている。音楽をかけてやると
声をはりあげて、歌い踊っていた。
餌もひんぱんに食べている。
ここ数日こんなにゴン助が歌ったのは久しぶりだ。



処置


抗生物質、肝臓の薬、胃薬を与える。

流し込んでもブッと吐き出す。
あげくに私の手に喰らいついた。もともと、こいつは
楽しそうに歌いながら、寄って来ていきなり咬みつく
ような性格だが。

3時、おやつ代わりに摘み菜を与えてみる。買った
小松菜をあまり食べないので、試しに柔らかい小さな
間引き菜を、買って与えてみた。

猛烈に食べる。1分程で2?3枚完食した。その後も
止まらない。ちぎり散らすが、けっこう口にも
入って行く。茎まで食べた。青虫がついていたような
葉だったので薬も使ってないのだろう。
洗いながら叫ぶ羽目には、なったが。



状態


ソノウにはあまり餌がたまっていない。
首の下をなでながら確認。ここがいっぱいになって
ようやく健康と判断できるのだが....

糞の色が少し良くなって来た。尿の色が黄色く黄疸が
出ている、と指摘されていた。少し色が白に近い。
糞もまだ良くない色だが、しっかりはしてきた。


1時間程留守にした。目を離しても大丈夫そうだと。
帰宅すると敷き紙が濡れていた。
どうも摘み菜の浅い容器で暴れた痕跡がある。以前から
容器を嘴でつまんでひっくりかえして遊ぶクセがあった。
カッタンカッタン鳴らすのが面白くて仕方ないらしい。
人間はたまったものではない。

正月に預かってもらった友人から、なんであんな
小さな小鳥が、こんなに騒々しいんだ、と呆れられ
ひたすら謝った記憶がある。


一日を通して活発。とても腫瘍があるとは思えない程
元気になった。出来るならば、このままの姿をずっと
見ていたい、と願う。
四日目。


2002年08月16日(金) 3 眠りがち

朝。
小松菜をよく食べる。だが体重は41グラム。
昨日より3グラム減っている。
粉のフードを与えるが悲鳴をあげる。よっぽど
まずいのか、与え方が下手なのか。



抗生物質、薬を与える。


ブランコを外してから元気がない。たまりかねて戻す。
いつもブランコの階段からよじおりていた。
目的は落下防止。実際木だけだと、飛び移ってあぶなっかしい。


嘔吐はないが眠ったままの時間が増えた。
青菜だけはひんぱんに齧る。


頬の下をなでてかまってやる。
気持ちよさそうだ。
小康状態。夜の方が活発。

容態の急変などは無さそうだ。




抗生物質、薬、粉フードを与える。

あまり動かず体をふくらませていたので、スポットライトを
当てて保温してみる。まぶしくないようケージ半分に布を
かける。

暖かい場所に移動して来た。ブランコにうっかかるように
ペタっと止まり、しばしご機嫌のようだ。
鈴をつついてみたり、少しあちこち動く。室温は27度。
隣の部屋でエアコンをかけ、ゴン助の部屋を27?30度に
保っていた。それでも鳥の体温は普段40度以上ある。
寒いくらいだったようだ。


再び眠る。器用にブランコにうっかかり、胸をはしごに
もたれさせている。外すのは先生にもう一度相談する事に
した。もっとも足でつかまる力がなくなれば
それ以前の問題になってしまうが。


羽を繕い始めた。その後せっせと餌を食べ始める。
少し長い間餌箱をつついている。今までは、ほんの少し
食べるとすぐやめていたが。

体を暖めるのは効果絶大のようだ。人間は暑い。

室内が静かだとすぐ寝てしまう。会話や音楽が聞こえると
ゴソゴソ起きて羽をつくろったり、餌を食べたりする。
安静にさせたものか、にぎやかにしたものか迷う。


2002年08月15日(木) 2  小康状態


深夜。

様子

元気はないが穏やかに寝ている。水しか出なかった糞も
固形になっている。まだ少ないが。
多少排せつしづらいようにも見える。

羽はふくらませているまま。就寝前少し鳴き、しゃべった。
穏やかに寝ているのは、昨日程辛くないのだろう、と
素人判断ながらホっとする。エサも自力でついばみはじめた。
スポイトのフードをとても嫌がる。嫌だ、と叫ぶ時の鳴き声は
けっこうしっかりと鳴く。
嘔吐も収まったまま小康状態。


下半身、よく見るとバランスが悪くボテっとしている。
そのわりにやせたようにも見える。

ケージの入り口を開けてやったら自分で出て来た。少しだけ
遊んでいた。以前は顔を近付けると、すぐに飛んで来たが
さすがにその体力はないようだ。
朝になったら、病院へもう一度連れていく。




餌をつまんでいる。いつもと同じ時間。症状は落ち着いて
よく動いている。一見いつもと同じ様子。
8時30分に病院へ。

鳥専門の先生。一目みて『女の子ですか?』と聞かれる。
もしメスならば腫瘍が卵の可能性がある、と。
しかし7年一度も卵など見なかった。
ハルクインという品種はオスとメスの見分けがつきにくい。
しかし、ゴン助はやはりオスのようだ。

ろうまくがメスのものにそっくりな、ホルモン異常。



診断


多分、精巣の肥大腫瘍、とのこと。
獣医師曰く『助けてあげられる病気ではありません....』
セキセイが一番多くこの病気になるとの説明。
メスであってくれたなら、処置の仕方もあった、と。

短くて一か月、大体半年だと告げられた。




今後の処置。

最後まで自力で食べ、痛みのないままで終われるように
薬と環境で、延命をはかる。
嘔吐は精巣の肥大で胃が圧迫されているせいだ、と
胃薬、肝臓の薬、ビタミン剤、抗生物質を処方される。
今度の日曜日、来院するよう言われる。

それまで毎日体重を計って、減らさないように、と
注意を受けた。昨日と今日で1グラム減っている、と。
食べている姿を見て安心していたので驚く。


料金、糞の検査と薬代で4000円。



食餌の注意


塩土と色のついたボレー粉は駄目。弱った胃を刺激する。
甘いビタミンシロップ。値段を聞かれて1000円前後、と
答えると、本来きちんとしたビタミンならその値段では
出せないはずだからやめるように言われた。

甘くてゴン助の大好物だったが仕方ない。
甘いものは胃に負担がかかる。その分ビタミンは
野菜の小松菜をあげたり、にんじんなどで補給できる、と。
薬にも配合しておく、と言われ納得する。

小松菜は自家栽培で大好物。収穫できない時期は買うが
これはあまり食べない。種をまいておこう。

主食はいつもの物。皮付きのフード。


もうすぐ動くのをおっくうがる可能性があるので
止まり木を下に下げ、餌入れはあちこちに置いて
動けなくても食べられるように指示される。



環境

玩具のブランコを外すよう指示される。ゴン助がとても
大好きでいつも乗って鈴を鳴らして遊んでいたものだ。
胸が痛い。洗うために外しただけで、返せ?戻せ?と
騒いでいた。鈴だけは付け替えて残して良いと言われる。

素人にはせめて大好きなおもちゃくらいずっと置いていて
やりたいが、ブランコから、下の止まり木に移ろうとして
落下、ショック死のケースが多い、と説明された。

肥大した腫瘍はただでさえ臓器を、圧迫している。


止まり木も下に移し、ケージに高さは必要ない、とのこと。
いずれ、腹水などの症状が起これば止まり木につかまる
脚力も失われる、と。

ハムスターのようだがそれでも、自力で餌を食べ、痛み
を感じないでいられるならば、最低限の生命力かも
しれない。
現在はとても元気に見え、またイタズラも始めているけれど。

腹部の爆弾はいずれ大きくなる。


水入れ

幅の広いものは外す。恐ろしい事に動きがままならなくなった
鳥は、水入れでさえ溺死する。
ゴン助はただでさえ、頭だけつっこんでせまい水入れで
無理やり水浴びしていただけに、速攻で外した。


ガランとしたケージ。ブランコを要求して呼ぶゴン助。
こいつはまだまだ飛び回る力も残っている。
止まり木だけ元の位置に戻した。
あと一日だけそうさせてやりたい。こいつはいつも
移動はケージの金網をよじ降りている。飛び移るような
事はした事がない。

それでも仕事場で隣に置き、症状が少しでも進めば
即、止まり木も降ろす。
実際、降ろしてみたのだが金網にしがみついて離れない。
こっちの方がよほど体力が落ちそうだ。




帰宅後の様子

家人が覗けばいつもよじ登って顔のそばにくる。
(世話をしているのは私だが、ケージを洗ったり
羽の手入れをしてつかまえたりするので、遊んで
やるだけの家人に特にすっ飛んでくる)

すっ飛んで来るゴン助が来ない。じっとしている。
だが、呼ぶ。顔を見せたら最後、隣の部屋へ行こうと
した瞬間、大きな声で呼ぶ。
戻ってなだめる。移動しかける。呼ぶ。戻ってなだめる。
呼ぶ声にハリがある。しようがないなあ、と話し掛けると
甘えた声でピルルル、と鳴く。

犬並みになつく。顔も見分けて態度を変える。
音楽を聴けばノリノリで踊っている。

もうしばらく、この元気さを見られたら、と思う。

昨日とは見違える程元気だ。抗生物質や薬が素晴らしく
効いている。羽もふくらませていない。
さえずりが戻った。教えた言葉も出て来る。


処置した事。

抗生物質と薬剤各種をスポイトで飲ませた。嫌がって
鳴き喚く。走って逃げる。
つかまえて嘴の横からスポイトで液をたらす。なんとか
飲ませた。また嫌われたようだが。


夜も餌を食べさせるために灯は一晩中つけておく。
どうせ人間も夜型、丁度良い。少しでも多く
食べさせる事を当分目標にする事にした。



二日目の記録。安定した小康状態に人間もやや安心。
ようやく人間も眠れそうだ。人間まで倒れては
元も子もない。


2002年08月14日(水) 1 セキセイインコゴン助 今日、腫瘍を確認 

今日、腫瘍を確認 2002/8/14

プロフィール

セキセイインコゴン助、7歳。執筆者の手乗り飼い鳥のこと。
今まで病気もケガも無かった。よく喋り、さえずり、なつき、
イタズラし放題の暴れインコの、うんこたれである。

日常はクーラーやヒーターも使わず室内にて(アパート)
自然の状態、温度でひなから育てて来た。人間は寒さ、暑さを
がまんしていた。

               
食餌


エサは皮付きのセキセイブレンドにベランダ栽培の
小松菜や、補助フード、ミネラル、大体一般的な物だと思う。

毎朝、同じ時刻にピタッと起きて呼ぶわ、歌うは、頭から
水に突っ込んで珍妙な水浴びをしている。
瞳、羽毛の艶、糞、どれも異常なくひっきりなしに
喰っちゃプリ、喰っちゃプリが日課だった。



異常の徴候



朝、鳴く声いつもより少ない。元気はある。瞳も変わりない。
糞が肛門周辺についている。しかし下痢状とも違った。
エサを換えるとあまり減っていない。
おかしいな、と思いつつ一見元気な姿にそのままにして家事。

一時間くらい後、様子がおかしい。喉を膨らませて吐き始めた。
吐くだけなら求愛で人にゲロゲロと、食べろ、と吐き与えようと
していたので、慣れている。



しかし、この時は声も出せず苦し気に吐き始めた。
体をふくらませ、呼吸も荒い。あげくの果てに泡を吹き始めた。
ゾッとする光景に驚きながら様子を見る。今日は盆。病院が
開いているかわからない。泡を拭き取り落ち着くのを待つ。

30分程でひとまず落ち着いた。急いで病院に駆け込む。
暑いなか、弱らぬ事を祈りながら、日傘をさし、ケージに布を
かけて運ぶ。5分程歩いて到着。




診察



問診、超音波検査をする。獣医師の顔が暗い。おもむろに
腹部後方の羽毛をかきわけて、見せられた物。

大きな腫瘍が出来ていた。

今まで全く気が付かなかった。
赤く腫れた肉塊。ゴン助の元気さに見落としていた。
手にのせるとズシリと重かったし、よくさえずる。
人の言葉もガンガン喋る。瞳も羽も肛門もきれいだった。

しかしずっと腫瘍が進行していたのだ。
知らない間に。年令は高齢ではあったが。
おまけにホルモン異常の鳥、と判明。オスだが体の
特徴がメスだと言われる。ろうまくの色が茶色である、など。


鳥屋で買った時はオスに間違いない、と当時5000円くらい
払った。正直、手乗りヒナとしては育ち過ぎた売れ残りの
感もあったが。(すでに自力で食べていた)
安い店で弱い鳥を買うよりは、高い方が安心できる。
実際病気ひとつしなかった。異常に陽気でハイテンション
な鳥だった。




しかし、今大きな腫瘍がある。寿命は8年から13年と
聞いている。過去飼ったセキセイは皆8年ピッタリで
亡くなっていた。

現実は、今老いて、腫瘍がある。
これから病院と相談しながら延命して行く。
手術は無理。明日、改めて鳥専門の獣医師の方に
見てもらう事になっている。





今日、処置した事。




帰宅してすぐ、抗生物質をスポイトで一滴、飲ませた。
一日二回。要領はヒナに食事を与えるような感じである。

食事を全くしないので(糞が出ていなかった。水のみ)
体力低下を起こさぬよう、粉末ハイカロリー餌を
水で溶きスポイトで与える。はねちらかしてこぼす。
根気良く分けて与える。


あとは室温を30度に保って静かな状態にしておいた。
吐くのは収まったまま。元気ではないが穏やかに
寝ている。じっとして体力が戻ってくれば
自分で食事できるだろう。このままそばにおいて
様子を見る。何かあれば病院に電話する事になっている。




病院代金は5000円。
フード代含む。高いか安いかはわからない。
犬しか病院に連れて行った事がないからだ。


今の所、時折気持ちよさそうに羽つくろいをしている。
どこまで生きられるかわからないが
やれるだけの事をしよう。幸い、今日明日の命ではない。


ここに記録する事でまたいつか、飼った時、参考になる事を
願う。同じミスをせぬように。ゴン助は4代目。
ずっとそっくりな黄色いセキセイを育て続けて来た。
何度も帰って来ているようで。

公開するのもどこかで、誰かのセキセイが同じような
症状などあった時、少しでも参考になれれば幸いです。

一日目

(獣医師の方の処方を元に処置をして
書いてはいますが私は、素人です。記載に間違いなど
あるかも知れない事はご了承の上ご覧下さい)


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